2024年11月20日更新

監修記事

外構工事で駐車場をおしゃれに!コンクリート以外の仕上げ方法も解説

「駐車場をおしゃれにリフォームしたい!」と考えていませんか?外構の駐車場には、さまざまな種類や仕上げ方法があるので、どうリフォームすればおしゃれに仕上がるのか悩ましいところです。そこでこの記事では、駐車場の仕上げ方法やおしゃれに仕上げるアイデアなどを解説します。コスト面についても解説するので、無理のない予算でデザイン性の高い駐車場にリフォームしましょう。

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外構における駐車場のタイプ

外構における駐車場のタイプは、いくつか種類があります。

駐車場のタイプごとに特徴を理解し、「どのような駐車場にしたいのか」をあらかじめ明確にしましょう。

【1】オープンタイプ

オープンタイプとは、コンクリートやアスファルト、砂利などで地面を舗装した駐車場のことをいいます。

地面を舗装するだけのオープンタイプは、ほかのタイプに比べて施工費用がリーズナブルです。

また、空間に圧迫感が出ないため、省スペースに駐車場を設ける場合に適しているでしょう。

ただし、オープンタイプには屋根や壁がないため、「車の乗り降りで雨に濡れる」「車に雪が積もりやすくなる」など、快適性に欠ける一面もあります。

【2】カーポートタイプ

カーポートタイプとは、柱と屋根で構成されたカーポートを設置する駐車場のことを指します。

カーポートの設置によって車が屋根に覆われるため、車の乗り降りで雨に濡れる心配がありません。

なお、カーポートの柱によって駐車スペースが制限されるため、将来サイズの大きい車に買い替える際は慎重に検討しましょう。

また、積雪によってカーポートの屋根が破損するリスクもあるので、耐久性の高いものを選ぶと安心です。

【3】ガレージタイプ

ガレージタイプとは、壁と屋根で構成された倉庫のような建物を設置する駐車場のことをいいます。

ガレージは居住空間のように密閉されているため、天候に関係なく車の乗り降りがスムーズにできるほか、車のメンテナンスを楽しむ空間として活用できます。

また、ガレージは出入り口にシャッターが設置されるため、車の盗難や不法侵入などのリスク軽減が期待できるでしょう。

ガレージタイプを設置するデメリット

ガレージタイプの設置を検討する際は、以下のデメリットに注意しましょう。

  • 設置に広いスペースを必要とする
  • ほかのタイプに比べて施工費用が高め

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駐車場をおしゃれにできるコンクリート以外の仕上げ方法

外構の駐車場といえば、コンクリートで舗装されているイメージがあるのではないでしょうか。

駐車場を仕上げる方法には、コンクリート以外のさまざまな舗装材を使った方法もあります。

コンクリート以外の仕上げ方法も把握して、おしゃれな駐車場をつくりましょう。

【方法1】アスファルト

アスファルトは、駐車場でよく使われる舗装材のひとつです。

コンクリートよりも単価が安く、広い駐車スペースを舗装する場合に向いています。

また、シンプルなデザインが特徴的なので、ほかの舗装材と組み合わせれば、おしゃれな駐車場に仕上がるでしょう。

ただし、アスファルトはコンクリートに比べて耐用年数が短いため、メンテナンスの負担が大きい点には注意が必要です。

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【方法2】砂利敷き

おしゃれな駐車場にリフォームしたいなら、砂利敷きも選択肢のひとつに含めましょう。

砂利は手軽に扱えて単価が安いため、トータルコストを抑えた工事が可能です。

さまざまな色や種類の砂利を組み合わせれば、デザイン性の高いおしゃれな駐車場に仕上がること間違いありません。

なお、砂利がはねて車を傷つけてしまうリスクや、定期的に砂利を足したりする手間があることを念頭におきましょう。

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【方法3】芝

おしゃれな駐車場に仕上げるなら、人工芝で仕上げるのもひとつの方法です。

駐車場に人工芝を採用することで、自然の風合いが出て、温かみのある見た目になります。

天然芝にはデメリットがある

天然芝の場合は芝刈りが必要になるので、定期的なメンテナンスが欠かせません。

また、泥はねや飛び石などによって、愛車に汚れや傷がつきやすいというリスクも視野に入れましょう。

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【方法4】インターロッキングブロック

駐車場をおしゃれに仕上げる際、インターロッキングブロックを使うケースも少なくありません。

色や種類が豊富なインターロッキングブロックは、並べ方次第でさまざまなデザインを楽しめるため、おしゃれな駐車場を仕上げるのに打ってつけです。

なお、インターロッキングブロックで仕上げる方法は、職人がブロックをひとつずつ並べて施工するため、施工費用が高くなる傾向にあります。

トータルコストが気になるなら、施工範囲を限定したり、ほかの舗装材と組み合わせたりするなどの工夫が必要です。

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駐車場をおしゃれに仕上げるアイデア

建物の駐車場は「コンクリートとほかの舗装材を組み合わせる」「照明を設置する」などのアイデアによって、おしゃれに仕上げることが可能です。

駐車場をおしゃれに仕上げるアイデアを存分に活用し、理想とする駐車場のイメージを膨らませましょう。

【アイデア1】コンクリートとほかの舗装材を組み合わせる

おしゃれな駐車場に仕上げるには、コンクリートとほかの舗装材を組み合わせる方法が効果的です。

たとえば、タイヤが乗る部分をコンクリートにして、それ以外の部分に砂利を敷くことで、デザインにアクセントを加えられます。

また、コンクリートと芝を組み合わせれば、スタイリッシュな印象と自然な風合いがうまく融合し、華やかな駐車場に仕上がります。

コンクリートと相性のよい舗装材を見つけて、自分好みにデザインを楽しみましょう。

【アイデア2】コンクリートに目地を入れる

おしゃれな駐車場に仕上げるアイデアとして、コンクリートに目地を入れる方法があげられます。

たとえば、芝やレンガ、砂利などを用いて目地を入れれば、ひと工夫加えたデザインに仕上がります。

直線ではなく湾曲したおしゃれな目地を入れることで、遊び心のあるデザインを楽しめるでしょう。

コンクリートの目地入れは、デザイン性を高めるだけでなく、ひび割れを防ぐ効果も期待できるので、一石二鳥のアイデアといえます。

【アイデア3】照明を設置する

おしゃれな駐車場に仕上げるには、照明の設置も効果的です。

照明を設置すると、夜間の駐車場に美しい彩りが加わります。

また、間接照明や植栽を組み合わせれば、光と影のバランスによって、よりおしゃれな雰囲気を演出できます。

照明は足元を明るく照らし、夜間の転倒リスクを抑える効果もあるので、積極的に設置を検討しましょう。

【アイデア4】スタイリッシュなカーポートを設置する

駐車場をおしゃれに仕上げるアイデアのひとつに、スタイリッシュなカーポートを設置する方法もあります。

カーポートは、屋根の中骨が見えない仕様や、フラット型の仕様など、こだわりのあるデザインが主流になりつつあります。

外観に合ったデザイン性の高いカーポートを選ぶことで、統一感のある駐車場に仕上がるでしょう。

>>駐車場の屋根にカーポートを新設する際の費用相場はこちら

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駐車場のリフォームにかかる費用相場

駐車場のリフォームにかかる費用相場は、駐車場の種類や使う素材によって異なります。

あらかじめ、駐車場の種類ごとに費用相場を把握して、余裕をもってリフォーム予算を組めるようにしましょう。

別途費用に注意!

駐車場をリフォームするにあたり、植栽や門扉、塀を撤去する場合は、別途で費用がかかるため注意しましょう。

【費用相場1】オープンタイプ

オープンタイプの駐車場をリフォームする場合、使う舗装材によって費用相場が異なります。

舗装材の種類費用相場
(1平方メートルあたり)
コンクリート約1万円
アスファルト約0.5万円
砂利0.2万〜1万円
0.5万〜1.5万円
インターロッキングブロック約1万円

上記以外にも、地盤の状況によっては補強工事が必要になり、追加で費用がかかるかもしれません。

また、舗装する範囲がせまいと材料費や施工費の単価が上がり、トータルでかかる費用も高くなる可能性があります。

正確な費用を知るためにも、前もって業者に相談して見積もりを出してもらいましょう。

【費用相場2】カーポートタイプ

カーポートタイプの駐車場をリフォームする場合、カーポートのサイズによって費用相場が変わります。

サイズ費用相場
(材料費+施工費)
1台用10万〜65万円
2台用20万〜100万円
3台用50万〜250万円

カーポートの中でも、デザインを重視した仕様や、耐久性の高い仕様は材料費が高くなる傾向にあります。

また、カーポートのサイズが大きいほど施工費用もかかるので、使い勝手を考慮しつつ、予算と照らしあわせながら検討しましょう。

【費用相場3】ガレージタイプ

ガレージタイプの駐車場をリフォームする場合、ガレージのサイズによって費用相場が異なります。

サイズ費用相場
(材料費+施工費)
1台用90万〜300万円
2台用150万〜400万円
3台用150万〜550万円

ガレージには木造と鉄骨のタイプがあり、なかでも鉄骨のタイプを選ぶと材料費が高くなる傾向にあります。

また、天井や屋根の形状によっても費用が変動するので、前もって業者に見積もりを出してもらい、正確な金額を把握しましょう。

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DIYによる駐車場リフォームがおすすめできない理由

DIYによる駐車場のリフォームは、「手間と時間がかかる」「仕上がりの完成度が低くなる」などの理由によりおすすめできません。

DIYがおすすめできない理由を具体的に知り、駐車場のリフォームで後悔しないようにしましょう。

【理由1】手間と時間がかかるから

DIYによる駐車場のリフォームは、想像以上に手間と時間がかかってしまう傾向があります。

たとえば、駐車場をコンクリートに舗装する場合、掘削作業や残土処分などで大きな負担がかかるため、重機を用意しなければなりません。

一方、舗装する面積が広いと、その分だけ工程が増えるので時間もかかってしまいます。

また、DIYにより手間や時間がかかるうえ、かえって費用がかかることも考えられるでしょう。

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【理由2】水はけを考慮して設計する必要があるため

DIYで駐車場をリフォームする際、水はけを考えて設計しなければなりません。

水はけを考慮せずにリフォームすると、駐車場のところどころに水たまりができてしまい、使い勝手が悪くなるおそれもあります。

水はけが悪ければ、コケやカビが生える原因にもなるため、駐車場の見栄えが気になってしまうかもしれません。

快適に利用できる駐車場をつくるためにも、DIYでリフォームするのは控えましょう。

【理由3】仕上がりの完成度が低くなるため

DIYで駐車場をリフォームすると、仕上がりの完成度が低くなる可能性もあります。

たとえば、駐車場をコンクリートにする場合、表面にムラが出て、見栄えが悪くなるケースも少なくありません。

また、コンクリートを流し込む際、厚みにばらつきが出てしまうと、コンクリートの強度に欠けるリスクも考えられます。

したがって、駐車場の見栄えや耐久性を考えて、あらかじめ業者に依頼することが得策です。

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駐車場のリフォームにかかる費用を安くする方法

駐車場のリフォームにかかる費用は、材料費を抑えたり、ほかの外構工事をあわせて依頼したりすれば安く抑えられます。

工事費用を最小限に抑えて、無理のない予算でリフォームを計画しましょう。

【方法1】材料費を抑える

駐車場をリフォームする際、できるかぎり材料費を抑えることで費用を安くできます。

たとえば、単価の安い砂利やアスファルトで舗装すれば、材料費を必要最低限に抑えることが可能です。

ほかにも、強度が必要な箇所だけコンクリートで舗装し、そのほかの部分は砂利敷きや人工芝などで仕上げれば材料費の削減が期待できます。

コンクリートに限定せず、さまざまな舗装材を組み合わせて、上手に材料費を抑えましょう。

【方法2】ほかの外構工事をあわせて依頼する

駐車場のリフォームにかかる費用は、ほかの外構工事をあわせて依頼することで安く抑えられます。

仮に、住まいの外構で「将来的にリフォームしたい」「今すぐにメンテナンスが必要」などの箇所があれば、あわせて依頼することで費用を抑えられるかもしれません。

たとえば、門扉の交換や玄関アプローチのリフォームなどを検討している場合は、お得にリフォームできる可能性があります。

このように、ほかのリフォームも検討しているなら、あらかじめ業者に相談して費用を抑えられるかどうか交渉してみましょう。

【方法3】外構工事が得意な自社施工の業者に依頼する

駐車場のリフォーム費用を抑えたいなら、外構工事を得意とする自社施工の業者に依頼するのがおすすめです。

外構工事が得意な業者なら、通常よりも材料を安く仕入れやすいため、トータルでかかる費用を抑えられます。

また、自社施工の業者の場合、下請け業者に依頼する必要がないので、施工費において仲介手数料がかかりません。

お得にリフォームするためにも、あらかじめ得意分野を見極め、信頼できる業者に依頼しましょう。

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駐車場をリフォームする際の注意点

外構の駐車場をリフォームする際は、「駐車スペースを十分に確保できるのか」「見通しのよい駐車場であるか」などを考慮する必要があります。

駐車場のリフォームで失敗しないためにも、前もって注意点を頭に入れておきましょう。

【注意点1】駐車場のスペースを十分に確保する

駐車場をリフォームするときは、駐車スペースを十分に確保しなければなりません。

駐車スペースが十分でないと、車の乗り降りで不便を感じたり、車庫入れに苦労したりする可能性があります。

「もっと広くすればよかった」と後悔しないためにも、車の大きさや使い勝手を考え、適切なスペースを確保しましょう。

駐車スペースの目安(普通自動車1台あたり)
幅員2.5メートル
長さ6メートル

【注意点2】見通しをよくする

駐車場をリフォームする際は、見通しのよさをチェックしましょう。

見通しの悪い駐車場は、車の出入りが危険となり、衝突事故のリスクが生じてしまいます。

たとえば、植栽やフェンスなどが原因で、見通しが悪くなるケースも少なくありません。

リスク管理をしっかり行い、安全に利用できる駐車場づくりを心がけましょう。

【注意点3】建物と外構の全体的なデザインを考慮する

駐車場のリフォームにおいて、建物と外構の全体的なデザインを考慮することも忘れてはなりません。

仮に、駐車場がおしゃれに仕上がったとしても、建物と外構の全体的なデザインを考慮しなければ、統一感のない印象を与えてしまうおそれがあります。

たとえば、和風テイストの家にスタイリッシュなカーポートを設置しても、まとまりのないデザインに仕上がることは想像できるでしょう。

デザイン性のある駐車場に仕上げるためにも、視野を広げてリフォームプランを考えることが重要です。

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駐車場リフォームの施工事例

ここでは、駐車場リフォームの施工事例を紹介します。

施工事例を参考に「どのような駐車場にしたいのか」をイメージし、少しずつ具体的なリフォームの内容を明確にしていきましょう。

【施工事例1】駐車場を新設して手入れを簡単に

before
after

駐車場を新設して手入れを簡単に

リフォーム費用約150万円
工期14日間

植栽のあったスペースを、コンクリートで舗装して駐車場にリフォームした施工事例です。

リフォームしたことで植栽の手入れが不要となり、「メンテナンスの負担が減ってよかった」という喜びの声も。

植栽の撤去によって閉塞感もなくなり、外構全体が明るい印象に変わりました。

【施工事例2】擁壁を改修して駐車場を新設

before
after

擁壁を改修して駐車場を新設

工期60日間

ひびの入った擁壁を改修したうえで、駐車場を新設した施工事例です。

以前は玄関アプローチとして機能していた箇所を有効活用し、1台分の駐車スペースにリフォームしました。

周辺の植栽も撤去し、手入れの負担が減る効果も期待できます。

【施工事例3】駐車場を拡張して利便性アップ

before
after

駐車場を拡張して利便性アップ

リフォーム費用約200万円
工期3週間

既存の階段を改修し、駐車場を拡張リフォームした施工事例です。

駐車場を拡張したことで、複数の車を停められるようになったうえ、車の出入りもしやすくなりました。

既存のコンクリートをできるかぎり活かし、コストダウンを実現。

かぎられたリフォーム予算で、ゆったりとした理想の駐車場を手に入れました。

【施工事例4】タイルを併用しておしゃれな駐車場に

before
after

タイルを併用しておしゃれな駐車場に

工期2日間

コンクリートで舗装された駐車場を、タイルも併用しておしゃれにリフォームした施工事例です。

建物の色と駐車場の雰囲気をあわせたことで、統一感のあるおしゃれな外構に仕上がりました。

タイヤが乗る部分に関しては、コンクリートで舗装して強度を保っているため、デザイン性のみならず耐久性にも優れています。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】下久保彰

2級建築士。建築設計や施工業務を30年以上経験。最近は自営にて各種請負業務を行う。

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