外壁コーティングの塗料5種類とは?ガラス塗料のメリット・デメリットを解説

外壁コーティングをローラーで塗る作業と「塗料5種類・ガラス塗料のメリット・デメリット」の文字

外壁コーティングとは、外壁材に塗料を塗り、耐久性や防汚性などを高める外壁塗装のことです。塗料によって特徴が異なるため、外壁材との適合性や耐用年数を確認して選ぶ必要があります。この記事では、外壁コーティングに使われる主な塗料5種類と、ガラス塗料のメリット・デメリットを解説します。

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ガラス、アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素の5塗料と耐用年数の目安を示す図解
外壁コーティングに使う塗料5種類と耐用年数

外壁コーティング(塗装)とは?

外壁コーティングとは、外壁塗装と同じ意味です。建物の外側の壁面に塗料を塗り、耐久性や防汚性などを高める工事を指します。外壁塗料は、主成分の樹脂や配合成分、機能によって分類されます。無機塗料にも、有機樹脂と無機成分を組み合わせた無機・有機ハイブリッド型があるため、名称だけでは成分や性能を判断できません。外壁材の種類や求める耐用年数に合わせて選べるよう、各塗料のメリット・デメリットを理解しておきましょう。

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外壁コーティング(塗装)に使われる塗料5種類

外壁コーティングに使われる主な塗料は、次の5種類です。

ガラス、アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素の5塗料と耐用年数の目安を示す図解
外壁コーティングに使う塗料5種類と耐用年数
  • ガラス塗料
  • アクリル塗料
  • ウレタン塗料
  • シリコン塗料
  • フッ素塗料

各表の耐用年数は一般的な目安であり、保証年数ではありません。同じ種類でも製品や施工条件によって異なるため、採用する製品のカタログや保証内容を確認してください。

ガラス塗料

耐用年数20~25年
費用3,500〜6,400円/㎡

※ 塗装部分の材料・施工費、足場代・下地補修費などは別途

ガラス塗料は、シリカやシロキサンなどを用いてガラス質の塗膜を形成する塗料の総称です。無機成分を主体とするもののほか、有機樹脂を組み合わせた無機・有機ハイブリッド型もあり、組成や性能は製品ごとに異なります。高耐候性や低汚染性を備えた製品もありますが、期待耐用年数や適用できる外壁材、必要な下塗り材は一律ではありません。価格だけで判断せず、カタログや施工仕様書、SDS(安全データシート)で成分を確認しましょう。

アクリル塗料

耐用年数5~8年
費用1,000〜2,000円/㎡

※ 塗装部分の材料・施工費、足場代・下地補修費などは別途

アクリル塗料は、アクリル樹脂を主成分とする塗料です。他の塗料より費用を抑えやすい一方、耐用年数が短いため、定期的なメンテナンスが必要です。

ウレタン塗料

耐用年数6~8年
費用1,500〜2,800円/㎡

※ 塗装部分の材料・施工費、足場代・下地補修費などは別途

ウレタン塗料は、ウレタン系樹脂を使用した塗料の総称です。木部や鉄部、外壁などに対応する製品がありますが、すべての製品があらゆる素材に対応するわけではありません。柔軟性や下地への追従性も製品・塗装仕様によって異なるため、適用下地と下塗り材を確認して選びましょう。

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シリコン塗料

耐用年数10~13年
費用2,200〜3,500円/㎡

※ 塗装部分の材料・施工費、足場代・下地補修費などは別途

シリコン塗料は、シリコン系樹脂を使用した塗料の総称です。外壁用には水性・弱溶剤、1液・2液などさまざまな製品があり、耐候性や低汚染性、塗膜の柔軟性も製品によって異なります。ひび割れへの追従性は、上塗り塗料だけでなく、下地の状態や下塗り材を含む塗装仕様で確認しましょう。

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フッ素塗料

耐用年数15~20年
費用3,000〜5,600円/㎡

※ 塗装部分の材料・施工費、足場代・下地補修費などは別途

フッ素塗料は、フッ素樹脂を主成分とする塗料です。屋外環境への耐性が高く、塗り替えが難しい高層マンションやビルにも使用されています。東京スカイツリーにも採用されるほど、耐久性に優れています。

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外壁コーティング(塗装)にかかる費用の目安

外壁コーティングにかかる費用は、塗料の種類によって1,000~6,400円/㎡が目安です。塗料を選ぶ前に、耐久性とコストパフォーマンスのどちらを重視するか決めておきましょう。判断に迷う場合は、施工業者に希望や予算を伝え、外壁材に合う塗料を提案してもらうと安心です。

※ この費用は、材料と施工費を合わせた金額です。足場代は含まれていません。

外壁コーティングは1平方メートルあたり1,000~6,400円が目安で、材料・施工費を含み足場代は別途と示す図解
外壁コーティング費用の目安と内訳
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外壁コーティング(塗装)で使うガラス塗料のメリット

ガラス塗料の主なメリットは、次の5つです。

ガラス塗料の耐候性、耐用年数、環境負荷低減、下地保護、低汚染・防藻防かびの5つのメリットを示す図解
外壁コーティングに使うガラス塗料のメリット5つ
  • 耐候性が高い
  • 耐用年数が長い
  • 製品によっては環境負荷の低減が期待できる
  • 製品に応じた下地保護効果が期待できる
  • 低汚染性や防藻・防かび性を備えた製品がある

【メリット1】耐候性が高い

ガラス塗料には、耐候性に優れた製品があります。耐候性とは、紫外線や雨、温度変化などの屋外環境にさらされたときに、塗膜の色や光沢、保護機能を保つ性質のことです。高耐候性の製品を適切に施工すれば、外壁の劣化を抑え、塗り替え周期を延ばせる可能性があります。ただし、耐候性は製品や色、下地、施工条件によって異なります。

【メリット2】耐用年数が長い

ガラス塗料には、20~25年の期待耐用年数を掲げる製品もあります。ただし、期待耐用年数は塗り替え時期の目安であり、保証年数ではありません。実際の塗り替え時期は、製品の仕様や施工品質、立地環境、下地の状態、色あせ・チョーキングなどの劣化状況を踏まえて判断しましょう。

【メリット3】製品によっては環境負荷の低減が期待できる

ガラス塗料には、無機成分を主体とするものや、無機成分と有機樹脂を組み合わせた製品があります。塗り替え周期の長期化や低VOC化によって環境負荷の低減が期待できるものもありますが、無機系という理由だけで「環境へ影響しない」とは判断できません。水性・溶剤系の区分やVOC含有量、施工時の注意点に加え、適用できる外壁材や下塗り材もカタログやSDSで確認しましょう。

※ 参考:環境省「揮発性有機化合物(VOC)の排出抑制」

【メリット4】製品に応じた下地保護効果が期待できる

ガラス塗料には、外壁の表面に保護膜を形成する製品や、多孔質の下地へ浸透して保護する製品などがあります。適切な製品と下塗り材を組み合わせれば、付着性を確保し、紫外線や雨水から外壁を保護する効果が期待できます。適用できる下地や施工方法は製品ごとに異なるため、施工仕様書に沿って選びましょう。

【メリット5】低汚染性や防藻・防かび性を備えた製品がある

ガラス質や無機系の塗料には、低汚染性や防藻・防かび性を備えた製品があります。ただし、汚れを落とす仕組みは製品によって異なり、撥水性で水や油を弾くものだけでなく、親水性によって塗膜と汚れの間に雨水を入り込ませるものもあります。すべての汚れや藻、カビを雨だけで落とせるわけではないため、必要に応じて製品の手入れ方法に沿って清掃しましょう。

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外壁コーティング(塗装)で使うガラス塗料のデメリット

液体ガラス塗料など、外壁に使われるガラス塗料の主な欠点(デメリット)は、次の4つです。

サイディングの適合確認、費用、再塗装時の確認、住宅の施工実績というガラス塗料の4つの注意点を示す図解
外壁コーティングに使うガラス塗料のデメリット4つ
  • サイディングでは適合確認が必要
  • 費用が高い
  • 再塗装時は下地処理と塗料の適合確認が必要
  • 施工実績が少ない

それぞれ順番に確認していきましょう。

【デメリット1】サイディングでは適合確認が必要

ガラス塗料のなかにも、サイディングへ施工できる製品があります。ただし、窯業系サイディングには光触媒や無機コーティングなどの表面処理が施された製品もあり、一般的な下塗り材では十分な付着性を確保できない場合があります。また、シーリング材の種類や劣化状態によっては、塗膜の割れや剥がれ、汚れが生じるおそれもあります。外壁材と既存塗膜、シーリング材を確認し、メーカーが指定する下塗り材と施工仕様を選びましょう。

※ 参考1:日本ペイント「窯業系サイディングの塗り替えで注意すべき点」
※ 参考2:ニチハ「窯業系サイディングのメンテナンス」

【デメリット2】費用が高い

ガラス塗料は、一般的なシリコン塗料より施工単価が高くなる傾向があります。塗装部分の材料・施工費は、ガラス塗料に近い無機系が3,500~6,400円/㎡、シリコン塗料が2,200~3,500円/㎡で、製品や施工条件によって価格差は変わります。初期費用はかかりますが、耐用年数が長い製品もあります。

【デメリット3】再塗装時は下地処理と塗料の適合確認が必要

既存のガラス質塗膜の種類や表面状態によっては、新しい塗料が付着しにくい場合があります。ただし、すべてのガラス塗料で再塗装が難しいわけではありません。塗り替え時には既存塗膜を調査し、洗浄や目荒らしなどの下地処理を行ったうえで、適合する下塗り材を選ぶことが大切です。耐久性の高い塗料でも点検や補修は必要なため、次回のメンテナンス方法まで施工業者に確認しておきましょう。

※ 参考:ニチハ「窯業系サイディングのメンテナンス」

【デメリット4】施工実績が少ない

ガラス塗料は単価が高く、一般住宅より公共建築物に使われることが多いため、住宅への施工実績は限られます。対応できる業者も少ない傾向があるため、施工実績を確認して依頼先を選びましょう。

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外壁コーティング(塗装)の施工事例

外壁コーティングの施工事例を2件紹介します。塗料選びや仕上がりを検討する際の参考にしてください。

【事例1】光触媒コーティングを採用した外壁コーティング(塗装)

工期約2週間
住宅一戸建て
構造木造

こちらは、光触媒コーティングを使用した施工事例になります。外壁と屋根に光触媒コーティングをすることで、新築時に近い状態に戻せます。高圧洗浄で汚れをしっかり落として施工を行うため、塗料の付着を高めた塗装が可能です。

【事例2】液体ガラスクリアを採用した外壁コーティング(塗装)

費用約180万円
工期約20日間
面積300㎡
住宅一戸建て
構造木造

こちらは、外壁材のデザインを活かしたいというご要望を受け、液体ガラスクリアをご提案した施工事例です。下地処理に加え、細かな傷や欠損のタッチアップペイントにもこだわって仕上げました。

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外壁コーティング(塗装)で使う塗料の選び方

塗料選びで確認したいポイントは、次の3つです。

外壁材との相性、将来の居住年数、地域の環境条件という外壁塗料選びの3つの基準を示す図解
外壁コーティングで使う塗料の選び方
  • 外壁材に合った塗料を選ぶ
  • 10~15年後のライフスタイルを考える
  • 地域に合った塗料を選ぶ

外壁材に合った塗料を選ぶ

塗料は、外壁材との相性を優先して選びましょう。適合しない塗料は十分に付着せず、耐用年数より早くメンテナンスが必要になるおそれがあります。性能の高さだけで判断せず、業者と相談して外壁材に合う塗料を選ぶことが大切です。

10~15年後のライフスタイルを考える

塗料選びでは、10~15年後のライフスタイルも考慮しましょう。将来の住み替えや居住予定が決まっていれば、必要な耐用年数を判断しやすくなります。10~15年後に引越しを考えているなら、耐用年数がそれほど長くない塗料も選択肢の一つです。15年以上住み続ける予定なら、ラジカル塗料やフッ素塗料、ガラス塗料などから、外壁の状態に合うものを選ぶとよいでしょう。

地域に合った塗料を選ぶ

塗料は、地域の環境条件にも合わせて選びましょう。外壁材の劣化速度は、雨風の強さや頻度、紫外線量などによって異なります。製品ごとに性能も異なるため、地域の環境に適した塗料を選ぶことで、本来の性能を発揮しやすくなります。

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【Q&A】外壁コーティング(塗装)に関するよくある質問

外壁コーティングでDIYはできる?

外壁コーティングのDIYはおすすめできません。主な理由は次の3つです。

  • 高所作業で危険を伴う
  • 施工品質が安定しにくい
  • 外壁材を傷つけるおそれがある

ガラス塗料が向いている家とは?

ガラス塗料を検討しやすいのは、以下のような家です。

  • クリヤータイプで外壁材のデザインを活かしたい家
  • 低汚染性や防藻・防かび性を備えた製品で外壁の汚れ対策をしたい家

ただし、外壁材の種類や既存塗膜によっては施工できない製品もあります。外壁との適合性や必要な下塗り材を確認したうえで選びましょう。

外壁コーティングのタイミングは?

外壁コーティングのタイミングは、塗料の種類だけでなく、製品の仕様や施工品質、立地環境、外壁とシーリングの劣化状態によって異なります。以下の耐用年数は一般的な目安であり、保証年数ではありません。色あせやチョーキング、ひび割れ、塗膜の剥がれ、シーリングの亀裂などが見られる場合は、年数を待たずに専門業者へ点検を依頼しましょう。

色あせ、チョーキング、ひび割れ、塗膜の剥がれ、シーリングの亀裂という外壁の5つの劣化症状を示す図解
外壁コーティングの点検を依頼したい劣化症状
ガラス塗料20~25年
アクリル塗料5~8年
ウレタン塗料6~8年
シリコン塗料10~13年
フッ素塗料15~20年

※ 参考:ニチハ「窯業系サイディングのメンテナンス」

外壁汚れ防止に向いているコーティングとは?

外壁の汚れ防止に向くコーティングには、ガラス塗料のほか、光触媒塗料、フッ素塗料、ナノテク塗料などがあります。耐用年数や費用が異なるため、外壁の状態や希望、予算に合わせて選びましょう。

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