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目次
クリア塗装(クリヤー塗装)とは?
クリア塗装(クリヤー塗装)とは、無色透明な塗料を用いて行う外壁塗装のことをいいます。
クリア塗料を使えば、外壁材本来の質感を活かしたまま、防汚性や耐候性などの機能性を高められます。
そのため「外観イメージを崩さずに、外壁のメンテナンスをしたい」と考えている方におすすめの塗装方法といえるでしょう。
通常の塗装とクリア塗装の違い
通常の塗装(色付き塗料による塗装)とクリア塗装の違いは、以下のとおりです。
- 色の素となる「顔料」が含まれているかどうか
- 施工時の塗装回数
クリア塗装には顔料が含まれていないため無色透明で、それ以外は通常の塗装となんら変わりはありません。
また、施工時の塗装回数にも双方で違いが見られます。
塗装方法 | |
---|---|
通常の塗装 (色付き塗料による塗装) | 3回 (下塗り・中塗り・上塗り) |
クリア塗装 | 2回 (中塗り・上塗り) |
通常の塗装に比べて塗装回数の少ないクリア塗装は、工期の短縮やリフォーム費用の削減も期待できるでしょう。
クリア塗装のメリット
ここでは、外壁にクリア塗装を施すメリットについて解説します。
【メリット1】外壁の質感をそのまま活かせる
無色透明なクリア塗装は、既存の外壁デザインや質感を残すことが可能です。
そのため、外観の質感を損なうことなく、適切なメンテナンスを施せます。
【メリット2】外壁の表面に光沢がでる
クリア塗装によって、外壁に光沢(ツヤ)をだせます。
光沢のある外壁は見た目が新しく見えるのに加えて、汚れの付着を防ぐことも可能です。
また、ツヤ感は塗料の種類によって調節できるので、シックな雰囲気が好きな方は「3分ツヤ」や「ツヤ消し」を選んでみてください。
【メリット3】外壁の耐久性を高める
外壁塗装は見た目をよくするだけではなく、雨風や紫外線などから外壁を守る役割があります。
耐候性や防カビ性、防汚性など、機能性の高いクリア塗料で外壁を保護することで、建物全体を長持ちさせられるでしょう。
【メリット4】比較的安価で塗装回数が少ない
クリア塗装では下塗りの工程が不要なので、色付き塗装と比較すると費用が安くなる傾向にあります。
塗料代と人件費が抑えられる分、塗料の種類をグレードアップさせるのもおすすめです。
クリア塗装のデメリット
クリア塗装にはデメリットや注意点があります。
外壁塗装で失敗しないためにも、覚えておきましょう。
【デメリット1】劣化症状が見られる外壁塗装には施工できない
外壁塗装に一定の劣化症状が見られる場合は、クリア塗装ができません。
具体的には、外壁の表面に白い粉が付着する「チョーキング現象」や、「色あせ」がでている状態です。
チョーキング現象が発生している上からクリア塗装を塗ると、透明な塗料が白く濁ってしまいます。
また、元の塗装がひどく色あせている場合、無色透明のクリア塗装をしても根本的な解決にはなりません。
【デメリット2】既存外壁のひび割れや欠けが見えてしまう
外壁にひび割れや欠けがある場合、クリア塗装はできません。
通常は、外壁を補修したあとで下塗り材で処置することが必要です。
しかし、無色透明なクリア塗装では補修の跡が残り、見栄えが悪くなってしまことも考えられます。
【デメリット3】塗装可能な外壁材が限定される
クリア塗装には、外壁材によって向き不向きがあります。
塗装が向いていない外壁材にクリア塗装を施すことで、塗膜の剥がれや外壁のひび割れにつながります。
クリア塗装が向いている外壁材
クリア塗装には、どのような外壁材が向いているのでしょうか?
ここでは、クリア塗装と相性のよい外壁材を見ていきましょう。
【外壁材1】デザイン性の高いサイディング
サイディングは、レンガ調や木目調などデザイン性の高さから、多くの人の注目を集めることができます。
そのため、サイディングの高い意匠性を活かしつつ、外壁を保護できるクリア塗装と相性抜群です。
外壁に貼るパネル状の仕上げ材のこと
【外壁材2】コンクリート外壁
打ちっぱなしなどのコンクリート外壁は、雨水が侵入しやすいという特徴があるため、防水性を向上できるクリア塗装が向いています。
ツヤ感の少ないクリア塗装で外壁をきちんと保護しつつ、コンクリートの風合いを保ちましょう。
【外壁材3】モルタル外壁
モルタル外壁はデザイン性に優れる一方で、下地にひび割れが発生しやすく、外壁の表面に汚れがつきやすい、という負の特徴を持ち合わせています。
そのため、耐久性や防汚性の高いクリア塗装により、モルタル外壁の弱点を補うことができます。
砂と水とセメントを混ぜて作った外壁材のこと
【外壁材4】タイルやレンガの外壁
タイルやレンガの外壁は耐久性に優れているため、基本的に塗装などのメンテナンスは必要ありません。
しかし、外壁パネルのつなぎ目に使用されているモルタルは水分を吸収しやすいため、クリア塗装で保護することが有効です。
クリア塗装であれば、タイルやレンガ特有の強さや意匠性の高さを活かしつつ、外壁そのものの耐久性向上も期待できるでしょう。
クリア塗装が向いていないケース
外壁のなかには、残念ながらクリア塗装が向いていないものも存在します。
工事中のトラブルを避けるためにも、あらかじめ外壁との相性を確認しておきましょう。
金属系のサイディング外壁
ガルバリウム鋼板やアルミなどの金属系サイディングは、表面がツルツルしているためクリア塗装との密着性が懸念されます。
特殊コーティングされた外壁
「フッ素塗料」「無機塗料」「光触媒塗料」などによって特殊コーティングされた外壁は、クリア塗装に向いていません。
クリア塗料が付着しづらく、塗膜が剥がれてしまう可能性もあります。
既存外壁に劣化症状が発生している
外壁の代表的な劣化症状である「チョーキング現象」や「色あせ」が発生している場合は、その上からクリア塗装を施工するのはおすすめできません。
透明なクリア塗装では、白くぼやけたような仕上がりになる可能性があります。
チョーキング現象や色あせが起こっている外壁にクリア塗装をしたい場合は、あらかじめ色付きの塗料で塗り替えたあと施工するのがよいでしょう。
既存外壁にひび割れや欠けなどがある
外壁塗装を行う前には、ひび割れなどの劣化部分をきちんと補修することが大切です。
しかし、クリア塗装は無色透明であるため、外壁のひび割れや欠けの補修跡を隠すことが難しく、見栄えが悪くなってしまいます。
ひび割れの補修跡を色のついた塗料で隠してからクリア塗装を行うことも可能ですが、工程が増えるためコストもその分高くなってしまうので注意が必要です。
クリア塗装の費用相場と耐用年数
一般的な外壁塗料と同様に、クリア塗装で使用する塗料にはさまざまな種類があります。
クリア塗料の種類 | 費用相場 (1平方メートルあたり) | 耐用年数 |
---|---|---|
アクリル系 | 1,400〜1,600円 | 5〜8年 |
ウレタン系 | 1,700〜2,200円 | 8〜10年 |
シリコン系 | 2,300〜3,000円 | 10〜15年 |
フッ素系 | 3,800〜4,800円 | 12〜20年 |
無機系 | 3,500〜5,500円 | 10〜25年 |
耐用年数が長くなるにつれて費用も高くなりますが、塗装回数を抑えることができます。
おすすめクリア塗料メーカーと人気商品
ここでは、おすすめのクリア塗料メーカーと人気の商品を紹介します。
日本ペイント「ピュアライド UVプロテクト 4Fクリヤー」
日本ペイントは国内塗料メーカーのなかでもトップの売上シェアを誇る、信頼・実績のあるメーカーです。
130年以上の歴史を誇り、グローバルに向けていち早く展開したメーカーでもあります。
建築業界のみならず、自動車や重防食などの各分野で幅広いラインナップがそろっています。
日本ペイントの強みでもあるフッ素樹脂を使ったこの塗料は耐久性に優れており、美しい外壁を長期間維持できるでしょう。
また、防カビ・防藻性にも優れているため、壁についた汚れも雨により浮かび上がらせ、そのまま流し落とすこともできます。
エスケー化研「プレミアムUVクリヤーF」
エスケー化研は、外壁用の建築塗料に強く、建築の仕上材において国内トップを誇るメーカーです。
内装や装飾用の塗料でも、高いシェアを誇っています。
なかでも超耐候性・紫外線吸収効果・光酸化抑制効果という3つの特徴を持つ「プレミアムUVクリヤーF」は、長期間にわたって外壁を美しく保つことができます。
また、特殊なセラミック成分によって、雨が降るたびに洗浄作用も期待できるでしょう。
菊水化学工業「キクスイ ロイヤルセラクリヤー」
菊水化学工業は、建物の下地調整材から仕上げ材までデザイン性に優れた幅広い塗料を扱っているメーカーです。
塗料の色が豊富にラインナップされているため、幅広い顧客ニーズにも応えられます。
「キクスイ ロイヤルセラクリヤー」は耐候性に優れており、既存塗料との密着性が高いという特徴もあります。
また、ほかの塗料に比べて比較的安価なため、おもにリフォーム予算に制限がある人の救世主となるかもしれません。
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