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窯業系サイディングの特徴とは

窯業系サイディングは、セメント質原料や繊維質原料などを混ぜた原料を成型し、養生硬化して作られる板状の外壁材です。防火性能やデザイン性に優れており、住宅の外壁材として広く使われています。ただし、外壁材の表面塗装や接合部のシーリングは永久的なものではないため、定期的な点検やメンテナンスが必要です。色柄や質感のバリエーションが豊富で、木目調や石目調など幅広いデザインを選びやすい点も魅力です。戸建住宅市場では、窯業系サイディングが外壁材の中でも大きな割合を占めています。仕上げ方法や塗料によっては、遮熱性や防汚性などの機能を持たせられる点も魅力です。メリット・デメリットは次のとおりです。
- メリット
耐火性能が高い
費用が比較的安い
選べるデザインが豊富
施工にかかる期間が短い - デメリット
熱がこもりやすい
外壁の素材自体に防水性能がない
メンテナンスの頻度が高い
凍害を起こす可能性がある
ニチハの特徴とおすすめ商品・人気シリーズ
ニチハは窯業系サイディング市場で国内トップクラスのシェアを持つメーカーです。ニチハが公表している2025年度の窯業系サイディング市場シェアは58.5%となっています。外壁材のほか、屋根材や軒天、外装部材なども扱っており、外装まわりを幅広く提案できるメーカーです。独自の成形技術や塗装技術を駆使した商品が多いこともあり、機能性、デザイン性ともに優れた商品を取り揃えています。
商品の特徴と魅力
ニチハの窯業系サイディングには、マイクロガードという独自技術が盛り込まれており、汚れを簡単に落とせるようになっています。マイクロガードの詳細は後述しますが、汚れが落ちやすく、日々の手入れを軽くしやすい点が特徴です。ニチハがラインナップしている商品の特徴や魅力を下記の表にまとめてみました。
| 商品名 | 特徴 |
|---|---|
| PREMIUM SERIES | 塗膜の変色・褪色30年保証に対応したシリーズ。超高耐候塗料「プラチナコート30」やセルフクリーニング機能「マイクロガード」により、長く美観を保ちやすい |
| Fu-ge | 外壁の継ぎ目が目立ちにくい加工をしており、色褪せに強いプラチナコートを使用して仕上げ |
| COOL | 窯業系では珍しい鏡面仕上げがラインナップされている。マット仕上げとの同時施工も可能でデザイン性に優れている |
| モエンエクセラード | 微妙な色やリアルな質感を次世代のインクジェット塗装を使用して再現しており、デザイン性が高い |
| モエンサイディングS | 押し出し製法という製法で製造されており、凍害に強く、寸法の乱れが少ないため品質が高い |
| モエンサイディング-M14・W14 | JIS規格の2倍の強度を備え、耐久性が高い。 ハンドリング性能にも配慮されており、施工しやすい |
| 無塗装品(シーラー品) | 下塗り処理のみを施した状態であることから、現場で自由なデザインに塗装することができる |
ニチハのマイクロガードとは?
マイクロガードは、雨を利用して外壁に付着した汚れを繰り返し洗い流すセルフクリーニング機能です。塗膜の上にマイクロガード層という層を設けることで実現しており、空気中の水分子を取り込んで膜を作ることで汚れを浮かせています。マイクロガード層には藻やカビが発生するのを抑制する材料も配合されているため、外壁が汚れる原因を減らすことができます。
ケイミューの特徴とおすすめ商品・人気シリーズ
ケイミューは、窯業系サイディングを検討する際に候補に入りやすい国内上位メーカーのひとつです。外壁材のほか、屋根材や雨どいなどの外装建材を製造・販売しています。光触媒技術を活用した「光セラ」など、メンテナンス性やデザイン性に配慮した商品を多く展開している点が特徴です。
商品の特徴と魅力
ケイミューのサイディングは、汚れが落ちやすく、美観を保ちやすい商品が多い点が特徴です。光セラや親水コートなどの機能が、シリーズごとに備わっているため、掃除などのメンテナンスが少なくて済むことから、維持管理が楽だと言えます。ケイミューの取り扱っている商品を特徴とともに表にまとめてみましたので、詳しくはこちらを参考にしてみてください。
| 商品名 | 特徴 |
|---|---|
| 光セラ | 光触媒により紫外線で汚れを分解し、雨水で洗い流す |
| レジェール | 光セラの機能に加え、藻やカビの発生を抑える効果を備え、気泡入りの材料で軽量化にも配慮している |
| 親水コート | 雨水が塗膜と汚れの間に入り、汚れを落としやすくする |
| 親水パワーコート | 親水コートに耐候性の高いパワーコートを加え、汚れにくさと色あせにくさに配慮している |
| 無塗装品 | 下塗り処理のみされているため、現場で自由に着色できる |
ケイミューの光触媒「光セラ」とは?
光セラは、太陽光と雨を利用して外壁の汚れを落としやすくする機能です。光触媒を活用することで、外壁表面についた汚れを太陽の力で分解し、付着力を落とし、分解した汚れの下に雨水が入り込むことで汚れを洗い流してくれます。光触媒を利用していることから、紫外線にも強く、色褪せや日焼けによる変色も抑えてくれます。光セラは、商品によっては「外壁のメンテナンスは40年後に」と案内されている高耐候タイプもあります。ただし、色40年品質の対象は光セラ18、フラットデザインパネル、レジェールなど一部の商品グレードに限られるため、選ぶシリーズや保証条件を確認しておくことが大切です。

LIXILの外壁材について
旧旭トステム外装の商品は、現在LIXILの外壁商品として案内されています。現行の外壁商品では、金属サイディングの「Danサイディング」や樹脂系外壁材の「WALL-J」などが中心です。過去には「ガーディナル」や「AT-WALL」などの窯業系サイディングも展開されていましたが、リフォームで同シリーズを検討する場合は、現在の取り扱い状況や代替品をメーカー・施工会社に確認しておきましょう。

自分に合った窯業系サイディングの選び方
希望に合う窯業系サイディングは、重視したい条件によって変わります。具体的に4つのケースを想定して解説します。

豊富なバリエーションから窯業系サイディングを選びたい
デザインの選択肢を重視するなら、ニチハのPREMIUM SERIESが候補になります。この商品はニチハがラインナップしている多くのシリーズの外壁材に、独自の超高耐候塗料であるプラチナコートを使用しています。そのため、選べる外壁材の種類が多く、好みのデザインを見つけやすい商品です。
汚れにくく、色褪せしにくい窯業系サイディングにしたい
汚れにくく色褪せしにくい窯業系サイディングにしたい場合は、ケイミューの光セラが候補になります。光セラは光触媒を活用し、太陽光と雨の力で外壁の汚れを落としやすくする外壁材です。また、紫外線による色あせや日焼けを抑える機能もあるため、外観を長く保ちたい方に向いています。色あせへの強さを重視する場合は、ニチハのPREMIUM SERIESなど、塗膜の変色・褪色保証に対応したシリーズも比較してみましょう。
遮熱性のある窯業系サイディングにしたい
窯業系サイディングは、仕様によっては外壁表面に熱がこもりやすく感じられることがあります。太陽光による熱の影響を抑えたい場合は、遮熱機能のある塗装や外壁材を選ぶのもひとつの方法です。たとえば、太陽光を反射して外壁表面の温度上昇を抑える機能を持つ商品であれば、夏場の外壁の熱だまりを軽減しやすくなります。ただし、遮熱は太陽光による熱の影響を抑える機能であり、室内外の熱の移動を抑える断熱とは意味が異なります。断熱性を高めたい場合は、外壁材だけでなく、断熱材や窓、屋根なども含めて住まい全体で検討しましょう。
地震に強い窯業系サイディングにしたい
地震に配慮して窯業系サイディングを選びたい場合は、建物にかかる外壁の重さを抑えやすい商品を選ぶことがポイントです。そこで候補になるのが、ケイミューのレジェールです。レジェールは厚みのある外壁材でありながら、軽量化にも配慮されています。深彫りの重厚感を出しつつ、外壁の重さにも配慮したい方は候補に入れてみるとよいでしょう。ただし、建物全体の耐震性は外壁材だけで決まるものではありません。構造や下地の状態、施工方法も含めて業者に確認することが大切です。
窯業系サイディングメーカーのシェア率
窯業系サイディングのメーカーをランキングやシェア率で比較する際は、商品ラインナップや保証内容、デザイン、メンテナンス性も確認しましょう。ニチハは、2025年度の窯業系サイディング市場シェアとして58.5%を公表しており、国内トップクラスのメーカーです。ケイミューも、外壁材・屋根材・雨といを扱う総合外装メーカーとして、窯業系サイディングを検討する際の有力な候補になります。一方で、メーカー別のシェア率やランキングは集計年度・集計基準によって変わります。具体的な順位や割合を見るときは、いつのデータなのか、どの範囲を集計したものなのかもあわせて確認しましょう。

人気のある外壁素材のシェア率
戸建住宅で使われる外壁素材の傾向も確認しておきましょう。
日本窯業外装材協会の統計データでは、戸建住宅市場において窯業系サイディングが外壁材の中でも大きな割合を占めています。金属系サイディングやモルタル外壁も一定数使われていますが、割合は年度や集計基準によって変動します。
外壁材を選ぶ際は、シェアの高さだけで判断せず、費用、デザイン、メンテナンス性、住まいの立地条件もあわせて比較することが大切です。
窯業系以外のサイディングの種類と特徴
ここでは窯業系以外のサイディングの種類と特徴を紹介します。金属系、木質系、樹脂系の3つに分けて解説していきます。

金属系サイディング
金属系サイディングは、ガルバリウム鋼板などの金属板を表面材に使った外壁材です。商品によっては断熱材と一体化しており、軽量性や断熱性に配慮したものもあります。窯業系サイディングに比べて軽い商品が多いため、外壁の重さを抑えやすい点が特徴です。ただし、耐震性や断熱性は商品仕様や建物全体の構造によって変わります。近年は金属系サイディングでも木目調や石目調などのデザインが増えています。一方で、表面に傷がつくとサビにつながる場合があるため、飛び石や物の接触には注意が必要です。

木質系(木材)サイディング
木質系サイディングとは天然の木材や集成材などの木材を主材としており、主材に防火性能や耐水性を付与した上で、外壁材として形成しています。無垢の木材を使用していることから、断熱性が高く、経年変化を楽しむことができるため、年数を重ねても飽きのこない外壁材と言えます。また、木ならではの温もりを感じられるのも大きな魅力です。しかし、主材が木材であることから他の外壁材と比較すると、防火性能や防水性が低く、劣化しやすいというデメリットがあります。
樹脂系サイディング
樹脂系サイディングは、プラスチックの仲間である塩化ビニル樹脂を原料にした外壁材です。樹脂を主材としているため軽量で防水性が高く、変色しにくい点が特徴です。基本的に塗装の必要が少なく、長く使いやすいメリットもあります。しかし、樹脂系サイディングは、他の外壁材と比べると取り扱っている業者が少ないことから、材料費だけでなく施工費も少し割高になる場合があります。











