
タイル外壁の主なメーカー・取扱会社と代表的な商品
国内で住宅・店舗向けの内外装タイルを扱うメーカーや取扱会社は数多くあります。ここでは、住宅の外壁に使える商品を扱う主なタイルメーカー・取扱会社と、その代表商品を一覧で比較します。

| メーカー・取扱会社 | 代表商品 |
|---|---|
| LIXIL(リクシル) | ストーンタイプコレクション |
| セキスイハイム | ヘリテージタイル |
| TNプロダクト | スプリット |
| 淡陶社(旧ダントー) | koh |
| ミラタップ(旧サンワカンパニー) | エンタ3D |
| アドヴァングループ | Ceppo di Gre(チェポ ディ グレ) |
| 名古屋モザイク工業 | アルジェントネロ |
| アイコットリョーワ | ウッドマイスター |
| ニッタイ工業 | ハイドロテクトスプレンダー |
| セラメッセ | フレーバー |
| 平田タイル | BURGSTEIN(ブルクシュタイン) |
各メーカーの特徴と代表商品の魅力を詳しく紹介します。
【1】LIXIL(リクシル)
LIXIL(リクシル)は、国内大手の建材・住宅設備グループ企業です。タイル外壁の品揃えが豊富で、空気中の水分や雨水を利用して美観を保つ防汚技術を採用した商品も扱っています。
ストーンタイプコレクション

| 価格 | 16,400円/㎡ |
ストーンタイプコレクションは、さまざまな質感の石をモチーフにした外壁タイルです。天然石の華やかさを表現し、建物に高級感を与えます。7種類のタイプと13色から選べるため、希望する外観に合うものを探しやすいでしょう。
【2】セキスイハイム
セキスイハイムは、自社住宅のオーナー向けに磁器タイル外壁リフォーム「エコシャンテ」を提供しています。ヘリテージタイルは、エコシャンテで選べるタイルの一つです。建物のタイプやプラン、建築地の条件によっては採用できないため、対象となるかどうかをセキスイファミエスへ相談しましょう。
ヘリテージタイル

| 価格 | 公式価格非掲載 |
セキスイハイムのヘリテージタイルは、石積みのような格調高いデザインと深い陰影が特徴です。エコシャンテの磁器タイル外壁にはセルフクリーニング機能があり、促進耐候性試験では40年後も色落ちがほとんどないという結果が示されています。ただし、実際の効果は仕様や環境によって異なり、パネルの継ぎ目に使うガスケットは定期的な交換が必要です。
【3】TNプロダクト
TNプロダクトは、タイルの製造・販売・輸出入を手がけ、タイル総合サイト「TILE PARK(タイルパーク)」を運営しています。国内の自社工場で生産するオリジナル製品を中心に、国内外の内外装タイルを取り扱っています。
スプリット

| 価格 | 16,720円/㎡ |
スプリットは、自然石の凹凸をリアルに再現したデザインです。天然石ではないため、サビが発生する心配はありません。ほかの外壁材ともなじみやすく、外観デザインの幅を広げられます。
【4】淡陶社(旧ダントー)
淡陶社(旧ダントー)は、1885年に淡路島で創業した老舗タイルメーカーです。2025年に創業時の社名である「株式会社淡陶社」へ変更し、2026年時点で140年以上にわたりタイルづくりを続けています。
koh

| 価格 | 21,000円/㎡ |
kohは、淡陶社が手がける屋外壁対応のロングボーダータイルです。表面のスクラッチが生む陰影と粉の風合いによって、繊細なヘアラインを表現しています。手作業による加飾や風化加工ならではの色・形状の幅が、焼きものらしい個性を演出します。
【5】ミラタップ(旧サンワカンパニー)
ミラタップは、建築資材や住宅設備を販売するメーカーです。天然石の凹凸感を再現した商品や、石目調・セメント調の大判タイルなど、住宅の印象を左右する外壁タイルを幅広く扱っています。
エンタ3D

| 価格 | 6,800円/㎡ |
エンタ3Dは、石材を積み上げたような立体感と自然な石肌を表現した、屋内外の壁に使えるタイルです。ただし、2025年10月15日にメーカー廃番が発表され、在庫限りで販売終了となっています。採用を検討する際は必要数量を確保できるか確認し、完売している場合は現行の外装壁対応タイルから代替品を選びましょう。
【6】アドヴァングループ
アドヴァングループは、ヨーロッパやアジアなどからセラミックタイルや石材を輸入販売し、施工も手がける建材会社です。外国産タイルを含む幅広い建築用仕上材を取り扱っています。
Ceppo di Gre(チェポ ディ グレ)

| 価格 | 12,870円/㎡~(税込) |
チェポ ディ グレは、希少な天然石「チェポストーン」の表情を再現したタイルです。記事で紹介しているグレー(マット)の品番CG-0168は在庫限りの商品で、2026年9月6日時点では公式通販で在庫なしと表示されています。採用前に在庫や入荷予定を確認し、必要に応じて代替品も検討しましょう。
【7】名古屋モザイク工業
名古屋モザイク工業は、アートモザイクタイルやクラフトタイル、デザインタイル、大判タイルなど10,000点以上を扱うタイル専門メーカーです。品揃えが豊富なため、機能やデザインを比較しながら選べます。
アルジェントネロ

| 価格 | 18,000円/㎡ |
アルジェントネロは、いぶし瓦の質感と金属的な輝きが特徴の外壁タイルです。建物に高級感のあるモダンな印象を与えます。凍害に強く、耐久性にも優れています。
【8】アイコットリョーワ
アイコットリョーワは、外壁タイルの専門メーカーです。耐久性の高い商品を扱っているため、将来のメンテナンス負担を抑えたい人にとって有力な候補となります。
ウッドマイスター

| 価格 | 10,400円/㎡ |
石を思わせるデザインの外壁タイルが多いなか、ウッドマイスターは木のぬくもりを感じられる木目調の商品です。ナチュラルな雰囲気や、周囲の自然になじむ外観を目指す場合に適しています。
【9】ニッタイ工業
ニッタイ工業は、外装タイルやレンガ、リサイクル建材、石材などを扱う総合タイルメーカーです。湿式・乾式など、各工法に適したタイルを取り揃えています。
ハイドロテクトスプレンダー

| 価格 | 8,000円/㎡ |
ハイドロテクトスプレンダーは、乾式接着剤張り工法に対応した外装壁タイルです。光触媒と雨水の働きを利用するセルフクリーニング機能がありますが、雨水がかからない場所では十分な効果を発揮できません。また、鉄錆・虹彩現象・白華現象による汚れは対象外です。
【10】セラメッセ
セラメッセは、流行を取り入れたデザインから日本の伝統を感じさせるものまで、幅広いタイルを扱っています。
フレーバー

| 価格 | 6,500~6,600円/㎡ |
フレーバーは、色の組み合わせを楽しめる外壁タイルです。パステルカラー16色のなかから、3色まで自由に選べます。配色によってモダン、ナチュラル、エレガントなど、さまざまな雰囲気を演出できます。ほかの住宅とは異なる、個性的な外観を目指す人に適した商品です。
【11】平田タイル
平田タイルは、建築用の内外装タイルや住宅設備を扱う専門商社で、タイル工事の施工やオリジナルブランドの開発も手がけています。シンプルなものから個性的なデザインまで、幅広いタイルを取り扱っています。
BURGSTEIN(ブルクシュタイン)

| 価格 | 12,900円/㎡ |
ブルクシュタインは、294×144mmの大判外壁タイルです。石をモチーフにしたデザインで、フラットでシンプルなタイルと組み合わせると、より高級感のある外観に仕上がります。
タイル外壁のメーカーを選ぶポイント
タイル外壁のメーカーは、用途表示や施工条件、デザイン、機能、予算を比較して選ぶことが大切です。

タイル外壁の基礎知識を事前に確認する
セラミックタイルは、JIS A 5209で成形方法と強制吸水率の組み合わせにより「AI・AII・AIII」「BI・BII・BIII」に区分されています。磁器質・せっ器質・陶器質は旧来の呼び方で、現在も補足的に併記されることがあります。外壁に使用する際は吸水率の区分だけで判断せず、商品カタログで「屋外壁」に適しているか、寒冷地では耐凍害性があるか、指定された施工方法に対応できるかを確認しましょう。
※ 参考1:全国タイル業協会「タイルに関するよくある質問[タイル基礎編]」
※ 参考2:LIXIL「タイルの種類とは?分類と特徴を解説」
生産国によるタイルの違いを比較する
タイル外壁には国産品と外国産品があり、国内では岐阜県や愛知県が主なタイル産地として知られています。岐阜県多治見市には「アイコットリョーワ」や「セラメッセ」などのタイルメーカーが拠点を置いています。ただし、生産国や産地だけで品質や仕上がりが決まるわけではありません。商品ごとに色幅や寸法差、用途区分、耐凍害性、施工条件が異なるため、カタログの表示と実物サンプルを確認しましょう。
国内に拠点を置く主なメーカー・取扱会社
- LIXIL(リクシル)
- 淡陶社(旧ダントー)
- ミラタップ(旧サンワカンパニー)
外国産タイルを扱う主なブランド・輸入販売会社
- マラッツィ
- リビエラ
ミラタップやリビエラなどは海外製タイルも扱っているため、国産・外国産にこだわる場合は、各商品の原産国を確認しましょう。
ハウスメーカーとタイルメーカーを比較する
ハウスメーカー(住宅メーカー)のタイル外壁には、色あせや汚れに強いものなど、住宅向けの機能を備えた商品が多くあります。外壁タイルが標準仕様かオプションかは、ハウスメーカーや商品、プランによって異なるため、希望する仕様を選べるか、追加費用がかかるかを確認しましょう。一方、タイルメーカーは自社製品に加えて輸入品も扱っていることが多く、デザインや価格の選択肢が豊富です。それぞれの特徴を比較し、希望に合うタイルを選びましょう。

好みのデザインからメーカーを絞る
タイル外壁は、色味や風合い、硬度などのバリエーションが豊富です。メーカーや産地にこだわりがなければ、好みのデザインを基準に候補をいくつか選びましょう。
求める機能からタイルメーカーを絞る
タイル外壁には、汚れにくさや耐久性を高めた商品があります。必要な機能を明確にして対象商品を探し、その取扱メーカーを候補にすると選びやすくなります。
事前に予算を決めておく
タイル外壁のメーカーを絞る前に、工事費を含む予算を決めておきましょう。費用相場は1㎡あたり0.8万〜3万円が目安ですが、タイルのデザインや機能、メーカーによって変わります。上限を明確にしておくと、予算内で選べるメーカーを絞り込みやすくなります。


おしゃれなタイル外壁を採用した事例
タイル外壁は、選ぶ色や質感によって、モダン・ナチュラル・和風など多彩な印象を演出できます。ここでは、タイル選びの参考になるメーカーの施工事例を、外観の雰囲気別に紹介します。

【事例1】モダン
石の質感を再現した、LIXILのストーンタイプコレクションを採用した事例です。ダークな色合いの外壁タイルが、直線的な建物のデザインを引き立て、重厚感のある外観に仕上がっています。
【事例2】ナチュラル


建物の袖壁に、ミラタップのエンタ3Dを採用した事例です。石積みのようなデザインが外観のアクセントとなり、個性を演出しています。庭木や花などの緑とも調和し、ナチュラルな雰囲気に仕上がっています。
【事例3】和風


ニッタイ工業の砂城壁を使用した事例です。その名の通り、砂でできた壁のような質感が、落ち着きのある外観を演出します。和風建築の木部や屋根瓦とも調和するタイルです。
タイル外壁選びで後悔しないポイント
タイル外壁で後悔を避けるには、立地に合う商品を選び、実物サンプルとシミュレーションの両方で仕上がりを確かめることが大切です。
立地環境に適した素材を選ぶ
建物の外壁にタイルを採用する際は、立地環境と商品の用途表示を確認しましょう。まず、商品カタログで「屋外壁」に適していることを確認します。寒冷地や凍結のおそれがある地域では、吸水率の区分だけで判断せず、耐凍害性の表示がある商品を選ぶことが大切です。沿岸部や降雨・積雪の多い地域では、下地や接着剤を含む施工条件も、タイル施工業者やメーカーへ確認しましょう。

※ 参考1:LIXIL「タイルの選び方とチェックポイント」
※ 参考2:名古屋モザイク工業「ご使用の前に」

自然光でサンプルを確認する
タイルメーカーのショールームで外壁タイルのサンプルを見る際は、自然光が入る窓際でも色を確認しましょう。照明の下と屋外では、同じ色でも見え方が異なることがあります。施工後のイメージ違いを防ぐため、サンプルを自然光に当てて確かめることが大切です。
メーカーのシミュレーション機能を活用する
メーカーや取扱会社によっては、ショールームや公式ホームページで外壁のシミュレーションを利用できます。気になるタイルを画面上の建物に反映すると、仕上がりを具体的にイメージしやすくなります。ただし、画面の色や質感は実物と異なる場合があるため、シミュレーションと実物サンプルを併用して選びましょう。


















