物置の種類
物置にはいくつか種類があり、お住いの地域の環境によって最適な物置を選ぶ必要があります。まずは一般タイプと断熱タイプについてご紹介します。
一般タイプ
物置の一般タイプとは、主に寒冷地以外の積雪が少ない地域に向いているタイプです。約60cm以下の積雪まで耐荷重があります。
断熱タイプ
物置の断熱タイプとは、主に寒冷地など積雪が多い地域に向いているタイプです。約60cm以上約1m以下の積雪まで耐荷重があります。
寒冷地では結露が発生しやすいため、物置にも結露対策が必要になります。断熱タイプでは、結露軽減のために屋根部材の室内側に断熱材を張り付けた仕様になっています。
また、断熱タイプは外壁と内壁の間に断熱材を挟むことで、湿気や熱を軽減することができます。
物置の扉の種類
物置の扉には、全面開口タイプ・二枚扉タイプ・三枚扉タイプの3種類があります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
全面開口タイプ
扉が全開にできるタイプです。引き戸の場合、どちらかが閉じた状態になるため中央に置いている荷物が出しにくいことがあります。しかし、全面開口タイプの場合は荷物の出し入れが楽にできます。
ただし、扉を開くスペースが必要なため壁の間に挟まれたような狭い場所には設置できません。
二枚扉タイプ
二枚扉タイプは一般的な物置に多いタイプです。先程ご説明しましたが、二枚扉が引き戸になっており、どちらかを開けると反対側が閉じた状態になるため荷物を片側づつ取り出さなければなりません。
しかし、引き戸タイプのため狭い場所でも設置が可能です。
三枚扉タイプ
三枚扉タイプは二枚扉より開口が広く、物の出し入れが楽にできるタイプです。扉が3分の2開くため、真ん中の荷物が取り出しやすくなります。また、こちらも引き戸タイプのため狭い場所にも設置できます。
物置の症状別の修理方法
次に、物置の症状別の修理方法をご紹介します。
症状は主に、傾き、建付け、雨漏り、サビの4要素に大別できます。
症状1 物置が傾く
物置が傾く原因として、設置時に平板の土台をしっかり転圧していない可能性があります。この場合、一度物置を解体し土台をやり直す必要があります。物置の傾きを修理する流れは以下の通りです。
- 物置を一旦解体
- 砕石をしき転圧する
- しっかり地面を固める
- 物置を再組立する
物置設置時に土台をきちんと施工していないと、のちに扉の開閉がしずらくなるなど問題が発生することがあります。
症状2 物置の建具が閉まらない・開かない
物置の建具が閉まらない・開かない(建付けが悪い)場合、以下のことが考えられます。
- 土台の施工不良で物置が傾いている
- 収納物が扉に当たっている
- 扉のレールの溝にゴミが溜まっている
- 扉が傾いている
物置のドアが閉まらない・開かない場合は上記をクリアすることで改善される可能性があります。上記を取り除いてもドアが閉まらない・開かない場合は専門業者に相談すると良いでしょう。
症状3 物置の屋根から雨漏りがする
物置の屋根から雨漏りする場合、雨漏りの範囲が狭ければホームセンターなどで販売されている補修用のテープなどで対処できます。
しかし、雨漏りの範囲が広かったり屋根が腐食している場合は、トタンなどの板を張り替えるか、または重ね張りをした方がいいでしょう。張り替える板はポリカーボネイト板などで代用できます。
DIYで修理しても再度雨漏りする場合は、購入先の業者に連絡し修理してもらいましょう。
症状4 物置が劣化してきた・傷がついた
物置が劣化する理由は、経年劣化などで塗装が剥げたり耐用年数が近いことが原因の可能性があります。また、物置の外壁の劣化や傷などを放置するとサビなどの腐食が進み穴が開いてしまいます。
穴が開いて雨水などが物置に入り込むと物置の中の湿度が高くなり、物置内の荷物にカビが生えたり錆びやすくなるでしょう。
物置の塗装で使用する塗料は、エポキシ樹脂のサビ止めとシリコン樹脂またはウレタン樹脂の塗料がおすすめです。その他に遮熱塗料を使用することで物置内が高温になるのを防止することができます。
物置設置の注意点とポイント
物置を設置するときに注意したいのが設置場所です。風当たりの強い屋上や上階のベランダなどは、物置の屋根が飛ばされやすく危険なため避けた方がいい場所だと言えます。
また、その他にも地盤が弱い場所は、物置が傾きやすくなるため避けた方がいいでしょう。
近隣への配慮も大切です。陽当りや屋根の排水、雪下ろしなど十分に気をつけましょう。
物置設置時のポイント
次に物置設置時のポイントをご紹介します。
物置の設置場所前後には約10~約20cmの余裕が必要
物置を設置するときに、物置の前後左右に約10~約20cmの余裕が必要になります。ほとんどの物置は屋根の寸法が土台よりも広めに設計されています。
また、高さも約10~約20cmのブロック分を足しておくといいでしょう。
雨や風の通りを良くするために物置の下に基礎ブロックを置く
物置を地面の上に直に設置すると、雨が降ったときに物置が浸水したり風が通りにくくなるなど、物置の中の湿度が高くなり荷物に悪影響を与える可能性があります。
そのため、雨や風の通りを良くする方法として、物置に基礎ブロックを置くと良いでしょう。
水平を調整する
物置設置時に基礎である土台の施工がしっかり水平になっていないと、のちに傾きが発生し扉の開閉がしにくくなるなどの問題が起こる可能性があります。
販売されている物置の中には組み立て完了後に水平を調節できるものもあります。調節機能がない物置の場合は業者に水平調節してもらうか、水平を測る計測器などを使用して水平調節を行いましょう。
地震・台風・強風でも倒れないように転倒防止のアンカー工事をする
アンカー工事とは、船を繋ぎ止める碇のように地面と物置をアンカーボルトで繋ぎ止める工事のことを言います。
地震や台風など自然災害が多い日本ではいつ災害が起こるか分からないため、安全に配慮してアンカー工事を行っておくといいでしょう。
物置の修理と設置費用相場
物置の修理と設置するときにかかる費用の相場を見ていきましょう。
物置の修理費用相場
物置の外壁が劣化した場合、物置の外壁塗装にかかる費用は約27,000円~が目安で、工期は約1日~1.5日間となります。
また、大雪などで物置が破損してしまった場合、物置を撤去し新規工事にかかる費用は約24万円~が目安となります
物置の設置費用相場
物置の設置費用相場は、物置のサイズによって異なります。一番小さなサイズの物置の場合約3万円~になり、幅が2mほどの大きなサイズになると約10万円~となります。
また、金属製でバイクを保管できるほどの大きなサイズになると約50万円~約100万円となります。「タクボ NDー3615」を購入し設置する場合の費用目安は以下の通りです。
「タクボ NDー3615」(間口約3.6m×奥行約1.5m×高さ約2m)
- 本体価格:約19万円~約27万円
- 標準組立費:約25,000円
- 転倒防止工事費(アンカー工事):約2,000円~約8,000円
- 転圧工事費:約25,000円
- 合計:約25万円~約33万円
物置のアンカー工事費用相場
物置が転倒するのを防止するアンカー工事の費用相場は設置位置の基礎によって価格が異なります。基礎が土・コンクリート・アスファルトのアンカー工事費用相場は以下の通りです。
土アンカー工事
費用相場:約2,700円/1カ所
コンクリートアンカー工事
費用相場:約1,080円/1カ所
アスファルトアンカー工事
費用相場:約5,400円/1カ所
間口一間ほどの普及タイプの物置であれば、最寄のホームセンターなどに設置込みで相談することが結局、簡単安価でアフターも安心・・・かと思われます。
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