目次
ステンレスキッチンにリフォームするメリット
ここでは、ステンレスキッチンにリフォームする際のメリットを解説します。
【メリット1】サビに強く耐久性に優れている
ステンレスキッチンには、サビや傷に強い性質があります。
鉄にクロムやニッケルを合わせた合金であるステンレスの表面には「不動態皮膜」と呼ばれる膜が存在します。
ステンレスの表面を保護する膜。
傷をすぐに修復するため、サビの発生を抑えることが可能。
ステンレスキッチンはサビの発生を抑制し、耐久性が高いため長期的にきれいな外観を保てます。
【メリット2】水や熱に強い
ステンレスキッチンは高温に強く、耐水性に優れています。
そのため、高温の鍋やフライパンを置いたり、熱いお湯を使用しても、キッチンが傷むことはほぼありません。
また、耐水性に優れており、カビが発生しにくいため、清潔な環境を維持することが可能です。
【メリット3】掃除しやすい
細かい粒子結晶で形成されているステンレスは、汚れが付着しにくく、掃除しやすい魅力があります。
ステンレスキッチンのワークトップやシンクに油や調味料などの汚れがついても、拭くだけできれいになるケースがほとんどです。
日頃のお手入れを簡単に済ませたい人は、掃除の負担が少ないステンレスキッチンを検討すると良いでしょう。
【メリット4】低コストで購入しやすい
セラミックや大理石が使われたキッチンに比べて、ステンレスキッチンは価格が安い傾向にあります。
また、長期的に使用できる素材のため、将来のメンテナンス費用も抑えられるでしょう。
【メリット5】多様なデザインを楽しめる
ステンレスキッチンは、さまざまなデザインや雰囲気を楽しむことが可能です。
オールステンレスキッチンの場合、空間にスタイリッシュでモダンな印象を与えます。
また、ワークトップやキャビネットに木目やセラミックなどの異なる素材を組み合わせることで、多様なデザインを楽しめます。
【メリット6】環境にやさしいキッチンが実現できる
サビや傷に強く、経年劣化が少ないステンレスはリサイクル率が高い素材です。
そのため、ステンレスキッチンにリフォームすると、環境にやさしいエコなキッチンが実現するでしょう。
ステンレスキッチンにリフォームするデメリット
次に、ステンレスキッチンにリフォームするデメリットを解説します。
【デメリット1】傷がつきやすい
耐久性に優れるステンレスキッチンですが、傷がつきやすいという特徴もあります。
かたいスポンジやブラシでこすると、キッチンの表面に細かい傷がつくおそれもあります。
細かい傷を予防したい人は、キッチンの表面に特別な加工が施されたものを選びましょう。
また、重いものを上から落とすと、表面がへこむ場合もあるため、フライパンや鍋などの取り扱いには注意が必要です。
【デメリット2】もらいサビの恐れがある
ステンレスキッチン自体はサビに強い素材ですが、「もらいサビ」のリスクがあります。
もらいサビとは、ほかの金属に発生したサビが付着することです。
もらいサビの対策として、タワシやスプーン、缶詰などの金属をキッチンの上に放置せずに、こまめに片づけることが大切です。
もらいサビが発生した場合は、ステンレスクリーナーやクリームクレンザーで拭き取りましょう。
【デメリット3】水垢がつきやすい
キッチンは食器洗いや調理中などで水を頻繁に使うため、水垢が発生しやすい場所です。
特に、ステンレスキッチンでは、水垢が発生しやすいといったデメリットもあります。
水道水に含まれるミネラル成分が原因で発生する水垢は、時間が経つと固まって落としにくくなります。
水垢を防ぐためには、キッチンの使用後に乾いた布でこまめに水気を拭き取ることが効果的です。
【デメリット4】徐々に光沢が失われる
ステンレスキッチンは汚れや傷が蓄積することで、徐々に光沢が失われていきます。
耐久性に優れたステンレスキッチンでも、経年劣化は避けられません。
光沢を保ちたい場合は、汚れや水垢をすぐに拭き取り、日々のお手入れを欠かさないことが大切です。
ステンレスキッチンを選ぶ際のポイント
ステンレスキッチンには、数多くの種類が存在します。
そのため、リフォーム後に後悔しないためにも慎重に選ぶことが大切です。
リフォーム後に後悔しないステンレスキッチンを選ぶ際のポイントを解説します。
【ポイント1】傷がつきにくい表面加工を検討する
ステンレスキッチンに傷がつきにくい表面加工は、エンボス加工、バイブレーション加工などがあります。
プレス機で板材に図柄をくぼませることで立体感を出す加工。
ステンレスは鉄とクロムの合金で、表面の保護膜によりサビに強く、キッチンの水まわり設備に適している。
研磨模様(波板の凹凸)が特徴で、光沢を抑えたマットな質感に仕上がる。
キッチンの傷を防止したい人は、エンボス加工やバイブレーション加工などが施されたステンレスキッチンを検討しましょう。
【ポイント2】設置場所に合ったサイズとレイアウトを採用する
ステンレスキッチンを選ぶときは、あらかじめ設置場所の寸法を確認します。
寸法を確認した上で、キッチンのサイズとレイアウトを選ぶことがおすすめです。
空間に合ったキッチンのサイズとレイアウトを選ばないと、設置後に使いづらく、後悔する可能性があります。
事前に設置場所の寸法に合うサイズとレイアウトを選ぶことで、作業しやすい快適なキッチン空間になるでしょう。
【ポイント3】部屋になじむデザインを採用する
ステンレスキッチンは、さまざまな素材や色と合わせやすい魅力があります。
たとえば、ダイニングをカフェのような雰囲気にしたい場合、キッチンのキャビネットに木目を取り入れると空間に統一感が出るでしょう。
逆に、ポップな雰囲気のダイニングに、スタイリッシュなオールステンレスキッチンは空間に違和感が生じる可能性があります。
統一感のある空間にしたい場合は、部屋の雰囲気やインテリアになじむデザインを選ぶことがおすすめです。
【ポイント4】あらかじめ予算を明確にしておく
ステンレスキッチンは、ほかの素材に比べて価格が安いという特徴をもっています。
そのため、あらかじめ予算を明確にしておくことが大切です。
デザインやオプションを追加することで、理想的なキッチンに近づき、作業効率や快適さが向上します。
しかし、その分費用が高額になり、予算オーバーになるおそれがあるため、注意しましょう。
ステンレスキッチンにリフォームする際の費用相場
ステンレスキッチンの本体価格は50万〜250万円、本体価格を合わせたリフォーム費用は70万〜280万円が目安になります。
ただ、キッチンの種類やレイアウト、施工業者などで金額は変動するため、あくまでも目安として把握しておきましょう。
ステンレスキッチンのリフォームを検討する際は、あらかじめ専門業者による現地調査やショールーム見学をおすすめします。
ステンレスキッチンのリフォーム費用を抑えるポイント
ステンレスキッチンにリフォームする際に費用を抑えるポイントを解説します。
【ポイント1】部分的にステンレスを取り入れる
多くの場合、オールステンレスキッチンは費用が高額になります。
予算に限りがある際は、部分的にステンレスを取り入れることを検討しましょう。
たとえば、耐久性やお手入れの負担を考慮して、シンクやワークトップのみにステンレスを採用する方法があります。
ステンレスの特徴を把握し、必要な部分だけ取り入れることで、ステンレスキッチンを低コストで導入できます。
【ポイント2】ステンレスフレームキッチンを検討する

ステンレスフレームキッチンとは、テーブルのようなカウンターとフレームだけのシンプルな構造のキッチンを指します。
そのため、本体価格が安く、リフォーム費用を抑えることが可能です。
ただし、収納やコンロなどはついていないため、必要な場合はオプションで別途購入する必要があります。
【ポイント3】複数の業者に見積りを依頼する
ステンレスキッチンにリフォームする場合、複数の業者に見積りを依頼しましょう。
複数の業者に見積りを依頼することで、適正なリフォーム費用の相場が理解できます。
また、業者間で価格競争が発生し、費用が安くなる可能性もあります。
価格だけで業者を決めてしまうと、施工後にトラブルが起きてしまうかもしれません。
顧客対応や施工実績、口コミなども比較して、コストパフォーマンスに優れた業者を選びましょう。
ステンレスキッチンのおすすめメーカーと商品
ステンレスキッチンを扱うおすすめのメーカーと商品を紹介します。
【クリナップ】ステディア

クリナップはシステムキッチンを日本で最初に開発したメーカーで、ステンレスの加工技術に強みを持っています。
クリナップが扱うおすすめのステンレスキッチンは、ステディア。
ステディアは「ステンレスエコキャビネット」を搭載しています。
これにより、お手入れがしにくいキャビネット部分のカビやニオイを抑制することが可能です。
【ナスラック】セスパ

ナスラックは、キッチンやお風呂、洗面台などの住宅に関する幅広い商品を扱うメーカーです。
ナスラックの前身は「ナスラックステンレス製作所」であることから、現在も高品質なステンレス製品を取り揃えています。
このメーカーのおすすめは、オールステンレスキッチンのセスパ。
付着した汚れを軽く拭くだけで掃除できるため、普段のお手入れにかかる時間を減らせるでしょう。
【LIXIL】リシェル

LIXIL(リクシル)は住宅建材の総合メーカーです。
耐久性や使い勝手の良さを追究した、高機能なキッチンが数多くラインナップされています。
リクシルのステンレスキッチンは、機能とデザインの充実している「リシェル」がおすすめです。
オプションが多数あるため、自分好みのステンレスキッチンをコーディネートできます。
サビや汚れに強いステンレスのキャビネットを採用することで、長期にわたって衛生的に使えます。
【ミラタップ】グラッド45
数多くの住宅建材を扱うミラタップは、低価格で機能性に優れたキッチンを取り揃えています。
価格を抑えつつ、パフォーマンスに優れたキッチンを求めている人にぴったりなメーカーです。
ミラタップでおすすめしたいステンレスキッチンは、グラッド45。
オールステンレスでシンプルな外観ですが、収納力が高く、普段使いしやすいキッチンです。
なお、オプションで表面の細かい傷を防止するバイブレーション加工も追加できます。
ステンレスキッチンにリフォームしたおしゃれな施工事例
ここでは、ステンレスキッチンにリフォームした施工事例を紹介します。
【事例1】モダンでスタイリッシュな空間にリフォーム


リフォーム費用 | 約316万円 |
施工期間 | 3日 |
高級感あふれるモダンなステンレスキッチンにリフォーム。
デザイン性が高いため、ミーレのスタイリッシュな食洗機を違和感なく組み合わせることができました。
【事例2】ステンレスのワークトップでお手入れしやすいキッチンへ


リフォーム費用 | 約150万円 |
施工期間 | 3日 |
「お手入れしやすいキッチンにしたい」というお客様の要望を叶えたステンレスキッチンにリフォームしました。
ステンレスのワークトップは掃除しやすいだけでなく、高い耐久性を持つため、長期的に使うことが可能です。
ステンレスキッチンを長く使い続けるためのポイント
ステンレスキッチンを長期的に使い続けるためのポイントを解説します。
【ポイント1】こまめに掃除する
ステンレスキッチンをきれいに長く使うためには、こまめな掃除が欠かせません。
汚れや水垢を放置すると、もらいサビやカビが発生する原因になります。
さらに、サビやカビはキッチンの劣化につながるだけでなく、不衛生な環境をつくり出します。
キッチンを使い終わったら、拭き掃除することを習慣づけると良いでしょう。
【ポイント2】傷やへこみの対策を考える
ステンレスキッチンには、傷やへこみがつきやすいといった特徴もあります。
傷やへこみが蓄積されると、数年後にはステンレスの光沢が失われてしまうことも考えられます。
傷やへこみの対策は、市販でも購入できるシンクマットや保護シートの活用がおすすめです。
設置も簡単なものが多いため、手軽に傷・へこみ対策ができます。
【ポイント3】収納を定期的に見直す
ステンレスのワークトップ上に、調味料や調理器具が放置されていると、カビ・サビ・頑固な汚れの原因になります。
ステンレスキッチンを長く使い続けるために、定期的に収納を見直して整理整頓を心がけましょう。
ステンレスキッチンを掃除する際の注意点
ステンレスキッチンを掃除する際の注意点を解説します。
【注意1】やわらかいスポンジやブラシを使う
ステンレスキッチンを掃除するときは、やわらかいスポンジやブラシを使用しましょう。
かたいブラシやスポンジでこすってしまうと、表面に傷がつく可能性もあります。
また、頑固な汚れを落とすとき、力強くこすってしまいがちですが、これも傷の原因になります。
汚れを落とすときは、やわらかいスポンジでやさしくこすりましょう。
【注意2】塩素系漂白剤は使用しない
塩素系漂白剤の使用は、ステンレスキッチンの掃除には避けましょう。
塩素系漂白剤を金属表面に使用すると、化学反応によりステンレスの保護膜が破損し、サビが発生しやすくなります。
塩素系漂白剤の代わりに、ステンレス専用の中性洗剤や重曹を用いることで、傷めずに清潔を保つことが可能です。
ステンレスキッチンを掃除する際は、使用する洗剤の種類を確認し、適切なものを使いましょう。
【注意3】ステンレスの目に沿ってこする
ステンレスキッチンには「目」があり、それに沿ってこすることが推奨されています。
目に逆らってこすると、細かい傷が生じ、ステンレスシンク特有の光沢が失われるおそれもあります。
また、傷が原因でサビが発生したり、汚れが入り込んだりする可能性もあるため、目の向きには注意が必要です。
ステンレスの目がわからない場合は、光に当てると縦の線が確認しやすいでしょう。
【注意4】掃除後は水気をしっかりと拭き取る
シンクやワークトップに水気が残っていると、水垢やカビなどの汚れの原因になります。
掃除後は、乾いた布で水気を拭き取る習慣をつけましょう。
【Q&A】ステンレスキッチンに関するよくある質問
- オールステンレスのキッチンにリフォームしたら後悔しない?
-
オールステンレスキッチンの使用感は人によって異なります。
耐久性に優れたオールステンレスキッチンは、日常的なお手入れの負担が少ない点も魅力のひとつです。
デメリットとして、本体価格が高額になる可能性があり、光沢が徐々に失われて味気ない印象になる場合があります。
オールステンレスキッチンにリフォームする場合は、このような特徴を理解し、自分の生活スタイルや予算などを考慮しましょう。
- ステンレスキッチンは10年後も使える?
-
ステンレスキッチンの耐久年数は10年〜15年ほどです。
耐久性に優れたキッチンですが、経年劣化は避けられません。
普段の使用に問題が出てきた際は新しいキッチンにリフォームすることを検討しましょう。
- ステンレスキッチンはオーダーメイドできる?
-
可能です。
オーダーメイドでキッチンをつくる場合、外観や機能などを自分好みにコーディネートできます。
ただし、費用が高額になる場合があるので、必要な機能をしぼるなど、予算オーバーにならないように注意しましょう。
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