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目次
キッチンのガスコンロをIHに交換できる?
結論、お使いのガスコンロからIHクッキングヒーターに交換することは可能です。
システムキッチンのコンロは天板の幅が60センチと75センチの2種類がありますが、ビルトインする機能部本体の大きさは規格で決まった同じ寸法です。
ですのでIHクッキングヒーターに交換する場合、元々のガスコンロの種類にとらわれず、どのメーカーの商品でも比較的簡単に交換することが可能です。
ガスコンロからIHへの交換リフォームで肝心なのは、ご存じのように加熱に使用するエネルギーが違うため、ガスから電気を使える設備環境を整える必要がある所です。
それではIHクッキングヒーターを設置するために必要な工事の内容について見ていきましょう。
IHクッキングヒーター交換工事の内容と工期
ガスコンロからIHクッキングヒーターに交換設置する場合、まず専用の電源を用意する必要があります。
IHは200Vという特殊な電源を使用するため、一般家庭用の100Vコンセントから延長コードで引っ張ってくるという訳にはいかず、電気工事士による電源増設工事が発生します。
またコンロで使っていたガス栓を元栓を閉めた状態で置いておくのか、ガス管の分岐地点で止めてしまうのかなど、要望によっても工事内容は変わってきます。
ガスコンロからIHクッキングヒーターへの機器の交換だけであれば1日もかからない工事ですが、上記のような付属工事の内容によって工期は変動します。
IHクッキングヒーターの交換リフォーム費用相場
それではIHからIHに交換及び、ガスコンロからIHコンロへの交換費用について紹介します。
工事内容 | 工事費用相場 (本体価格は除外) |
IHからIHに交換 | 2万〜3万 |
ガスコンロからIHに交換 | 10万〜25万 |
コンロ交換リフォームには上記の工事費用に加え、IHクッキングヒーター本体の費用5万〜30万がかかります。
交換にかかる大まかな金額を把握して、IHリフォームについてのイメージを掴みましょう。
IHクッキングヒーターの交換総費用
既存のIHコンロを新しいIHコンロへ交換する総費用の相場は、7万円〜約33万円です。
IHクッキングヒーター本体価格が、5万円〜30万円となっています。
IHからIHに交換する費用 (本体費用込み) | 7万〜33万 |
この金額は機器に使用している素材や、付いている機能などによって変動し、高機能の物ほど高額になります。
元々IHクッキングヒーターお使っていて、追加工事なく新しいIHコンロに交換するだけであれば、工事費用は2万円〜3万円です。電源の配線工事などがないため比較的工事費用は抑えることができますが、追加で工事が必要な場合はより高額になることがあります。
ガスコンロからIHへの交換総費用
ガスコンロから新しいIHコンロへ交換する総費用の相場は、15万円〜55万円です。
こちらもIHの本体価格は同じですので、5万円〜30万円となっています。
ガスコンロからIHに交換する費用 (本体費用込み) | 15万〜55万 |
機器本体の取り付工事費はさほど差がありませんが、IHクッキングヒーターを使用するための電源が必要であるため、キッチンに200Vの専用電源を増設する電気工事の費用がかかってきます。
専用回路を設ける回路の空きがなければ、盤の増設もしくは分電盤自体の交換などが発生する場合もあり、さらに費用がかかる可能性があります。
この本体価格と工事費用の合計金額が約10万円〜約25万円となります。
また新たに配線する電気線の隠蔽工事で造作・クロス等の工事があれば、当然さらに追加費用がかかります。
IHクッキングヒーターとガスコンロの違いとは?
ガスコンロ | IH |
ガスを使用 | 電気を使用 |
従来の調理器具が使用可能 | IH専用調理器具が必要 |
炎により加熱 | 金属抵抗により発熱 |
IHクッキングヒーターとガスコンロの最も大きな違いは使用するエネルギーの違いです。IHクッキングヒーターは電力を使用し、ガスコンロはガスと火を使用して加熱するため、調理器具にも違いがでます。
安全面で電力と火を比較すると、ガスコンロはガスと火を使用するためガス漏れや火災の危険性がありますが、電気を使用するIHコンロは引火の危険性が低いといった特長があります。
仕組みの違い
ガスコンロは、メタンガスやプロパンガスを燃焼させて炎を発生させます。点火スイッチやつまみの回転で電流を流し火花を発生させ、ガスと酸素が結びつくことで炎が発生します。
対してIHクッキングヒーターは、トッププレート下の磁力発生コイルに電気を流すことで磁力線が発生し鍋の底の金属が抵抗となり発熱します。鍋底のみが発熱するため、取っ手や持ち手が熱くなることはありません。
IHクッキングヒーターのメリット
ここではIHクッキングヒーターのメリットについて紹介します。
直接火を使わないため安全
IHクッキングヒーターの大きな特徴は直接火を使用せず調理できるため、消し忘れなどによる火災の危険性が低いというメリットがあります。
また火を使用しないことから、衣服などに引火してヤケドをする危険も少なく、なにかと物が多いキッチンでは火を使用しないことで安全性は大きく高まると言えるでしょう。
掃除しやすい
ガスコンロには点火装置周辺の凹凸が多く、フライパンや鍋を置くための五徳なども汚れやすい上に掃除がしにくいと感じている方も多いのではないでしょうか。
IHクッキングヒーターは表面が平らで汚れがつきにくい素材でできており、調理後のお手入れがしやすく綺麗で清潔に保ちやすいのも大きなメリットといえるでしょう。
火より熱しやすい
IHコンロは、ガスコンロと比較した際に熱しやすいという特徴があります。
これは熱を伝える範囲が異なるためです。ガスコンロはIHコンロと比較すると広範囲を火によって加熱しますが、IHコンロは接触している鍋の面積のみを加熱します。
熱が鍋にダイレクトに伝わるため、調理の時間も短縮することができます。
多機能で調理が楽
IHクッキングヒーターには火力表示パネルで火力の確認ができたり、タイマー機能や揚げ物温度調節機能など機種によって様々な便利機能がついています。
こういった多機能を使いこなせば、料理中の手間を減らし日々の料理がさらに楽しくなるでしょう。
IHクッキングヒーターのデメリット
IHクッキングヒーターのメリットに続き、ここでは気になるデメリットについて紹介します。
鍋振り料理が難しい
IHクッキングヒーターは鍋やフライパンが天板から離れてしまうと、安全性から加熱が自動で停止してしまう機能がついています。
近年では鍋振り機能を搭載したタイプも販売されていますが、強い火力が必要な中華料理などではガスコンロに比べて違和感を感じるかもしれません。
専用の調理器具しか使えない
IHクッキングヒーターを使うには、鍋やフライパンなど底が平らなIH専用の調理器具が必要です。
ガスコンロとIHの両方で使える調理器具も販売されていますので、交換リフォームをお考えであればこういった調理器具を購入しておくと良いかもしれません。
また高額にはなりますが、様々な調理機器を使用したい場合は「オールメタル対応型」といったタイプのクッキングヒーターもあります。
停電時に利用できない
電力を使用するIHクッキングヒーターは、停電時には使うことができなくなります。これは停電時にも使用できるガスコンロに比べた場合のデメリットと言えます。
本体価格が高め
IHクッキングヒーターはガスコンロに比べて定価が高めに設定されています。
ランニングコストはガスに比べて優れている反面、初期費用に関してはガスコンロよりも割高になります。
ガスコンロの耐用年数と劣化症状
ガスコンロの耐用年数は10年程度とされています。
2008年以降に製造されたガスコンロには「Siセンサー」という安全装置がついており、調理油過熱防止装置、立ち消え安全装置、コンロ消し忘れ消火機能などの搭載が義務付けられています。
もしお使いのガスコンロにSiセンサーが搭載されていない場合は、迷わず交換をおすすめします。
火がつきにくい
調理の際の吹きこぼしなどによりグリル周辺の汚れていると、火がつきにくい原因になります。
点火装置の経年劣化以外にも、汚れがひどくなり掃除が困難な場合も交換の時期と言えます。
火力の調整がしにくい
ガスコンロの火力を調節するつまみなどを操作しても反応が薄い場合は、機器の故障が考えられます。
年数が経った商品であれば、修理ではなく交換を検討しましょう。
ガスの臭いがする
ガスコンロを操作して、ガス臭がする場合は特に注意が必要です。
不完全燃焼や機器の不具合からガス漏れなどの事故につながる前に、早めに業者に連絡しましょう。
IHクッキングヒーター交換はどこに頼む?
IHクッキングヒーターの交換を依頼するのは、工務店や専門業者になります。
また近頃は家電量販店やホームセンターでも工事を請け負っているのが当たり前になっていますので、金額はもちろんですが、評判などを情報収集して信頼できる所に依頼するのが肝心です。
自分でガスコンロからIHに交換できる?
機器関係の扱いに慣れた器用な方なら調理器具のみの交換は可能です。
ですがガスや電気の工事は、当然ながら資格を持った技術者が行う必要があります。
システムキッチンのビルトインの場合、ガスコンロとIHクッキングヒーターの規格サイズは統一されているので、キッチン本体の加工などなく交換することができます。
※コンセントが用意されているIHの交換ならまだしも、ガスにまつわるトラブルは重大な事件に発展しかねません。余程の理由と自信がない限り専門業者に任せることをおすすめします。
ガスコンロ取り外しからIH取り付けまでの工事の流れ
ここではガスコンロからIHに交換する工事の流れについて説明します。
専用電源の増設
電源の増設はコンロの交換と同日に工事をしても良いのですが、配線方法と内容はご家庭によって異なるため、トラブルでコンロを使えない日数が増えたりしないよう、電気工事は事前に終わらせておくと安心です。
ガスコンロ・ガス管の撤去
ガスコンロの取り外しはまず、ガスの元栓をしっかりと閉めた状態から始めます。
ガスコンロの撤去に伴い、元栓やガス管の一部を撤去してプラグ止めするなどをする場合は当然、ガスの資格を持った人間が作業してガス漏れ試験まで行います。
キッチン天板の清掃
長年使用したガスコンロを撤去すると、システムキッチンの天板に油汚れなどの跡形が残ります。
新しいコンロを汚さないよう、先にクレンザーなどで綺麗にします。
IHクッキングヒーターの取り付け
IHクッキングヒーターの取り付けは、プロであればさほど時間はかかりません。
取り付けが完了したら、準備していた専用コンセントにプラグを差し込めば完了です。
IHにリフォームする際の注意点
IHクッキングヒーターを設置するリフォームの前に、いくつか確認しておかなければならないことがあります。
残ったガス栓はどうする?
ガスコンロを撤去した後のガス栓は、撤去してプラグ止めする場合もありますが、IHから再度ガスコンロに戻す可能性や撤去費用削減のために、元栓を閉めた状態でそのまま置いておくこともあります。
電気の使用容量を確認する
IHの新規設置に関しては、それぞれの家庭の「契約アンペア」が影響します。
このアンペアが低すぎるとIHの使用でブレーカーが落ちたりする可能性があり、場合によっては大きなアンペア数に対応できる電気工事が必要な場合があります。
またマンションなど集合住宅は、戸建て住宅とは違い建物全体の電気供給量が決まっているため、IHの設置が禁止されている場合がありますので、こちらも事前に確認が必要です。
IH用の調理器具を使用する必要がある
デメリットの項でもお伝えしたように、IHクッキングヒーターの使用には専用の調理器具が必要です。
リフォーム工事以外でもそういった器具を揃える予算も確保しておきましょう。
吸い込みの弱いレンジフードとの相性が良くない
ガスコンロの場合、火による上昇気流でレンジフードへの油煙の吸引を助けますが、IHにはそれがありません。
「IHに交換した後なぜかキッチン周りが油っぽい」とならないように、工事前にはレンジフードの性能についても確認しておきましょう。
コンロ以外のリフォーム範囲
IHには専用電源が必要なことはお伝えしましたが、その配線方法は外部からキッチンまで持ってくる方法や、宅内を露出配線でまわす方法、天井や壁内を隠蔽で這わせる方法と様々です。
そのやり方で工事の内容とリフォーム費用が大きく変わるため、お願いする工事業者にはその仕上がりと費用の違いをよく説明してもらい、IH以外の部分で後悔が残らないようにするのが肝心です。
人気のIHコンロの紹介
ここでは人気の最新IHコンロを紹介します。
商品選びに悩んでいる方は、ぜひチェックしてみてください。
リンナイ「ドミノ式シリーズIHコンロ」
リンナイのドミノ式シリーズIHコンロはフレームレスガラストッププレートを採用しており、衝撃に強い構造になっています。
また2口コンロでガラスコーティングにより汚れが付きにくいという特徴があります。
・RKD321G10S3:226,100円(税別)
日立 N8T
日立のN8Tは段差が少ない「薄形フレーム」を採用しており、トッププレートの外周を囲むフレームを薄形にすることにより段差が少なくなっています。
簡単に外せて洗える排気カバーの中には、落ちた食材をキャッチできる排気口ポケットが内蔵されており、より清潔に保ちやすいIHコンロになっています。
・HT-N8STWF:シルバー350,000円(税別)
三菱電機 G321Mシリーズ
トッププレート上面に操作パネルが備わっており、従来のようにかがまず立ったままメニューの選択や火力の設定などが行えます。
また9段階の火力サイン表示で微妙な火力調節も、ボタンタッチで軽快に使えます。またボタンの長押しで一気に火力をアップ(ダウン)させることができます。
・CS-G321MS:270,000円(税別)
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なぜならリフォームの費用・工事方法は、業者によって大きく異なるからです。
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