2024年06月27日更新

監修記事

キッチンシンクの素材ごとのメリット・デメリットをとは?

リフォームをする場合、キッチン(流し台)のシンクの素材選びは特に重要です。シンクでは手や食材、食器を洗ったり、調理の下ごしらえや水切りをしたり使用頻度が高いからです。
この記事では、キッチンのシンクで主に使われる4種類の素材のメリット・デメリットや、シンク選びに気をつけるポイントを解説していきます。

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シンクの種類とメリット・デメリットを比較!

キッチンシンクの素材の種類はどんな種類があり、どのような特徴があるか知らないと自分で選べません。ここでは素材ごとの特徴とメリット・デメリットについて解説していきます。

システムキッチンのシンク素材は、主にステンレス製・人工大理石製・人造大理石製・ホーロー製の4種類あります。

シンク素材1:ステンレスの特徴

出典:Pixabay-ステンレスシンク

メリット
デメリット
  • 耐久性、耐熱性、耐摩耗性に優れている
  • シンクが割れにくい 
  • 食器を落としても割れにくい
  • 価格が比較的安い
  • においがつきにくい
  • 汚れやサビに強い
  • もらいサビがつきやすい
  • 年数が経過すると光沢が落ちてくる
  • デザインのバリエーションが少ない

ステンレスは、キッチンのシンクで長年使用されている素材です。耐久性や耐熱性に優れ、お手入れがしやすく、比較的安価なのが特徴です。

近年、リビングダイニングに隣接しているキッチンが多く、水を流しても静かなシンクが求められます。従来のステンレスシンクは他の素材のシンクに比べ、水を流すとシンクにあたる音が響きやすい問題がありました。現在は、水を流しても音が気にならないステンレスシンクが増えてきています。

>>ステンレスキッチンはこの記事から!

シンク素材2:人工大理石の特徴

出典:Pixabay-キッチンシンク

メリット
デメリット
  • デザインが豊富でインテリアに合わせやすい
  • 細かい傷がついても落としやすい
  • 汚れを落としやすい
  • 燃えやすい
  • 黄ばみやすい
  • 傷がつきやすい
  • シンクが割れやすい
  • もらいサビがつきやすい
  • 磨くと白く変色しやすい

人工大理石は、天然の大理石のように見えますが、実際はポリエステル樹脂やアクリル樹脂からできています。

お手入れがしやすくデザインも豊富なため、人気の素材となっています。

>>人工大理石のシンクはこの記事で紹介!

シンク素材3:人造大理石の特徴

出典:Pixabay-キッチンシンク

メリット
デメリット
  • 天然の大理石より安価
  • 高級感がある
  • 酸やアルカリ、熱に弱い
  • 汚れが落ちにくい

人造代理石は、砕いた天然の大理石をセメントや樹脂で固めた素材です。見た目の高級感がありながら天然の大理石よりも安価なのが特徴です。

>>人造大理石のキッチンはこの記事から!

シンク素材3:ホーローの特徴

出典:Pixabay-キッチンシンク

メリット
デメリット
  • 耐久性と耐熱性に優れている
  • 比較的安価
  • お手入れしやすい
  • 表面が割れると下地の金属がサビる
  • 食器を落としたら割れやすい

ホーローは、鉄やアルミなどの金属の下地に、ガラス質のうわ薬を焼き付けた素材です。お手入れがしやすく耐久性や耐熱性に優れているのが特徴です。

>>ホーローキッチンはこの記事から!

キッチンシンクの素材別おすすめメーカーの商品

これまでシンクの素材ごとの特徴やメリット・デメリットを紹介してきました。次に素材別のおすすめのメーカーについて一つずつ見ていきましょう。

>>流し台のメーカーはこの記事から!

ステンレス製シンク:クリナップ

出典:クリナップ‐セントロの紹介ページより

クリナップはステンレスにこだわりを持ったメーカーです。お手入れのしやすさを重視する方には特におすすめでしょう。お手入れのしやすい特徴は3つあります。

・シンクと排水口の継ぎ目がない
・セラミック系のコーティング加工が施されている
・排水口までゴミが流れやすい

また、ステンレスシンクの2つのデメリットをカバーするための加工が施されています。

1つはステンレスシンク表面に施した特殊エンボス加工により、こすれキズをつきにくくしており、もう1つはシンク裏の底面だけでなく側面にまで制振構造を広げ、静音性が向上してます。

従来のステンレスは水道水がシンクにあたる音がうるさかったのですが、クリナップは約40dbの静かさを実現しています。

人工大理石製シンク:タカラスタンダード

出典:タカラスタンダード-人工大理石シンク紹介ページより

タカラスタンダードの人工大理石シンクは、アクリル系樹脂が採用されているため、ポリエステル系樹脂と比較してお手入れがしやすく、耐久性も優れています。

アクリル系樹脂は汚れが落ちやすいので、軽い汚れは水気や汚れを布で拭き取るだけで取れるでしょう。また、人工大理石の弱点である耐熱性に優れており、180℃の油を入れた鍋を置いても変色しないことが確認されています。さらに、80cmの高さから1kgの鋼球を落としても割れないほど、耐衝撃性も優れています。

タカラスタンダードの人工大理石製シンクは、お手入れしやすく丈夫なので長くシンクを使い続けたい方にはおすすめでしょう。

人造大理石製シンク:トクラス

トクラスキッチン‐人造大理石製シンク紹介ページより

トクラスは、高品質な人造大理石製シンクに特化したメーカーで人造大理石を自社開発・自社成形しています。一般的に人造大理石製のシンクは熱に弱いですが、トクラスのシンクは、耐熱性に優れています。

天板からシンク、排水口まで継ぎ目がないため、掃除しやすい点も魅力的です。

また、水栓金具をサイドに配置してシンクの奥行きを広げられるため大きな食器や鍋などが洗いやすくなっているほか、シンクのカラーは最大8色から選択できます。

このようにトクラスのシンクは、お手入れのしやすさと使いやすさ、デザインにもこだわりをもっているのが特徴です。

ホーロー製シンク:タカラスタンダード

出典:タカラスタンダード‐シンク紹介ページより

タカラスタンダードはホーロー製シンクにこだわっているメーカーです。タカラスタンダードのホーローは、鉄とガラス質を850度の高温で密着させているため、丈夫さとお手入れのしやすさを両立しています。

また、タカラスタンダードの「家事らくシンク」は、台所作業の時間短縮ができます。シンクを立体的に活用し、お手入れのしやすさと使いやすさが実現できるでしょう。例えば、シンクの上にまな板用プレートを設置でき、ワークトップを汚さずに調理できます。

さらに、水切り用プレートを設置すれば、鍋やフライパンなど大きな調理器具を置けるため、水切りスペースを追加したい時に便利です。

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シンク選びで気をつける4つのポイントは?

使いやすいキッチンのシンクを選ぶときには、どのようなことに気をつけていけばいいのでしょうか。ここでは、シンク選びのポイントを4つご紹介します。

出典:タカラスタンダード‐らくエルシンク

ポイント1:デザイン

シンク選びで重要なのが、部屋のデザインに合うシステムキッチンのシンクを選ぶことです。例えば、ホワイト系やウッド系の部屋の場合、ホワイト系のシンクを選ぶと統一感を出せるでしょう。

一方、スタイリッシュな部屋の場合は、ステンレス製のシンクを選ぶとシャープな印象を与えられます。

ポイント2:使いやすさ

近年、使いやすさを重視したシンクが増えてきています。例えば、洗剤を置くスペースをなくしてシンクを広くしたり、深さのあるシンクにしたりして大きな鍋や食器が洗いやすい工夫がされています。

また、シンクの形も丸みを帯びた形から長方形など様々な形状を選べますので、使いやすさを考慮して選びましょう。

ポイント3:アンダーシンクとオーバーシンクの違いに注意

シンクの取付方法は2通りで「アンダーシンク」と「オーバーシンク」があります。

現在主流のアンダーシンクはワークトップの下にシンクを取り付けるため、段差がなくワークトップとシンクの継ぎ目がありません。したがって、ゴミが溜まりにくいのでお手入れがしやすくなっています。

一方でオーバーシンクは、ワークトップの上からシンクをかぶせる構造でシンクの存在感を際立たせたい方には、メリットがあります。ただし、構造上どうしても段差ができ、ゴミが溜まりやすくなってしまうため注意が必要です。

シンクは頻繁に使うので、お手入れは簡単にできるものを選びましょう。

キッチンのシンクをさらに使いやすくする機能とは?

キッチンシンクをさらに使いやすくしたり、作業効率を高めたりするために追加すると便利な機能があります。ここでは、シンクに追加できるパーツと生ゴミ廃棄の手間が省けるディスポーザーについて理解しましょう。

パーツを設置する

出典:タカラスタンダード-ユーティリティシンク

メーカーによってはパーツを追加でき、水切りをしたり、食材を切ったりするためのプレートなどをシンクに設置できます。スペースを有効活用し、シンク内で作業が完結するので、掃除や調理の時間短縮につながるでしょう。

具体的には、シンクにまな板用のプレートを設置し、排水口の上にかご状のごみポケットを設置すれば、切った魚のあらや野菜くずなどをまな板用プレートから直接捨てられます。ワークトップやシンクを汚さないので掃除の手間を減らせるでしょう。

さらに、シンク中段にプレートを設置すれば麺類や野菜の湯切りでのお湯の飛び散りやシンク底の汚れを気にせず清潔に作業ができます。また、米研ぎや洗いものなどの作業は、楽な姿勢で行えるので腰への負担を軽減できるでしょう。

ディスポーザーを設置する

ディスポーザーは、排水口の下に設置し、生ごみを粉砕して細かくする装置です。粉砕された生ごみは、そのまま下水に流せるので、悪臭に悩まされない衛生的な環境を維持できます。また、ゴミの廃棄量が減るので、ゴミを捨てに行く回数や購入するゴミ袋の費用を減らせるでしょう。

一方で、ディスポーザーは、設置費用が高額だったり、設置できない自治体があったり、粉砕できない生ごみがあったりとデメリットもあります。メリットやデメリットを考慮した上で、設置を検討しましょう。

排水トラップを浅くするだけでゴミ捨てがラクに

出典:ニフティ不動産-浅型排水トラップ紹介ページ

排水トラップに溜まったごみを捨てるのは、意外に時間がかかります。浅めの排水トラップに交換するだけでごみを捨てやすくなり、家事の時短につながるでしょう。

流水だけで綺麗に汚れを洗い流せる形状のシンクにする

出典:クリナップ-キッチン紹介ページより

シンクにたまったごはん粒や野菜くずなどは、水だけでは全て流しきれずに苦労していませんか?水を流すだけでシンクに溜まったごみや汚れを排水口まで流せるシンクが人気となっています。

シンクに施された傾斜や溝により、ごみや汚れが排水口まで流れるよう設計されています。水を流すだけでシンクを清潔に保ちやすくできます。

手を触れずに水を出せる水栓に変える

出典:タカラスタンダード-タッチレスハンドシャワー水栓紹介ページより

汚れた手で蛇口に触れたくなかったり、両手が塞がっていて水を出せなかったりした経験はないでしょうか?センサーに手を近づけるだけで水が出るタッチレス水栓や足でペダルを踏むと水が出るペダル式の水栓は、衛生的かつ効率的な家事を実現できるでしょう。

>>水栓の交換はこの記事から!

ファインバブル水や除菌水が出る水栓に変える

出典:TOTO-きれい除菌水紹介ページより

近年は、環境や衛生管理に対する意識の高まりから水栓から出る水にも変化が見られます。ここでは2種類の機能を持った水を紹介します。

1つ目はファインバブル水です。ファインバブル水はウイルスサイズの目に見えない泡を含んでいます。普通の水では入り込めないすき間にまで入り込み、手や食器、野菜などの汚れをよりきれいに落とせるでしょう。洗剤の使用量減らせるので、環境負荷や手荒れの軽減につながります。

2つ目は除菌水です。新型コロナウイルスの感染拡大により衛生管理に意識が高まる中、手や食器などの除菌に使用される機会が増えています。除菌水は肌に触れても負担が少ないため、安全性が高いので子供からお年寄りまで気軽に手を洗えるでしょう。

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キッチンシンクのリフォーム費用は?

シンクのみを交換する場合はおよそ10万~20万円です。

キッチンシンクのリフォーム費用は、キッチンの種類やシンクの取付方法によって大きく異なります。また、シンク周りの設備の劣化が進んでいる状態であれば、キッチン周りの他の部分も経年劣化が進んでいる可能性もあります。

キッチンごと交換する場合の費用については、システムキッチンのリフォームについて紹介している記事からご確認ください。

キッチン・台所のリフォームで、優良な会社を見つけるには?

本記事の洗面所リフォームは一例で、「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって大きく異なります。複数社の見積もりを「比較」することが重要です!

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】下久保彰

2級建築士。建築設計や施工業務を30年以上経験。最近は自営にて各種請負業務を行う。

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