2024年07月26日更新

監修記事

リフォームローンの仮審査とは?審査の流れや通らない原因などを解説

リフォームローンには「仮審査」と「本審査」があります。仮審査に通過しないと、本審査に進めず融資を受けられません。そこで今回は、まず通過しなければならない仮審査の流れや審査基準、そして落ちてしまう原因と対処法について解説します。

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リフォームローンの仮審査とは

リフォーム ローン 仮 審査

仮審査とは、その名の通り本審査に入る前の「仮」の審査です。

別名「事前審査」とも呼ばれ、本審査に入る前には必ず仮審査を通過する必要があります。

なぜ本審査の前に仮審査があるのかというと、申込者に返済能力があるか手間を省いて早く判断するためです。

リフォームローンを組むのが難しい申込者が必要書類を1から用意し、金融機関が手間をかけて本審査するのはお互い時間の無駄といえます。

このような時間の無駄を省くためにも、金融機関では返済能力が手短にわかる仮審査を採用しているのです。

仮審査では、本審査前にリフォームローンを借りる基準を満たしているかを審査しています

リフォームローンの仮審査と本審査の違い

次に、仮審査と本審査の違いについて確認します。

仮審査と本審査では、大きく分けて下記の2点の違いがあります。

仮審査と本審査の違い
  • 提出書類の有無
  • 仮審査通過のみでは融資を受けられない

それぞれの違いを詳しく確認します。

【違い1】提出書類の有無

1点目の違いは提出書類の有無です。

本審査では、身分証明書や収入証明書の提出が求められる一方で、仮審査で提出書類を求められることはほとんどありません。

本審査の提出書類については、下の項目で詳しく解説しますが、仮審査の申し込みは申し込み用紙や申し込みフォーマットに沿って必要事項を記入するだけとなります。

【違い2】仮審査通過のみでは融資を受けられない

次に挙げられる違いは融資の有無です。

金融機関から融資を受けるためには、仮審査後の本審査に通過する必要があります。

仮審査はあくまでも仮の審査であるため、通過しても確実に融資を受けられるわけではありません。

融資を受けられるのは本審査後であることを覚えておきましょう。

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リフォームローンにおける申し込み手続きの流れ

審査を通過し、スムーズに融資を受けるためには申し込み手続きの流れを理解しておく必要があります。

下記に手続きの流れをまとめたので、ぜひ参考にしてください。

【1】リフォーム業者に見積もりをもらう

一口にリフォームと言っても、工事の規模により金額は様々です。

このため、まずはリフォームの目的や内容を明確にし、リフォーム費用を算出しましょう。

リフォーム費用を算出するためには、リフォーム業者に相談し見積もりを依頼します。

見積もりのポイント

見積もりを依頼する際には、複数の業者に依頼すると相場を理解しながら安心して依頼できます。

>>おすすめ業者3社から相見積もりをとる

また、リフォーム費用の他に契約にかかる印紙代などの費用も加味しなければなりません。

工事内容によっては引っ越し費用が必要になるケースもあるので、リフォーム内容と照らし合わせて計画しましょう。

【2】金融機関に仮審査を申し込む

次に仮審査を申し込む金融機関を決めます。

仮審査に申し込む場合には、下記の要素を加味した上で金融機関を選択しましょう。

金融機関選びで加味するポイント
  • 返済期間
  • 借入可能額
  • 金利
  • 連帯保証人が必要か
  • 担保型・無担保型

金融機関によって返済期間や借入可能額の上限が異なるため、ご自身にあったものを見つけてみましょう。

リフォームローンに対応した金融機関を探す場合、ローン比較サービスを利用すると効率的です。

ハピすむローン比較」では、地域や借入金額などの希望条件を元に利用可能なリフォームローンの検索ができます。

仮審査先を効率よく見つけたい方は、ぜひハピすむローン比較を利用してください。

金融機関が決定したら、リフォーム工事の見積もり結果をもとに、リフォームローンの仮審査を申し込みます。

【3】仮審査が通れば本審査

金融機関によって異なりますが、仮審査の結果は申し込みから1~3日程度で連絡があります。

仮審査通過後には金融機関から書類が届きますので、指定期間内に必要書類を送付して本審査に申し込みます。

【必要書類の提出はWebの場合も】

昨今では必要書類の提出をWeb上でおこなう金融機関も増えてきました。この場合、PCやスマートフォンで書類を撮影して提出しましょう。

金融機関では、受け取った書類をもとに正式な審査がおこなわれ、審査結果が通知されます。

仮審査が通っても本審査に通らないこともありますので、本審査が通過する前にリフォーム業者と契約することがないように注意してください。

【4】融資承認・実行

申込書類をもとに審査がおこなわれ、本審査に通過すれば無事融資承認となります。

融資の実行はリフォーム工事が完了したことを金融機関に届出すると、リフォーム会社の指定口座に融資額が振り込まれます。

リフォームローンの審査基準

国土交通省が発表している「令和5年度民間住宅ローンの実態に関する調査」によると、融資を行う際に金融機関が考慮する項目は下記のようになっています。

融資を実行する際に考慮する項目

令和5年度調査では、引き続き9割以上の機関が融資を行う際の審査項目として以下の項目を挙げています。

融資における審査項目採用率
完済時年齢98.5%
健康状態96.6%
借入時年齢96%
年収94%
勤続年数93.6%
返済負担率92%
担保評価91.8%
引用:令和5年度民間住宅ローンの実態に関する調査(国土交通省)

上記の調査結果は住宅ローンも含まれているため、リフォームローンに限ったデータではありません。

しかし、ローンにおいて金融機関がどのような点を重要視するかがわかるでしょう。

この項では、リフォームローンの審査基準について詳しく解説します。

【1】年齢や健康状態

1点目にあげられる審査基準は、年齢や健康状態です。

年齢や健康状態は借入時だけを審査するのではなく、完済時の年齢や健康状態も加味します。

金融機関の多くではリフォームローン借入れの上限年齢を定めているため、上限年齢を超えたローンは組めません。

上限年齢は70歳に設定している金融機関がほとんどです

また、借入れ希望額によっては団体信用生命保険(団信)に加入する必要があり、加入時には健康状態の申告も必要です。

健康状態によっては団体信用生命保険に加入できないこともあります。

団体信用生命保険への加入が難しいと、必然的にリフォームローンを組むのが難しくなってしまうでしょう。

【2】勤続年数や雇用形態

リフォームローンの場合、住宅ローンなどと比較すると融資額が低めであるため、そこまで勤続年数が重要視されているわけではありません。

しかし、最低でも1年以上の勤続年数でないと融資を受けられない可能性があるでしょう。

リフォームローンに限らず、ローンを組む際には融資が安定して返済されるかが重要視されます。

このため、勤続年数の長さや雇用形態の安定さが審査基準となるのです。

【3】リフォームローンの返済負担率

次に審査する基準は、リフォームローンの返済負担率です。

リフォーローンでは、借入れ限度額を決める際に返済負担率が考慮されます。

返済負担率とは

年収に対する年間のローン返済額の割合

一般的に無理のない返済負担率は年収の20〜25%程度です。

つまり、年収500万円の方がリフォームローンを組む場合、年間の返済額を100〜125万円程度に抑えると審査に通りやすいといえます。

【4】その他の借入状況

多くの金融機関では、その他の借入状況も審査基準の1つとしています。

住宅ローンや自動車ローンがあるからといって審査に通らないことはありません。

しかし、金融機関の多くでは申込者の総借入額は審査時に確認しています。

収入に対して月々の返済額が多い場合や、長期のローンを組んでいる場合は審査に影響する可能性があるでしょう。

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リフォームローンの仮審査に通らない原因

申し込み条件に当てはまっていても、リフォームローンの仮審査に通らないことがあります。

審査基準は金融機関によって異なり、基準のすべては開示されていないため「なぜ仮審査に落ちたのか」原因がわからない方も多いでしょう。

この項では、リフォームローンの仮審査に通らない原因について解説します。

【原因1】過去にローンやカードの返済が遅れたことがある

クレジットカードの支払いや、各種ローンの滞納はリフォームローンの仮審査に大きく影響します。

各種支払いや返済の滞納は「遅延情報」として信用情報機関に登録されており、金融機関は審査時に確認するケースが大半です。

信用情報は審査基準の1つ

金融機関は、リフォームローンの仮審査時に信用情報機関に登録されている情報を確認して審査の1つの基準とします。

このため、過去の信用情報に傷がある方は審査に落ちる可能性があるでしょう。

【原因2】ほかにも借り入れがある

ほかに借り入れがある状態でリフォームローンに申し込むと、仮審査に通らないケースがあります。

具体的にはクレジットカードの支払いや、住宅ローンの残債、自動車や携帯のローンなどです。

ほかの借り入れがあってもリフォームローンへの申し込みは可能ですが、残債が多いと仮審査に落ちる可能性があることを覚えておきましょう。

特に、住宅ローンが多く残っている場合は審査が厳しくなる傾向にあります。

【原因3】収入が不安定

年収が十分であっても、雇用形態や勤続年数などの理由で仮審査に通らないことがあります。

例えば、フリーターや派遣などの臨時雇用者や間接雇用者は収入が不安定と判断されるケースが大半です。

また、正社員であっても勤務年数が極端に短い場合は仮審査に不利に働く可能性があります。

審査は収入が多いことよりも、社会的安定性を求める傾向が高いです。

【原因4】返済可能な金額をオーバーしている

年収に対して、返済額が大きいと仮審査に通りにくくなります。

年収に対する年間の返済額を返済負担率といい、住宅ローンの場合では年収400万円以下の場合に返済比率は30%以下、年収400万円以上で35%以下が1つの目安になっています。

リフォームローンの場合、金融機関によって異なりますが仮審査通過の目安は返済負担率20〜30%程度といえるでしょう。

無理のないローンだと判断してもらうためにも、返済負担率を意識した借入額を提示してください。

【原因5】一度に複数にリフォームローンの申し込みを行なった

一度に複数の金融機関にローンの申し込みをすると、仮審査に通らない可能性があります。

なぜなら、複数の金融機関への同時期の申し込みは「返済が困難となる理由があるのではないか」と疑問にもたれてしまうからです。

申し込みの情報は、金融機関で共有されており、複数の申し込みは隠せません。

仮審査の申し込みは1社にしぼる

仮審査に落ちた際のリスクヘッジを取りたくなりますが、リフォームローンは金融機関を比較検討し1社にしぼって申し込みしましょう。

リフォームローンの仮審査が通らない場合の対処法

リフォームローンは、一般的に住宅ローンよりも審査基準が緩いと言われています。

しかし、中には仮審査が通らずに困っている方もいるでしょう。

この項では、リフォームローンの仮審査が通らない場合の対処法を解説します。

【対処法1】自己資金を追加する

リフォームローンの仮審査に通らない多くの場合、収入に対して希望借入額や返済負担額が見合っていません。

このため、自己資金を追加して希望借入額を下げると仮審査に通る可能性が高まります。

同じ収入条件であっても、希望借入額が低ければ審査の難易度が下がることを覚えておきましょう。

【対処法2】担保型のリフォームローンを利用する

リフォームローンには大きく分けて「無担保型」と「担保型(有担保型)」のものがあります。

担保型のリフォームローンは、金融機関にとって貸し倒れのリスクを抑えられるため無担保型よりも審査基準が甘いのが特徴です。

借入額の上限も高く、住宅ローンのような低金利と最大35年の借入期間を設けています。

無担保型のリフォームローンの仮審査に通らない場合、有担保型も視野に入れてみましょう。

【対処法3】リフォーム業者提携のローンを利用する

信販会社と提携してリフォームローンの取扱いをしているリフォーム業者もあります。

リフォーム業者は提携しているリフォームローンの通し方や審査基準について精通していることも多いため、審査に不安を感じている方は相談してみましょう。

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金融機関ごとのリフォームローンの特徴を解説

リフォームローンは金融機関ごとに審査基準が異なり、それぞれの特徴を理解しておくと仮審査の対策を立てやすくなります。

下記に金融機関ごとの特徴をまとめたので、ぜひ参考にしましょう。

銀行系
金利低め
審査普通
審査期間遅い
(1週間程度)
クレジット会社系(信販系)
金利高め
審査ゆるい
審査期間早い
(数日)
住宅金融支援機構
金利低め
審査厳しい
審査期間遅い
(1週間程度)

銀行系のリフォームローンは、金利が低めに設定されている代わりに審査基準が厳しい傾向にあります。

審査にかかる時間も遅いため、リフォームの内容によっては審査が間に合わない可能性もあるでしょう。

一方でクレジットカード会社系(信販系)のリフォームローンは、金利が他よりも高い代わりに審査基準がゆるく、結果もすぐにわかります。

また住宅金融支援機構は、3つの金融機関の中で最も金利を抑えられますが、審査が厳しいためリフォームローンは全体の80%までしか借入れできません。

残りの20%は自己資金で賄わなければならないことを理解しておきましょう。

リフォームローンの仮審査で必要な書類

金融機関によって異なりますが、原則としてリフォームローンの仮審査に必要な書類はありません。

一般的には下記の情報をWebや郵送、金融機関窓口などで記入して仮審査の申し込みを進めます。

仮審査に必要な情報
  • 氏名
  • 住所
  • 連絡先
  • 勤務先名称
  • 勤務先住所
  • 勤務先の連絡先
  • 口座情報(リフォームローンを申し込む金融機関に口座がある場合のみ)

仮審査通過後に、はじめて本人確認書類や収入証明などの書類が必要となります。

仮審査承認後に本審査に必要な書類の案内があるので、本審査時までに用意しておきましょう。

>>リフォームローン審査の必要書類

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リフォームローンに関するよくある質問

リフォーム ローン 仮 審査
リフォームローンは住宅ローンより審査がゆるいって本当?

一般的に、住宅ローンよりもリフォームローンの方が審査がゆるいとされています。

なぜなら、リフォームローンの多くは借り入れ可能金額が少なく設定されているからです。

しかし、ローンの審査基準は金融機関によって異なるため、あらかじめリフォーム会社に相談してみましょう。

リフォームローンの本審査に落ちる確率はどれくらい?

リフォームローンの本審査に落ちる確率の具体的な数値はありません。

本審査では、勤務先や勤続年数、返済負担率、他社からの借入額などを加味して審査をおこないます。

>>本審査に落ちないコツはこちら

リフォームローンの審査にかかる期間は?

リフォームローンの審査にかかる期間は金融機関によって異なりますが、仮審査で当日〜翌日中、本審査で1〜2週間程度かかるのが一般的です。

無担保のリフォームローンより、有担保のリフォームローンは審査が長引く傾向にあります。

オリコのリフォームローンは審査に甘い?

オリコのリフォームローンの利用条件は下記の通りです。

利用条件

ご自宅(自己所有物件)のリフォームに関わる費用

<例>

  • 増改築
  • 屋根修理
  • 水回り
  • 外壁塗装
  • 太陽光発電(事業の用途を除く)
お申込みいただく方の条件

満20歳以上で安定した収入のある方、その他当社が認める方

収入のない場合は、お取扱いできません

引用元:リフォームプラン(オリコ)

オリコのリフォームローンの利用条件は、特別甘いものではありません。

リフォームローンは金融機関が販売しているもの以外に、リフォーム会社と提携して販売しているものがあります。

リフォーム会社と提携したローンは、リフォーム会社側が審査に通過するポイントを押さえているため、比較的リフォームローンが組みやすいでしょう。

>>審査がゆるいリフォームローンはこちら

リフォームローンの仮審査に通って本審査に落ちることはある?

リフォームローンの仮審査に通っても、本審査で落ちる可能性はあります。

具体的な理由としては、書類の不備や仮審査で申請した内容と事実が異なる場合などです。

仮審査はあくまでも「仮」の審査であるため、本審査時には書類や申請の不備がないようにしましょう。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】株式会社フレッシュハウス 樋田明夫

株式会社フレッシュハウス

樋田明夫

フレッシュハウスでリフォームの営業担当を長年経験し、数々のリフォームコンテストでの受賞実績を持つ。現在はフレッシュハウス本社における営業戦略室の室長として、大規模リフォームから通常のリフォーム物件まで幅広く対応中。

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