目次
- 1 外構工事の費用に適用できるローンとは?
- 2 外構工事の費用を住宅ローンに組み込むメリット
- 3 外構工事の費用を住宅ローンに組み込むデメリット
- 4 外構工事の費用をリフォームローンに組み込むメリット
- 5 外構工事の費用をリフォームローンに組み込むデメリット
- 6 外構工事の費用をカードローンに組み込むメリット
- 7 外構工事の費用をカードローンに組み込むデメリット
- 8 外構工事の費用は住宅ローンとリフォームローンどちらを組み込むべき?
- 9 外構・エクステリアの工事にかかる目安費用
- 10 外構工事の費用を安く抑えられる控除制度一覧
- 11 外構工事の費用をローンに組み込む際の注意点
- 12 【Q&A】外構工事の費用やローンについてよくある質問
外構工事の費用に適用できるローンとは?
外構工事の費用を適用できるローンは、合計3種類あります。
ローンの特徴を紹介しているので、どのローンを活用すべきかチェックしてみてください。
【1】住宅ローン
住宅ローンとは、建売住宅や集合住宅の購入、一戸建ての建築をする際に金融機関などからお金の借入ができるローンです。
基本的には住宅の建築費用に限定されるローンですが、住宅建築を依頼した工務店・ハウスメーカーに外構工事も含めた施工をお願いすれば、費用を住宅ローンでまかなえます。
【2】リフォームローン
リフォームローンとは、自宅のリフォームを対象としたローンのことであり、外構やエクステリアのリフォームはもちろん、次の工事にも適用できます。
- 自宅の増築・改築(内装・外装を含む)
- 水まわりの設備工事
- 外構・エクステリアの工事
住宅ローンのように建築費用だけといった条件がないことから、比較的簡単に借入をできるのが特徴です。
工務店やハウスメーカーにまとめて依頼する必要がなく、希望する専門業者に依頼できます。
リフォームローンについて詳しく知りたい方は、以下の記事を確認してみてください。
>>【基本編】リフォームローンの組み方は?必要書類や流れ、審査が通らない原因と対策
カードローン
カードローンは、銀行やクレジットカード会社などが提供しているローンです。
ローンを利用できる範囲に制限がなく、外構工事の費用として適用できます。
ただし、カードローンを組めるのは「利用可能枠」の範囲に限られるため、費用が高額になる大規模な外構工事の場合に、適用が難しいケースも少なくありません。
外構工事の費用を住宅ローンに組み込むメリット
家の建築・購入に合わせて外構工事をしたい人は住宅ローンに費用を組み込むのがおすすめです。
参考として、住宅ローンに組み込むメリットを2つ紹介します。
【メリット1】低金利で借入ができる
住宅ローンは、本記事で紹介するほかのローンよりも低金利で借入をできるのがメリットです。
金利とはローンの返済にかかる手数料のことであり、毎月の支払いに数%のコストが上乗せされます。
住宅ローンを契約する金融機関やローンの種類によって多少の変化はありますが、各金利は次の通りです。
金利の種類 | 金利相場 |
---|---|
変動金利 | 0.4%前後 |
固定金利10年 | 0.5%前後 |
固定金利35年 (フラット35) | 1.5%前後 |
ローンの手数料を抑えたい方は、住宅ローンに組み込むことをおすすめします。
住宅ローンの金利は、定期的に変更になることに注意しなければなりません。
基本的には、毎年4月と10月に金利の見直しが入ります。
【メリット2】建物と一括発注すれば楽に組み込める
住宅ローンは、建物の建築や購入に合わせて楽に組み込めます。
外構費用が高額になったとしても、手持ちの資金を使わずにローンとして分割での支払いに対応できるのがメリットです。
家の建築・購入に合わせて外構工事をしたいけれど、手持ちの資金が足りずに困っている方は、住宅ローンを活用して計画的に返済をするのが良いでしょう。
住宅ローンに外構工事を組み込めるのは、家を建築・購入するタイミングだけです。
工事に対応できるハウスメーカー・工務店が制限されることにも注意しましょう。
外構工事の費用を住宅ローンに組み込むデメリット
金利の安さや高額なローンに対応できる住宅ローンですが、2つのデメリットがあることに注意しなければなりません。
住宅ローンを組む際に気をつけるべきポイントですので、ぜひ参考にしてください。
【デメリット1】ローン審査が厳しい
住宅ローンは、年収に合わせて高額なローンを組める一方で、ローンの審査が厳しめに設定されています。
たとえば、以下の条件にあてはまる人は住宅ローンを組みにくい傾向があります。
- 会社の勤続年数が短い
- 他社でローンの借入をしている
- 80歳までに完済できそうにない
- 過去に滞納歴がある
- 課税所得金額が低い(個人事業主の場合)
住宅ローンは金融機関と本人の信頼によって成り立つことから、信頼性が低い条件がある人ほど住宅ローンを組みづらくなります。
また、家の建築などで住宅ローンを組めたとしても、外構工事の費用を追加すると、ローン借り入れの上限を超えてしまうケースも少なくありません。
審査に通ることはもちろん計画的に返済するためにも、ある程度の自己資金を準備しておくことをおすすめします。
【デメリット2】書類の用意に時間がかかる
住宅ローンは、書類審査に半月以上の期間が必要です。
まず外構工事の費用を住宅ローンに組み込むためには、あらかじめ外構工事の見積書を準備しなければなりません。
しかし、外構工事は概算の金額しか出せないことが多い傾向にあるため、正確な見積書を出せないといった理由で、審査時間が延びてしまうことがあります。
もし見積書の不備のせいで審査が遅れてしまうと「今すぐローン審査を受ける必要がある」という場合に、外構工事の費用をローンに組み込めないかもしれません。
スムーズに外構工事の費用をローンに見込むためにも、余裕をもって見積書を準備することが大切です。
外構工事の費用をリフォームローンに組み込むメリット
自宅の改修など、リフォーム工事を単体で利用する際にはリフォームローンを組むのがおすすめです。
参考として、リフォームローンのメリットを2つ整理しました。
【メリット1】ローン審査に比較的通りやすい
リフォームローンは外構工事を含めたリフォームを対象としたローンですので、審査に通りやすいのがメリットです。
外構工事の費用を満額で借入をしやすいため、自己資金だけで工事をするのが難しい方におすすめします。
【メリット2】施工業者の選択肢が広がる
リフォームローンの場合、自分で好きな施工業者に依頼ができるため、理想の外構をつくりやすいのがメリットです。
前述した住宅ローンの場合、家を建築したハウスメーカー・工務店しか選べないという制限がありますが、リフォームローンなら施工業者の制限がありません。
「リフォームローンで外構工事の費用をまかなえるなら、住宅ローンを組んだ後に別でリフォームローンを組んだ方が良いのでは?」と考える方もいるでしょう。
たしかに住宅ローンとリフォームローンは併用が可能ですが、それは資金に余裕がある人限定。
ローンを併用する場合、問題なく返済可能なことを伝えなければ、2つ目に組むローンの審査が通りにくくなることを頭に入れておきましょう。
外構工事の費用をリフォームローンに組み込むデメリット
施工業者を自由に選べるメリットのあるリフォームローンですが、2つのデメリットに注意してください。
リフォームのトータルコストや支払い期間に関わるポイントですので、ぜひ参考にしてください。
【デメリット1】金利がやや高めに設定されている
リフォームローンは住宅ローンと比べて、金利がやや高めに設定されていることに注意しなければなりません。
一般的に、リフォームローンの金利相場は2~5%程度であり、1%程度に収まる住宅ローンに比べて高額な手数料がかかります。
金利の違いによってトータルコストが大幅に変化するため、契約するリフォームローンの金利を見定めながら、無理をせずに返済できるものを見つけることが重要です。
【デメリット2】借入期間が短い
リフォームローンは、住宅ローンに比べて借入期間が短いことに気をつけなければなりません。
参考として、住宅ローンとリフォームローンの借入期間の違いを下表にまとめました。
変動金利 | 固定金利 | |
---|---|---|
住宅ローン | 最長35年 (金融機関によっては50年) | 最長35年 (フラット35) |
リフォームローン | 最長25年 | 最長15年 |
最短でも10年近い借入期間の差があります。
外構工事の費用を早く支払い終える必要があるため、毎月の返済額が大きくなりやすいことに注意してください。
外構工事の費用をカードローンに組み込むメリット
外構工事の費用が安く、カードの上限枠が大きいのなら、カードローンに組み込むのもひとつの手です。
参考として、カードローンに組み込むメリットを2つ紹介します。
【メリット1】ローン審査に通りやすい
カードローンは、利用上限枠内であればローンの審査に通りやすいのがメリットです。
たとえば上限枠が100万円であり、100万円以内に工事費用を抑えられる場合には、短期間でローンの審査に通ります。
【メリット2】借入の用途に制限がない
カードローンは、住宅ローンやリフォームローンのように「家の建築に合わせるから組み込める」「リフォームに該当するからローンを組める」といった条件がありません。
利用上限枠内であれば、種類を問わずほとんどの支払いに適用できることから、費用の安い外構工事などに適用するのがおすすめです。
外構工事の費用をカードローンに組み込むデメリット
審査のとりやすさが魅力のカードローンですが、2つのポイントに注意しなければなりません。
支払いに関する注意点があるので、ぜひ参考にしてください。
【デメリット1】金利が高額になりやすい
カードローンは審査に通りやすい分、金利が高額に設定されています。
借入先によりますが、銀行の場合は1.5~15.0%、消費者金融の場合は3.0~18.0%になるのが一般的です。
利用するカードローンによっては、高額な手数料がかかることから、借入先の比較検討が欠かせません。
【デメリット2】二重ローンになりやすい
カードローンは気軽に利用しやすい一方で、二重ローンのリスクがあることに気をつけなければなりません。
たとえば、外構工事の費用の支払いやほかの大きな買い物の支払いなどをカードローンで借入をした場合、毎月の返済額が高額になりやすくなります。
返済計画が複雑になるのはもちろん、手数料の高さも相まって家計が苦しくなりやすいため、無理のない返済計画を立てたうえで借入をしましょう。
外構工事の費用は住宅ローンとリフォームローンどちらを組み込むべき?
外構工事の費用は、住宅ローン・リフォームローンのどちらかに組み込むのが一般的です。
参考として、2つのローンで迷っている方向けにおすすめの条件をまとめました。
住宅ローンは建物工事とまとめて利用するのがおすすめ
これから家の建築や購入の予定がある場合には、住宅ローンに外構工事の費用を組み込むのがおすすめです。
住宅ローンは、家の建築・購入に合わせて同じハウスメーカー・工務店に外構工事を依頼すると、外構工事の費用を住宅ローンに組み込めます。
借入期間が長く低金利の状態で返済を進められるので「毎月の返済額を抑えたい」「無理なく支払いをしたい」という方におすすめです。
リフォームローンは外構・エクステリア単体の工事で利用するのがおすすめ
すでに家を所有しており、建物リフォームや外構工事を追加で実施したい人には、リフォームローンをおすすめします。
リフォームや外構工事は、家の建築や購入と比べて安価であることから、たとえ金利がやや高めであっても無理なく返済が可能です。
また、住宅ローンのように組み込める条件がほぼなく、好きな施工業者を選べることから、業者を比較検討することで工事費用を抑えやすくなります。
「外構やエクステリア単体で工事をしたい」「返済の余力がある」という方におすすめです。
外構・エクステリアの工事にかかる目安費用
ローンを組む際にチェックしておきたいのが、外構やエクステリアの工事にいくらかかるのかという情報です。
まず、敷地の広さによって金額は変化しますが、おおよそ平均して100万〜300万円に収まると言われています。
また参考として、外構工事・エクステリア工事にかかる目安費用を、項目ごとにまとめました。
工事の種類 | 目安費用 |
---|---|
駐車場・カーポートの設置・交換 | 40~100万円 |
フェンスの設置・交換 | 50万円前後 |
塀・囲いの設置・交換 | 100万円前後 |
門の設置・交換 | 20万円前後 |
玄関アプローチの設置・やり替え | 40万円前後 |
テラス・ウッドデッキの設置 | 50万円前後 |
庭(植木・芝の張替えなど) | 50~100万円 |
照明の設置 | 20万円前後 |
外構・エクステリア工事の費用は、利用する施工業者や変動する材料の値段によって変化します。
具体的な費用を知りたいのなら、専門業者から見積もりを取得するのがおすすめです。
また、外構工事の支払いについて、現金一括払いとローンのどちらを利用すべきか悩んでいる方は、以下の記事をチェックしてみてください。
外構工事の費用を安く抑えられる控除制度一覧
外構工事にかかる費用を少しでも抑えたいのなら、税金の支払いが安くなる控除制度について知っておきましょう。
外構工事に関連する控除制度と適用条件を、以下にまとめました。
- リフォーム促進税制
-
- 適用条件:50歳以上かつバリアフリーの目的で外構工事をした場合
- 控除内容:所得税額から控除(ローン残高の0.7%)
- 住宅ローン控除
-
- 適用条件:新築住宅を建築・購入した場合
- 控除内容:所得税額から控除(ローン残高の0.7%)
- 固定資産税の減額
-
- 適用条件:新築住宅を建築・購入した場合
- 控除内容:固定資産税の1/2を減額(3年間)
- 贈与税の非課税措置
-
- 適用条件:ZEH水準の新築住宅を建てた場合
- 控除内容:贈与税における非課税措置の適用期限が延長(3年間)
外構工事の費用が直接安くなるわけではありませんが、確定申告をすることで、翌年からの所得税や固定資産税、贈与税の負担を減らしやすくなるのが特徴です。
家を建てることと併行して外構工事を行った場合にも適用されるため、条件を確認して適用の可否を確認してみてください。
また住宅ローン控除について詳しく知りたい方は、以下の記事がおすすめです。
>>リフォームローンは住宅ローン控除が受けられる?条件についても解説
外構工事の費用をローンに組み込む際の注意点
外構工事の費用をローンに組み込む際には、3つのポイントに注意が必要です。
ローン契約で後悔したくない方は、紹介する項目を理解したうえでローンの組み込みをスタートしましょう。
【注意点1】ほかのカードローンやキャッシングを組んでいると利用できない場合がある
すでに別のローンを組んでいる方、キャッシングを利用している方は、返済が終わるまで新しいローンを組めないおそれがあります。
外構工事費用を問題なくローンに組み込むためには、返済を終えたうえで外構工事を検討すること、もしくは新たにローンを組んでも問題ない程度の自己資金を準備することが重要です。
【注意点2】利用するローンによって金利が変化する
ローンは、利用する金融機関によって金利が異なることにも注意が必要です。
まず契約する金利が変動金利なのか、固定金利なのかで金利の額が変化しますし、同じ変動金利であっても利用する銀行によって数値が変わります。
もし変動金利が0.2%と0.5%の金融機関があった場合、外構工事の費用に1,000万円がかかると、0.2%なら2万円、0.5%なら5万円の金利を支払わなければなりません。
金額が大きくなればなるほど、そして金利の差が広がるほど金額差が出るので、住宅ローン・リフォームローン・カードローンを問わず、ローンを組む際には借入先の比較検討が重要です。
【注意点3】工事額が高額になるとリフォームローンに組み込めないことがある
外構工事にかかる費用が1,000万円を超えた場合、金額を超えた分については、ローンがおりない場合があるとご存じでしょうか。
リフォームローンの借入限度額は、一般的に500~1,000万円程度だと言われています。
借入限度額を超えた分は自己資金からの支払いが必要になるため、余裕をもって資金を準備しておくことはもちろん、借入金額ベースで工事内容を考えることが重要です。
【Q&A】外構工事の費用やローンについてよくある質問
- 外構費用の支払い方法の種類は?
-
施工業者によって異なりますが、一般的には銀行振込(現金)で支払いをします。
もし支払い費用をまとめて準備できない場合には、住宅ローン・リフォームローン・カードローンを利用して支払うことも可能です。
- 外構工事のローンは何年で支払い終える必要があるの?
-
外構工事のローンは、住宅ローンの場合35年(近年では50年もあり)、リフォームローンの場合最長25年で返済を終えるのが一般的です。
また、カードローンについては金融機関によって支払い回数や期間が違います。
リフォームローンを使ったリフォームの業者選びで後悔しないために
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