リノベーションの費用は1000万円で可能?一戸建て・マンションの事例を解説!

1,000万円という予算は、マンションなら住まい全体を刷新する全面改装一戸建てなら必要な箇所を厳選して改修する部分改装を可能にします。
成功の秘訣は、費用の増減に直結する家の広さや設備のグレードを考慮し、事前に工事範囲を明確にしておくこと。本記事で、リフォーム箇所ごとの費用相場と、具体的な成功事例をご確認ください。

2025年10月23日更新

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一戸建て住宅における1,000万円のリノベーション事例

一戸建住宅における、予算1,000万円前後のリノベーション事例をまとめました。費用や期間、リノベーションに至った理由など詳しくまとめているので参考にしてみましょう。

Before
費用約1,100万円
工事期間3か月
面積70㎡
施工範囲トイレ、キッチン、浴室、洗面所、壁、床、
和室、洋室、窓、玄関、リビング、ダイニング

お子様が独立された50代半ばのご夫婦が、当初の水回り設備の交換から一転、老後のことも見据え平屋全体の大規模リノベーションを決行。

開放的なLDKへの変更やデッドスペースを活用した収納増設など、潜在的なニーズも汲み取った提案が実現しました。新築時の面影を残しつつ全体を刷新。完成度の高い提案資料と仕上がりに、ご主人は大変満足されています(施工:テンイチ)。

Before
費用約1,000万円
工事期間2.5か月
面積91㎡
施工範囲トイレ、キッチン、お風呂、洗面台、壁紙、
床、リビング、ダイニング

二世帯同居でプライバシー確保と家族間の自然なコミュニケーションを両立したいとの相談に対し、子世帯専用部分に「家の中のもう一つの家」を演出。共用廊下を広げ、子どもの成長を見越してリビングから見える位置に個室のドアを配置し、団らんを促進しました。

大型パントリーやWICなど徹底した造作収納計画と、視線に入らない工夫を凝らした多目的スペースで、いつまでもすっきりとした快適な二世帯のつながる空間を実現しました(施工:株式会社レベル)。

費用約1,100万円
工事期間3か月
面積
施工範囲トイレ、キッチン、お風呂、洗面台、壁紙、
床、和室、洋室、窓、リビング、ダイニング

もともとの二世帯住宅に施主様ご夫婦が移り住むにあたり、在宅ワークでも安らぎとワクワク感のあるカフェのような空間を希望されました。

LDKは動線の良い横並びダイニングに変更し、キッチンの天井デザインやタイルで奥行き感を演出。特に和室を活かしたスキップフロアが特徴で、上階は水場付きの映画鑑賞兼カフェスペース、下階は小柄な奥様向けの在宅ワークオフィスに。

和室の面影を残しつつモダンに生まれ変わり、ご両親にも喜ばれ、家での多様な時間を楽しめるようになりました(施工:リフォームプライス・ホームテック)

Before
費用約1,360万円
工事期間3か月
面積
施工範囲トイレ、キッチン、お風呂、洗面台、壁紙、
床、和室、洋室、窓、リビング、ダイニング、
ベランダ、階段、廊下

家事を楽にしたいというご要望に対し、生活動線を意識したリフォームを提案。キッチンの裏に広い洗面脱衣室を配置し、洗濯・干す・たたむ・アイロンがけを一箇所で完結できるようにしました。

さらに、洗面脱衣室から直線で移動できる大容量のファミリークローゼットを設けることで、乾いた洗濯物の移動も楽になり、家事動線を大幅に短縮したプランを実現しました(施工:新築ヨミガエル)

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マンションにおける1,000万円台のリノベーション事例

予算1,000万円前後でマンションをリノベーションした場合、全面的な改修が可能です。費用や期間、リノベーションに至った理由など詳しくまとめました。

Before
費用約1,200万円
工事期間60日
面積80㎡
施工範囲トイレ、キッチン、お風呂、洗面台、壁紙、
床、和室、洋室、窓、リビング、ダイニング、
ベランダ、階段、廊下

ご夫婦がお義母様との同居のためマンションをフルリフォーム。ご主人と奥様の趣味・プライベート空間に加え、LDKから見守れるお義母様の部屋を設計。洋室・和室の面積を調整し、大容量のウォークインクローゼットを新設し、収納力を大幅に向上させました(施工:新築ヨミガエル)。

Before
費用約1,000万円
工事期間45日
面積70㎡
施工範囲トイレ、キッチン、お風呂、洗面台、壁紙、
床、和室、洋室、窓、リビング、ダイニング、
ベランダ、階段、廊下

高級感のある内装にしたいとの要望で、フルリノベーションを実施しました。

ステンレスのキッチンや、石壁タイルなど高級感のある素材を採用しています。

他にも間接照明を採用し、まるでレストランやバーのような雰囲気となりました(施工:WILLOWS Craft)。

Before
After
費用約1,200万円
工事期間60日
面積
施工範囲トイレ、キッチン、浴室、洗面所、玄関、
リビング、ダイニング

お客様からはマンションを非日常的な空間にしたいというご要望がありました。これに対し、設計者からはホテルのような空間を目指し、既存のイメージを一新するリフォームを提案しました。タイルカーペットやクロスの貼り分けなど、具体的にイメージを共有できるようパース(完成予想図)を作成し、お客様とデザインの方向性を確認しながら進めました(施工:グランディリフォーム)

Before
After
費用約1,100万円
工事期間
面積62㎡
施工範囲トイレ、キッチン、浴室、洗面所、床、和室、
洋室、リビング、ダイニング

家族とのコミュニケーション促進と清潔感のあるインテリアを求められたリフォームです。壁付けキッチンを対面式に変更し、室内窓を設置することで、家族間の繋がりやすい空間を提案。白を基調とした清潔感のある内装に仕上げました。

施工では、対面キッチンに加え、アーチ壁を用いたお洒落なパントリーを設置。完成後、家族が集まる時間が増えたと喜ばれています(施工:ビスタ)。


いかがでしょうか?リフォームのイメージが沸いてきた方は、下の「無料見積りスタート」ボタンからハピすむに問い合わせをして、1,000万円前後で対応出来るリフォーム会社を紹介してもらってください。続いて、お金にまつわる解説です。

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1,000万円でどこまでリノベーションできる?

一般的に、全面リフォーム・リノベーションにかかる費用

🏢マンション:200〜900万円
🏠戸建て:500〜2,000万円

と言われています。

このため、予算を1,000万円としたリノベーションでは、全面的な工事をできない可能性があり、工事範囲を絞る必要があるでしょう。予算1,000万円のリノベーション内容を理解し、どこまで工事できるかシミュレーションしてみましょう。

>>1,000万円のスケルトンリフォームについて詳しくはコチラ

1,000万円のリノベーションでできること

予算1,000万円のリノベーションでは、マンション・一戸建ともに25坪(約82㎡)程度の内装を一新できるほか、キッチンや浴室などの水回り設備を入れ替えられます

例:25坪(82.6㎡)の住宅のリノベーションにかかる費用目安

工事内容費用
キッチンの交換100〜120万円
浴室の交換80〜100万円
トイレの交換15〜30万円
洗面所の交換10〜50万円
クロスの張り替え40〜80万円
フローリングの張り替え80〜240万円
リビングの拡張50〜300万円
間仕切り壁の撤去10〜25万円/1箇所
合計385〜945万円

上記のリノベーションでは、居室や水回り設備が一新されるため、内装部分は新築のように快適で住みやすくなるイメージです。また、部分的な間取り変更も可能で、リビングと隣接する和室の壁を撤去し、大きなリビングに拡張する工事も行えます。

1,000万円のリノベーションでできないこと

広さのある一戸建住宅で外装工事と内装工事の双方を実施する場合、予算1,000万円に収まらない可能性があります。

例:40坪(約132㎡)の一戸建住宅で上記と同様のリノベーションを施した場合の費用目安

工事内容費用
キッチンの交換100〜120万円
浴室の交換80〜100万円
トイレの交換15〜30万円
洗面所の交換10〜50万円
クロスの張り替え65〜130万円
フローリングの張り替え130〜390万円
リビングの拡張50〜300万円
間仕切り壁の撤去10〜25万円/1箇所
外壁塗装80〜130万円
屋根塗装60〜100万円
合計600〜1,375万円

外壁や屋根の塗装まで行う場合では、予算1,000万円をはるかに超えてしまうでしょう。また、築年数が40〜50年経過している一戸建住宅も、予算1,000万円に収まらない可能性があります。

築年数が経過した一戸建住宅では、基礎や骨組み部分に問題を抱えているケースがあります。予算1,000万円で一戸建住宅をリノベーションする場合、工事範囲を絞る必要があるでしょう。

旧耐震基準で建てられた一戸建住宅にも注意!

旧耐震基準で建築された一戸建住宅は、耐震補強耐措置も必要となります。耐震診断や耐震補強については、下記の記事を参考にしましょう。>>一戸建住宅の耐震補強について詳しくはコチラ

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予算1,000万円でリノベーションする際のポイント

予算を抑えて1,000万円でリノベーションする場合、以下のポイントを押さえましょう。

ポイント
設備のグレードを抑える

リノベーション費用を抑え、満足度を高めるには、工事の優先順位を明確にし、設備のグレードにメリハリをつけるのが鉄則です。そのためには、「全部にお金をかけるのはやめる!」というのが大事なルールです。

💡ステップ1 何が一番大事か決める
まず、直したい場所(工事したい内容)を全部書き出します。そして、自分にとって

ここだけは絶対にいいものにしたい!」という場所(優先度が高い)
普通のもので十分かな」という場所(優先度が低い)

をハッキリさせましょう。

💡ステップ2 お金のかけ方に「メリハリ」をつける
ステップ1で決めた優先順位に合わせて、お金の使い方を変えます。

例えば、

・「キッチン」に最高グレードを求めるなら、
・「浴室やトイレ」は標準グレードのものを選び、
・「壁紙(クロス)」にはコストパフォーマンスの高い量産品を使用する

といったように予算内でメリハリをつけ、帳尻を合わせます。

このように優先順位に沿って費用配分を行うことで、限られた予算の中でも、費用以上の高い満足度が得られるリノベーションが実現できます。

ポイント
補助金や助成金を活用する

リノベーション工事では、一定の要件を満たすことで活用できる補助金や助成金制度が豊富に用意されています。これらの制度を上手に利用すれば、費用を大幅に抑えることが可能です。

制度補助金(最大)対象
子育てグリーン住宅支援事業60万円子育て環境に配慮したリフォーム
先進的窓リノベ2025事業200万円断熱性能の高い窓
給湯省エネ2025事業20万円給湯器
出典:国土交通省|住宅省エネ2025キャンペーンについて

上記の補助金・助成金制度における交付申請受付期間は、遅くとも2025年11月14日としています。詳しくは当記事「リノベーションに活用できる補助金・助成金制度」で解説しています。

ポイント
相見積もりを行う

リノベーション工事を実施する場合、必ず施工業者の相見積もりを行いましょう。相見積もりとは、複数の業者に見積りを依頼し、価格や内容を比較検討することです。

相見積もりを取ることで適正価格がわかりやすくなり、信頼できるリフォーム会社へ依頼できます

ハピすむでは、無料で見積もりやプランの比較検討ができる便利なサービスを提供しています。どのリフォーム会社に依頼すればいいか迷っている方は、ぜひ利用してみてください。

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ローン返済額は月々いくら?1,000万円の返済シミュレーション

リノベーション工事がどうしても予算1,000万円で収まらない場合、リフォームローンの利用を視野に入れてみましょう。

リフォームローンは住宅ローンと比較すると借入期間が短く、金利は高い特徴があります。しかし、審査は比較的緩く、借入のハードルは高くありません。

下記に、1,000万円借入した場合、500万円を借り入れした場合の返済シミュレーションをまとめたので、確認しましょう。

借入金額1,000万円
ボーナス返済なし
借入期間15年
金利3.375%(変動)
総返済額12,757,500円
月々の返済額70,875円
借入金額500万円
ボーナス返済なし
借入期間15年
金利3.375%(変動)
総返済額6,378,660円
月々の返済額35,437円

出典:三菱UFJ銀行|リフォームローン返済額シミュレーション

上記は借入期間15年、金利は2025年10月時点の変動金利3.375%で算出しています。また、現在返済中の住宅ローンにリフォームローンを組み込む方法も選択肢としてあります。その場合、金利優遇が受けられるケースが多いようです。

例えば、三菱UFJ銀行で住宅ローンを組んでいる方が、同行のリフォームローンを利用する場合は、下記になります

借入金額1,000万円
ボーナス返済なし
借入期間15年
金利2.875%(変動)
総返済額12,322,440円
月々の返済額68,458円
借入金額500万円
ボーナス返済なし
借入期間15年
金利2.875%(変動)
総返済額6,161,220円
月々の返済額34,229円

現在は様々な金融機関がリフォームローンを用意していますので、比較検討してみてください。リフォームローンと住宅ローンについて、詳しくは下記の記事を確認しましょう。

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工事部位別 リノベーション費用相場

続いて、リノベーション費用の相場を工事部位別に解説します。予算1,000万円で工事費用が収まらない場合には、どの工事を削るべきか確認できます。

工事箇所費用
キッチン50〜150万円
浴室50〜140万円
トイレ15〜50万円
洗面所20〜50万円
リビング50〜300万円
居室20〜50万円
和室を洋室に変更35〜70万円
間取り変更100〜300万円
廊下20〜70万円
玄関20〜50万円
断熱リフォーム(床)0.7〜1.8万円(㎡)
断熱リフォーム(天井)0.6〜1.0万円(㎡)
断熱リフォーム(壁)0.8〜2.5万円(㎡)
外壁60〜300万円
屋根40〜230万円
耐震リフォーム30〜100万円
外構・エクステリア15〜300万円

予算に余裕があり、追加工事したい人も上記の費用を参考にしてみましょう。

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リノベーションにおける注意点

リノベーションでは、いくつか気をつけておきたい注意点があります。

注意
仮住まいが必要になる

リノベーションの範囲が広く工期が長い場合、仮住まいが必要です。

候補: 賃貸マンション、実家、知人宅など
注意点(賃貸マンションの場合):家賃、敷金、礼金、仲介手数料などで、リノベーション費用とは別に数十万円の追加費用がかかることを見込んでおきましょう。

注意
築年数によって建て替えが適しているケースもある

⚠️ 建て替えを検討すべきケース

以下の場合は、改修費用が高額になり、建て替えの方が安くなる可能性があります

  • 現行の耐震基準をクリアしていない住宅
  • 基礎に大幅な改修が必要な住宅

実際に、古い住宅の耐震改修には、平均で100万〜250万円程度の費用がかかるデータもあります。

💡 判断に迷ったら建て替えとリノベーションのどちらが良いかは素人判断が難しいため、必ず施工業者に相談して判断してもらいましょう。

注意
追加費用も考慮しておく

リノベーションでは、必ず追加費用がかかる可能性を考慮し、予算に余裕を持つようにしましょう。工事費用の他に、以下のような追加費用が発生することがあります。

  • 予期せぬ改修費用:建物の状態によっては、解体後に予期せぬ補修や改修が必要になることがあります。
  • 仮住まい費用:工事期間が長い場合の家賃や初期費用など。
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【Q&A】1,000万円のリノベーションに関するよくある質問

「平屋・2階建ての費用に関するよくある質問」の見出し画像
フルリノベーションは平均してどのくらい費用がかかりますか?

フルリノベーションの費用は、住宅の種類や広さ、設備のグレードによって大きく変動するため、一概に平均を出すのは難しいです。

費用の目安は以下の通りです。

住宅の種類フルリノベーション費用の目安
マンション200万円〜900万円程度
戸建て500万円〜2,000万円程度

マンションにおけるフルリノベーションについては、下記の記事で詳しく解説しています。

>>マンションフルリノベーションについて詳しくはコチラ

40坪の家をフルリノベーションするといくらかかりますか?

40坪の一戸建て住宅をフルリノベーションする場合の費用目安は以下の通りです。

範囲費用目安
内装のみ1,200万円〜2,000万円程度
外装を含む1,600万円〜2,500万円程度
築40年の家をリノベーションしたら何年住み続けられますか?

築40年の家をリノベーションした後、どれくらい住み続けられるかは、改修の範囲によります。

リノベーションの範囲居住年数の目安
基本的な内装リフォームのみ10年〜15年程度
基礎や耐震補強など大規模改修20年以上住み続けられるケースあり

💡 重要な判断基準

  • 築年数が古い住宅は、リノベーションよりも建て替えた方が費用が安くなるケースもあります。
  • リノベーションの目的と「あと何年住み続けるか」を想定して、建て替えかリノベーションかを決めましょう。

>>建て替えとリフォームの比較について詳しくはコチラ

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】岩納年成

大手ゼネコン会社にて、官公庁工事やスタジアム、免震ビル等の工事管理業務を約4年経験。
その後、大手ハウスメーカーにて注文住宅の商談・プランニング・資金計画などの経験を経て、木造の高級注文住宅を主とするビルダーを設立。
土地の目利きや打ち合わせ、プランニング、資金計画、詳細設計、工事統括監理など完成まで一貫した品質管理を遂行し、多数のオーダー住宅を手掛け、住まいづくりの経験は20年以上。
法人の技術顧問アドバイザーとしても活動しながら、これまでの経験を生かし個人の住まいコンサルテイングサービスも行っている。

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