スケルトンリフォームは500万円でできる?どこまでリフォームできるか解説

「全面リフォームしたいけど、予算は500万円…」そう考えているあなたに、まずお伝えしなければならないことがあります。残念ながら、マンションや一戸建てを骨組みだけにする大掛かりなスケルトンリフォームを500万円で実現するのは、今のところ「難しい」のが現実です。しかし、ご安心ください。500万円という予算でも、家を劇的に変えるリフォームは可能です。この記事では、「500万円の予算で、あなたの家がどこまで生まれ変われるのか」を徹底解説します。

2025年10月16日更新

監修記事
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500万円でスケルトンリフォームはどこまでできる?

一戸建てやマンションのスケルトンリフォームを、500万円以内で行うのは難しいのが現状です。スケルトンリフォームは建物の内部をすべて解体する大がかりな工事を指すためです。

予算内で住まいをリフォームしたい場合は、壁紙の張替えや簡単な間取り変更など、500万円でできるリフォームを検討しましょう。2階建ての住まいを1階だけ改修するなど、リフォームの範囲や内容を工夫すれば、予算を抑えたリフォームが可能です。

>>スケルトンリフォームの費用相場はこの記事で紹介

400万円台で実現できるリフォーム例

一戸建てのリフォームを400万円台で行う場合、以下のような内容が検討できます。

  • 一階部分のみリフォーム
  • 水回り設備一式を交換(標準仕様)
  • フローリングの張替え(標準仕様)
  • 間仕切りを撤去して広いリビングへ

水回り設備と内装のグレードを抑えつつ一階のみリフォームすることで、予算内で格安のリフォームが実現できるでしょう。

愛着のある家具と住まう人が快適に暮らせるリフォーム 施工:リフォームプライス・ホームテック

💰 リフォーム費用:約440万円 ※施工当時の金額のため、現状とは異なることがございます。
🔨 施工期間:1か月
🏢 面積:60m²

床材はナオスフローリングを採用。既存フローリングの上から上貼りにて施工し、費用を抑えています。

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500万円でできるリフォームとは

500万円でできるリフォームは、壁紙・フローリングの張替えや水回り設備の交換、簡単な間取り変更などがあります。

リフォーム内容費用相場
壁紙の張替え4万~7万円(6畳分)
フローリングの張替え3万~5万円(6畳分)
キッチンの交換55万~200万円
ユニットバスの交換50万~200万円
間取り変更(間仕切り壁を設置)25万円〜
外壁塗装50万〜120万円(30坪)
和室を洋室に変更29万円~(6畳分)
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スケルトンリフォームとは?フルリフォームとの違い

スケルトンリフォーム建物の内部をすべて解体して改修
フルリフォーム既存の間取りを活かして改修

この点がもっとも大きな違いです。両者はよく似ているため、違いを知らない方も多いでしょう。ここでは工法や費用、メリット・デメリットの違いを紹介します。

スケルトン状態の戸建て


フルリフォームの工事中風景

POINT💡
構造・工法の違い

スケルトンリフォーム

建物の骨組み(構造体)だけを残し、内装や設備、壁、床、配管などをすべて解体・撤去して新しくする方法。一から間取りを自由に設計できるのが特徴です。

フルリフォーム

既存の間取りや配管を活かしつつ、内装や設備を新しくするリフォーム方法。水回り設備の交換や壁紙の張替えなど、主に「見える部分」を中心に改修します。建物の内部をすべて解体するスケルトンリフォームとは異なります。

POINT💡
費用と工期の違い

スケルトンリフォーム

費用相場一戸建てで800万〜4,000万円、マンションで600万〜3,000万円
工期:リフォーム内容や規模によりますが、通常は2〜4か月、大規模な工事では半年以上かかるケースもあります。

フルリフォーム

費用相場一戸建てで400~2,500万円、マンションで250~1,500万円
工期:スケルトンリフォームと大きな違いはなく、通常は2〜4か月で完了するケースが多いですが、大がかりな場合は半年以上かかることもあります。

POINT💡
メリット・デメリット

スケルトンリフォーム

メリット:建物内部を完全に解体するため、既存の間取りに制限されず、自由に設計できる。  
デメリット:大規模な工事による工期・費用の増大や、工事期間中の仮住まいが必要になる。

フルリフォーム

メリット:既存の間取りを活かしながら設備や内装を一新できる。
デメリット:既存の間取りや配管が残るため、設計の自由度が制限される。

500万円台で成功させたフルリフォーム事例

500万円台で実際にフルリフォームした事例を紹介します。マンションと一戸建ての事例をそれぞれ紹介するので、参考にしてみてください。

施工例1:マンションを北欧調の空間にフルリフォーム

北欧調にフルリフォームされたマンションのLDK
マンションを北欧調のLDKへフルリフォーム 施工:BXゆとりフォーム
リフォーム費用約500万円
施工期間38日
リフォーム箇所キッチン・台所、和室、リビング

子供の独立を機に、夫婦二人で暮らしやすい住まいへマンションをフルリフォームした事例です

間仕切り壁を減らして空間に余裕を持たせ、広々としたLDKを実現しました。また、外壁材へ断熱材を充填し、結露によるカビを防げるようにリフォームしました。内装デザインにもこだわり、遊び心がありつつ、全体のまとまりを感じさせる空間に仕上げています。


施工例2:平屋の一戸建てをおしゃれにフルリフォーム

カフェ風にフルリフォームされた平屋の住まい
平屋をカフェ風にフルリフォーム 施工:BXゆとりフォーム
リフォーム費用約536万円
施工期間40日
リフォーム箇所トイレ、キッチン・台所、お風呂・浴室、洗面台・洗面所

空き家の平屋をカフェ風のおしゃれな住まいへフルリフォームした事例です

予算内で納得のいくリフォームを行うために、水回りとリビングダイニングを中心に手を加えました。暮らしやすい動線を意識して、浴室・洗面所・キッチンは一直線上に配置しています。

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スケルトンリフォームで使える補助金・ローン

リフォームに必要な資金が手物にない場合は、補助金やローンの利用を検討しましょう

スケルトンリフォームで使える、補助金とローンの種類を紹介します。

スケルトンリフォームで使える補助金

スケルトンリフォームで使える補助金は、主に以下の通りです。

💰 長期優良住宅化リフォーム推進事業
💰 子育てグリーン住宅支援事業
💰 既存住宅における断熱リフォーム支援事業

国や自治体では、耐震化・断熱化・省エネ化・バリアフリー化などを目的とした工事に使える、各種補助金を設置しています。

補助金が受けられるのは、住まいをリフォームしたときや指定の設備を導入したときです。補助制度の有無は自治体によって異なるので、今後、現地調査をするリフォーム会社の担当者に確認してみると良いでしょう

スケルトンリフォームで使えるローン

スケルトンリフォームで資金を借入する場合は、リフォームローンが利用できます

リフォームローンは数十万円から借入可能で、担保不要のプランもあるのが特徴です。初期費用なしでローンを組めますが、金利は住宅ローンよりも高めなので注意しましょう

比較的短い期間で少額のローンを組みたい場合は、リフォームローンを検討してみてください。

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格安でリフォームを成功させるコツ

500万円で納得のいくリフォームを行うためには、いくつかのポイントがあります。

費用を抑えつつ、快適な住まいへリフォームする際のコツを紹介します。

リフォームの優先順位をつける

限られた予算内でリフォームを成功させるためには、優先順位をつけることが大切です。

水回り設備や内装、外装などリフォームの優先順位が高い部分について、家族で話し合いましょう。

優先順位の高い部分からリフォームすることで、予算内で満足度の高いリフォームができます。

また、住まい全体をリフォームする余裕がない場合は、一階のみをスケルトンリフォームする方法もあります。

リフォーム会社と打ち合わせする際は先に優先順位を伝えておくと、適したプランを提案してもらいやすいでしょう。

設備や資材のグレードを抑える

費用を抑えてリフォームしたいときは、設備や資材のグレードが高くなりすぎないように気を付けるのもポイントです。

水回り設備や壁紙・床材などは、機能性が高いものを選ぶとコストも高くなってしまいます。

お客さんが入るリビングや玄関だけ良いグレードのものを選ぶなど、メリハリのあるリフォームを意識しましょう。

全体のバランスを見ながら設備や資材のグレードを検討すると、予算内で満足のいくリフォームが行えます。

相見積もりを取る

依頼するリフォーム会社を決める際は、複数の会社に相見積もりを依頼しましょう。

相見積もりを取ることで適正価格がわかりやすくなり、信頼できるリフォーム会社へ依頼できます。

ハピすむでは、無料で見積もりやプランの比較検討ができる便利なサービスを提供しています。

どのリフォーム会社に依頼すればいいか迷っている方は、ぜひ利用してみてください。

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500万円でリフォームする際の注意点

リフォームで失敗しないために、覚えておきたい注意点を紹介します。

一戸建てとマンションでそれぞれ注意点が異なるため、把握しておきましょう。

一戸建てをリフォームする際の注意点

一戸建てのリフォームでは、次のような点に注意しましょう。

建築確認申請が必要なケースもある

木造二階建ての一戸建てを大規模リフォームする場合は、建築確認申請が必要になります。

建築確認申請とは、建物が建築基準法や条例に違反していないかを確認するためのものです。

2025年の建築基準法改正により、スケルトンリフォームも建築確認申請の対象となりました。

申請手続きはリフォーム会社が代行するケースも多く見られますが、施主も把握しておきましょう。

>>リフォームの建築確認申請はこの記事で紹介

1981年以前の建物は耐震性に注意する

既存の建物が1981年6月よりも以前に建てられていた場合、旧耐震基準の建物である可能性があります。

新耐震基準に対応していない建物は地震で被害に遭いやすいため、耐震工事を検討しましょう。

住まいの耐震性がわからないときは、住宅性能評価書または建築士による耐震診断を受けることで確認できます。

耐震診断を受ける場合は自治体の補助制度を利用できるケースもあるので、お住まいの地域にある自治体の公式ホームページをチェックしてみてください。

リフォーム費用を業者によく確認する

途中で工事内容が変更になった際は、その都度リフォーム費用も業者に確認することが大切です。

リフォームの現場では、施工中に建物の状態を見て工事内容が変わることもあります。

リフォーム費用を詳しく聞かずに承諾してしまうと、予定より費用がかさんでしまうこともあるので注意しましょう。

マンションをリフォームする際の注意点

マンションのリフォームでは、次のような点に注意しましょう。

マンションはリフォーム内容に制限がある

マンションは一戸建てと異なり、管理規約によってリフォームが制限されています。

管理規約には、専有部分と共有部分の範囲や、リフォームできる箇所が定められています。

専有部分と共有部分のうち、リフォームできるのは専有部分のみに限られるので覚えておきましょう。

また、専有部分であっても構造壁や柱は動かせないので、間取り変更が制限されます。

マンションによっては配管の移動が難しく、水回り設備の位置を変えられないこともあるでしょう。

お住まいのマンションをどこまでリフォームできるのか知りたいときは、管理組合に相談してみてください。

マンションをリフォームする際は事前申請が必要

マンションのリフォームでは、工事前に管理組合へ事前申請を行う必要があります。

事前申請では、工事内容や期間、施工業者が記載された書類を提出します。

書類は施主が記入するか、リフォーム会社にお願いすることも可能です。

無事に申請の許可が下りたら、工事を開始できます。

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スケルトンリフォームの流れ

スケルトンリフォームの大まかな流れは、以下の通りです。

STEP
現地調査・プランニング

まずはリフォーム会社による現地調査を行います。

現地調査を終えたら、リフォーム会社と相談しながらリフォームのプランニングをしましょう。

STEP
契約・着工準備

リフォームのプランが決まったら見積もりを出してもらい、納得のいく内容であれば契約します。

着工前には、工事内容の最終確認を行います。

工事をスムーズに進めるために、近隣への挨拶も忘れないようにしましょう。

STEP
着工・お引き渡し

準備が整ったら、工事を開始します。

解体工事を行い、その後に配管工事や間仕切り工事、内装工事を行います。

工事が完了したら施主立ち合いのもとで検査を行い、とくに問題がなければお引き渡しです。

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Q&A 500万円のスケルトンリフォームについてよくある質問

スケルトンリフォームに関するよくある質問を紹介します。

30坪のスケルトンリフォームの費用相場はいくら?

30坪のスケルトンリフォームにかかる費用相場は、戸建て住宅の場合は800万〜2,000万円、マンションの場合は1,000〜3,000万円です。

築40年の一軒家のリフォーム費用はいくら?

築40年の一戸建てをスケルトンリフォームする際の費用相場は、1,300~2,200万円です。

2階建てを部分スケルトンにする場合の費用目安は?

2階建てを一部スケルトンリフォームする場合、1坪あたり10万〜70万円が目安となります。

リノベーション・フルリフォームの業者選びで後悔しないために

必ず相見積もりを複数取って比較しましょう!

なぜならリフォームの費用・工事方法は、業者によって大きく異なるからです。

とはいえ「信頼できる業者が分からない」「何度も同じ説明をするのが面倒」と踏み出せない方もいらっしゃると思います。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】下久保彰

2級建築士。建築設計や施工業務を30年以上経験。最近は自営にて各種請負業務を行う。

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