鉄筋コンクリート造の解体にかかる費用相場

鉄筋コンクリート造(RC造)の解体費用は、建物の状況や立地によって異なります。
💰 解体費用の相場(目安)
RC造解体の坪当たりの単価は、約3万円〜約8万円程度が一般的です。
📉 費用を左右する主な要因
費用は主に以下の要因によって大きく異なります。
🏢建物の規模と構造
・延床面積が小さいほど、坪単価は割高になる傾向があります。
・建物の階数(何階建てか)や構造、地下室の有無
🏠解体方法と敷地の状況
立地(都市部or地方)で比較すると、都市部にある建物の方が、割高になる傾向があります。これは、近隣や交通への影響を抑えるためのコスト、人件費、廃材の処分費用などが高くなるためです。
相場は目安ですが、特に「建物の大きさ」「地下室の有無」「重機の使用可否」「都市部での工事」といった要因が、費用を大きく押し上げる可能性があります。
鉄筋コンクリート造の階数別解体費用例

一般的に、鉄筋コンクリート造の解体費用は、坪当たり約3万円〜約8万円程度が相場ですが、構造や地域などによって異なるほか、ビルかマンションかなどでも異なります。
階層が多く複雑で、狭い敷地に建っているケースなどは、技術的にも難しく、解体期間も長く、割高になる傾向があります。以下では、階数別に解体費用の実例を紹介します。
ただし、あくまでも一例であって、業者や採用する工法などによって異なることに注意が必要です。なお、業者に依頼する場合には、複数の会社に「相見積もり」を依頼して、比較することが重要です。
鉄筋コンクリート造ビル解体の費用例
鉄筋コンクリート造ビルの解体費用の目安として、3階建てを2例、4階建てと5階建てを1例ずつ紹介します。
RC造の解体費用は、延べ床面積が小さいほど坪単価が安くなるわけではなく、建物の規模によって単価が大きく変動することが分かります。
| 建物の規模 (階数/延べ床面積) | 解体費用 総額 (目安) | 坪単価 (目安) | 傾向 |
| 3階建て/250坪 | 約1,160万円 | 約5万円/坪 | 比較的大きな建物の例 |
| 3階建て/150坪 | 約470万円 | 約3万円/坪 | 比較的小さな建物の例 |
同じ3階建てでも、坪単価には2万円の差が出ています。これは、建物の構造や立地、解体工法など、様々な要因によって費用が変動するためです。
4階建てビルの解体費用を、約110坪の実例で見ると、
・総額:約760万円
・坪単価:約7万円
となっています。
5階建てビルについて、約110坪の実例をみると、
・総額:約1,300万円
・坪単価:約11万円
となっています。
鉄筋コンクリート造マンションの解体費用例
次は、鉄筋コンクリート造マンションの解体費用について、3階建てを2例、4階建てと5階建てを1例ずつ紹介します。
3階建てマンション解体の実例をみると、約150坪の建物の解体にかかった費用は、税抜き合計が約830万円で、坪単価は約6万円です。
また、同じ3階建てでも、39坪のケースでは税抜き合計が約470万円、坪単価では約12万円と割高になっています。
4階建てマンションの解体例をみると、約2,400坪の建物の解体にかかった費用は、税抜き合計で約2憶5,400万円で、坪単価は約11万円です。
5階建てマンションの解体例をみると、約80坪の建物の解体にかかった費用は、税抜き合計が約930万円で、坪単価は約12万円となっています。
鉄筋コンクリート造の解体工事でとられる主な工法とは

海外ではビルを爆破する解体方法も見かけますが、現在の日本では、騒音や安全、環境などに配慮した解体工法が採られています。また、解体に伴う廃材処理についても、厳しい基準や処理方法が定められています。
鉄筋コンクリート造の建物の解体方法
鉄筋コンクリート造(RC造)の建物の解体方法は、主に階上解体と地上解体の2つに分けられます。
👷♂️階上解体
大型クレーンを使って重機を屋上まで吊り上げ、上の階から順に下へ解体していく方法です。周囲への影響を抑えやすく、高層建物の解体に適しています。
👷♂️地上解体
大型重機を地上に設置し、上から下へ向かって解体する方法です。敷地に十分なスペースがある場合に採用されます。
👷♂️その他の解体方法
建物の条件によっては、次のような工法が用いられることもあります。
👷♂️ブロック解体
階ごとに建物をブロック状に分け、吊り下ろして解体する方法
👷♂️だるま落とし式解体
下の階から順に解体し、建物をだるま落としのように崩す方法
解体方法は一つではありません。建物の構造や高さ、周囲の環境、安全性などを踏まえて現地調査を行い、最も適した解体方法が選ばれます。
主な解体工事
建物自体を解体する際の工法としては、主に「圧砕機工法」「ブレーカー工法」「転倒工法」が採られています。以下では、こられの解体工法についてご紹介します。

解体用機械の圧砕力を利用する解体方法が「圧砕機工法」です。コンクリートの解体工事では、最も適用事例が多いとともに、汎用性が高い技術です。
「圧搾機」は、ショベルカーなどの重機の先に油圧式のアタッチメントを取り付け、ハサミのような形をした刃先で、鉄筋コンクリートを嚙み砕いて解体する機械です。
圧砕機には、巨大なハサミの形をした2枚の歯でコンクリートや鉄筋を掴んで圧砕する「大割機」、大割機で圧砕したコンクリートをさらに細かく砕く「小割機」の2種類があり、状況に合わせて使い分けます。
この工法のメリットは、騒音や振動が比較的少なく、鉄筋や鉄骨入りのコンクリートを、能率良く切断・圧砕できることにあります。

ブレーカー工法は、機械の打撃力でコンクリートを細かく砕く解体技術です。ブレーカーには主に「ハンドブレーカー」と「大型ブレーカー」の2種類があります。
どちらも、先端に付いたノミ(杭)をコンクリートに当て、高速で打撃を繰り返すことで破砕します。イメージとしては、ハンマーで何度も叩いてコンクリートを砕くような作業です。
🏷️ハンドブレーカー
ハンドブレーカーは、全長約70cm・重さ約20kgほどの、人が持って作業できる小型の打撃機械です。持ち運びができるため、重機が入れない狭い場所でも解体作業が行えます。
🏷️大型ブレーカー
大型ブレーカーは、重機の先端に取り付けて使用するタイプです。部分的な解体や、圧砕機などが使えない場所でのコンクリート解体に適しています。
⚠️注意点
ブレーカー工法は、騒音や大量の粉塵が発生しやすいというデメリットがあります。現場によっては、防音・防塵対策の設備が必要になることもあります。
転倒工法は、高い外壁・柱・煙突などを安全に解体するための工法です。解体時の粉塵の飛散を抑えられる点が大きな特長ですが、高度な技術が必要な作業でもあります。
💡工法の流れ
転倒工法は、その名のとおり、解体する部分を地面に引き倒してから細かく破砕する方法です。
①独立させた壁や柱の上部にワイヤーを複数取り付ける
②下部のコンクリートを壊し、鉄筋を切断する
③ワイヤーを引っ張って、安全な方向へ倒す
鉄骨や鉄筋の切断が必要な場合は、ガス溶断で根元に切り込みを入れた後、重機で引き倒します。
💡転倒工法のメリット
・粉塵の飛散が少ない
・作業スペースを最小限に抑えられる
・高所での危険な作業を減らせる
⚠️注意点
敷地が狭い建物の解体に適した工法ですが、熟練した技術と豊富な経験を持つ業者でなければ安全に行えません。
鉄筋コンクリート造の解体費用の項目と解体の流れ
鉄筋コンクリート造の解体には、建物本体を解体する費用だけでなく、他にも費用がかかります。業者からもらった見積書の比較や、妥当性を判断するためには、解体費用の項目と解体の流れを把握しておくことが重要です。
見積書の内訳が理解できれば、一般的な相場と比較しながら適切な費用の目安を知ることができるとともに、各社の見積りを比較して、より適切な業者を選ぶこともできます。
解体工事費用の項目

解体工事は大きく分けて「本体工事費」「付帯工事費」「その他の費用」に加え、「追加費用」の4つの項目で構成されることが一般的です。以下では、それぞれについて確認しましょう。
本体工事費とは「仮設工事」と「建物本体の解体工事」を合わせた費用のことです。
仮設工事には、工事を安全・円滑に進めるための準備作業が含まれます。具体的には、仮囲いやゲートの設置、散水や養生、防災シート・防音パネル・足場・セーフティーネットの設置、床の補強、足場材や養生材の運搬などです。
また、地下の崩壊を防ぐ山留工事や、重機・資材置き場を確保するための構台工事も仮設工事に含まれます。
建物本体の解体工事では内部の造作撤去、建物の主要部分を解体する上屋撤去、付属部分を解体する下屋撤去などが行われます。
建物本体以外で解体処分が必要な場合は、付帯工事費がかかります。
付帯工事の項目としては、残置物の撤去工事や運搬処分、土間コンクリート撤去処分、ブロック塀や門扉、物置などの撤去処分、樹木伐採や抜根処分、杭撤去などがあります。
本体工事や付帯工事に含まれない項目が、「その他の費用」に記載されます。
この項目では、近隣への挨拶費や、解体工事や廃材処分などに必要な、自治体や関係官庁などへの届け出や手続き費用、重機回送費などが記載されます。
また作業用車両の駐車代、隣家敷地使用料、車両などのリース費、交通誘導警備要員などの費用など、他に分類されない費用もあります。
本来の解体工事とは別に、障害物などの撤去が必要となった場合は追加費用が発生します。
たとえば、建物内部にアスベストが使用されていた場合や、残置物、地中埋設物がある場合などです。特にアスベストの場合は、別途、事前調査や法的な手続き、アスベスト除去工事を行わなければならないため、専門作業技術者や設備なども必要となります。

①相見積もりをした際の見積額の金額差:平均467万円
例:A社は620万円、B社は850万円、C社は1,087万円の金額提示があった
👉現場調査を実施後、「どこまでリフォームをした方がいいか」「どんなプランを提案するか」がリフォーム会社によって異なるため、差額が生じます。
②リフォーム補助金の取得額平均:57.9万円
※参照データ「ハピすむ リフォームの相見積もり実態調査」
ここまでお読みいただきありがとうございます。「解体の相談をしてみたい!」という方は是非、ハピすむにお問い合せをしてみてください。コールセンタースタッフが最大3社、地域のリフォーム会社をご紹介いたします。


















