使い勝手の良いクローゼットの扉のタイプは?
クローゼットの扉のタイプは、開き戸、折れ戸、引き戸に分けられます。使い勝手の良い扉はどのタイプでしょうか。
開き戸
開き戸は両開き戸と片開き戸があります。どちらも全開できるので、ハンガーパイプに収納した衣類は端から端まで見渡せる利点があります。
しかし手前に扉を開けるため、戸の可動域がデッドスペースとなる欠点があります。半間の間口のクローゼットで両開き戸(観音開き)の場合、扉の幅は約45cm、片開き戸タイプであれば約90cmにもなります。
扉が弧を描くスペースには物が置けないことはもちろん、エアコンやカーテンレール、照明器具などにも接触しないよう、開閉のための広い空間を必要とします。
また手前に引いて開ける開き戸は、車椅子を使用している方にとって、とても使いづらいタイプの扉です。
折れ戸
折れ戸タイプは、扉を開けるとレールをスライドしながら二つ折りになるので、開き戸ほど可動スペースを必要としませんが、折り畳まれた扉は約10cm程度の厚さになります。
元の間口に対して、折り畳まれた扉の厚さの分だけ有効間口が狭くなってしまいます。2枚開きの折れ戸なら左右で約20cmの差です。
大型の物を収納できる間口の広いクローゼットでも、有効幅がマイナス20cmと考えるともったいないですね。ハンガーパイプの端に収納した衣類が見えにくかったり、扉が邪魔になり出し入れにも影響してきます。
引き戸
引き戸タイプは扉を開けるための可動スペースが必要ないことがメリットで、車椅子を使用している方にも開閉しやすく、バリアフリー対策としても有効的な扉です。
引き戸にも種類があり、片引き戸タイプと引違い戸タイプがあります。
片引き戸タイプ
1枚扉の片引き戸タイプは全開することができるので、物の出し入れもスムーズに行えます。しかし壁に戸の収まる幅がないと設置できません。半間のクローゼットであれば、戸の開く方向に同幅の壁が必要になります。
引違い戸タイプ
通常の引違い戸タイプは2枚扉で、左右どちらからでも開けることができますが、間口の二分の一しか開かないことがデメリットといえます。
しかし3枚扉の連動型引違い戸なら、この欠点を補えます。真ん中の扉は左右の扉に連動して開閉されるので、間口の三分の二が開口有効幅となります。
引違い戸タイプは間口内で戸が開閉されるため、壁に戸の収まり分を必要としないことがメリットです。
クローゼットの扉を引き戸に交換する
クローゼットの扉を、開き戸や折れ戸から引き戸に交換したい場合、クローゼットの間口や壁の有無によっても方法が変わってきます。
半間程度のクローゼットの場合
半間程度までのクローゼットの場合、壁の片側に引き戸が収まるスペースがあれば、片引き戸に交換が可能です。
通常の引き戸には扉枠があります。片引き戸であっても扉の2枚分の枠が壁に取り付けられ、枠の中を扉が移動して開閉する仕組みです。
壁の外側に設置するアウトセットタイプの片引き戸は枠を必要とせず、壁にレールを取り付けるだけの簡単施工なのでリフォームにも最適です。
アウトセットタイプ片引き戸の商品価格相場
間口1,644mm:約5万~
半間以上の大きなクローゼットの場合
大型クローゼットの場合は、引違い2枚扉タイプや連動式3枚扉タイプの引き戸にリフォームが可能です。
引違い2枚引き戸の商品価格相場
間口1,643mm:約5万~10万円
連動式3枚引き戸の商品価格相場
間口1,643mm:約7万~15万円
間口2,443mm:約10万~20万円
※一般的にカタログ価格の半額程度が相場です。
クローゼットの扉を引き戸に交換するリフォーム費用の相場
クローゼットの扉を引き戸に交換するリフォーム費用の相場は約9万~20万円です。リフォーム事例から参考価格をご紹介しましょう。
リフォーム事例1
片開き戸からアウトセット引き戸に交換した事例です。既存の壁を壊すことなく、間口枠もそのまま利用できます。工期1日で完成。デッドスペースがなくなり、部屋の空間を有効活用できるようになりました。
室内簡易養生費:約5,000円/一式
既存扉の撤去:約5,000円/一式
アウトセット引き戸:約7万3,000円/セット
扉・レール・枠取り付け工賃:約1万円
合計:約9万3,000円
リフォーム事例2
築20年の住宅で、長年の使用で壊れてしまった折れ戸を連動式3枚引き戸に交換した事例です。折れ戸は構造上、扉に負担がかかるので、壊れてしまった理由からリフォームする例も少なくありません。
引き戸にリフォームしたことで、扉にかかる負担も軽減されました。
室内簡易養生費:約5,000円/一式
既存扉の撤去:約5,000円/一式
連動式3枚引き戸:約16万円/セット
扉・レール・枠取り付け工賃:約2万円/一式
合計:約19万円
部屋・室内リフォームの業者選びで後悔しないために
必ず相見積もりを複数取って比較しましょう!
なぜならリフォームの費用・工事方法は、業者によって大きく異なるからです。
とはいえ「信頼できる業者が分からない」「何度も同じ説明をするのが面倒」と踏み出せない方もいらっしゃると思います。
そのような方こそハピすむの一括見積もり比較を活用しましょう!
大手ハウスメーカーから地場の工務店まで、審査を通過した1000社以上の中から、まとめて見積もりを依頼できます。
また、ハピすむでリフォームされた方には最大10万円分の「ハピすむ補助金」もご用意しています。
詳細はこちら>>>ハピすむ補助金プレゼントキャンペーンの流れ