2024年09月11日更新

監修記事

キャットウォークはリフォームで解決?設置のメリットや費用を解説

「キャットウォークを作りたいけど、リフォーム費用はどのくらい?」「キャットウォークを作るとどんなメリットがある?」このようなことでお悩みではないですか?
この記事では、キャットウォークをリフォームで設置する際の費用やメリットなどについて解説します。
猫の住環境を整えながら、家族みんなが快適に暮らせる家を作りましょう。

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キャットウォークとは

「キャットウォーク」とは、室内に設置されたいわゆる「猫の通り道」のことをいいます。

高いところを好む習性をいかして部屋の高所に設置することが多く、猫の快適な住空間のために重要な役割を担っています。

キャットウォークには、壁付収納用の棚に見えるデザインや、構造の梁(はり)と一体化したデザインなどがあるため、部屋のインテリアに合わせたコーディネートも可能です。

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リフォームでキャットウォークを設置するメリット

お部屋にキャットウォークを設置するメリットとはどのようなことでしょうか?ここでは3つのメリットをご紹介します。大切な猫のためにキャットウォークで得られる効果を知っておきましょう。

ただし、猫にも性格があり、キャットウォークにあまり興味を示さない猫や、なじむまでに時間がかかる猫もいます。キャットウォークのメリットを理解した上で、猫の性格と相性が良いキャットウォークがどのようなスタイルか検討してみましょう。

【メリット1】猫の運動不足解消

まず一つ目は猫の運動に役立ちます。これは、キャットウォークがあることで、猫がお部屋の一カ所にとどまらず動きまわる傾向があるためです。

猫の飼育は家の中のみというご家庭は全体の80%以上で、どうしても運動不足に陥りがちです。一般的に猫の運動は毎日10〜30分必要といわれており、運動不足は体重が増えて肥満になったり、ストレスからイタズラが増えたり、悪い影響が目立ちます。

キャットウォークがあることで歩行が促され、運動不足解消の効果が期待できます。

【メリット2】猫のストレス軽減

猫にとってストレスをためにくい環境が作れます。これは、行動範囲が広がり適度な運動ができるとともに、猫にとって高所は安心できる場所なためです。

住宅街などで猫が塀の上から周りを見渡している姿を見かけませんか?猫が高所を好む理由は、狩りの目的や、危険から身を守るなど、昔ながらの猫の習性によります。

高所にあるキャットウォークに登る行為は、猫にとって本能に近くストレス軽減に役立ちます。

【メリット3】爪とぎやイタズラの予防

猫の爪とぎやイタズラを軽減させる効果が期待できます。これは、猫の爪とぎは爪が伸びたときだけでなく、ストレスを感じた際にも爪とぎをする習性があるためです。それに加えて、退屈さからイタズラして飼い主の気を引こうとする猫もいます。

キャットウォークを設置することでストレスや退屈さを紛らわせる効果があり、これらの症状が減る可能性があります。

また、飼い主側は想定外の爪とぎがなくなり、爪とぎの跡を消すなど修繕の費用や手間を減らせる点がメリットです。

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キャットウォークをリフォームする際の施工費用

キャットウォークをリフォームする施工費用についてご説明します。

リフォームでキャットウォークを設置する場合、シンプルなデザインで5〜10万円が相場です。キャットウォークを設置する規模や部屋の広さに応じて費用が変動します。

たとえば、二部屋に渡り猫が移動できるようなキャットウォークの場合は20万円以上かかった事例も。

設置目的によっても適切なキャットウォークは異なるため、飼い猫の特性やリフォームの目的を視野に入れたうえで予算を検討しましょう。

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キャットウォークの施工事例

キャットウォークは飼い主の意向や、飼っている頭数、種類によっても形状が異なります。

ここではキャットウォークの設置事例を紹介しますので、悩んでいる方は参考にしてみてください。

【事例1】猫と飼い主どちらも楽しい空間に

リフォーム費用30万円
(キャットウォーク以外の金額も含む)
工期3日
リフォーム箇所洋室

マンションリフォームにて、猫が満足できる空間を作りたいという要望から、キャットウォークを設置した事例です。

リフォーム箇所だけでなく、家中にキャットタワーを設置したそうです。

何度もプランを練りながら作り上げたキャットウォークは、愛猫だけでなく遊んでいる姿を見ている飼い主も癒される空間となりました。

【事例2】家族とともに猫もくつろぐリビングに

リフォーム費用50万円
(キャットウォーク以外の金額も含む)
工期1カ月
(複合工事のため)
リフォーム箇所リビング
壁面エコカラット
(LIXIL)

リビングを中心に、キャットウォークを設置した事例です。

壁面にエコカラットを採用することで、デザイン性をアップさせると共に、消臭効果もあるため、猫の臭いも気になりにくくなりました。

壁面に設置された棚は、猫も使うことができますが、本や小物置き場としても使用することができるようになっています。

【事例3】キャットウォークの設置で猫も家族も大満足

リフォーム費用800万円
(キャットウォーク以外の金額も含む)
工期1カ月
(複合工事のため)

リビングの計画で、構造上撤去できない柱をキャットウォークとして活用した事例です。

一戸建ての場合、すべての柱を撤去できるわけではなく、構造上残さなくてはならない柱が必ずあります。

それを「邪魔」と位置づけるのではなく、猫のために活用することで、楽しい演出という新たな意味を持ちました。

【事例4】爪とぎ対策も考えたリフォーム

リフォーム費用500~800万円
(キャットウォーク以外の金額も含む)
工期2カ月
(複合工事のため)

テレビボードとキャットウォークを兼ねた壁面収納には、レッドシダーの化粧板を貼ることで、デザイン性が向上するとともに、猫の爪とぎ対策になっている事例です。

玄関側からリビングドアに鍵を掛けることができるため、猫の脱走対策も解決しています。

リビングも大きくなったため、猫が自由に駆け回ることができる、気持ちのいい空間となりました。

【事例5】くつろぐ猫を眺められる部屋

リフォーム費用800万円
(キャットウォーク以外の金額も含む)
工期3カ月
(複合工事のため)

リビングを中心にキャットウォークが設置されており、部屋の中央に造作されたテーブルから、リビングでくつろぐ猫を眺めることができるようになっています。

テーブルでは食事はもちろん、仕事も行うことができるため、飼い主にとっても猫にとっても住み心地の良い住まいとなりました。

【事例6】リノベーションと共に設置したキャットウォーク

リフォーム費用500万円

リビングを中心にキャットウォークを設け、そこにつながるキャットステップも設置した事例です。

インテリアがインダストリアル風であるため、キャットウォークやステップもその他の棚や、床色と合わせることで、上手になじませることができました。

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キャットウォークの設置におすすめの場所

キャットウォークをどの部屋に設置したら良いでしょうか?ここではキャットウォークにおすすめの場所をご紹介します。猫にとってメリットの多いキャットウォークは最適な場所に設置したいです。猫の性格や普段の生活ぶりと合わせて、ぜひ参考にしてください。

【おすすめ1】リビング・ダイニング

一番のおすすめはリビング・ダイニングです。これは、猫が一番リラックスできて、長時間を過ごせる場所なためです。

家の中でもリビング・ダイニングは明るい方角に設置されており、外の景色が楽しめる窓があるケースが多いのではないでしょうか。猫は高いところを好みますが、同じくらい窓から外を眺める姿を見かけます。縄張り意識の高い猫は、外を眺めながら縄張りの確認をします。また、日向ぼっこが好きで窓や太陽の光がさす場所でのんびり過ごすのも大好きです。

キャットウォークをリビングの窓付近に設置が可能であれば、高い位置から外を眺める猫にとって嬉しいことばかりの環境が作れます。過ごしやすいリビング・ダイニングにキャットウォークがあることで、メリットも最大限にいかせるででしょう。

【おすすめ2】寝室

猫にとって安心できる場所である寝室にキャットウォークを設置するのもおすすめです。寝室は静かで落ち着くためです。また、猫は警戒心が強く、暗くて狭い場所は敵から身を守れる場所として安心します。

寝室にキャットウォークを設置する場合、キャットウォークに他の部屋との出入り口を設けた仕組みにしている事例があります。たとえばリビングと寝室など、猫の気分によって好きな場所に移動できれば、ストレスが少なく過ごせる環境になるでしょう。

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キャットウォークの具体的な工事内容

ここでは、キャットウォークの具体的な工事内容を、リフォームの流れにそって解説します。

STEP
キャットウォークの設置場所を決める

プランの提案は業者に依頼もできますが、猫の性格を考慮してどこに設置したいかは飼い主が行うと良いでしょう。

STEP
業者による現地調査

現地調査委の際には、キャットウォークを設置するにあたっての問題点や、工事に必要な事前準備などを確認しましょう。

STEP
キャットウォークの設置

キャットウォークの設置は、トラブル等がなければ多くの場合1日で完了します。

STEP
設置後のアフターフォロー

キャットウォークの設置後、猫が使ってみて不具合がないかを確認します。

気になる点があれば、早い段階で業者に問い合わせましょう。

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キャットウォークのメンテナンス方法

キャットウォークの日頃のお掃除や定期的なメンテナンスはどのようにしたら良いでしょうか?ここでは、メンテナンス方法をご紹介します。

猫はきれい好きです。キャットウォークが汚れていると猫にとってストレスになったり、使わなくなったりする恐れがあります。おうちのお掃除と一緒にほこりやゴミの掃除を心がけましょう。キャットウォークの板材が取り外しできる場合は、月に1回程度、外して念入りな清掃をおすすめします。

また、定期的に強度や安全面のチェックをすると安心です。猫がキャットウォークから飛び降りたり想像よりも負荷がかかる場合があります。破損している部分や設置が不安な場所がないかの確認をしましょう。

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キャットウォークを設置する際の注意点

キャットウォークをリフォームで設置する費用は?上手な空間の使い方紹介します!

キャットウォークを設置する際にどのようなことを注意したら良いでしょうか。ここでは3つの注意点をご紹介します。業者に見積もりを取る際に相談しておくと安心です。大切な猫のために安全なキャットウォークを作りましょう。

【注意点1】滑りにくい床材にする

キャットウォークを設置する部屋の床を滑りにくい素材にします。これは、猫がキャットウォークから飛び降りた際の安全対策です。

キャットステップや段階式にキャットウォークをデザインしていても、猫はそのときの気分で高いところから飛び降りたりします。猫の性格にもよりますが、床の滑り止めや防音についても考慮しておかなくてはいけません。

床材がフローリングの場合は、防音性能の高いタイルカーペット、ペット用に滑り止めと傷の防止が施された床材などに交換しておくとケガや騒音を防げます。

また、マンションでは猫が着地する音が階下に伝わってしまうので、トラブルを防ぐためにも、キャットウォークと同時に床に防音工事を検討しましょう。

【注意点2】キャットウォーク本体に滑り止めをつける

キャットウォークを施工する際には、キャットウォーク自体にも滑り止めがあると安心です。

猫の種類によっては滑ってしまうケースがあるためです。

大抵の品種なら肉球のおかげで無垢材の上でも問題がなく歩けますが、長毛種の場合は肉球の隙間から毛が伸びてしまい、簡単に足を滑らせてしまうことがあります。また、長毛種は短毛種に比べて大型になる品種もいます。落下した場合の衝撃も強いため、布などの爪が引っかかる素材をキャットウォークに張り付けておきましょう。

【注意点3】生活動線上に設置しない

キャットウォークの設置場所は人間の生活動線と重ならないようにしましょう。

壁から飛び出した形状の場合、通行の妨げになるためです。

猫にとっても、人通りが多い場所は落ち着かない傾向にあります。また、猫はうしろに下がる動きが苦手で、キャットウォークの出入り口は2カ所作ると安心です。キャットウォークの2カ所の出入り口と、人間の生活動線を考慮しましょう。

キャットウォークを設置する際には、体をぶつけたり、動線を妨げたりしてしまわないように場所をよく選ぶことが大切です。

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【Q&A】キャットウォークに関するよくある質問

キャットウォークをリフォームで設置する費用は?上手な空間の使い方紹介します!
キャットウォークを設置して後悔したことは?

ほこりがたまりやすく、掃除が面倒な点です。

高所にあるためどの程度汚れているのか確認しにくく、掃除の際に手が届きにくい場合があります。

清潔さに欠けるキャットウォークは、猫によってもストレスの原因。リフォームを検討する際には、設置の高さや掃除のしやすさなど、細かい点まで業者に相談してみましょう。

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キャットウォークとキャットタワーの違いは何ですか?

キャットウォークとキャットタワーの違いは、業者による施工が必要かどうかという点にあります。

業者による施工の必要性
キャットウォーク必要
キャットタワー不要

キャットウォークは、壁や天井の下地補強が必要になるなど、建物の構造的な知識やそれに伴う施工技術が必要です。

一方でキャットタワーは、その多くが市販品のため、設置の際に専門的な知識や技術は必要ありません。

キャットウォークの施工は業者に依頼した方がいい?

キャットウォークの施工は、建物の構造などにくわしい専門業者に依頼しましょう。

DIYによる施工は、猫にケガをさせる原因にもなりかねません。

猫がキャットウォークで過ごす環境を安心して見守るためにも、業者への依頼をおすすめします。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】下久保彰

2級建築士。建築設計や施工業務を30年以上経験。最近は自営にて各種請負業務を行う。

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