2024年05月20日更新

監修記事

薪ストーブをリフォームで設置したい!薪ストーブ設置の費用やメンテナンスは大変?

部屋中を柔らかく温めてくれる薪ストーブ。リフォームで新しく薪ストーブを設置する場合、どのような点に注意する必要があるのでしょうか?薪ストーブを設置する際に注意すること、メリットやデメリット、設置費用などについてご説明していきます。

薪ストーブを設置する際の注意点は?

リフォームで薪ストーブを設置する場合、施工前にどのようなことに注意しておく必要があるのでしょうか?

まず、薪ストーブを設置する上で最も重要なポイントは、どこに設置するかを決めることです。

薪ストーブを施工する場合、煙突やストーブ本体の周囲に耐火および耐熱工事を行う必要があり、施工後に薪ストーブの位置を変更するためには再度工事が必要となります。

そのため、設計段階で設置位置を十分に吟味しておかなければ、後々の変更が難しくなり、使い勝手の悪い設備となってしまいかねません。

また、煙突等の周囲に断熱工事などを施す必要があることから、リフォーム工事は大規模なものになる点にも注意しておきましょう。

バイオマス事業促進事業の一環として、薪ストーブ施工に際し補助金を交付する自治体も少なくありませんのでお住まいの自治体にお問い合わせください。

その他の注意点として、準防火地域、防火地域で薪ストーブを設置する場合、構造によっては消防署への申請が必要なことがあります。

申請が必要かどうかについてはリフォーム内容によって変わりますので、リフォーム会社または建築士に相談しておくと良いでしょう。

薪ストーブをリフォームで設置したい!薪ストーブ設置の費用やメンテナンスは大変?

薪ストーブの特徴とメリット、デメリットとは

薪ストーブをリフォームで設置すると、どのようなメリットがあり、他の暖房器具に比べてどのような点がデメリットとなるのでしょうか?

薪ストーブを使用した場合のメリットと、デメリットについてご紹介します。

薪ストーブの特徴とメリット

エアコンやファンヒーターなどの暖房器具では、燃料や熱源から排出される暖かい空気によって部屋の中の温度を温めます。

しかし、薪ストーブは排気ではなく、薪が燃えた際の熱を薪ストーブ本体に伝え、加熱されたストーブ本体からの輻射熱によって部屋を暖めていく仕組みです。

そのため、遠赤外線効果によりエアコンやファンヒーターに比べ、体の芯まで暖まるという特徴があります。

また、薪ストーブは屋内の空気を利用して薪を燃やし、燃えた際の排気は煙突によって屋外に排出される仕組みです。

つまり、燃焼中は継続的に室内の空気がストーブ内に吸い込まれており、自然に換気が行われている状態となっています。

薪ストーブを設置する際には、室内に空気を取り込むダクト等が必要となりますが、換気については気を使う必要がないのも薪ストーブのメリットです。

その他のメリットには、薪ストーブの熱を利用して調理が行えることも挙げられます。

おでんなどの煮込み料理やダッチオーブンと呼ばれる鉄鍋を利用した焼き料理、オーブン機能付きの薪ストーブならローストビーフやピザなども作ることが可能です。

薪ストーブのデメリットとは

薪ストーブはストーブ内部で薪を燃やし、ストーブ本体や煙突を温めることで熱を伝える仕組みとなっています。

そのため、部屋が暖まるまでにやや時間がかかってしまうのです。

部屋の気温にもよりますが、室温が約5度の場合、約25度まで上昇させるには約2時間必要となります。

一度暖まってしまえば長時間温度を保つことができるため、夜間は熾火にしてストーブを保温するなどの方法でストーブが冷めてしまうのを防ぐと良いでしょう。

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薪ストーブを利用する上で注意するポイント

薪

薪ストーブを利用する際には、どのような点に注意が必要なのでしょうか?

まず注意しなければいけないポイントは、薪の確保と保管場所です。

薪ストーブで使用する薪の量は、気候にもよりますが、概ね1シーズンあたり約6トンになります。

市販されている薪ストーブ用の薪が1束で8kgですので、約750束となり、体積に換算すると約12平方メートルです。

熱効率の良い薪ストーブの場合はもう少し薪の消費量は少なくなり、製品によっては1シーズンで1トン程度のものもありますので、薪の保管場所が確保しにくいという方はこのような製品を選ぶと良いでしょう。

また、薪の価格については、既製品を購入した場合、10kgで約600円が相場ですので、仮に3トン使用するなら1シーズンで約18万円もかかります。

ただ、薪については間伐材などを木材加工業者から安価に譲ってもらい、自分で薪割りを行うことで大幅にコストを抑えることができるでしょう。

2つめの注意点は、ストーブ本体と煙突の掃除についてです。

薪を継続して燃やし続けるため、ドアガラス部分にはタールやスス汚れが付着し、内部がよく見えなくなってしまいます。

そのため、定期的なお手入れが欠かせません。

ガラス面のお手入れについては、専用の洗剤が販売されていますし、油汚れ用のキッチン洗剤等でも掃除することができますので、使用していない時にこまめに掃除しておくと良いでしょう。

煙突については燃焼時に発生するクレオソートが付着するため、年1回程度のお手入れが必要です。

もしクレオソートが付着したまま薪ストーブを使用した場合、煙突の温度が一定以上の温度になるとクレオソートに着火し、煙管火災を起こしてしまいます。

煙突掃除については自分で行うこともできますが、高所作業となるため、業者に依頼した方が良いでしょう。

近隣への煙や臭いにも注意しよう

薪ストーブを使用する場合、煙突から出る煙によって近隣の住民に迷惑がかかってしまうことがあります。

完全に乾燥した薪を使用し、上手に燃焼させることができれば煙はほとんど出ませんが、操作に慣れるまでは不完全燃焼を起こす可能性があるため、近隣にはあらかじめ迷惑をかけるかもしれないと挨拶をしておきましょう。

また、煙突の構造等によっても煙の影響を抑えることができます。

空気の流れが良くなるようストーブから真っ直ぐ上に煙突を設置し、近隣住宅の屋根より高い位置に排出するよう設置すれば、煙が横に流れにくくなり、近隣への影響を抑えられるでしょう。

薪ストーブを設置する際の費用は?

リフォームで薪ストーブを設置する場合には、ストーブ本体と炉台、各種アクセサリー、工事費用等の費用がかかります。

費用の内訳は、薪ストーブ本体の価格は大きさにもよりますが、約20万円から、煙突については約50万円から、工事費用は約30万円からが相場です。

また、レンガ等で炉台を作成する場合には別途費用が必要となりますし、住宅の構造によっては煙突工事費用が変化するため、まずは専門業者に見積もりを立ててもらうと良いでしょう。

薪ストーブ本体については、安価な製品も販売されていますが、安価なものは耐用年数が短かったり、燃焼性能が劣る場合があるため、注意が必要です。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】下久保彰

2級建築士。建築設計や施工業務を30年以上経験。最近は自営にて各種請負業務を行う。

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