コンセントカバーとは?
コンセントカバーとは、コンセント本体の周辺に取り付ける部品のことをいいます。
コンセントカバーを取り付ける目的は、以下のとおりです。
- コンセントの本体を劣化から守る
- コンセントがある壁の穴を隠す
コンセント本体にカバーを付けないと、コンセントの本体を構成している金属がむきだしの状態になってしまいます。
このようにコンセント本体がむきだしの状態では、コンセント本体が錆びやすくなるなどのリスクがあるため、それを予防するためにもコンセントカバーを付ける必要があります。
コンセント本体と壁の間には、施工上どうしてもすき間ができてしまいます。
美観上そのすき間を隠すためにも、コンセントカバーの取り付けが欠かせません。
コンセントカバーはDIYで交換できる?
コンセントカバーは、DIYで交換できます。
コンセントカバーの交換は、電気工事士の資格を必要としない作業になるので、必要な道具をそろえればわざわざ業者に依頼する必要はありません。
一方で、コンセント本体を交換する場合は、電気工事士の資格が必須。資格をもたない人がコンセント本体を交換すると、漏電・感電・火災を起こすおそれがあります。
また、作業の内容などによっては、電気工事士法の違反となる場合も。
- コンセント本体を交換したい
- コンセントを増設したい
など、コンセント本体に関わる作業が必要な場合には、電気工事士の資格があるプロに依頼しましょう。
コンセントカバーの交換方法
コンセントカバーを交換する際の手順を、4つの工程に分けて紹介していきます。
- 新しいコンセントカバー
- マイナスドライバー
- プラスドライバー
なお、コンセントカバーはホームセンターや家電量販店のほか、ダイソーやセリアなどの100円ショップでも販売しています。
後述する注意点をチェックした上で、好みのコンセントカバーに交換しましょう。
コンセントカバーを外す際には、漏電や感電を防止するため分電盤のブレーカーを落としましょう。
コンセントカバーを交換する部屋のブレーカーがわかれば、該当するブレーカーのみ落とせば問題ありません。なお、該当するブレーカーがわからない場合は、ーすべてのブレーカーを落とすと安心です。
ブレーカーを落としたあと、コンセントカバーを外していきます。ビスでの固定の有無によって、以下のように外す方法が異なります。
- ビスで固定されている:プラスドライバーで緩めて外す
- ビスで固定されていない:マイナスドライバーを、コンセントカバー下側の穴に差し込んで外す
テレビや冷蔵庫は、電源が落ちると再設定が必要になるケースもあるので、その点に注意しましょう。
コンセントカバーを外すと、コンセントの挿し込み口を囲むように、金属プレートと土台プレートが付けられています。
金属プレートはコンセント本体を固定しているので、外さずにそのまま使います。もっとも外側にある土台プレートのみ、プラスドライバーを使って外しましょう。
表面のコンセントカバーがビスで固定されていた場合、土台プレートがない仕様になっています。
コンセントカバーを外したときに、金属プレートのみになっているなら、土台プレートを外す必要はありません。手順3も必要がないので、手順4 に移りましょう!
新しい土台プレートを用意して、新しい土台プレートのビス穴と、今まで付けていた土台プレートのビス穴をあわせましょう。
位置をあわせたら、プラスドライバーを使って新しい土台プレートを付けていきます。
新しい土台プレートを付ける際、コンセントの配線部分に触れたり、ビスを壁の穴へ入れてしまったりしないように注意しましょう。
新しいコンセントカバーを付ける際は、以下のように、表面をビスで固定しているか、固定されていないかによって方法が異なります。
- ビスで固定されている:プラスドライバーでビスをしめて、コンセントカバーの取り付けをする
- ビスで固定されていない:土台プレートにかぶせるようにしてコンセントカバーを付ける
ぐらつくなど、不具合がないか確かめた上でブレーカーを戻しましょう。プラグを挿して、問題なく使えれば作業完了です。
コンセントカバーの交換費用
交換内容 | 費用相場 |
---|---|
一般的なコンセントカバーの交換 (室内) | 2,000円〜 |
防水コンセントカバーへの交換 (屋外) ※金属製プレート付きの場合 | 3,000円〜 |
防水仕様・カギ付きのコンセントカバーへの交換(屋外) | 5,000円〜 |
室内のコンセントカバーを交換する際の費用は、2,000円~が相場です。
なお、DIYでコンセントカバーを交換する場合は、工事費がかからないためコストを大きく抑えられます。
一方、屋外コンセントのカバーを交換する場合は、防水仕様・金属製のプレート付きで3,000円〜が相場。
防水仕様で盗電防止のカギ付きのコンセントは、5,000円〜が相場です。
コンセントカバーを交換する際の注意点
コンセントカバーを交換する際には、以下の点に注意しましょう。
- コンセントには種類がある
- 変形やヒビがある場合は作業しない
- コンセントの交換はプロに依頼
- 交換時に感電するおそれがある
なお、少しでも不安があるなら、資格をもつプロへ依頼するのがおすすめです。
【注意点1】コンセントには種類がある
コンセントには、大きく分けて2つの種類があります。
- フルカラーシリーズ:築年数が古い物件に多く使われている
- コスモシリーズ:昨今、多く使われている(現在の主流)
コンセントカバーを外すと、裏側にシリーズが記載されています。
シリーズによってサイズや形状が異なるので、あらかじめ購入前に確認しておきましょう。
【注意点2】変形やヒビがある場合は作業しない
コンセントカバーに変形やヒビがある場合は、コンセント本体も劣化して不具合が起きているかもしれません。
このようにコンセント本体に不具合が起きている場合には、コンセントカバーを交換しているときに、漏電・感電・火災が起きるおそれがあるので非常に危険です。
無理に作業せず、専門業者に相談してコンセントカバー・本体を交換してもらいましょう。
【注意点3】コンセントの交換はプロに依頼
コンセントカバーのみ交換するのであれば、DIYでも問題はありません。しかし、コンセント本体を交換するなら、電気工事士の資格が必要です。
「あそこにコンセントがあったら便利なのに」など、コンセントを増やしたり交換したりする場合は、資格をもつプロに依頼しましょう。
【注意点4】交換時に感電するおそれがある
分電盤のブレーカーを落とすことで、感電する可能性を低くできます。しかし、コンセント本体が劣化していた場合などは、感電するおそれがある点に注意しましょう。
コンセントカバーを交換する際は、電気配線に触れたり、壁の穴に手を入れたりしないことが大切です。もしビスが壁の穴に入ってしまっても、無理に手を入れないでください。
【Q&A】コンセントカバーの交換でよくある質問
- 屋外コンセントのカバーもDIYで交換できる?
屋外コンセントのカバーも、室内と同じくDIYで交換できます。
防水仕様やカギ付きなど、設置する場所にあったコンセントカバーを選んで交換しましょう。
ただしDIYで交換できるのはカバーのみです。屋外コンセントの本体を交換する際は、電気工事士の資格が必要になるので、専門業者に依頼してください。
- 賃貸物件でコンセントカバーを交換しても大丈夫?
-
賃貸物件では、物件によってコンセントカバーを交換できるかどうかが異なります。
そのため、あらかじめコンセントカバーを交換する前に、管理規約に目を通した上で、管理会社や大家さんに確認しましょう。
NGだと知らずにコンセントカバーを交換してしまうと?コンセントカバーの交換ができない物件で作業してしまうと、退去時に「元に戻してください」と原状回復を求められ、手間と費用がかかってしまうケースもあるので注意しましょう。
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