2024年07月16日更新

監修記事

ワインセラーを部屋に置きたい!おすすめの場所や注意点などを解説

自宅のでワインを嗜むのは、ワイン好きにとって至高のひととき。しかし、ワインセラーをどの部屋に置いたらいいのか迷った経験はありませんか?
そこで今回は、ワインセラーのおすすめの置き場所やリフォームの注意点などを解説します。間取りや生活習慣にあったワインセラーの置き場所を見つけて、自宅での贅沢にワインを楽しみましょう。

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ワインセラーの種類

ワイン専用の冷蔵庫であるワインセラー。

市販されているワインセラーには、冷却方法が異なる以下のような種類があります。

  • ペルチェ式
  • コンプレッサー式
  • アンモニア式

ここでは、これらのワインセラーにどのような特徴の違いがあるのかについて見ていきましょう。

【種類1】ペルチェ式ワインセラー

ペルチェ式とは、通電させることで熱を移動させる「ペルチェ素子」という部品を用いた冷却方式のことをいいます。

振動が少なく静音のため、振動によって瓶に溜まった澱(おり)が攪拌されることなく、ワイン本来の品質を維持しながら保管することが可能です。

しかしそのぶん冷却にかかる時間が長くなるため、電気料金が高くなるという弱点もあります。

月々の電気代は、小型のワインセラーサイズなら大きな差はありませんが、消費電力が70Wの商品でおよそ2,000円前後かかるでしょう。

これらの特徴から、初期コストを安く抑えたい人や、寝室などの静かな空間に設置を検討している人におすすめのワインセラーです。

【種類2】コンプレッサー式ワインセラー

コンプレッサー式とは、一般的な冷蔵庫やエアコンと同じ冷却方式であるワインセラーのことをいいます。

コンプレッサー式は、気体が液体に変化する際の熱変化を利用して冷却するため、比較的大型のワインセラーにも使用されます。

この方式は、コンプレッサーとファンを稼働させる電力があれば継続的に冷却できるため、電気消費量が少ないという点が特徴です。

なお、コンプレッサー式のワインセラーは音や振動がするので、寝室や仕事部屋など静かな環境が望ましいお部屋への設置は不向き。

しかし、電気代を節約しながらワインをしっかり冷やせるので、白ワインやスパークリングワインなどの澱(おり)が気にならないワインを冷やす際におすすめのワインセラーです。

【種類3】アンモニア式ワインセラー

アンモニア式とは、アンモニアが蒸発する際に周囲の熱を吸収する特性を利用した冷却方式のことをいいます。

アンモニア式は、コンプレッサー式と同様に気体を液体にして熱を移動させる仕組みを採用。

一方で、コンプレッサー式とは異なりコンプレッサーやファンを使わずに液体化できるだけでなく、さらにモーターの音や振動も発生しないという特徴があります。

アンモニア式の弱点は、ほかのワインセラーと比べると冷却力がやや劣り、サイズも大きくなる傾向があること。

静音で振動も少ないのでリビングだけでなく寝室などにも設置可能ですが、その大きさから部屋のスペースを考えると戸建て住宅向けの商品といえるかもしれません。

ワインセラーの置き場所はリビング以外にもある?

ワインセラーの設置を検討する際、まずは王道であるリビングに置くことを考えてしまいます。しかし、建物の間取りや部屋の広さによってはリビング以外にも設置できます。

ここでは、リビング以外のワインセラー設置におすすめの場所を解説します。

【おすすめ1】キッチン

キッチンはワインセラーを設置するのにおすすめの場所です。

この理由として、ワインを楽しむシーンはダイニングで行われることが多いことが挙げられます。

一般的に配膳のため、キッチンとダイニングの距離は近いことが多く、ワインを食卓に出しやすくなります。今日飲むワインの銘柄の会話をするときなど、キッチンとダイニングの距離なら無理なく話ができるでしょう。

【おすすめ2】趣味室(個室)

趣味室(個室)にワインセラーを設置するのもおすすめです。

この理由として、直射日光や湿度、温度などの管理がしやすいことが挙げられます。

リビングダイニングの場合は趣味室よりも広いため、空調の管理にコストがかかります。小さな空間であれば、環境の管理が容易であるといえるでしょう。

趣味室であれば他の家族の干渉を受けることも少ないため、いつでも快適にワインを楽しめるでしょう。

【おすすめ3】寝室

寝室、特にマスターベッドルームもワインセラーを設置するのにおすすめです。

この理由として、家族が日常生活で動き回る場所ではないため振動が少ないことや、子どもが気軽に触れられないようにすることが挙げられます。

寝室ではカーテンを遮光にしている場合も多く、直射日光を避けたいワインには最適。大切なコレクションをプライベートな場所に保管しておく安心感も得られるでしょう。

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今注目のウォークインワインセラーとは?

ウォークインワインセラーとは、内部に人が通る空間があるほど大きなワインセラーのこと。洋服を収納するのがウォークインクローゼットなら、そのワインセラー版がウォークインワインセラーです。

壁面いっぱいにワインが収納された棚が1面から3面ほどあるものが主流で、フルオーダーとセミオーダーから選択できます。

置き型のワインセラーに比べて収納できる本数が多く、扉や照明にこだわれば上質なインテリア演出もできるため、ワイン愛好家を中心にウォークインワインセラーは人気を集めています。

おすすめの設置場所は?

ウォークインワインセラーの設置は、直射日光を避けられる場所がおすすめです。

ウォークインワインセラーは設置面積が大きくなりがちなので、キッチンや寝室には設置が難しいかもしれません。

また、リビング・ダイニングの一角に設置すれば部屋のインテリア性向上、趣味室などの個室に設置すれば温度や湿度など空調機能を高めるなどの効果も期待できるでしょう、

ワインセラーとウォークインワインセラーのリフォーム費用の比較

ここでは、ワインセラーとウォークインワインセラーをおすすめの場所に設置した場合の、リフォーム費用の目安を見ていきましょう。

種類リフォーム費用の目安
ワインセラー
(市販品:143本収納寝室/工期1日
70万円~
ウォークインワインセラー
セミオーダー品:440本収納/趣味室/製作2か月/工期3日)
450万円~

市販品のワインセラーを設置する場合は、ワインセラー本体の価格と運搬・設置費がおもな費用の内訳になります。また、設置にあたりコンセントの増設が必要な場合は、追加で5万円ほどかかる場合があります。

一方、ウォークインワインセラーを設置する場合も、費用の内訳はワインセラーと同じ。しかし、ウォークインワインセラーは受注生産の場合が多く、発注から完成までに2か月ほどかかる場合があるため、時間に余裕をもってリフォームを計画しましょう。

ウォークインワインセラーを検討する場合は、リフォーム予算に余裕を!

ワインセラーのリフォームにかかる費用は、ワインセラーの商品や設置位置などによって大きく変動します。

特に、ウォークインワインセラーは間取り変更を伴う場合があるため、検討する際はリフォーム予算に余裕をもたせることがポイントです。

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ワインセラーの設置する際に注意すべきポイントは?

リフォームでワインセラーを設置する際には、どのようなことに注意すべきなのでしょうか。

万が一の場合にも冷静に対処できるよう、あらかじめ注意点を頭にいれておきましょう。

【注意点1】放熱スペースを確保する

ワインセラーは冷蔵庫と同じ方法で貯蔵庫内を冷却しているため、放熱するためのスペースが必要です。

放熱スペースに対する細かなルールはありませんが、ワインセラーの製品ごとに推奨スペースが設けられているので、購入前に必ず確認しましょう。

また、市販の専用ワインセラーなら本体から放熱できるのでそこまで難しくはありません。

しかし冷却器を後付けする場合は、間取りなどによって放熱スペースの確保が必要なケースもあります。

ワインセラーのリフォームでは、製品のサイズだけでなく放熱スペースも計画することが重要です。

【注意点2】アース付きの電源が必要なケースがある

ワインセラーの多くは漏電防止の目的でアースの接続が必要なため、アース付きのコンセントを必要とする場合があります。

たとえば、土間やコンクリート床など水がかかりやすい場所、地下室などの漏水が懸念される場所にはアース付きの電源が必要です。

このようにワインセラーのリフォームでは、設置場所の近くにワインセラー専用のアース付きコンセントを増設しておきましょう。

【注意点3】床の耐荷重に注意する

ワインセラーの設置場所における床の耐荷重にも注意が必要です。

ワインセラーは重量があり、ワインを満杯に収納した際の床への荷重は100kgを超えることもあります。

アップライトピアノを設置する際に床の補強工事を検討するのと同様に、大きなワインセラーの設置を検討している場合は床の耐荷重を確認しておきましょう。

建築基準法で定められた床の耐荷重は、1平方メートルあたり180kg

念のため、施工したハウスメーカーや工務店にも耐荷重の上限を確認すればより安心です。

マンションにワインセラーは設置できる?

マンションにリフォームでワインセラーを設置することは可能です。しかし検討する際には、以下のことに十分注意しましょう。

  • 階下の住人に対する振動・騒音
  • 搬入経路の確保
  • 構造躯体に関わるリフォームは不可

戸建てとちがい、マンションは集合住宅。ワインセラーのモデルによっては、階下の住人に対する振動や騒音はもちろん、材料運搬時の搬入経路などにも気を配らなければなりません。

また、マンションの構造躯体にあたる壁や床・パイプスペースなどは共用部となるため、リフォームで手を加えることはできません。

そのため、間取り変更を伴う大きいサイズのワインセラーやウォークインワインセラーの設置は、マンションの構造にくわしい専門業者に相談しましょう。

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【Q&A】ワインセラーのリフォームでよくある質問

ワインセラーの寿命は何年くらい?

ワインセラーの寿命は、およそ10年~15年といわれています。

家庭用の小型のワインセラーは比較的寿命が短い傾向にあるため、購入するメーカーの取扱説明書や保証規定などを確認しましょう。

ワインセラーの寿命を延ばすには?

ウォークインワインセラーなどの大型のワインセラーは、部品のメンテナンス次第で寿命を延ばすことが可能。

快適に長く使用するためにも、メーカー・仕様・保証内容などを業者との打ち合わせ時にしっかりヒアリングしておきましょう。

ワイン部屋にエアコンは必要?

ワインセラーを設置する部屋にエアコンは必要といえるでしょう。

その理由は、ワインセラーが効率よく作動するために適した環境が必要であるためです。

長時間パソコンを使用すると熱を帯びてパソコン自体に悪影響を及ぼすのと同様に、ワインセラーもあくまで電気機器。室内の過度な高温多湿は、避けるのがベターです。

ワインは縦置きにしたらダメ?

ワインは、横置きに保管しましょう。

ワインの瓶(びん)を横にすることで、コルク栓を湿らせ続けることが可能になります。コルク栓が乾燥してしまうと、瓶(びん)との間に隙間ができてしまい、結果的にワインの劣化を早めることにもつながります。

栓がコルクじゃない場合は?

栓がコルクでない場合は、横置きに保管する必要はありません。また、ワインを早々に飲み切る予定なら、過度に気にする必要はありません。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】株式会社フレッシュハウス 樋田明夫

株式会社フレッシュハウス

樋田明夫

フレッシュハウスでリフォームの営業担当を長年経験し、数々のリフォームコンテストでの受賞実績を持つ。現在はフレッシュハウス本社における営業戦略室の室長として、大規模リフォームから通常のリフォーム物件まで幅広く対応中。

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