目次
部屋のリフォーム費用と業者選びの留意点について
新築で購入した戸建て住宅や分譲マンションは、子供の成長に伴い時に模様替えの意味でリフォームを考えることがあります。また、子供のいない世帯でも、使い勝手を良くしたいとリフォームを検討する方々もいます。
一般的なリフォームとはどのような工事を言うのか、費用や工事期間はどれくらいか調べてみました。
部屋のリフォームにはどのような種類があるのか
部分リフォームと全体リフォームの違いについて
「部分リフォーム」とはどの程度の工事を指すのでしょうか?
例えば「キッチン」の交換時や「トイレ」の便器「玄関」のドアの交換を検討したり、「居室」のクロスの張替え等、建物内外部の一部を新しくする工事を「部分リフォーム」と言います。
それに対して「全体リフォーム」は、生活していて不安を感じる不具合が度々発生したり、生活上の使い勝手の悪さや建物の建築年数がかなり経っている時に行う大規模工事を「完全リフォーム」と言います。
使用目的ごとのリフォームについて
リフォームをする事情や状況は個々に色々あります。
例えば、
1:二世帯住宅にする。
親世帯だけの住居に子世帯が同居する場合、または逆の場合もあります。
2:バリアフリーにする
老いた身内が家の中を移動するのにできるだけ段差をなくす工事です。
3:耐震工事
1988年以前の戸建て住宅は耐震性がありませんでした。
4:断熱・エコリフォーム
リフォーム内容によっては税金の優遇や補助金が出る工事です。
主なリフォームの使用目的別工事内容は上記内容です。上記リフォーム工事以外の部分リフォームについては下記でご説明いたします。
部屋をリフォームする目的を明確にしましょう
部屋をリフォームしたい場合、まず「リフォーム後はどのような生活がしたいのか」「どこの部屋をどのようにリフォームしたいのか」というような目的を明確にすることが大切です。
目的を定めることで必要なリフォームが絞られるため、必要のない部分にお金をかけずに済みます。
では部屋をリフォームする目的にはどのようなケースがあるのか見ていきましょう。
部屋の雰囲気を変えたい場合
部屋の雰囲気を変えたい場合、リフォームすることで同じ部屋でも簡単に雰囲気を変えることができます。
例えば一般的なホワイトの壁紙で統一された部屋にアクセントクロスとして色柄物を取り入れるリフォーム方法があります。
その他にも、フローリングを張り替えるリフォームも傷ついたフローリングが新しくなり、新築時の部屋のような雰囲気を味わうことができるでしょう。
間取りを変えたい場合
部屋を増やしたり広くしたりなど間取りを変えたい場合、間取り変更リフォームがおすすめです。
ひと昔前の間取りは細かく部屋が区切られていることが多いため、リフォームで和室とリビングの壁を撤去し一体化したり、リビング・キッチン・ダイニングを一体化するリフォームを行う方法があります。
部屋の間取り変更することで生活動線が確保しやすくなったり、壁が少ないため部屋が明るくなり開放感を感じやすくなるでしょう。
その他にも、家族が増えた際に部屋に間仕切りや壁を設置して2つに分けるリフォームなどもあります。
和室を洋室にリフォームしたい場合
住宅を購入したときには和室だった部屋を、洋室にするリフォームも近年人気のリフォームです。
和室を洋室にするリフォームには、畳を撤去してフローリングを張ったり、塗り壁に壁紙を貼るリフォームなどがあります。
家族に車椅子利用者がいる場合など、フローリングの部屋にすることでバリアフリー仕様にすることも可能です。
収納スペースを増やしたい場合
部屋に収納スペースを増やしたい場合、本棚やラックなどの造作収納などを設置するリフォームがあります。
造作収納は部屋に合ったサイズで作られるため、強度が高くて使いやすい収納を作ることができます。
またリフォームで作られた収納の場合、大容量の収納が可能となるので、部屋が整理整頓され見た目にも統一感が出きます。
室内をきれいに保ちながら物を収納することができるでしょう。
その他に、リビングに壁面収納を設置するのも人気のリフォームです。
寝室や子供部屋のリフォームの一般例
寝室をリフォームする一例として
和室を寝室に使うことは古い家屋の場合よくありますが、年老いて布団の出し入れは体に堪えて辛くなるものです。
少しでも体に負担が掛からないよう、和室から洋室へ模様替えをして布団からベッドにするリフォーム工事をすることがあります。
子供部屋のリフォームは成長に合わせて
新築時に子供部屋を10畳ほどに大きくとり、成長に合わせて部屋に間仕切り壁を設置して2部屋にすることがあります。一つの部屋を2つに分けて互いに個室を持たせることは子供の成長において大事なことかもしれません。
気を付けるべき点は、新築時に出入りドアを2カ所設置しておかないと後々、開口部を作る工事や室内扉・枠の取り付け費用が掛かります。
リフォームの規模と目的で費用は大きくかわる
リフォーム工事はその内容により多岐にわたる為、一概にこれぐらいと金額が出せないのが難点です。サッシ窓を交換するだけや畳の表替えもリフォーム工事の種類に入ります。
単純な工事ならば、地元の業者や施工店で対応できます。
間取りの変更や配管の入れ替えをするような大掛かりな工事や、流し台の交換工事など複数の業者が介入する工事の際は、戸建てなら新築工事を請け負ったハウスメーカーに依頼をすることが多く見受けられます。
これは、依頼者が見知らぬリフォーム業者より新築工事をした会社の方が安心するからという心理的なものが底辺にあるからです。
新たにリフォーム会社に依頼する時に気を付けるべき点は、大手のリフォーム会社の営業担当によくみられることですが、知識が広く浅いため、専門的に突っ込んだ答えを聴きたくても十分な答えを提示できないケースが稀にあります。
また、大規模なリフォーム工事を請け負う大手の会社は、何割かの利益を上乗せして見積もりを出すのでどうしても高めになりがちです。その点、専門工事店の場合は、質問に的確に答えを提示し、金額も低めに見積もりをしてくれるでしょう。
リフォーム工事の規模により、比較的安く抑えられる場合と複合的な大規模リフォームは工事費が高くなりがちなのは致し方ない事なのかもしれません。
部屋をリフォームする際のポイントについて
部屋のリフォームでは、「できること」と「できないこと」があります。いろいろな希望があっても、構造などの関係で叶えられない希望があることを事前に理解しておきましょう。
また、リフォームにおいて、工事費用を少しでも抑えるポイントもご紹介します。
間取りのリフォームができないケースとその理由
間取りを変えるリフォームでも、構造上大きな変更ができないケースがあります。戸建ての場合、家を支えるように設計された柱や壁(通し柱や耐力壁)を取り除くことはできません。
間取りの変更を検討するにあたっては、構造を調べたうえで「できる間取り・できない間取り」を決める必要があります。
マンションでは、リフォームはすべてマンションの規約に従って行うことになりますので、規約のなかで定められた工事の範囲を超える間取りの変更はできません。
複数の部屋のリフォームを検討中なら一度に行ったほうがお得
リフォームでは、検討中のリフォームをすべて一度に行った方がよいといわれます。なぜなら「工事費を抑えることができる」という理由があるからです。
工事には諸経費や養生費、運搬費など工事本体以外にも費用が発生します。
これらの費用は工事の「全体」に対してかかる費用ですから、個別にリフォームをするとこれらの費用がそれぞれの工事に対して発生することになります。
もし、ひとつの部屋だけでなく、ほかの部屋のリフォームも検討中なら一度の工事でまとめてできないかどうかを検討してみてください。
寝室と子供部屋ごとのリフォーム内容と費用相場
寝室のリフォーム内容と費用相場
寝室をリフォームしたくなる主な原因は、
1:騒音がうるさい
2:収納が少なくものが所狭しと置かれている
3:介護が必要な家族がいる
4:安眠できない
などの理由からリフォームを決めることが多いようです。上記に対してリフォームによるメリットは、
1:ストレスがたまりにくい
2:安眠できる
3:快適な空間で過ごすことが出来る
4:寝室にいる時間が長くなる
など、精神的なプラスが増えます。寝室をリフォームしようと考える時、今使っている寝室が、和室か洋室かで工事費用に大きな開きが出ます。
和室から洋間の寝室へのリフォーム
和室から洋室に変える場合は、床の高さを調整する工事が必要です。
畳の厚みとフローリングの厚みは全く違うので、フローリングを敷く前にレベル調整という床に厚みを持たせ、フローリングを敷き込んだ時に、出入り口ドアの踏み刷りとフローリングとの突合せが出来るだけ平らな状態にしなければなりません。
このようなリフォーム工事は、工事内容によりますが工事期間が約1週間~1か月前後かかることもあります。
工事費用の凡その内容は、
1:家具移動(別室に移動か倉庫の保管)
2:解体、撤去
3:材料費(フローリング、壁紙、照明器具など)
4:大工手間、クロス張替え、照明器具取付工事
などが工事費用として掛かります。寝室リフォームにかかる工事費用は総額約60万円~100万円くらいが一番多く、ロフトを新規に設置された場合は約500万円くらいかかった例もあります。
室内ドアのリフォーム
室内のドアを交換したくなる主な理由は「ドアに穴が開いた」「汚くなった」「開き戸から引き戸してみたい」「開けづらい」など色々理由はあります。
既存の「ドア」から似たような「ドア」への交換はさほど難しくなく、開口部の大きさにあったドアなら1時間程度で交換ができます。費用は「ドア」の値段で左右しますが、約6万円~20万円位で替えることが出来ます。
新規に枠から交換する場合は、枠と「ドア」交換だけなら、約9万円~25万円位で費用は済みますが、多くの場合、クロスの張替え工事が伴う事があるので見積もりをする時は要注意しなければなりません。
この時のクロス張替えは、廊下の壁紙全部と室内側の壁紙全部張替えになるなど大工事になる場合が多くなるので、一緒にクロス張替え工事をされる方もいます。「ドア」1枚交換するにも簡単に考えてはいけないという事です。
「開き戸」から「引き戸」に交換する場合は、引き戸が横にスライドできる余裕を確保できなければ、交換はできません。建売の戸建て手住宅などでよく見かけるのが「開き戸」同士が開ける時にぶつかる間取りです。
この様な間取りの場合はどちらかの室内側に引き戸を取り付けたいと思いますが、リフォーム会社の担当者が現地調査した時にどちらも取り付けるだけのスペースがなく、依頼者にあきらめて頂く事があります。
取り付け可能な場合は、後付けの引き戸にすると、下にレール溝がいらない「上吊りタイプ」で取り付ける事ができます。この工事に所要する時間は1カ所、約1日です。
その工事費用は、約20万円~35万円位ですが、クロスの張替え工事が発生する場合もあります。「ドア」を交換しないで、表面材を張り替えることもできます。
一例として、木目調に既存の「ドア」の柄に近いシート状のフィルムを「ドア」の両面に貼って新しくするリフォーム工事です。「ドア」の汚れが気になる人にはお勧めのリフォームです。
工事費用は約4万円~7万円位かかります。1カ所の所要する時間は約半日~1日とみておけば間違いないでしょう。
壁紙のリフォーム工事の相場費用とは
壁紙の張替えの工事費は1㎡当たり、約1千円~2千円くらいが相場と言われています。良く広告で「〇〇帖〇〇円」と書かれることがありますが、あれは引っ掛け広告の可能性もあるので気を付けましょう。
壁紙の張替え工事の見積もりは殆どが面積で計算されます。壁の面積が30㎡で1㎡当たりの単価が1500円の場合、45000円が張替え工事費用と計算できます。
業者によっては、「㎡」ではなく「m」で見積もる業者がいますが、クロスの幅は90cmと決まっていて、30㎡の面積の張替えを「m」で計算すると、51000円となり、上記の「㎡」で算出した金額より6000円割高になります。
見積もりを取る時にはこの点に注意が必要です。壁だけを張り替えるのか、天井も張り替えるかで工事費用が変わります。更に室内の家具移動も発生し、業者に依頼すると別途費用が加算されます。
多くの場合は室内の中での家具移動となり、壁を張り替える時は部屋の中央に移動し、天井を張り替える時は壁際に寄せるのが通常の作業手順です。
フローリングの張替えリフォーム工事について
一般的にフローリングの張替えは約20年目と言われます。これは、若い夫婦が新築を購入後、子育てにひと段落したころの目安から判断してのことのようです。
20年もたつとフローリング自体の傷みや、床下地が劣化している場合も想定されます。歩いていて特定の場所だけ床鳴りがする場合は、フローリングが反っているか、下地板が痩せて釘がこすれて音が出ていると考えられます。
床鳴りを止める方法はいくつかありますが、フローリングをはがして下地を直してから新しいフローリングを貼るのが最善策でしょう。
床鳴りはしていないけど、傷が多い、汚れがひどいなどの場合はフローリングの上から新しいフローリングを貼る「重ね貼り工事」がお勧めです。
このようにフローリングを張り替える工事には2種類あり、状況次第でどちらかを選ぶことが出来ます。
既存のフローリングをはがして新しいフローリングを貼る工事は、家具を部屋の外に出して既存のフローリングを全部撤去後、下地の状況を確認し、必要であれば補修又は補強工事をしたのち、新しいフローリングの 貼り込みを行います。
工事日数は8畳ほどの広さの場合、剥がして補強工事まででと、貼り込み合わせて約2日見込めば終わると思います。
キッチンやリビングの場合は、半分剥がして補強工事後、仮養生して1日、翌日残り半分残っている部分の剥がしと補強、仮養生で1日、3日目に新規フローリング貼り込みとなります。費用は約7万円~20万円位が目安となります。
天井の張替えリフォーム費用と工事内容
天井の壁紙の貼り替えは壁の貼り替えと同じ要領で行い、金額も壁のクロス張替え工事と単価は変わりません。部屋が和室で天井にクロスではなく、杉板などの木材が貼られていると費用と手間は若干変わります。
天井板は変色したり、穴が開いたりすることがあります。これは経年劣化や風の影響で起こるようです。6畳の和室の天井板だけの貼り替えの費用は、約7万円くらいで済むでしょう。
但し、水漏れや雨漏れが原因の場合、放置すると天井の落下する危険性があるので早急な調査と補強工事が必要になります。このような場合は、別途調査費用と補修工事費が加算されます。
子供部屋のリフォーム内容と費用相場
子供部屋の間取り変更リフォームの工事費を知る
新築時の戸建て住宅では将来の子供の数が増えることを見越して幼少時は10畳ほどの大きな部屋を子供の部屋として使用し、分別がつく頃には、間仕切り壁を設置して部屋を区切ることを計画するご家庭が増えています。
この場合、あらかじめ出入口を2カ所離れて作っていれば、新たなドアを設置する必要がなく、間仕切り壁の工事費程度で済みます。本格的な壁だけを増設する費用は約15万円~20万円くらいで、約3日~1週間ほどで完了します。
この際、天井と壁のクロス張替え工事が発生することもあります。間仕切り壁ではなくロールスクリーンやアコーディオンカーテン、すりガラスの入った引き戸で仕切ることもあります。
アコーディオンカーテンは約6万円~9万円ほど、ロールスクリーンは約5万円~8万円ほど、工事は両方とも半日で終わります。
すりガラスの入った引き戸の場合は、日数は2日ほどかかり費用は約10万円~20万円くらいです。(2枚引き戸の場合の金額です)引き戸の枚数で金額は変わります。
他の部屋に子供用スペースを設けるリフォーム
住まいの広さは最初から決まっているもので、庭があれば増築も視野に入れますが、それもかなわない場合は、今使っている部屋や廊下を子供のスペースとして利用することを考えます。
例えば廊下の隅に机を置いて学習スペースを作ったり、リビングの一部に3畳ほどのスペースが作れるなら子供用に開放することも可能でしょう。また、押し入れを子供用のスペースにすることもできます。
廊下に机を持っていき子供のスペースとして使わせる場合は単純な机の移動だけなら費用は掛かりません。必要であればホームセンターで棚システムなどを購入すれば専用の物を置く場所が作れます。
ホームセンターで売られている棚システムは素材や大きさで変わりますが、約1万円~2万円くらいで用意できます。組み立てを自分で行えば材料費だけで済みます。
リビングの隅の3畳ほどの小上がりのスペースは大工仕事になりますが、約30万円位~50万円位でできるでしょう。
この時、既存のフローリングと同じものを貼れば問題はないのですが、往々にして似たような色違いの物を貼らなければならないリスクがあります。押入れをリフォームする費用は約10万円~15万円ほどが相場価格です。
工事費用は約2日ほどで済みます。但し、畳からフローリングに変える場合は別途、約20万円~50万円ほど費用が加算するとみて良いでしょう。
子供部屋リフォームのポイント
【壁紙を選ぶときのポイント】
子供が小さいうちは、かわいい柄の壁紙を選びたくなるものです。しかし、年齢とともに柄のある壁紙を嫌う子もいますので、飽きずに長く使える壁紙を選ぶことをおすすめします。
どうしてもかわいい柄の壁紙を取り入れたいときには、一面だけを柄にしてほかの面の壁紙をスタンダードなものにするという選び方も。
この方法であれば、数年後に壁紙を替えるときにも一面だけですみますので工事費を抑えることができます。
【間仕切壁の将来性】
部屋を間仕切壁で仕切って子供の個室にするリフォームでは、間仕切壁に防音材を入れるようにリフォーム会社に指示をしておきましょう。間仕切壁は木枠を組んだものに石膏ボードを張ってクロスで仕上た簡易な壁です。
子供たちが成長したとき、お互いの部屋の会話やテレビの音が聞こえてきて子供たちから苦情がでる恐れも。高価な防音材でなくても、断熱材(綿のような素材)を入れてもらうだけでも防音効果が高まります。
寝室や子供部屋リフォームの流れとかかる日数の目安
1.リフォーム会社に相談
リフォームを決めたら依頼先を決める為、あらかじめピックアップしたリフォーム会社に相談に行かなければなりません。電話で申し込むと営業が訪問する場合もありますが、どちらを選ぶも自由です。
この時は大まかなイメージで話されてもかまわないでしょう。
2.リフォーム会社の現地視察・調査
相談を受けたリフォーム会社は、現場調査を申し込んできます。話だけでは分からないことを、現地を訪問して確認するためです。この時、図面一式用意しておくと助かります。
3.依頼者の描くリフォームイメージや要望聞き取り
リフォーム会社の担当者は、依頼された方の具体的な希望を聞き取ります。この時に気を付ける点は、依頼側は明確なイメージを伝える努力を惜しまない事と、打ち合わせ記録を必ず取ることです。
工事中や工事後にクレームが出ないように互いに発言したことを記録しておくことが大事です。
4.リフォーム会社からプランと見積もりの提示がある
最初の見積もりの時は、「自分の希望が確実に反映されているか」と「工事の明細及び金額の確認」をします。工事途中での追加変更指示があると、請求金額が大きく変わるので、追加変更工事は出来るだけ避けなければなりません。
5.最終見積もりの提示と契約
契約の前段階の最終見積もりでは、工事明細に抜け落ちがないか確認します。悪質な業者は、残材処分費などを書かないで請求時に上乗せすることが多く、支払でもめる原因になるので注意しましょう。
6.リフォーム工事の開始と終了まで
リフォーム工事が始まると現場監督なり、リーダーの人が来て工事を仕切ることになります。近隣へのあいさつと多業者が起こしたトラブルは現場監督かリーダーとなる人に伝える必要があります。
また、一業者のみの工事の場合はリーダーとなる人との折衝をしなければなりません。
部分リフォームの工期と全体リフォームのおおよその工期
部分リフォームは一業者だけで済む場合が多く、扉だけの交換や洗面化粧台だけの交換や、栓金具の交換などは半日~1日で完了するケースが多いようです。
完全リフォームは大規模工事になりやすいので、多くの職種の業者が工程スケジュールに合わせて出入りし、日数も最短で1週間~1か月以上と長期に至ります。
契約までの見積もりを無料で行っている業者があること
リフォーム会社は基本見積もりを無料でしてくれることが多くあります。これは契約することで利益が見込めると判断した営業活動だからです。しかし、無料で見積もるからと言って、見積書が雑では依頼された側は不信感を持ちます。
しっかりしたリフォーム会社の場合、見積書には
1:見積明細
2:設計図
3:仕上げ表
の3種類を作成し提示します。無料であっても内容が伴っているかしっかりと見極めなければなりません。
寝室のリフォームにかかる費用は?落ち着いた空間を作るには
夫婦で使う寝室を落ち着いた空間にリフォーム
年数の経った寝室をリフォームしたいと思った時、夫婦で毎日使う寝室だからこそ、ほっとできる空間が大事ですよね。リフォームを行うときに、落ち着ける空間にするにはどうすればよいのかまとめてみました。
窓から入ってくる太陽
寝室の窓をどの方角に設置するかは、一日の生活リズムに大きな影響を与えます。最近のトレンドは東の方角です。これは日が昇るとともに太陽の光が寝室に入り、気持ち良い朝を迎えることができると考えられているからです。
朝の日差しは人間の体内時計をリセットする効果がありますので、朝から行動するにはぴったりです。
逆に日々の生活リズムで起床が遅くなる方には、東向きは不向きでしょう。別の方角に窓を設置するか、カーテンで光を遮断することで十分な睡眠を取れる環境にすることができます。
特に昼夜逆転するような生活サイクルを送っている方には、北側の窓がおすすめです。北側からは、一日を通して一定の穏やかな光が入ってくることが知られています。
リノベーションで窓を増設する場合は約50万円ほどの予算があればいいでしょう。サイズにもよりますが、小窓であれば約15~20万円がひとつの目安となります。
物音が響かない静かな空間
快適な睡眠は静かな空間から生まれます。そのため、物音が出やすいトイレやキッチンなどの水回りからはなるべく遠ざけた位置に寝室を配置するのが基本になります。
ほかにも物音が出やすいスペースとしてリビングが挙げられます。他の部屋との兼ね合いもありますが、できれば寝室とリビングも離して配置したいところです。
また、交通量の多い道路側や子供部屋とも離して、周囲から音が伝わりにくい位置にあると良いでしょう。
そうは言っても、間取りがありますので、すべての条件を満たすのは現実的には難しいかもしれません。その場合には、リノベーションで寝室の壁の防音性能を高めることで、寝るのに適した寝室にすることができます。
壁の防音工事費用の目安は6畳間で(約18~30万円)ほどです。
ほかにも、廊下側からの音が気になる場合には、室内ドアを防音用(約15~20万円)のものにすることもできます。窓からの音の場合には、窓を小さくしたり、防音窓(約5~10万円)にすることも考えられます。
キレイな空気
寝室の環境で見逃しがちなのが、寝室の空気の質です。リノベーションの際に機能性の高いエアコンや空気清浄機の購入を考えるのもいいかもしれません。
最新のエアコンには温度だけでなく湿度もコントロールしてくれる機能がついているものもあります。
防臭効果が期待される漆喰や珪藻土などの「塗り壁」を採用するのも、選択肢のひとつです。塗り壁には調湿効果もありますので、湿度を保つことにも役立ちます。費用としてはビニールクロスの約2~5倍程度です。
また、壁のリノベーションをすることで、温度の問題も改善できます。夏は暑く、冬が寒い部屋には壁に「断熱材」を導入することをおすすめします。費用は寝室の広さにもよりますが、目安として約25~50万円を考えておくといいでしょう。
横になった時に視界に入る天井を木材に変えて落ち着く雰囲気にする
ベッドや布団の上で横になれば、天井が視界に入ります。天井の色が濃い場合は、部屋に圧迫感が出てしまい、眠りにつきやすい環境にはなりにくいでしょう。
壁と同じように天井も落ち着いた色使いにして、リラックスできる環境を整えるようにすることで、より深く眠れる効果が期待できます。
特におすすめなのは、リノベーションでオーク材やホワイトウッドなどの温もりのある木材を天井に使用することです。色だけでなく木材の自然な質感も伴って、より自然に近い落ち着いた雰囲気に仕上げることができ、眠りやすい環境をつくることができるでしょう。
また、木材を使用することが難しい場合は、オフホワイトやベージュのような色の壁紙を選ぶことによっても、リラックスできる環境に変えることができます。
天井全体がオフホワイトになったら、冷たい感じになることが不安な場合は、小さな模様入りの壁紙クロスを選ぶ方法もあります。
落ち着いた空間になる壁紙の選び方
圧迫感をなくし、落ち着いた寝室へと演出するには床や壁のクロス、天井のバランスが大切です。壁紙の色が変わるだけで、寝室の印象はガラッと変わります。空間を広く見せ、すっきりとした印象に見せる色や、おすすめの壁紙を紹介します。
落ち着いた空間には真っ白よりもオフホワイト
清潔感があり、光を取り入れて部屋を広く見せる白い壁紙はリビングなどには最適ですが、寝室で選びたい壁紙の色味は、真っ白よりもオフホワイトです。暗い色は圧迫感が有るから明るい色にしたいという時、ワントーン落としてあげることで落ち着いた印象に変わります。
天井色を暗い寒色に変えると寝室が落ち着いた空間に
自由度が高いなら、おすすめしたい天井の色味は暗い寒色です。明るい壁紙の中で、暗い壁紙をワンポイントで入れることで、印象がぐっと変わります。また、寒色は後退色と言って、奥に引っ込んで見える色なので圧迫感もなくなり、夫婦でリラックスして安眠できるようになります。
落ち着いた空間には暖色の照明がおすすめ
光の色が変われば、部屋の印象も変わります。白みがかった明るい照明は脳を覚醒させてすっきりとした気分にします。反対に赤みがかった照明は落ち着いた気分にさせてくれます。どちらの照明も使いたい場合は、色味を調節できる照明を選ぶといいでしょう。
窓から自然光を取り入れて爽やかな朝に
夜はしっかりとリラックスできる空間にしたいが、朝はすっきり起きたいですよね。そのためには、自然光を取り入れやすい空間にするといいでしょう。遮光カーテンを普通のカーテンに変えたり、ガラスブロックの窓にしたりと、光を取り入れやすくすることで、朝の目覚めが変わります。
家の中で最も良い環境であるリビングの一部に寝室を作る
寝室に流れ込む外部の騒音、近隣の物音や話し声などは、かなり気になるものです。このような場合、リビングの一部にカーテンやパーテーションを設置して寝室を作るという方法もあります。その場合は家族がリビングを使う時間と寝室を使う時間が重ならないよう配慮が必要です。
リビングはくつろいで過ごすことができるように、家の中で最も良い環境に整えられていることが一般的です。このため、寝室として利用する場合にも適していると言えるのです。
特に、寝室に机やパソコンを置いて書斎と兼用したり、テレビやパソコンやなどを設置している場合はモニターなどが発するブルーライトが脳を刺激し、眠りにくくなるとも言われています。
家の中で最も良い環境に寝室を設けることで、より眠りやすい空間にすることができるでしょう。
生活をしやすくする寝室のリフォーム
寝室は毎日使う部屋で、生活の中心になりやすいですから、使いやすい空間であると便利です。生活のしやすさや介護、収納スペースなどを考えたリフォームをするといいでしょう。
今後介護が必要になったときのためのリフォーム
介護の中心となるのもやはり寝室ではないでしょうか。介護のために考えておきたいリフォームのポイントをお伝えします。
段差を無くしてバリアフリーに
車椅子を使用することを考慮して、バリアフリーにするのがおすすめです。バリアフリーにはフローリングがおすすめですが、畳でもバリアフリーにすることもできます。
近くにトイレを設置する
一番困るのはトイレではないでしょうか。トイレが近くにあると、介護がしやすくなります。もし、近くにトイレがなければ、簡易トイレを寝室の隣や中に設置するという手段もあります。
省エネのために二重窓にする
二重窓にすれば、部屋の保温性が高まり、エアコンの使用が少なくなるため、省エネや電気代の節約ができます。エコリフォームということで、二重窓の設置には助成金が出る場合もあるので、要チェックです。また、防音性も高まりますので、家の中の音が気になるという方にもおすすめです。
収納スペースを確保しつつリフォームする
無駄なスペースを有効に使ったり、使いにくい収納をロフトやウォークインクローゼットなどの便利な収納に変えたりすることもできます。
ロフトで収納スペースを確保する
狭い部屋で収納スペースを確保しようとすると、なかなか難しいですよね。部屋の高さが十分にあれば、ロフトを作って収納スペースにしても良いです。上りやすい階段を設置すれば、昇り降りもしやすいですし、階段の下の空間を有効に使うこともできます。
限られた空間に寝室を造るリフォームのパターン
限られた空間であっても、工夫次第で寝室を造ることができます。では、限られた空間に寝室を造る場合、どのような方法があるのでしょうか。寝室リフォームのパターンを見ていきましょう。
ワンルームに仕切り壁を設けて寝室を造る
ワンルームの場合、寝室を造るのは無理と諦めている方はいませんか?例えワンルームであっても、リフォームで仕切り壁を設置し寝室を造ることができます。
ある程度の広さがあれば、リフォームで完全に壁を作って部屋を分けることが可能です。
しかし、部屋自体が狭いなどで仕切り壁を立てることに抵抗がある場合は、パーテーションやアコーディオンカーテン、収納棚などで仕切る方法もあります。
リフォームで仕切り壁を設置し、ワンルームに寝室コーナーのような一角があるだけで、プライバシーが確保できて快適な空間に仕上げられるでしょう。
また、間仕切り壁と引き戸を組み合わせて設置するのも可能なため、生活動線やインテリアなどに合わせた仕切り壁などを選ぶといいでしょう。
収納にベッドを内包する形の寝室
部屋のスペースが十分ではなく、収納スペースもない場合は収納にベッドを内包する形がおすすめです。限られた空間の寝室の場合、ベッドを置くだけでスペースがいっぱいになってしまい、ベッドの下はデッドスペースになってしまいます。
その場合、ベッドの下を収納にしてその上にマットレスやベッドを置く形にすれば、ベッドの広さ分の大容量な収納を得られます。
また、ベッドの下に収納が設置していることで、部屋がすっきりし空間に余裕を持たせることができるでしょう。
ガラススクリーンで空間を仕切る寝室
ガラススクリーンとは、大きな窓のようにガラスでできた仕切りのことです。
仕切り壁の場合、視界が遮られプライバシーを守ることができますが、ガラススクリーンの場合は視界が遮られないため、視覚効果で空間が広く感じられます。
また、フレームの色もブラックやホワイトがあり、ガラススクリーンがあることでスタイリッシュな空間にできます。
限られた空間の場合、部屋が狭く見えてしまうため、ガラススクリーンを使用することで空間に奥行きを感じさせてくれます。
また、ガラススクリーンは仕切り壁との併用も可能なため、見せたくない部分は仕切り壁にし、視界を遮りたくない場合はガラススクリーンにするなど、部分的に変えていく方法もあります。
寝室リフォームでありがちな失敗例とは?
寝室リフォームでありがちな失敗例をご紹介します。
方位による失敗例
寝室を東向きにリフォームした場合、冬の朝方は日が当たり暖かいのですが、夏になると日差しが降り注ぎ、早朝から暑くて寝られないというケースがあります。
また、西向きの寝室では、夏の夕方の西日で部屋の温度が上がり、夜寝るときも温度が下がらず寝苦しくなるというケースもあります。
方位による失敗例は割と多く、どうしてもリフォームで東向きや西向きの寝室にしなければならない場合は、遮光カーテンの他に雨戸やシャッターの設置なども考えておくといいでしょう。
間取りによる失敗例
寝室の隣がリビングの場合、寝るときにテレビの音が気になったり、会話が聞こえてくるなどうるさくて眠れなくなってしまう可能性があります。
また、キッチンの隣に寝室がある場合、食器洗浄器や洗濯機、換気扇の音が気になり不快になることもあります。寝るときの寝室は基本的に静かなため、寝る際には周りの騒音が気になる可能性は高いでしょう。
しかし、日常生活で音が出る時間帯は決まっていることが多いため、寝室をリフォームするときは寝る時間にどこからどのような音が発生するのか、確認をしておくといいでしょう。
また、リフォームする際は隣の部屋で騒音になりうるものも考慮してレイアウトを考えておくと、後悔しないリフォームが可能となります。また、エアコンの位置も重要です。室外機の位置により移動できる範囲も決まってきますので、しきり壁の位置により、一方の部屋だけしかエアコンが効かなくなる場合もありますので、しきり壁の上部を開けるなど、冷暖房の計画も考慮が必要です。
部屋のタイプ別にみる寝室のリフォームでかかる費用と相場
和室であるか洋室であるかという部屋のタイプによっても、リフォームの費用は変わってきます。それぞれの部屋のタイプでみるリフォームの費用と相場をご紹介します。
洋室のリフォームの費用と相場
クロスの張替えなど、洋室のリフォームは手軽なものが人気なようです。費用の相場は和室のリフォームより若干安めになっています。
手軽なクロス張り替え:約3万~約10万円
一番手軽で安価なものはクロスの張り替えです。壁紙を変更することで、部屋全体の雰囲気をガラッと変えることができるので人気な施工です。部屋の広さや壁紙のタイプによって相場は異なりますが、安いものだと3万円ほどでできる場合もあるようです。
クロス+床のリフォーム:約10万~25万円
クロスの張り替えに加えて、床を変える場合も人気の施工です。床はフローリングやカーペット、木目のタイルなどに変更し、壁と床のイメージをマッチさせることで、より一体感のある寝室を作ります。費用はクロスの張替えとは少し高くなりますが、一緒に施工することでコスパ良くリフォームすることができる場合もあるようです。
ドアや収納のリフォーム:約25万~50万円
ドアを開閉のしやすい建具に変えたり、クローゼットやウォークインクローゼットなどの収納を新しく作ったりといった部屋の作りが変わるようなリフォームだと、費用は少し高くなります。また、ロフトをリフォームするものは約50万円~といったように高めの費用が相場のようです。
和室の寝室をリフォームする時の費用と相場
年数のたった畳の部屋をフローリングに変えるような、和室を洋室にする施工が人気のようです。別のタイプの内装にするため、洋室のリフォームよりも費用の相場は高くなるようです。
畳をフローリングに変える:約10万~20万円
畳は、畳分の厚みを埋め立てるため、フローリングを取り付けるため、洋室の床のリフォームよりも相場が高いようです。フローリングは比較的安価なので、フローリングに変えても費用が安く抑えられます。逆に質感や素材にこだわりたい時は、カーペットやクッションフロアにしてもいいかもしれません。
押入れを利用して収納スペースを作る:約3万~約10万
奥行きのある和風の押入れを使いやすくするためにクローゼットに変える施工もあります。また、費用は高くなりますが、クローゼットを拡張してウォークインクローゼットにする方法も人気です。
和室を洋室にリフォーム:約50万~100万
和室全体をすべて洋室にリフォームする場合もあります。ふすまや障子をドアに変更し、畳や壁も洋風にします。部屋のタイプが変わるので、費用は洋室をリフォームするよりも高くなります。
建物タイプ別にみる寝室のリフォームの費用と相場
賃貸のアパートで寝室をリフォームしたい場合や、持ち家のマンションをリフォームする場合は、それぞれリフォームの自由度や相場も異なっています。建物タイプ別に寝室リフォームの費用と相場を見ていきましょう。
アパートの寝室をリフォーム:約3万~25万
賃貸である場合で、借主がリフォームを行う時は、クロスの張り替えや床をカーペットに変えるなどの部屋の構造を変えないようなリフォームが多いです。壁紙や床を変えるだけで築年数が古いアパートの寝室の雰囲気を簡単に変えられるので人気なようです。
マンションの寝室をリフォーム:約3万~100万
持ち家のマンションをリフォームする場合は、自由度が高いので、相場の範囲が大きくなります。先に挙げたクロスの張り替えから、収納スペースを作ったり、ドアを建具に変えたりなど部屋全体の構造を変えるようなリフォームも可能です。また、マンションのリフォームの場合は、家全体をリフォームする時も多いため、その分大掛かりなリフォームが行われている事例が多数あるという事も特徴です。
寝室をリノベーションする際に掛かるおおよその期間
寝室の広さやリノベーションのレベルによって期間はばらばら
寝室をリノベーションする際の期間は、寝室の広さ、リノベーションのレベルによって大きく変わります。
また、住まいの状態によっても違ってきますが、ひとつの例として、リノベーションの期間は以下のようになります。
約1~3日
壁紙の張替え、床の張替えはそれぞれ約1~3日で完了します。機能性壁紙などに変えて寝室の雰囲気を変えるだけならこれぐらいです。ただ、塗り壁ですと乾く時間も必要になりますので、最低でも3日はかかります。
約2~4週間
間取りの変更を伴うようなリノベーションの場合には約2~4週間かかります。収納を追加したり、壁の位置やドアを変更したりなど、かなり自由にリノベーションをすることができます。
約1カ月以上
マンションの場合はスケルトンリフォーム、戸建ての場合には増改築を伴う全面リノベーションをする場合、1カ月以上の期間を要します。大規模なリノベーションになりますと、1部屋のみとは限りませんので、これぐらいの期間が目安となります。
マンションの寝室リノベーションの場合のおおよその期間
マンションの寝室リノベーションでも上記のように、リノベーション内容などによって、期間が変わってきます。壁紙や床の張替えで約3日前後、間取りの変更や収納追加で約1カ月ほど、全面リノベーションの場合には1カ月以上かかるでしょう。
戸建ての寝室リノベーションの場合のおおよその期間
戸建ての寝室リノベーションは自由度がマンションよりも高いため、大きな変更をする場合には、その分期間も必要となります。室内の全面リノベーションで約1カ月ほど、増改築をする場合には、それ以上の期間を見越しておくといいでしょう。
寝室をリノベーションする際の留意点
寝室をリノベーションする場合は、いくつか留意しておいた方がいい点があります。事前に確認して、スムーズなリノベーションを行いましょう。
リノベーション中は別室の寝室を用意する
寝室のリノベーション中は、当然寝室を使うことはできません。リノベーション中はどこで寝るかについて、事前に考えておきましょう。
大規模なリノベーションを考えている場合には、ビジネスホテルに泊まったり、短期間向けの賃貸マンションで寝泊まりすることも考える必要があるかもしれません。
また、新しい寝室には、新しい寝具を持っていきたい方も多いと思います。そのような場合は、リノベーション完成時までに寝具の手配を忘れないようにしましょう。
他の部屋との間取りを意識する
リノベーションで間取りも変更する場合には、寝室と他の部屋との関係も意識してみましょう。ライフステージによって、理想的な位置関係も変わっていきます。
たとえば、年齢を重ねると、夜にトイレに行く機会も増えてくるものです。音の関係で、寝室から遠ざけておきたいと思っていたトイレですが、老後のことを考えたリノベーションであれば、寝室との距離を近づけることも考慮するといいでしょう。
人生の3分の1を過ごす寝室なので寝室のリノベーションは特に重要
ひとは一日の約3分の1を寝て過ごすと言われています。つまり人生の3分の1は寝室で過ごしていることになります。そんな人生の大半を過ごす寝室は心と身体の健康を整える大切なお部屋です。しっかりと考えて良い寝室にしてください。
最後に、快適な寝室を作るポイントをいくつかお伝えします。
- 寝室をゆったりと感じるためには8畳ほどあるといい
- ベッドで寝る場合には大きめのベッドを使う
- ベッド周辺には60センチほどの通路スペースを空けるようにする
- 災害に備えて、家具は最低限にする
将来のことを考えて、バリアフリー化も検討する各部屋個別工事であれば大手ハウスメーカーより地域の身近な工務店の方が何かと行き届いた相談に乗ってくれるでしょう。
電話セールスや飛込み営業の場合ほとんどが外注工事の営業会社なのでお勧めできません。いずれにしても工事会社には必ず一度は訪問し経営者の人柄や設備の整理整頓状況など確認しておきましょう。
本棚リフォームで本収納の悩みを解決!リフォーム&収納アイデア5選
本棚収納の2つの方法
本棚を設置したい場合、本棚を施工業者に造作してもらうというリフォームがあります。また業者に依頼してリフォームするときの本棚は、造り付けタイプとビルトインタイプの2つの収納方法があります。
では、2つの施工方法の特徴やメリット・デメリットにどのようなことがあるのか、詳しく見ていきましょう。
造り付けタイプの本棚
本棚の造り付けタイプは、自分が欲しい形や色、サイズなど詳細を家具メーカーなどの職人にオーダーし、自分好みの本棚を作るタイプのことです。
市販品の本棚の場合サイズが合わなかったり、使いづらいなどの不具合があるかもしれませんが、オーダーして作った本棚なら自分が使いやすいように設計できるため、長年愛用できる本棚として使用できます。
造り付けタイプのメリット
造り付けタイプのメリットは以下の通りです。
- 高さや幅などの寸法を細かく指定できるため、サイズで悩む心配がない
- 寸法をミリ単位で調節できるため、部屋の凹凸に合わせた形に対応できる
- 色や素材などのデザインも自由自在でインテリアに合わせられる
- 造り付けするときに耐震補強ができるため、耐震性に優れている
造り付けタイプのデメリット
造り付けタイプのデメリットは以下の通りです。
- オーダーするため費用が高額になる可能性がある
- 施工業者との打ち合わせの頻度が多い
- 本棚が完成し終わらないと、どのようなものが出来上がるのか分からない
- 完成するまでに時間がかかる
- 壁や天井に設置した場合、撤去するのが難しくなることがある
- 構造などが複雑なデザインの場合、対応できる工場などが限られる場合がある
ビルトインタイプ
ビルトインタイプとは、壁一面に本棚を埋め込んでいるのが特徴です。他にも壁面収納や埋め込み収納とも呼ばれています。こちらも幅などの寸法を伝えオーダーする方法が一般的になります。
市販品の本棚の場合、壁一面に合うように購入しても少しすき間が空いてしまったり、本棚が入らなかったという不具合が起こる場合もありますが、ビルトインタイプでは業者に依頼するため本棚を壁一面にぴったり収めることができます。
ビルトインタイプのメリット
ビルトインタイプのメリットは以下の通りです。
- 壁にぴったり収めることが可能
- 部屋の雰囲気にあった本棚を作ることができる
- 耐震性に優れている
ビルトインタイプのデメリット
ビルトインタイプのデメリットは以下の通りです。
- ビルトインタイプの本棚を撤去したくても、簡単に撤去できない
- 普通の壁に戻すことが難しい
- 壁一面を本棚にしているため目立ちやすくなり、常にきれいにしておく必要がある
本棚リフォームするときのポイントと注意点
本棚リフォームするときに、失敗しないしないためには本棚造りのポイントと注意点が3つあります。
奥行を取りすぎないようにする
本棚を作るときに「たくさん本を入れたい」と奥行を取りすぎると、ほこりが溜まりやすくなり掃除も大変になる可能性があります。
また、奥と手前の2列にわたって本を収納すると、奥の本が見えなくなったり、取り出しにくくなるため本棚として使いづらくなってしまいます。
そのため、本棚の奥行は30センチ程度にし、必要以上に奥行を取らないようにすると掃除しやすく本を見つけやすい本棚になるでしょう。
棚板の高さを合わせるにする
棚をはずして移動させることができる「可動式本棚」は、便利な反面、棚の位置が変わることによって本の高さや棚板の高さも変わり、雑然とした印象を与える可能性があります。
もし可動式の本棚を利用したい場合は、高さをそろえて棚板が通るような本棚にすると整然とした印象を与えることができ、部屋がきれいに片付いているように見られます。
地震対策として扉を付ける
地震大国日本では頻繁に地震が発生しています。そのとき、本棚から重たい本が頭の上から落ちてきたら大変危険です。また落下した大量の本により避難経路などが遮られたり、部屋の扉が開かなくなる恐れもあります。いつ大きな地震が起きてもいいように、地震対策として本棚にはロックがかけられる扉を付けるといいでしょう。
また本棚に扉を付けることで落下防止になったり、ほこりも入りにくくなります。
本棚リフォームのアイデア5選
ここでは、本棚リフォームのアイデアを5つご紹介していきます。
本好きが憧れる壁一面の本棚
様々な大きさの箱を組み合わせて作る壁一面の個性的な本棚です。頻繁に読む本は下に、上部の箱には小物などの飾りを置いて、使いやすいレイアウトにすることができます。
箱の大きさもいろいろあるので、大きい本から小さい本など本の大きさに応じて収納できます。
廊下や玄関のスペースを利用した本棚
リビングを広く使いたい場合、廊下に本棚を設置するのも有効です。通常何もない廊下の壁に大容量の本棚を設置し、小さな図書館のような空間にすることもできます。普段使わないスペースを本棚に有効利用できます。
間仕切りと兼用の本棚
壁に本棚が作れない場合、間仕切り本棚を作るのも1つの方法です。間仕切り本棚とは壁の代わりに床から天井までを本棚にしたもので、大容量の本が収納できます。
また、腰の高さまでにすれば間仕切りカウンターとして使用することも可能です。
階段を本棚収納に利用する
階段の下や踊り場の壁など、本棚を設置できる場所は意外とあります。階段付近は収納として使用していない場所が多いので、本棚を設置しやすい場所といえるでしょう。
クローゼット式収納の本棚
あまり本棚を人に見られたくない人には、クローゼット式収納の本棚がおすすめです。本をたくさん収納できるのはもちろんのこと、本棚をしっかり隠すことができるので好きな本を好きなだけ収納することが可能で、紫外線などから本を守ることができます。
本棚リフォームの費用相場
次に、本棚リフォームの費用相場や本棚リフォームの費用を抑えるコツについてご紹介します。
壁一面の本棚の価格相場は?
造り付け本棚の価格相場は、約12~約50万円になります。しかし、本棚の設置場所やサイズなどによって金額が違います。
- リビングに壁一面の本棚を設置した場合:約40万円~約70万円
- 書斎や寝室の壁一面に本棚を設置した場合:約15万円~約20万円
※あくまでも相場になりますので、詳細な金額は施工業者に見積もりを依頼しましょう
本棚リフォームの費用を抑えるコツ
本棚リフォームをする場合、選ぶ建材などの材料費・工賃費用・人件費などによって大きく金額が違います。一般的に家具屋さんにオーダーするよりも大工さんにオーダーする方が価格を抑えることが可能です。
趣味の空間を造るリフォームのポイントやパターン別費用を解説!
趣味の部屋の内装材選びのポイント
趣味に合った部屋を造る場合には、まずどのような内装材を使用するかを決めると良いでしょう。
音楽系の趣味なら、外部へ音が漏れてしまわないよう、吸音や遮音効果のある内装材や、音の反響にこだわった内装材を使うのがおすすめです。
絵画やものづくり系の趣味を目的とする部屋なら、床や壁が汚れてしまう可能性が高いため、汚れがつきにくい内装や、掃除がしやすい内装を選ぶと良いでしょう。
趣味の部屋の窓選びのポイント
趣味用の部屋造りでは、窓選びも重要なポイントです。
音楽系の趣味なら二重窓や防音サッシを利用する必要がありますし、ものづくり系の趣味なら換気や採光にこだわる必要があるでしょう。
また、窓の位置によっては光の当たり具合などで趣味に集中することができなくなる可能性もあるため、設計の際には太陽の向きも考慮し、作業の邪魔になりにくい位置に窓を作る必要があります。
趣味の部屋に設ける収納選びのポイント
趣味の種類にもよるのですが、大抵の趣味はどうしても道具や材料といったものが増えてしまう傾向があるため、収納選びも重要なポイントと言えるでしょう。
収納するものの大きさや量に合わせて出し入れが行いやすい収納を作ることで、ストレスなく趣味に没頭することができます。
また、ものづくり系の趣味の場合は、工具や材料を頻繁に出し入れするため、作業代に収納を設置したり、出し入れがしやすいオープン収納にしたりするという方法もおすすめです。
その他にも、間仕切りとして使用することができるシェルフや、設置場所に合わせてサイズを調整することができるワークデスクなどもあります。
このような製品を利用すれば、オープン収納の場合でもスペースを有効活用することができるため、より使いやすい趣味の部屋を造ることができるでしょう。
外で行う趣味のための空間を設ける場合のポイント
屋外で行う趣味のためにリフォームを行う場合には、どのような点に注意が必要なのでしょうか?
ガーデニングを目的としたスペースを造るなら、肥料や土などの材料や道具類などを収納できるようガレージや倉庫の設置がおすすめです。
また、雨天時でも作業が行えるよう、サンルーフを設置しておくのも良いでしょう。
自動車やバイク、自転車などの趣味を目的とした場合にも、ガレージやサンルーフの設置がおすすめです。
ガレージがあれば必要な工具やパーツ類を安全に保管することができますし、サンルーフがあれば天候が悪い状態でも気軽にメンテナンスを行うことができるでしょう。
ガレージやサンルーフは趣味に合った製品を選ぶ
屋外での趣味のためにガレージやサンルーフを設置する場合には、趣味に合った製品を選ぶようにしましょう。
ガーデニング目的なら道具や材料の出し入れが行いやすいよう、開口部が大きくドアの開け閉めが楽なガレージを選び、サンルーフについても清掃がしやすいよう、水を流しやすい構造にしておくのがおすすめです。
自動車やバイクを駐車するのが目的の場合は、車体の出し入れが行いやすいことも重要ですが、盗難や悪戯による被害を防ぐために、頑丈なシャッターや監視カメラ等の付いた製品を選ぶと良いでしょう。
趣味の空間を造るリフォームのパターンと費用の目安
リビングをリフォームして趣味の空間を設ける場合の費用目安
リビングをリフォームして趣味の空間を作る場合の費用は、間仕切りなどの設置が約8万円、収納スペースの追加が約15万円、壁や床の内装を変更する場合は約50万円が相場です。
ワークデスクなどの設置費用については、使用する設備によって価格が変わるため、リフォーム会社や家具店などで相談すると良いでしょう。
洋室をリフォームして趣味の空間を設ける場合の費用目安
洋室をリフォームして趣味の空間を作る場合の費用は、基本的にリビングをリフォームした場合と変わりません。
追加で防音工事を行う場合などについては、壁材や床材、窓、ドアを防音仕様のものに変更する必要があるため、約100万円からが目安とされています。
和室をリフォームして趣味の空間を設ける場合の費用目安
和室の場合は、内装のリフォームを行うかによって費用が大きく変わります。
畳敷きでも問題のない趣味の場合は、比較的費用を抑えることができますが、床を張替えてフローリングにする場合には、床面の高さ調整等を行った上で床材を張る工事が必要です。
畳敷きからフローリングに張替える工事の費用は、部屋の広さにもよりますが、約15万円からが目安とされています。
キッチンをリフォームする場合の費用目安
料理趣味でキッチンをより趣味に合った形にリフォームする場合の費用は、システムキッチンの入れ替えが約70万円から、収納スペースの追加が約5万円からが目安です。
間取りを変更して作業スペースを広げる場合については、建物の構造によって費用が変わりますが、間仕切り壁の移設等の比較的簡単な工事なら、約30万円からが相場とされています。
書斎を設ける場合の費用の目安
書斎を設けるためのリフォームをする場合の費用は、作り付け本棚の設置費用が約5万円から、内装のリフォーム費用が約10万円からが目安です。
作業中に光が邪魔にならないよう窓の位置を調整する場合については、建物の構造によって多少変わりますが、約10万円が目安とされています。
シアタールームを造る場合の費用目安
シアタールームを作る場合の費用は、本格的な防音工事となると、合計で約100万円からが目安です。
窓や内装などを防音仕様のものに交換するだけの簡易的な防音工事を行う場合については、約50万円からが相場とされています。
トレーニングルームを設ける場合の費用目安
トレーニングルームの設置については、重量の大きなトレーニング機器を使用する場合、床の補強工事が必要です。
床の補強工事費用は、6畳のスペース全体に行った場合で約20万円から、掃除がしやすい床材に変更する工事も同時に行うなら、約30万円からが目安とされています。
リビングと繋がるようにウッドデッキを設ける場合の費用目安
屋外にウッドデッキを設置し、リビングと繋げてオープンリビングに変更する場合には、約30万円からが工事費用の相場です。
この価格はウッドデッキを設置するだけの費用ですので、屋根を付ける場合には追加の工事費用がかかります。
屋根の追加費用は、市販のサンルーフを設置する場合で約8万円から、ウッドデッキに合わせてオリジナルの屋根を設置する場合は、約20万円からが目安です。
サンルーフやガレージを設ける場合の費用目安
サンルーフやガレージを庭に設置する場合の費用は、自動車1台分のガレージの場合で、基礎工事等を含め約80万円からが目安です。
サンルーフについては大きさや形状によって価格が大きく変わりますが、シンプルなものなら約8万円から設置することができます。
屋外用設備は、施工箇所の状態や設置する設備によって施工価格が大きく変わるので、複数の業者で相見積もりを取り、費用や工事内容を見極めてから依頼すると良いでしょう。
住まいの快適性を追求したリフォームのポイント!
空間別快適リフォームのポイント
玄関・廊下・階段の快適リフォーム
家族が増えるタイミングや、老後の生活を見据えた玄関のリフォームでは、扉の開口部を広くすることで快適性が上がります。
また、扉を引き戸にリフォームすると、開閉のために立ち位置を移動する必要がなくなるのでよりスムーズに出入りすることができるようになります。
例えば、お子さんをベビーカーに乗せて外へ連れ出す際や、車いすを押して外へ出る際などに便利です。
玄関の扉が押戸の場合、扉を開けて固定してから車いすを出すといったように手間がかかりますが、引き戸の場合は、扉を横へスライドさせるだけで開閉が可能なため、余計な手間がなくなり、負担も軽くなります。
また、玄関の中の快適性を求めるには、靴を履きやすいように腰かけられるスペースを設けると良いでしょう。
座りやすい高さの腰かけスペースを設けることで、ご高齢の方も体への負担なく靴を履くことができます。
続いて、家の中の移動スペースである廊下や階段のリフォームでは、幅を広めに確保しましょう。
そうすることで、介助しながらの移動や車いすでの移動がスムーズになります。
自走式の車いすを検討している場合はさらに幅が必要となりますので気をつけましょう。
また、階段は段の高さを低く、踏み面は奥行・幅共に広く設計することでつまずきにくくなり安全性が高まります。
居室の快適リフォーム
リビングやダイニングなどの家族で過ごすことが多い場所は、家族皆が快適に過ごすことができるリフォームを行いましょう。
例えば、冬も暖かく快適に家族団らんの時間を過ごすことができるようにするには、断熱窓へのリフォームや、床暖房の設置が効果的です。
冬に室内の暖房熱が外へ逃げていくことを「熱損失」と言いますが、その熱損失の約55%を占めているのが窓なのです。
したがって、断熱性の高い窓にリフォームすることで熱損失を防ぎ、暖房の効率を上げることができます。
床暖房の種類は大きく分けて「電気式床暖房」と「温水式床暖房」の2種類があります。
電気式床暖房は、床下にヒーター内蔵のパネルを設置して暖める仕組みになっており、設置範囲が狭く短時間の使用に向いているのが特徴です。
設置費用は低くおさえられますが、維持費は高くなります。
一方、温水式床暖房は、床下に循環式温水パネルを設置して暖める仕組みです。電気式とは反対に設置範囲が広く、長時間の使用に向いています。
電気式に比べて初期費用は高いですが、維持費は安くなるという特徴があります。
また、リビングやダイニングでは、家事動線や回遊性を確保することも大切です。
テーブルの周りはゆとりのあるスペースを設けることで配膳がしやすくなり、車いすも通りやすくなります。
さらに、リビングやダイニングのような家具や家電が多い空間では、転倒の心配がない造り付けの家具へのリフォームという選択肢もあります。
リフォームをきっかけに地震に備えた対策もしておくと、家族が安心して過ごすことができるようになります。
加えて、リビングに続く空間にテラスを設ける場合には、車いすのまま移動できるような段差のない造りにすると良いでしょう。
ガーデニングを行う予定の場合には、水場が近いテラスを配置することで植物のお手入れがスムーズになります。
キッチンの快適リフォーム
キッチンのリフォームでは、設備の使いやすさや機能性に重点を置いて行うと良いでしょう。
例えば、調理台やシンクは、作業しやすく腰への負担がかからない高さに設計します。
腰かけたり車いすで作業したりする場合には、足元のスペースを確保したカウンターにすると使いやすくなります。
シンクは大きな鍋も洗いやすいよう、ゆったりとした幅と深さのあるタイプにリフォームするのも良いでしょう。普段の家族構成と合わせて、人が集まる場合にもゆったりと食器類が納まる必要な広さを考慮してもよいかもしれません。
また、調理器具や家電など、物が多いキッチンにおいて重要となるのが収納スペースです。
キッチンでは手が届きやすく、物の出し入れがしやすい収納を設けましょう。
収納の扉は取っ手が大きいタイプを選ぶと使いやすくなります。
さらに、キッチンのリフォームでは、加熱調理器の選び方も重要です。
ガスコンロのメリットは、炎を見て火加減がわかる点と火力が強い点が挙げられます。
中華料理などの強い火力を必要とする調理には、ガスコンロの方が向いているでしょう。
デメリットを挙げると、ガス漏れの危険性がある点とIH調理器に比べて火災のリスクが高いという点です。
最近では、ガスコンロにも安全装置が備わっているため火災の心配は少ないですが、それでも火を使っている分、油への引火などから発生する火災への危険性は少なからずあります。
一方、IH調理器のメリットは、フラットな面でお手入れがしやすく、極めて安全性が高いという点です。
その点では、お子さんが料理のお手伝いをする際や、ご高齢の方が使用する際にも安心と言えます。
IH調理器を選ぶ際には、火加減などの文字表示がはっきり見えるタイプにすると、ご高齢の方も使いやすくなります。
浴室と洗面脱衣室の快適リフォーム
浴室と洗面脱衣室の扉は、引き戸に変更して段差をなくし開口部を広くリフォームすることで快適性が上がります。
そうすることで、介助しながらの入浴がスムーズになり、家庭用車いすのまま洗い場へ入ることも可能になります。
洗い場のスペースは、80cm以上確保すると家庭用車いすを置くことができるので、ポイントとしておさえておきましょう。
また、浴室と洗面脱衣室の両方に、掴みやすい高さの手すりを取り付けると、ご高齢の方などが移動する際に体への負担が軽減されます。
さらに、洗面脱衣室と浴室に共通するリフォームとして、入口から直進して洗面台や洗い場へ行くことができる動線にすると、移動がスムーズです。
洗面脱衣室の快適性を高めるリフォームでは、家族全員が使いやすい洗面台にリフォームすることが大切です。
例えば、お子さんや車いすに乗った状態の方も手が届きやすい位置に水栓を設置し、洗面台の下には、足を入れるスペースを設けると使いやすくなります。
また、洗面台のすぐ上に大きな鏡を設置すると、お子さんから大人まで無理のない姿勢で鏡を見ることができます。
洗面脱衣室全体のスペースは広めに設定して、使いやすい仮置きスペースを設けるとより快適性が上がるでしょう。
続いて、浴室のリフォームでは、浴槽のサイズが快適性や安全性を左右します。
浴槽の高さは40cm、深さは50cm程度にし、足が届くサイズにすると潜り込みを防止することができます。
また、縁が握りやすい浴槽にしたり、浴槽にも手すりを設けたりすると、より安全性が高まります。
さらに、浴槽と同じ高さの腰かけスペースを造ると、入浴がスムーズです。
浴室のその他の設備では、洗面器置台を使いやすい高さに設置し、水栓はプッシュ式を選ぶと便利になります。
トイレの快適リフォーム
トイレのリフォームにおいても、扉は開口部の広い引き戸に変更することで快適性が上がります。
また、手すりを設けることで、ご高齢の方などの立ち座りが楽になります。
車いすでも使いやすいトイレにリフォームするには広いスペースを設け、横入りにすると体の回転が90度で済みます。
便座周りは、50cm以上のスペースを確保すると介助がスムーズです。
トイレのスペースを十分に確保できない場合には、廊下のスペースを広く取ると、車いすで入る際にスムーズになります。
さらに、トイレの内装材選びでは、掃除がしやすい防汚性のあるクロスや脱臭機能があるクロスを選ぶと良いでしょう。
トイレ自体も脱臭機能が付いたタイプを選ぶとより快適です。
暖房機能付きのトイレにリフォームすると冬も快適で、脱衣した際の冷えを緩和できます。
また、トイレの暖房や温水洗浄のリモコンは、壁に設置することで動作がスムーズになります。
快適リフォームを行う際の注意点
住宅全体のリフォームの共通点として、ドアの開口部と廊下の幅を広くすることで快適性が上がるという点があります。
しかし、ドアの開口部を広くすることで耐震壁の量を減らしてしまうケースもあります。
したがって、そのようなリフォームを行う場合には、耐震診断士に相談して必要に応じた補強工事を行うようにしましょう。
また、床暖房を取り入れる際は、各部屋全体に設置するのではなく、リフォーム後の生活動線を意識して設置すると無駄が少なくなります。
あると便利な住宅の快適設備
センサー付きシーリングファン
センサー付きシーリングファンは、冷暖房の効きが悪いと感じる部屋に取り入れると効果的です。
冬には、上に溜まった暖気を拡散し、暖房効率を上げ部屋全体を暖かくすることができるようになります。
夏には、シーリングファンがもたらす緩やかな気流が体感温度を下げてくれます。室温は無風の状態より約3度低くなり、省エネにも繋がります。
宅配ボックス
夫婦共働きなどで、日中家に誰もいない状況のご家庭のリフォームでは、宅配ボックスを設置すると便利です。
近年話題の宅配ボックスは、押印まで可能なタイプも販売されているため、リフォームを機に取り入れてみると良いでしょう。
自動お掃除機能付きトイレ
仕事や育児などで忙しいと、こまめにトイレ掃除をするのは難しいものです。
全自動お掃除機能付きトイレは、使用後に流すだけで洗剤と水流により汚れを落とします。
毎日使用するトイレを清潔に保つことができる優れものです。
快適リフォームを行う前の準備について
細かいものは段ボールなどにまとめる
快適なリフォームを行うための準備として、最初に行うのが部屋の片づけです。
部屋の細かな装飾品や食器、雑貨などは段ボールなどにまとめて片づけておきましょう。
特に、キッチンのリフォームでは、工事中に発生する粉塵が食器棚の中に入る可能性があるため、食器類は必ず移動しておくようにしましょう。
リフォーム後に必要なものとそうでないものを仕分けする
リフォームは、家の中で眠っている物を処分するチャンスでもあります。
リフォーム後の生活で必要な物だけを残して不要な物は処分することで、心機一転、新しい生活を始めることができます。
タンスなどの大型家具を処分する場合には、自治体などの粗大ごみ回収の手配をしておきましょう。
リフォーム業者へ処分を依頼することもできますが、産業廃棄物として扱われ費用が高くなる可能性があります。
工事中の居場所を確保し設備を整える
家に居ながらリフォームを進める場合には、工事中の居場所を確保する必要があります。
夏場に窓を開けた状態でリフォームを行う際には、害虫対策をしておきましょう。
冬場には小型の暖房などを用意し、寒さ対策を万全にしておくことも大切です。
また、ペットはリフォームしている部屋からなるべく離れた場所に移動させましょう。
動物は環境の変化に敏感であるため、リフォーム業者の出入りや工事の大きな音がストレスになり、体調を崩してしまうケースが多々あります。
そうならないためにもペットが落ち着ける環境を整えておくことが必要不可欠です。
必要に応じてペットホテルに預けるのも有効な選択肢と言えます。
在宅勤務に適したリフォームのポイント!補助金についても解説
在宅勤務に適したリフォームの必要性
在宅勤務がスタンダードになりつつある昨今、自宅に快適なビジネス空間を作るリフォームが注目され始めています。
在宅勤務で出てくる不満
在宅勤務は通勤時間を省ける上リラックスした状態で作業できるため、一見メリットが多い勤務形態と言えます。
しかし、勤務先へ出社して仕事をしていた方が実際に在宅勤務に切り替えると、思わぬデメリットに直面する場合も多いのです。
まず、在宅勤務になるとプライベートと仕事の切り替えがしにくくなります。
特に切り替えが難しいのが、家族団らんのスペースであるリビングやダイニングルームで作業する場合です。
リビングなどでパソコンを広げ、いざ作業に取り掛かろうとしても部屋に置いてある物に目がいってしまったり、家族が声をかけてきたりと集中力が途切れがちになってしまいます。
また、自宅からリモート会議に参加する場合、カメラに自室やリビングの様子が映り込んでストレスを感じる方もいるのではないでしょうか。
そこで、以上のような在宅勤務における不満を解消し快適なビジネス空間を作るには「在宅勤務用リフォーム」がおすすめです。
在宅勤務に適したリフォームのポイント
業務内容に合ったリフォームにする
在宅勤務に適したリフォームを成功させるには、自宅での業務をシミュレーションしておくことが大切です。
例えば、資料がたくさん必要な業務であれば大きな収納を作ったり、パソコンやプリンターなどの電子機器を使う場合にはアダプターを増設するなど、業務のシミュレーションをするとリフォームの具体案が出てきます。
家族との距離感を考えたリフォームにする
在宅勤務をする上で、一緒に暮らす家族とどれくらいの距離感を保ちたいかどうかは大きなテーマです。
ご家族と適度な距離感を保ちながら仕事をしたい場合は、パーティションを設けたり個室のスペースを作るリフォームが向いています。
また、小さなお子さんを見守りながら仕事をしたい場合には、家族の共有スペースであるリビングやダイニングの一角に作業スペースを作るのが得策でしょう。
在宅勤務以外にも使えるリフォームにする
もし在宅勤務から出社勤務に切り替わる予定があったり、将来的に転職する予定があったりする場合、在宅勤務だけに特化したリフォームをするのはもったいないと言えます。
勤務形態が流動的なら書斎やお子さんの部屋といった他の用途にも使えるようなスペースを作るリフォームもおすすめです。
在宅勤務に適したリフォーム素材の選び方
壁材はデザイン性と防音性を兼ね備えたものを
在宅勤務用のリフォームで使用する壁材は、作業に集中しやすい空間作りができるものを選びましょう。
作業中、目に入るデスク周りにはアイボリーやベージュ、白といった落ち着きのあるカラーの壁紙を選ぶと集中しやすくなります。
また、デスク背面の壁紙のみ冒険したカラーやデザイン性が高いアクセントクロスを採用する方法もおすすめです。
リモート会議で背面のアクセントクロスが映った際におしゃれな印象を与えられます。
また、機能面では雑音が気にならなくなるよう、防音性のある壁紙を選ぶのもおすすめです。
「布クロス」は一般的なビニールクロスに比べて吸音性があります。
より高い防音性を求める場合には防音材を採用するのも視野に入れてみてください。
床材は防音性を重視して
在宅勤務用のリフォームでは床材にも防音性が高いものを選ぶのがおすすめです。
音が響きにくい空間で作業できるようになる上、在宅勤務による運動不足解消に室内運動をしたい方にも適しています。
防音性の高い床材には「畳」や「コルク」「防音フローリング」といったものがあります。
照明器具は目に優しいものを
在宅勤務で長時間パソコンを使ったり文章を書いたりしていると、目の疲れを感じる方も多いかと思います。
そこで、在宅勤務用のリフォームでは目に優しい暖色系の明かりが灯る照明や、調光機能のある照明に変えるのがおすすめです。
また、リビングやダイニングなどを間仕切りしてスペースを作る場合には照明を追加する必要があります。
在宅勤務に適したリフォームにかかる費用
壁材の種類別リフォーム費用
在宅勤務用のリフォームで壁紙を張り替える場合にかかる費用について、壁紙の種類別に1平方メートルあたりの価格でご紹介します。
まず、普及品の「ビニールクロス」を採用する場合にかかる費用は、約750〜1,500円です。
次に、調湿性や防カビ効果などが期待できる「珪藻土」を採用する場合、約3,000〜6,000円かかります。
続いて、吸音性のある「布クロス」に張り替える場合にかかる費用は、約1,200〜10,000円です。
また、壁紙の張り替えで防音材を施工する場合には約120,000〜150,000円かかります。
防音材は壁の内側に施工します。
床材をリフォームする場合の費用
在宅勤務用のリフォームで床を張り替える場合にかかる費用について、6畳あたりの価格をご紹介します。
まず、和の趣を演出でき調湿性のある「畳」を採用する場合にかかる費用は、約70,000〜120,000円です。
次に、弾力があり断熱性や耐水性に優れている「コルクタイル」に張り替える場合、約110,000〜200,000円かかります。
続いて、2階にワークスペースを設ける場合や室内運動をしたい場合に有効な「防音フローリング」に張り替える場合にかかる費用は、約120,000〜230,000円です。
照明や電源を増設する場合の費用
在宅勤務用リフォームで照明器具を増設する場合、約4,000〜50,000円の費用がかかります。
また、複数の照明器具を取り付けられる「ダクトレール」を設置する場合の費用は約30,000〜50,000円です。
ダクトレールは簡単に照明の付け替えができるのが特徴で、在宅勤務用リフォームにも向いています。
目に優しい照明やおしゃれな照明に付け替えたり、スポットライトを追加したりできおすすめです。
在宅勤務に適したリフォームパターン
オープンスペースに間仕切りを作るリフォーム
リビングやダイニングといった家族の共用スペースも、仕切りを1つ設けると集中しやすい空間作りができます。
例えばダイニングの一角に間仕切り壁を作り、ダイニングとは違う種類の床材に変えてみましょう。
ダイニングの床材がフローリングなら在宅勤務スペースはカーペットなどの異素材を敷くことで、もうひとつの異なる空間を演出できます。
オープンスペースの一角にカウンターを作るリフォーム
家族の様子を見守りながら仕事をしたい方は、共有スペースの一角に在宅勤務用のスペースを作るのがおすすめです。
例えば、キッチンとリビングの間に奥行きのある作業用カウンターを作ると、リビングで遊んでいるお子さんや煮込んでいる途中の料理などに目が届きやすくなります。
また、リビングやダイニングといった共有スペースの一角を活用するリフォームは、空間に制限があり個室型の在宅勤務用スペースを作るのが難しい場合にもおすすめです。
独立型(個室)の勤務スペースを作るリフォーム
完全独立型の個室にリフォームしたい場合には、もともと書斎や子ども部屋だった場所を在宅勤務用のスペースに変える方法があります。
書斎の壁面にたくさんの資料を収納できる棚を造作したり、子ども部屋にデスクや電源を増設するなどして作業スペースを作ります。
また、夫婦の寝室に余裕がある場合などは、天井まで間仕切りを設けて独立型の個室を作る方法もありおすすめです。
デッドスペースを利用したリフォーム
家のスペースに限りがあり在宅勤務用のリフォームが難しい方におすすめなのが、デッドスペースを活用する方法です。
階段下や納戸といった、物置代わりにしていたようなデッドスペースも工夫次第で集中できるワークスペースを作れるかもしれません。
階段下は意外と奥行きがあるため、高さを確保できれば必要最低限の家具を設置して秘密基地のような作業スペースが作れます。
狭い空間の方が集中できるといった方にもおすすめのリフォームです。
在宅勤務に適したリフォームに補助金は使えるのか
在宅勤務用のリフォームのみをする場合は使えない
これから在宅勤務のためだけにリフォームを検討している方は、残念ながら補助金を活用できる可能性は低いでしょう。
なぜなら2021年現在「長期優良住宅化」や「省エネ」を目的としないリフォームは補助金対象になりにくい状況であるためです。
「長期優良住宅化リフォーム」とは、耐震補強・シロアリ対策・ユニットバスへの変更といった大規模工事を含むリフォームを指しています。
条件が厳しくハードルが高いリフォームであるため、在宅勤務用の部分的なリフォームは対象としていません。
省エネリフォームもする場合は補助金が下りやすい
もし、在宅勤務用のリフォームと一緒に「省エネリフォーム」をするなら補助金が下りる可能性があります。
特に内窓増設や外壁断熱性能を向上させる場合、省エネの目的をクリアするため補助金が下りやすいと言えます。
省エネリフォームは、国からの補助金以外にも各自治体が独自に打ち出す補助金の対象になる可能性が高いため注目です。
補助金が使えるかどうか業者に相談を
在宅勤務用のリフォームで補助金を活用したい場合は、施工業者に予算重視でリフォームしたい旨を伝えてみましょう。
あらかじめ予算重視であることを伝えておけば、補助金を活用できなくてもリフォーム費用を低予算に抑える方法を提案してくれるかもしれません。
内装リノベーションを成功させるためのポイント
リノベーションとは?
内装リノベーションとは、もとの住宅に残る古き良き特徴を活かしながらも、インテリア全面に手を加え、まったく新しい価値のある住宅空間を作り出す手法のことです。
リノベーションはリフォームと同じような意味で使われることが多い言葉で、明確な境界線はないとも言われています。しかし、意味合いには違いがあります。
リノベーションはその住宅が持つ良さを把握した上で、暮らす人のニーズやライフスタイルに合わせて設備を含め全体的に刷新する方法です。
海外でも、英語の「renovation」は住まいの改修という意味で使われることが多く、古くなった物件に息を吹き込み再生して、新築時とはまったく別の新たな価値を付けることを指しています。
一方、リフォームは新築時の状態に戻す原状回復工事を指すことが多く、老朽化した住宅のクロスを貼り直す、キッチンを新しくするといった部分的な改修がメインです。
最近では、古い物件をリノベーションして販売している物件も多く見られるようになり、リノベーションという言葉もだんだんと身近になってきました。
内装をリノベーションするメリット
内装リノベーションを行うメリットについて見ていきましょう。
新築を建てるよりもコストを抑えられる
施工:バレッグス
新築の住宅を建てるよりも低コストで希望の物件を作れる点は、内装リノベーションを選ぶ人の多くが感じるメリットでしょう。
中古の物件は新築に比べて安く、リノベーションが必要な物件となると20年以上経年しているケースも少なくありません。
もとの物件の価格が低い分、リノベーションする費用に当てることができ、結果的に全体的に見ても新築を購入するより安価に収まる可能性が高いです。リノベーション済みの住宅やマンションを購入するにしても、新築よりも低価格であることが多いです。
物件の選択肢が広がる
リノベーションによって、選べる物件の選択肢が増えることも魅力です。
新築や築年数の浅い物件を購入するとなると、市場に出回る物件数が少ない上、人気があるので競争率は高くなります。立地環境などの条件も希望通りとはいかないでしょう。
20年以上経った古い物件であっても、リノベーションが行われている場合、築年数より数段新しく綺麗に見えます。また、購入後にリノベーションすることで、自分のライフスタイルや希望に合わせて自由にアレンジでき、新しく生まれ変わった状態の物件に住むことができるでしょう。
さらに物件の選択肢が増えることで、愛着のある土地に住み続けられる可能性も高くなります。
引っ越しに伴い新しい土地に移動すると、慣れるまでは負担に感じる場合もありますので、長く同じ場所に住み続けたいという人には大きなメリットと言えるでしょう。
環境に配慮できエコロジカルである
古い住宅やマンションを解体し、新しく建て替えるには大変な量の廃棄物が排出されます。もとの建物をそのまま活かすことができれば、エコロジカルで環境にも優しいと言えるでしょう。
リサイクルや環境への配慮が当たり前のように意識されるべき時代となった今、リノベーションによって可能な限り工夫することも大切です。
海外でもリノベーションが注目されていますが、その理由として、地球環境との兼ね合いも含まれていると考えられます。
内装リノベーションを安くキレイに成功させるポイント
内装リノベーションでは、使う資材をハイグレードにすればもちろん綺麗な部屋は完成しますが、費用が高くなってしまいます。できる限り価格を抑えながら、安く綺麗にリノベーションするためのポイントは、どういった点なのでしょうか。
内装リノベーションを成功させるためのコツは、主に次の4点です。
- 部分リノベーションより全体リノベーションを選ぶ
- 内装リノベーション実績が豊富な業者を選ぶ
- フルリノベーションなら春・秋がベスト
- シックハウス症候群対策も忘れない
ポイント1. 部分リノベーションより全体リノベーションの方が安く済む
住宅全体でなく、一部分だけクロスやフローリングを張り替える「部分リノベーション」は、ニーズが多いもののコスパが悪くなりがちです。
一部分だけでなく、住宅を総合的にリノベーションする場合、施工の内容ごとに工事を同時進行させられ、工事日数が減ることがあります。結果的に施工費が抑えられる可能性も高いのです。
実際、部分的にリノベーションを行い新しくしても、他の部分が急に古く感じられ、結局全体に手を加えることになる事例が少なくありません。こうして何度も工事をすると、その度に施工費が発生し予算以上に費用がかかることになります。
どうしても気になる部分だけで済ませるのか、一緒に他の部分も新しくするのか、じっくり検討してリフォームを依頼するようにしましょう。
ポイント2. 内装リノベーション実績が豊富な業者を選ぶ
どの業者に内装リノベーションを依頼するかも、成功を左右する大きな要素です。近年はリノベーション需要が増えており、それに伴い悪質業者も登場しています。トラブルになってしまう前に、適切な業者を見極めましょう。
そのためには、過去のリノベーション実績を確認し、経験豊富な業者を選ぶのが無難です。複数の業者に一括見積もりを依頼し、金額や対応の良し悪しを含めて比較検討することをおすすめします。
特に、費用が格安で「期間限定のキャンペーンなどで煽ってくる」「不要な工事を加えるよう提案してくる」といった甘い罠には要注意です。
ポイント3. フルリノベーションなら春・秋がベスト
住宅全体に「フルリノベーション」を施すタイミングとしては、新生活が始まる時期の春か、過ごしやすく日が長い秋がおすすめです。
春先は引っ越しなどライフスタイルの変化が最も盛んなタイミングで、リフォーム工事をするにしても人気な時期となっています。落ち着いてから行うには秋もベストでしょう。
ポイント4. シックハウス症候群対策を意識する
シックハウス症候群とは、建築資材や内装資材などに使われる化学物質による室内汚染が原因で、健康に悪影響を及ぼし障害が出てしまうものです。
新築物件だけでなくリフォームやリノベーション後の住宅でも起こりやすく、偏頭痛や体調不良を訴える人が増えています。
一度発症してしまうと、それまで問題なかった化学物質にも過敏になり、体調を悪くしてしまう恐れもあります。化学物質の少ない資材を施工業者に使ってもらうよう対策をしておきましょう。
ホルムアルデヒドの放散量によって分けられる資材のグレードは、最も少ないF☆☆☆☆が理想的です。
内装をリノベーションする際の留意点
施工:バレッグス
以上の点を踏まえて、内装リノベーションを依頼する際に注意したいポイントについても抑えておきましょう。
耐久性に不安がある
内装リノベーションは古い物件に施工するため、建物の耐久性が経年劣化によって減っている可能性があります。内装だけを新しく綺麗にしても、剥がせばかなり傷んでいるなんてこともあり得るのです。
建物の耐久性について、施工に耐えられるかどうかなどプロである業者に確認してもらってから依頼すると安心でしょう。
水廻りやガス・電気など設備関係の配線・配管交換・修理などリノベーションを行う際に同時に検討することをお勧めします。
時間が掛かる
施工箇所や内容によっては、数ヶ月に渡るリフォームになります。内装リノベーションの多くは住みながら進めることになるので「年末年始や受験など家族のイベントと被ってしまった」など後からバタバタしないように、前もって細かく計画を立てることをおすすめします。
事前にしっかりと業者と打ち合わせをしてプランを練っておきましょう。
想像以上に費用が掛かる
先ほど内装リノベーションの目安費用をまとめましたが、実際の物件の状態や条件次第では費用が高くなる可能性もあることを忘れないでください。
関連する施工や人件費、材料費など費用は多岐に渡りますので、見積もり段階から業者の説明をしっかり把握するようにしましょう。
部屋のリフォーム業者を選ぶ際の注意事項
リフォーム業者の過去の実績確認するには
一番簡単な方法は口コミであり、レビューサイトで書かれていることが判断基準になりますが、長年経営してきた工事店やリフォーム会社は、それなりに実績があると考えても良いでしょう。
倒産することなく地道に続けてきた工事店やリフォーム会社は、地域の信頼を得ている一つの証拠と言えます。
住宅リフォーム事業者団体に登録しているかどうか確認
リフォーム業と言っても資格は必要で、
1:建築業許可を得ていること
2:1級・2級の建築士がいる、または建築事務所と提携している。
3:建築関連法令に過去2年以上処分されていない
4:打ち合わせに必要な顧客対応の店舗を持っている
5:営業がリフォーム知識に詳しい
など、住宅リフォーム事業者団体登録制度に登録していることは当たり前として、最低でも上記5つの条件に当てはまる業者は間違いが少ないといって良いでしょう。
複数の業者から相見積もりをとる
リフォーム工事は決して安い買い物ではありませんので、必ず複数の業者やリフォーム会社から見積もりを取り、比較することが大事です。
見積書には各会社の特徴が如実に表れるので、金額だけを見るのではなく、明細を詳しく時間をかけて見比べましょう。
一度は会社を訪問しておくべきでしょう。資材置き場や工事車両などが小規模でもキチンと整備され、責任者が工事実績などをしっかり具体的に説明してくれるような業者であれば、ほぼ安心ですが、中にはデスクと電話だけで100%外注工事の営業専門会社もあるので要注意です。
インターネット上で検索してリフォームサイト無料一括見積もりを活用
最近では、保険や車の下取りなど一括見積もりのサービスをするサイトがありますが、「LIXIL」でも無料で一括見積もりをしてくれる等、大手でも参入しているので、見積もりを取り寄せてみることも一考されてみたらいかがでしょうか?
確かに、複数の見積もりを取り寄せると、各社の営業がうるさく言ってくるかもしれませんが、契約すればそれも収まりますからほんの少し辛抱して対応してみてください。
リフォーム工事は契約するまでが一仕事、工事完了すれば快適生活が気持ちが味わえるのですからひと頑張りしてほしいと思います。
見積書の正しい読み方
- 相見積りをとる
見積書は一社だけに依頼するのではなく、必ず複数のリフォーム会社に依頼してください。相見積りでは、ほかの会社にも見積りを依頼していることを各会社に伝えておくことで、適正価格が提示されやすくなります。
- 一式ばかりではないか
見積書では、細かい数値に分類しにくい項目(金額)を「一式」とまとめて記載します。
一式と表示すること自体は悪いことではありませんが、壁紙の数量や床材の数量など数値が算出できる項目まで一式で記載している見積書はよい見積書とはいえません。
細かい数値や数量は、見積書が適正かどうかを判断する大切な材料です。この部分を顧客に隠すリフォーム会社に対しては、数値や数量を明確にした見積書を作成して欲しいと伝えましょう。
それでもなお、数値や数量について「算出が難しい」といわれたら、そのリフォーム会社とは縁がなかったと考えてください。
住宅リフォームの減税や補助
住宅のリノベーションやリフォームには各種の減税や補助金の制度があり、一定の条件で支援を受けることができます。
省エネ工事、耐震工事、バリアフリー工事といったリフォーム工事をすることで所得税の減税だけでなく固定資産税も工事によっては減税対象となる場合があります。
補助金については、各自治体により各種の制度が増えたり、内容が変化していますので最新の情報を確認しておきましょう。
部屋・室内リフォームの業者選びで後悔しないために
必ず相見積もりを複数取って比較しましょう!
なぜならリフォームの費用・工事方法は、業者によって大きく異なるからです。
とはいえ「信頼できる業者が分からない」「何度も同じ説明をするのが面倒」と踏み出せない方もいらっしゃると思います。
そのような方こそハピすむの一括見積もり比較を活用しましょう!
大手ハウスメーカーから地場の工務店まで、審査を通過した1000社以上の中から、まとめて見積もりを依頼できます。
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