屋上に階段を設置する際に気をつけることは?
屋上への階段には大きく分けて2つの種類があり、屋外に設置する外階段と、屋上に階段室、または塔屋を作って設置する室内階段があります。
それぞれの階段にはどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか?
外階段のメリットとデメリット
外階段は、ベランダなどの建物の屋外部分に設置する階段のことです。
屋外に設置するため、建物の内部を改築する必要が無く、比較的手軽に階段を設置することができますが、雨風にさらされるため、傷みやすいのが難点です。
外階段を設置する際には、ステンレスのような錆びにくく、強度の高い素材を用いるようにしましょう。
鉄やアルミを用いる場合には、定期的に状態を確認し、サビが見られるようなら錆落としや再塗装などのメンテナンスを行うことが重要となります。
また、雨で滑りやすく、落下の危険もあるため、手すりや滑り止めの設置も欠かせません。
手すりや滑り止めは、濡れても問題無く利用できるよう、できるだけ良いものを選んでください。
外階段の構造で注意するポイント
屋内階段なら気にする必要は無いのですが、外階段の場合、風があたる面積が広いと階段そのものに大きな力が加わってしまうため、気候によっては倒壊の危険があります。
対策としては、階段の形状を蹴上げ板のついていないササラ桁にするといいでしょう。
ササラ桁とは、階段で足を乗せる段板を台座に乗せて固定する方式のことで、左右から挟み込んで固定する側桁に比べ、施工が容易で段板の交換が行いやすいというメリットがあります。
蹴上げ板は、段板の下に設置する爪先が段板の下に入らないように保護する板のことです。
ササラ桁式にしておけば、外階段で多い段板の劣化が起こっても一枚ごとに交換しやすいですし蹴上げ板が無ければ風が通り抜けやすくなり、構造への負担を抑えることができるでしょう。
屋内階段のメリットとデメリット
屋上に階段室や塔屋を作って設置する屋内階段は、室内に設置するため、雨風などによる劣化の心配が要らないというのが大きなメリットです。
しかし、新しく階段を設置する場合には建物の内部構造を変更する必要があるため、工事の手間がかかります。
また、階段室や塔屋は、床面積によっては新しい階として見なされてしまうため、手続きや申請などが必要となってしまう点にも注意しなければいけません。
基本的に既存の床面積の8分の1以下の面積なら塔屋として扱われ、それ以上の場合は階段室として階数に算入されてしまいますので、屋内階段を設置する場合には建築士などとよく相談しておきましょう。
階段の寸法にも注意
床面積以外にも、階段を新設する際には注意しなければいけないことがあります。
建物に設置する階段には、法律によって寸法が定められており、屋上に直通の屋外階段なら階段幅90cm以上にしなければいけません。
ただ、この寸法は住宅向けの場合はやや制限が緩和され、戸建て住宅なら幅75cm以上の寸法があれば大丈夫です。
屋内階段についても同様の寸法となっており、外階段と同じく幅75cm以上となっています。
新しく屋上への階段を設置する場合には、階段寸法にも注意しましょう。
屋上への階段を設置するための費用と相場
屋上に上がるための階段を新たに設置する場合の費用はどれぐらいかかるのでしょうか?
まず、外階段の場合ですが、アルミ製の階段を設置する場合の費用は、シンプルな形状なら約50万円が相場となります。
ベランダから屋上への外階段を設置する場合は、工事の内容にもよりますが、手すり及び滑り止めも含めて約100万円が相場のようです。
ただ、状態によってはベランダを撤去し、新しい階段と踊り場の設置や、建物の補強が必要となることがありますので、リフォームの際には施工会社に検査してもらい、見積もりを立ててもらうと良いでしょう。
屋内階段の場合は、室内の構造変更及び階段の設置、屋上部分への塔屋または階段室の増築が必要となりますので、外階段より施工価格の相場は高めになります。
施工事例から見てみると、屋上への屋内階段の設置価格は約200万円が相場です。
こちらも住宅の構造や工事の内容によって価格が変わってきますので、リフォーム会社にしっかり見積もりを立ててもらうと良いでしょう。
既存階段の補修工事にかかる費用は?
既に外階段や屋内階段がある場合の補修工事にかかる費用は、屋外階段の再塗装が約20万円、屋内階段の木造部分の塗装が約15万円となっています。
屋内階段で踏み板を交換する場合は、枚数にもよりますが、合計で約30万円程度が相場のようです。
外階段の場合は構造にもよりますが、同程度の価格で補修工事が可能となっています。
どちらの場合も補修を行う範囲や修理工事の内容によって価格が変わってきますので、まずはリフォーム会社に見積もりを依頼すると良いでしょう。
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