2024年04月17日更新

監修記事

階段を増設する費用や相場は?

階段のリフォームには、手すりの設置などの簡単な工事から階段の新設や増設、付け替えなどの大規模な工事まで様々な種類があります。それぞれのリフォームの施工方法や費用の相場をまとめました。階段リフォームの注意点やDIYでの工事についても紹介します。

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急な階段を緩やかな階段にするリフォーム

古い住宅の階段は勾配が急なことが多く、上り下りに危険が伴いけがや事故の原因となります。急な階段を緩やかな階段にするための架け替えリフォームを検討しましょう。

階段の架け替えにかかる費用

既存の階段を再利用するよりも新しいものに付け替える方が勾配やデザイン、色などを好み通りにすることができます。しかし、既存階段の撤去費と処分費が発生するためリフォーム費用が高額になる傾向があり注意が必要です。

壁面から独立した階段の場合
既存階段の撤去にかかる費用:約3万~10万円
解体した階段の処分費:約2万~5万円
床の補修費用:約2万~5万円
階段組み立て費用:約20万~50万円
※中クラス仕様インテリア階段セット品

階段の架け替えにかかる合計費用の相場:約30万~80万円

各メーカーから階段セットが販売されているので、予算に応じて好みのデザインや材質のものを選ぶとよいでしょう。階段セットの価格は材質や段数・階段の形状などによって大きく異なります。

階段セットの価格(相場):約20万~50万円

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階段の手すりの設置にかかる費用

勾配が急で上り下りに危険が伴うにもかかわらず予算やスペースの都合で架け替えや付け替えができない時には、階段に手すりを設置するリフォームがおすすめです。しかし、下地の補強が必要な場合には費用は高額になります。

階段に手すりを設置する場合、補強した壁か家の構造体に取り付ける必要があります。手すりが外れるなどということがないよう、階段に手すりを設置する場合はDIYではなくリフォーム会社に依頼するようにしてください。

手すりの設置費用の相場(下地の補強が不要な場合):約5万円~約10万円
手すりの設置費用の相場(壁の上から下地を補強する場合):約10万円
手すりの設置費用の相場(壁を一度はがして下地を補強する場合):約20万円

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階段の新設にかかる費用

部屋の間取り変更を伴う大規模なリフォームでは、階段の新設が必要な場合もあります。家の空間を有効利用できるように階段の位置や形状を熟慮して決めましょう。

吹き抜けやロフトになっている部分に階段を新設する場合は、間取り変更を行うことなく比較的簡単に施工ができます。間取り変更が必要な場合と比べると、費用を抑えることが可能です。

天井に穴をあける費用:約7万円
床・天井の補修費用:約5万円
電気の配線を引き込む費用:約3万円
階段組み立て費用:約20万~50万円
※中クラス仕様インテリア階段セット品

階段の新設にかかる合計費用の相場(間取り変更を伴う場合):約50万円
階段の新設にかかる合計費用の相場(間取り変更を伴わない場合):約30万円
階段セットの価格(相場):約10万~30万円

階段を新設する場所によっては、住宅の構造部分を補強する費用がかかることもあります。

構造部分を補強する費用の相場:約30万円~約50万円

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二世帯住宅の2階部分に外階段を増設する費用

完全分離型の二世帯住宅では、玄関を別々に設置するケースもあります。敷地に余裕があれば新たに外階段を増設し、二世帯住宅の2階部分にも玄関を設けることが可能です。

鉄骨タイプの外階段を増設する費用の相場:約110万円
鉄筋コンクリート・モルタル製の外階段を増設する費用の相場:約200万円

施工価格の相場は階段部分の工法によって異なります。いずれも2階部分の玄関設置費用を含んだ価格です。

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階段下に収納スペースを増設する費用

収納スペースを増やしたい方には、デッドスペースになりがちな階段下の空間に収納を増設するリフォームをおすすめします。予算やお好みに合わせて収納部分の内装や内部に収める収納家具を選択することが可能です。

壁面の解体費用:約3万円
収納内の壁面を整える費用:約2万円(石膏ボードとクロスを貼る場合)
収納内の床面を整える費用:約2万円(フローリングの場合)
収納扉を付ける費用:約3万円(材料・工事費含む)

階段下に収納を増設する合計費用の相場:約10万円

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屋根裏収納やロフトへの階段設置

屋根裏収納やロフトは、普段使わない物などを収納して空間を有効利用することができるため人気があります。各メーカーが製造している、安全で上り下りしやすい専用の階段を設置するとよいでしょう。

ロフトには取り外しが可能なロフトはしごが用いられます。屋根裏収納には天井面に収納が可能なシーリングタラップを設置するのがおすすめです。

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階段リフォームの注意点

階段をリフォームする際には、上り下りする時に事故が起こらないよう安全面への配慮が必要となります。階段の踏み板は、木製の物やカーペットなどの滑りにくい素材を選ぶようにしましょう。

また、階段に手すりを取り付ける際には、取り付ける場所の強度に対する配慮が必要です。住宅の構造体や下地を強化した面に設置する必要があり、下地の補強費などでリフォーム費用が高額になることもあります。

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DIYでの階段新設リフォーム

階段の新設には間取り変更を伴うことが多く、天井に穴を開けたり床や壁の補修などが必要な大規模リフォームとなることがほとんどです。そのためDIYでの階段新設は不可能です。

また、階段の位置は部屋の間取りを左右するため、階段を新設する際には施工経験が豊富なリフォーム会社への相談をおすすめします。階段の位置を間違うと生活動線に無駄ができ、生活しにくい空間となってしまう場合があります。

埋め込み式の足元灯などを設置する場合は、電気工事士の資格を持った専門家による工事が必要となります。DIYでは電気工事を伴うリフォームはできないため、リフォーム会社に依頼するようにしてください。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】下久保彰

2級建築士。建築設計や施工業務を30年以上経験。最近は自営にて各種請負業務を行う。

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