目次
【サイズ別】窓の増設リフォームの費用相場
窓の増設リフォームにおける費用相場を窓のサイズ別にまとめました。ぜひ外壁に窓を作る際の参考にしてください。
増設する窓のサイズ | 費用相場 |
---|---|
小窓 W:~900mm/H:~900mm | 10~15万円 |
腰窓 W:900mm~/H:1,200mm~ | 30~40万円 |
掃き出し窓 W:1,700mm~/H:1,800mm~ | 35~45万円 |
腰窓 W:400mm~/H:400mm~ | 30~50万円 |
費用の内訳は、窓の本体価格と工事費用です。
このように、窓サッシのグレードが上がると、窓の本体価格に伴い費用がかかります。
それに加えて窓のサイズが大きくなれば、工事面積が広がるため費用が高額になります。
また、窓を増設する場所に断熱材が入っている場合、工事費用に差が出る場合があります。これは、補修をして隙間のない状態に戻す工程が必要なことが理由として挙げられます。
- 上記費用には、窓の本体価格と工事費用が含まれています
- 上記費用のほかに、実際の工事では廃材処分費や運搬費などがかかります
2階に窓を増設する場合
2階の外壁に窓を作る場合には、前述の費用相場のほかに仮設足場の費用も頭に入れておきましょう。一般的な戸建て住宅における仮設足場の費用相場は、以下のとおりです。
仮設足場の費用相場 | 600~1,000円(㎡) |
なお、仮設足場の費用は増設する窓の数や増設する場所によっても大きく異なります。
たとえば、窓を1つ増設するなら部分足場で対応可能です。
しかし、複数の窓を増設したり、異なる方角の外壁面に窓を増設したりする場合は建物全体に仮設足場を設置しなければなりません。
また、近隣の状況や建物の立地条件などによっては安全対策のため別途費用がかかる場合もあります。
このような予想外の出費に慌てないためにも、2階に窓を増設する際は、リフォーム予算に余裕を持たせることを心がけましょう。
窓の増設にかかる費用を抑えるコツは?
窓の増設の費用を抑えるコツを3つご紹介します。
【コツ1】窓サッシのグレードを下げる
窓サッシはメーカーごとにグレードが設定されているものが多く、このグレードを下げることでリフォームにかかる費用を抑えられます。
グレードによって窓サッシの価格がちがうのは、窓サッシに使用されるガラスやその他性能が異なることが理由です。
たとえば、高性能の窓サッシを選べば断熱効果が期待できますが、通常の窓サッシに比べて費用が倍以上になるケースもあります。
むだな出費を抑えるためにも、あらかじめ家族と話し合い、窓リフォームの目的に合った窓サッシを選ぶようにしましょう。
【コツ2】適切なサイズの窓を選ぶ
ニーズにあう適切な窓のサイズを選ぶと、リフォームにかかる費用を抑えられます。
せっかく窓の増設をするなら大きい窓が良いと考えがちですが、小さくても要望をかなえられる場合があるためです。
例えば、キッチンやトイレへの明かりとり窓を作りたい場合、窓の設置位置を高くすると、小さい窓でも十分に採光が得られる効果があります。
設置する窓のサイズを、小さくても適切なサイズにすると、費用を抑えることにつながります。
【コツ3】補助金や助成金を使う
補助金や助成金を使うと、費用を抑えることが可能です。
窓の増設リフォームは補助額の上限はありますが、対象になる補助金や助成金の対象になるためです。
リフォーム業者や各自治体等に問い合わせをおすすめします。
窓の増設リフォームに使える補助金・助成金
2024年現在、窓の増設リフォームでは以下の補助金・助成金が利用対象となります。
上記の補助金はいずれも、指定された型番の窓サッシのみ利用可能。
また、増設した窓の大きさや工事内容などによっても補助金の金額が異なります。
なお、登録事業者でないとこれらの申請はできません。
窓の増設を検討する際は、依頼する業者が登録事業者なのかをあらかじめ確認しましょう。
また、補助金や助成金は、上記のほかにも各自治体等から申請可能なものもあるため、各自治体のHPなども確認するのがおすすめです。
窓の増設リフォームの工事期間
工事内容などにもよりますが、窓の増設リフォームにおける工事期間は、3日〜1週間程度が目安となります。
窓の増設のために外壁側からも内壁側からも穴を開け、窓を入れた後は内外壁ともに補修をしたりと、さまざまな工程があるためです。
小さい窓の場合は補修面積も小さく、工期が短くなります。
断熱材が入っている壁に窓を増設したい場合は、同じサイズの窓の増設でも工期に差がでることがあります。
断熱材の補修も必要になるためです。工事を急ぎたい場合は詳細な見積もりの確認が必要です。
2階に窓の増設を検討する場合は、仮設足場が必要になる分、1階に比べて工期が長くなるので注意しましょう。
窓を増設するリフォームのメリット
ここでは、窓を増設するリフォームのメリットについて解説します。
【メリット1】部屋が明るくなる
窓が増設すれば、暗かった部屋も日中でも照明のいらない明るい空間に様変わりします。
これは、窓を増設することで日中でも太陽の光が部屋に差し込むからです。
たとえ小さいサイズの窓であっても、思ったよりも部屋に自然光が入ってきます。
より多くの自然光を部屋に取り入れたい場合は、窓を増設する部屋の方角や、近隣の建物状況などもあらかじめチェックしておきましょう。
【メリット2】換気機能が上がる
窓ができることで、換気機能が上がります。
これは、外壁に新たな開口部ができ、風の通り道ができるためです。
換気機能が上がると、定期的に空気の入れ替えができるので、清潔な住環境を整えられます。
また、換気機能の向上は、建物にとってもメリットがあります。
具体的には、湿気がこもりにくく、結露やカビの予防につながり、傷みにくくなります。
風の通り道は、向かい合うことで、より有効に機能します。窓を増設する際は、既存の窓や開口部と向かい合う場所にプランニングしましょう。
【メリット3】視覚効果が上がる
窓を増設して部屋の開放感が向上すると、視覚効果が上がり、部屋全体が広くなったような感覚になります。
これは、もともと壁だった場所に外の景観が見え、見える情報が変わってくるためです。
閉鎖的だった空間にメリハリが生まれ、部屋が広く見えます。
【メリット4】光熱費を削減できる
窓サッシの種類で断熱機能の高い窓を選ぶと、冷暖房費を抑えられるため光熱費の削減が期待できます。
これは樹脂サッシはアルミに比べ、約1000倍の耐熱性能を持っていると言われており、断熱効果が期待できるためです。
基本的には開口部が増えることで、家の中の断熱効果は落ち、外気温の影響を受けやすく、家の中が冬は寒く、夏は暑くなってしまいます。
しかし、樹脂サッシや複層ガラスなど断熱効果のある窓を選ぶことで、窓を増設するメリットを受けられることはもちろん、断熱効果を下げることなく、冷暖房費の節約も期待できるでしょう。
窓を増設するリフォームのデメリット
窓の増設リフォームには、残念ながらデメリットもあります。
後悔しないためにも、あらかじめデメリットをチェックしておきましょう。
【デメリット1】断熱性が低下する
開口部が増えるため、家の中の断熱性が下がります。
開口部が多ければ多いほど外の寒気、暖気が家の中に入ってくると考えられるためです。
断熱性が低下し、冬は寒く、夏は暑くなります。
この対策としては、
- 断熱効果の高い窓サッシを選ぶ
- 既存の窓サッシに内窓をつける
といった方法があります。
また、工事の際に断熱材の補修がきちんと行われているかを確認することも重要です。
【デメリット2】結露の発生するおそれがある
開口部が増えることで、結露を起こす可能性があります。
外の冷たい空気が窓から家の中に入り込みやすくなり、家の中の暖かい空気が冷やされ結露が起きやすくなるためです。
結露が発生するとカビにつながることもあります。
この対策としては、樹脂などの断熱効果の高い窓サッシを選ぶこと。
温度差が解消され、外気温からの影響を受けにくくなります。
窓の増設で失敗しないための注意点
窓の増設リフォームで、失敗しないための注意点を解説します。
壁に開口部を作ってからでは手遅れになることもあるため、十分な計画を立てましょう。
【注意点1】建物の構造を確認する
窓の増設が可能な壁かの構造確認が必要です。
外壁には「構造壁」といい、壁の中に「筋かい」などの構造強化の部材が入っている壁があります。
構造壁に窓を増設してしまうと、建物の耐震機能が落ちる可能性があるためです。
なお、建物の新築時には、あたかじめ構造壁と開口部の割合が適切かの構造計算をしています。
窓を増設を検討している箇所に、どの程度の大きさの窓サッシが新設できるのかをしっかり確認をしましょう。
【注意点2】室内の風通しを考える
窓を増設することで、通風がどう変わるかを考えておく必要があります。
風通しが良くなることで、室内の気温の変化、結露の予防など、快適に暮らすための効果が得られます。
窓の増設をしたいと考える1番の理由は採光を増やすことのため、見落としやすく注意が必要です。
特に向かい合った開口部は通風に有効なため、既存窓との向きを合わせて、窓を増設する場所を選ぶことをおすすめします。
【注意点3】外からの視線を意識する
外からの視線を考えてみることをおすすめします。
窓を増設したものの、隣地や設置する道路からの視線が気になることがあるためです。
昼と夜とでは印象が異なるため、時間ごとに室内からの見え方をシミュレーションしてみると安心です。
気になる場合は窓ガラスをすりガラスにしたり、外からは見えない加工にするなどの対策方法があります。
【注意点4】防犯面に問題がないか確認する
防犯の問題がないかを確認する必要があります。
開口部が増えると、外からの侵入経路も増えるためです。
見えにくい場所になっていないか、窓の大きさや高さなどの検討も必要です。
不安な場合は、強化ガラスを選ぶなどの防犯対策が有効です。
【注意点5】建物内外の騒音を意識する
建物の外からと中から、気になる騒音がないかの確認が必要です。
開口部が増えることで、外の騒音が聞こえやすくなり、家の中の音も外に聞こえやすくなります。
騒音が気になる場合や、小さなお子様への対策としては、あらかじめ防音のガラスを使うなどの対応も可能です。
【注意点6】家具のレイアウトを考える
家具の設置に問題がないか確認をおすすめします。
室内側からは、壁面が減るため、従来通りの家具の置き方では難しい場合があります。
窓の設置位置を高くしたり、壁面を減らさずに窓を増設することも可能です。
あらかじめ、窓を増設した場合の家具のレイアウトを考えておきましょう。
窓の増設リフォームで業者を選ぶポイント
窓の増設のリフォームではどんな施工業者を選んだら良いでしょうか。
窓の増設では外壁に穴を開けることになるため、失敗はできるだけ避けたいもの。
ここでは、慎重に選ぶために事前に確認しておきたい項目を解説します。
【ポイント1】建物の構造の知識があるか
構造的に問題がないかの見極めが必要です。
「筋交い」といって、建物の構造を強くする部材が入っている壁に窓を増設してしまうと、耐震効果が落ちる可能性があるためです。
業者によっては工事のみを請け負うところもあり、構造壁に窓を作ってしまった失敗例もあります。
新築ではなく、既存住宅の外壁に開口部を作るため、特に建物の構造の知識が大切です。
せっかく窓を増設しても、耐震に不安が起きたら家として機能しなくなってしまいます。
【ポイント2】窓断熱の知識があるか
窓の増設リフォームで業者を選ぶ際には、業者が窓断熱の知識を持っているかも重要なポイントです。
断熱材が入っている壁に工事をする場合、適切に隙間を埋めないと断熱効果が落ちる可能性があります。
開口部が増えれば断熱性能が低くなるため、正しい施工知識を持って、断熱効果を保つ工事が求められます。
【ポイント3】専門業者とスムーズな連携が取れるか
多くの職人と連携が取れる業者だと安心です。
これは、窓の増設リフォームには多くの工程があり、職種ごとに異なる職人が請け負うことになるためです。
また、足場が必要な場合は、専門の職人が足場を組む必要があります。
工程ごとに職人と連携をとり、スムーズな工事ができるのかは業者の腕の見せどころと言えるでしょう。
【ポイント4】見積の内容がわかりやすいか
見積もりがわかりやすく、工事の詳細がきちんと説明ができるのかを確認しましょう。
窓の増設リフォームには多くの工程があり、職人の出入りも多いため、どんな工程が行われているのか明確にする必要があります。
見積もりがわかりやすいと、後で困ったことがあったり、メンテナンスが必要になったりしても、対応できる業者であることがわかります。
窓の増設リフォームの経験があり、施工例などを見せてもらえる業者だとより安心です。
【ポイント5】補助金の申請ができる登録業者なのか
窓の増設リフォームの補助金申請の登録事業者かの確認をしましょう。
窓の増設リフォームの補助金は、施主や工事が条件を満たすことに加え、申請ができるのは登録してある業者のみの場合がほとんどです。
申請期限もある中で、細かく対応すべき項目も多く、経験がある業者だとスムーズに補助金を使うことができます。
窓の増設リフォームの施工事例
ここでは、窓の増設リフォームの施工事例を紹介します。
【事例1】リビングにまるで絵画のような景観を
庭の景観が楽しめるようにリビングに窓を増設した事例です。
窓の景観が加わることで、リビングの印象がやわらかくなりました。
【事例2】玄関を開放的な空間へ
リビングと玄関に窓を増設した事例です。
採光に問題があった部屋が明るく開放的になりました。
窓リフォームの業者選びで後悔しないために
必ず相見積もりを複数取って比較しましょう!
なぜならリフォームの費用・工事方法は、業者によって大きく異なるからです。
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