2020年01月15日更新

監修記事

屋根裏部屋の増築にかかる費用の相場は?メリット・デメリットも紹介!

収納場所の確保のために、スペースを活用して屋根裏部屋を作ることがあげられます。この記事では増築の費用やメリット・デメリット、DIYでの工事は可能かなどを紹介します。確認申請など注意しなければならない点もありますので、併せて説明していきます。

屋根裏部屋を後付けまたは増築する際にかかる費用と相場

戸建て住宅の屋根裏スペースをリフォームして屋根裏部屋を作ったり、既にある屋根裏部屋に増し床工事を行ったりする場合、費用はどれぐらいかかるのでしょうか?

屋根裏部分に床を張り、壁などに断熱材を施工し、分配器から電気配線を行うといった基本工事だけなら費用は6畳で約100万円が相場となります。

費用の内訳は、天井部分に階段や梯子を設置する工事が約10万円、床面の施工が1畳あたり約2万円、断熱工事が床面と屋根、壁への施工で約60万円です。

電気工事については、分配器からの配線追加および換気扇の設置、照明の設置、コンセントの追加といった基本工事なら費用は約6万円が相場となっています。

その他の工事の相場については、壁へのクロス貼りおよび階段の設置などの基本工事が約15万円です。

屋根裏部屋の増築にかかる費用の相場は?

既存の屋根裏部屋を拡張する増し床工事の費用

既に屋根裏部屋や屋根裏収納がある場合には、床として使用していない部分があれば床面を新しく張ることでスペースを拡張することができます。

この工事は「増し床工事」と呼ばれており、費用は既に断熱工事などの基礎工事が行われている場合なら1畳あたり約2万円、断熱工事が必要な場合は、追加で約20万円が目安となります。

増し床工事による屋根裏部屋および屋根裏収納の拡張については、屋根裏スペースにどの程度空きがあるかによって拡張できる面積が変わってきますので、施工の際にはリフォーム会社に確認してもらうと良いでしょう。

屋根裏部屋に収納スペースを増築する場合の費用

屋根裏部屋に増し床工事を施し、収納スペースを増設する場合については、屋根裏部屋の増築工事と費用はほとんど変わりません。

ただ、部屋を拡張する工事と違い、追加の壁面や扉などを設置する場合については追加で費用がかかります。

費用の相場については、拡張のみを行う場合が拡張面積1畳あたり約2万円。

壁や扉を設置する場合については、壁および扉の設置、クロス貼り等を含めて追加で約20万円が相場です。

屋根裏部屋を増築リフォームした場合のメリットとデメリットについて

屋根裏部屋を増築リフォームした場合、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか?

一般的な一戸建て住宅に屋根裏部屋を増築した場合について見てみましょう。

家屋に屋根裏部屋を増築するメリットは?

屋根裏部屋の増築にかかる費用の相場は?

屋根裏部屋を増築する最大のメリットは、住宅内で使用できるスペースを拡張することができるということです。

家族の増加や成長に伴って収納スペースや居住空間が不足している場合などには、屋根裏部屋や屋根裏収納を増築することでより快適な生活を送ることができるでしょう。

また、収納として使用する場合には、通常の押入れやクローゼットに比べて収納スペースを広く取ることができるため、比較的大きな物品でも収納しやすいのもメリットといえます。

その他にも、ロフトなどに比べて視線や生活音を遮ることができるため、プライバシーを確保しやすいのもメリットです。

家屋に屋根裏部屋を増築した場合のデメリットとは

屋根裏部屋は天井部分が屋根のすぐ下になるため、外気温の影響を受けやすいというデメリットがあります。

通常、家屋は屋根裏空間によって天井から伝わる熱を遮断することで日光などの影響を抑えているのですが、屋根裏部屋の場合はこの空間が存在しないため、どうしても外気温に影響されやすいのです。

そのため、快適に暮らせる屋根裏部屋を作る場合には、天井や壁、床に十分な断熱工事を施す必要があります。

その他のデメリットについては、出入りの方法によっては品物の出し入れが難しいという点です。

屋根裏部屋への登り降りについては、天井部分に穴を開け、作り付けの階段を設置しますが、階段を設置すると住宅内のスペースが減少するため、収納目的では折りたたみ式の梯子を設置する場合があります。

階段の場合はある程度の品物なら簡単に持ち運ぶことができますが、梯子については荷物の大きさによって持ち運ぶことが難しくなり、せっかくの収納スペースを有効活用することができません。

このような場合の対処方法については、クレーンのように荷物を引き揚げることができるウインチを設置するのがおすすめです。

ウインチには人力で引き揚げるタイプとモーターを利用するタイプがありますので、収納したい品物の大きさや重さに合わせて選ぶと良いでしょう。

ウインチの設置価格の相場は電動タイプなら約30万円、手動タイプなら約10万円となります。

費用面が気になるという場合には、施工後に必要となった際に後付けすることも可能ですので、まずは取り付けずに様子を見ても良いでしょう。

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屋根裏部屋を増築する際に注意することは?

リフォームで屋根裏部屋を増築すると、収納スペースや居住空間を広げることができますが、いくつか注意しなければいけない点があります。

ひとつめの注意点は、法律や税制の問題です。

床面積が10平米を超える場合は確認申請は増築で、10平米以下でも大規模の模様替の申請手続きが必要です。

屋根裏部屋は、天井高が最大1.4m以下、床面積が直下階の半分以下を超えた場合、屋根裏ではなく新規階の増築として扱われ、延べ床面積が増えてしまい、固定資産税が増えてしまいます。

また、自治体によっては屋根裏への階段設置が規制されている場合があり、折りたたみまたは収納式梯子しか設置できません。

もうひとつの注意点は、収納として使用する場合、構造によっては収納しない方が良い品物があるということです。

屋根裏は屋根からの熱が伝わりやすく、湿気もこもりやすいため、断熱工事および空調工事を施していない場合には、精密機械や衣類、書籍などの品物を保管するのが難しくなります。

分配器から電気配線を引き、換気扇を設置し、天井や壁面に断熱工事を施すことによって湿気や熱の問題は解決できますので、気になるという方は施工の際に換気扇や断熱を施しておくと良いでしょう。

DIYで屋根裏部屋をリフォームすることはできる?

屋根裏スペースをDIYで後付けリフォームすることはできるのでしょうか?

屋根裏部屋のリフォームでは、快適に利用するために断熱材の施工や電気工事などが必要となります。

断熱材の施工については断熱ボードの設置などで対処できるため、DIYでの施工も可能ですが、分配器の設置や配線の設置、コンセントの増設などの電気工事については施工の際に資格が必要となるため、DIYでは難しいでしょう。

資格をお持ちの場合でも、電気関係はひとつのミスで火災や事故に繋がる危険性が高いため、経験がない方の施工はあまりおすすめできません。

また、床面の工事についても、強度や防音などに配慮した施工はやや難易度が高いのです。

DIYなら部材さえ用意できれば人件費を抑えることができるというメリットがありますが、仕上がりや安全性といったリスクもあります。

多少の価格差がかかっても、将来的な使い勝手や安全性を考え、リフォーム会社などに設計および施工を依頼した方が良いでしょう。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】下久保彰

2級建築士。建築設計や施工業務を30年以上経験。最近は自営にて各種請負業務を行う。

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