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床の防音リフォームとは?音の種類と対策を知ろう
マンション生活では、足音や物音は下の階に響きやすく、トラブルに発展してしまうことも少なくありません。そんな悩みを解決するためには、床の防音リフォームが有効です。
床の防音リフォームでは、音の種類や防音の仕組みを知ることが大切です。
軽い物を落とす音と、人が飛び跳ねる音では、効果的な対策が異なります。以下に、音の伝わり方と対策方法について解説します。
固体伝播音と空気伝播音の違いを把握しよう!
【固体伝播音】
固体伝播音とは、建物の床や壁などが振動して伝わる音のことです。例えば、床を歩く音や、物が落ちる際の音がこれにあたります。これらの音は床や壁といった建物の構造体を伝わり、離れた場所まで聞こえてきます。
床から伝わる固体伝播音は、適切な床防音リフォームによって改善できる場合があります。これには、軽量床衝撃音と重量床衝撃音の2種類があり、それぞれ性質と対策方法が異なります。
【空気伝播音】
空気伝播音とは、音が空気中を振動しながら伝わる音のことです。例えば、人が話す声やテレビの音、音楽やペットの鳴き声などがこれにあたります。
軽量床衝撃音(LL:Lightweight Impact Sound Level)
固体伝播音のうち、軽いものが床に落下したときに発生する比較的高い周波数の音です。
例えば、スプーンを落としたり掃除機が当たるときの「コツン」という音や、小さな子どもやペットが歩く「トントン」という音がこれに当たります。
軽量床衝撃音を減らすためには、床の表面で発生した音が階下へ伝わりにくい材料を選ぶことが重要です。もっとも効果的な方法は、防音フローリングへのリフォームです。そのほか、カーペットやスポンジマットなど、クッション性のある柔らかい材料を敷くことでも改善できます。
重量床衝撃音(LH:Heavyweight Impact Sound Level)
固体伝播音のうち、重いものが床に落下した時に発生する比較的低い周波数の音です。人が勢いよく歩いたり飛び跳ねたときに発生する、「ドンドン」「ズシンズシン」という音がこれに当たります。
重量床衝撃音は、建物の構造そのものに影響されやすくく、コンクリートスラブなどの構造体の厚さや強度が重要です。薄いカーペットや防音フローリングではほとんど低減できません。二重床工法による本格的な床防音リフォームが効果的です。
床の防音リフォームにかかる費用はどれくらい?
床の防音リフォームの費用は、防音リフォームする床面積 × 面積あたりの単価で算出されます。
ここでは、12畳間(約20㎡)を例に主な工法の費用相場のめやすをご紹介します。
防音フローリングに張り替える | 40万〜50万円 |
乾式二重床工法にリフォームしてフローリングを張る | 60万〜80万円 |
防音カーペットを貼る | 20万〜30万円 |
DIYでカーペットやマット、コルクタイルを敷く | 5万〜15万円 |
単価は主に以下の条件で決まり、工法や材料のほか、部屋の規模や形状によっても変わります。
- 工法の種類:直張り工法、二重床工法、置き敷きなどの種類
- 仕上げ材料:フローリング、カーペット、マットなどの種類とグレード
- 部屋の規模:面積が小さいほど単価が上がる傾向がある
- 部屋の形状:凹凸の多い複雑な形状では単価が上がる傾向がある
- 付帯工事等:巾木や壁、ドアやキッチンなどのリフォームが同時に必要な場合は追加費用がかかる
床材の遮音等級とは?
床防音リフォームで床材や工法を検討する際には、遮音等級について理解する必要があります。
マンションの床はコンクリートスラブと床仕上げ材・下地材から構成されており、これらを総合して防音性能が決まります。
しかし、マンションのリフォームでコンクリートスラブの改修はできません。このため、防音フローリングや二重床工法の性能を表す遮音等級が重要になるのです。
フローリングなどの床材が、床衝撃音をどれくらい低減できるかを等級表記する方法として「ΔL等級(デルタ・エル等級)」が使われています。
ΔLL等級(デルタ・エル・エル等級):軽量床衝撃音の低減効果を示す等級
ΔLH等級(デルタ・エル・エイチ等級):重量床衝撃音の低減効果を示す等級
等級 | 音の感じ方のめやす |
ΔLL-5 | 非常に高い遮音性能。硬いものを落としたり引きずる音がほとんど聞こえない 。 |
ΔLL-4 | 高い遮音性能。スプーンを落とす音、椅子を引く音がかすかに聞こえる。 |
ΔLL-3 | 良好な遮音性能。本を落とす音、軽い物の移動音が小さく聞こえる。 |
ΔLL-2 | 標準的な遮音性能。食器を置く音、ドアの開閉音が聞こえる。 |
ΔLL-1 | 最低限の遮音性能。物を落とす音全般、日用品の操作音が聞こえる 。 |
等級 | 音の感じ方のめやす |
ΔLH-4 | 最高レベルの遮音性能。子供の飛び跳ねる音、大人の歩行音がほとんど気にならない。 |
ΔLH-3 | 高い遮音性能。家具を動かす音、重い物を落とす音があまり気にならない。 |
ΔLH-2 | 標準的な遮音性能。子供の走り回る音、重い足音が少し気になる。 |
ΔLH-1 | 最低限の遮音性能。重い物の落下音や歩行音が気になる。 |
上ではΔL等級について解説していますが、以前は「LL-45」のように表記されるL等級が一般的でした。
これは、空間全体の遮音性能を表す推定値で、コンクリートスラブなどの諸条件も影響します。JIS規格の改正によって、床材単体の遮音性をより正確に示すΔL等級へ移行が進んでいます。
マンションで床防音リフォームをする方法とは?
マンションの床防音リフォームには、防音フローリングの直張り工法、二重床工法、そしてカーペット等による簡易的な方法があります。
ここでは、それぞれの防音効果やメリット・デメリットについて詳しく解説します。
防音フローリングの直張り工法で床防音をする方法
マンションの床防音リフォームでもっとも一般的なのが、防音フローリングの直張り工法です。
直張り工法とは、コンクリートスラブの上に直接、防音フローリングを張る方法です。二重床工法のように厚みが増えず、工事費用が安価で工期も短いのが特徴です。
防音フローリングは、裏面に貼られた厚さ3〜4mmの遮音材によって振動を吸収する構造になっています。
一般的にΔLL-4程度の等級を有し、「コツコツ」という軽量床衝撃音の低減(ΔLL)には有効ですが、「ドスンドスン」という重量床衝撃音の低減効果(ΔLH)は期待できません。
また、防音フローリング特有のふわふわと沈むような歩行感が不自然に感じられる場合があり、できればショールーム等で実物を体験されることをおすすめします。
二重床工法で床防音をする方法
二重床工法は、コンクリートスラブの上に防音性を持つ特殊な二重床システムを施工し、その上にフローリングなどの床材を張る防音リフォーム方法です。
防振ゴムなどで床を浮かせて空間を作ったり、フローリングとの間に挟んだ制振材によって振動を吸収することで、高い遮音効果が得られます。
二重床工法ではΔLL-3、ΔLH-2〜3程度の等級を有する製品があり、軽量床衝撃音の低減(ΔLL)だけでなく、重量床衝撃音の低減(ΔLH)にも有効です。
使用できる仕上げ材の選択肢が広く、防音フローリングではない戸建て用のフローリングやカーペットなども選択できます。
また、二重床に適度なクッション性があり、直張りの防音フローリングに比べて自然な歩行感が得られることも特徴です。
ただし、防音性能が高いぶん工事費用が高く、工期も多くかかります。そのうえ、床の厚みが増すため、ドアや巾木・壁クロスなどの大がかりなリフォームが必要になる場合があります。
防音カーペットやマットで床防音をする方法
既存の床材の上に、防音カーペットや防音マットなどを敷く方法もあります。
厚さが数ミリ程度と薄く、施工が簡単なため、防音フローリングへの張り替えや二重床によるリフォームに比べて費用や工期が少なく済みます。
硬いものが当たる「コツコツ」という高い周波数の音を多く吸収できますが、防音フローリングに比べて効果は劣ることが多いです。
低い音や重量床衝撃音を低減する効果はほとんどないと考えて良いでしょう。
木造2階の床防音リフォームをする方法とは?
戸建て住宅でも、2階の床から下の階に伝わる音が気になることがあります。
たとえば、二世帯住宅や子ども部屋の直下に主寝室がある場合などでは、床の防音リフォームが効果的です。
軽量床衝撃音については、これから紹介する床や天井のリフォームによってある程度の低減効果が得られます。
ただし、木造の床にはマンションのコンクリートスラブのような分厚く重い構造体がないため、重量床衝撃音はあまり低減できません。
遮音マットで床を防音する方法
遮音マットの施工は、木造の床防音リフォームでもっとも一般的な方法です。
フローリングなどを張り替える際に、振動を吸収する特殊なマットを下に敷き込むことで、主に軽量床衝撃音が階下に伝わるのを軽減できます。
床仕上げ材はフローリングのほか、合板を張った上にカーペットやクッションフロアにするとさらに効果的です。
1階の天井で防音する方法
木造住宅の2階の床から発生した音は、1階の天井裏の空間を通り、天井材から伝わります。
このため、2階の床防音リフォームと合わせて1階天井の防音リフォームを行えば、より効果的に防音ができます。具体的には、以下のような方法があります。
- 1階の天井裏にグラスウールなどの吸音材を敷き詰め、音の響きを減らす
- 2階の床や根太、梁から独立した吊木受けで天井を吊り、振動が直接伝わりにくくする
- 直下の部屋の天井材を2重張りにするなど、厚く、重いものにする
防音フローリングの種類と選び方とは?
マンション用として販売されている防音フローリングには、さまざまな種類があります。
防音性だけでなく、以下のような仕様や特徴をカタログや実物サンプルで確認し、好みのフローリングを選択しましょう。
価格で選ぶ
防音フローリングの価格は、表面素材の厚さや樹種、塗装の種類などにより大きく異なります。一般的に、天然木の厚みが増すほど高価になります。
また、希少な樹種や高級木材を使用したものは、さらに価格が上がります。予算に応じて、適切な素材と品質のバランスを検討しましょう。
サイズ(幅・厚さ)で選ぶ
防音フローリングの板幅は、空間の印象に大きく影響します。1枚の板幅が広いほど天然木らしさや高級感が増し、価格も上がる傾向にあります。
部屋の広さやデザインに合わせて、適切なサイズを選択しましょう。
フローリングの厚さはほとんどの製品で12〜13mmとなっていますが、表面素材の天然木の厚さに違いがあります。
表面素材で選ぶ
表面素材は、天然木の挽き板(厚さ1.5mm以上)、天然木の突き板(厚さ0.3~0.5mm)、化粧シート(プリント柄)などがあります。
天然木は高級感があり、厚みが大きいほど本物の質感が楽しめます。
化粧シートは比較的安価で手入れが簡単です。デザインの好みや使用環境に応じて選びましょう。
遮音等級で選ぶ
マンション用として販売されているフローリングは、いずれも基本的な遮音性能を持っており、ΔLL-4(またはLL-45)程度の遮音等級を有しています。
マンションでは、現状の遮音性能を下回らないよう、管理規約で定められた遮音等級を満たす製品を選ばなければなりません。
耐熱性・衛生・耐久性で選ぶ
床暖房やホットカーペットを使用する場合は、それらに対応した耐熱性のある防音フローリングを選ぶ必要があります。
抗菌、抗ウイルス、低VOC(揮発性有機化合物)などの機能を持つ製品は、衛生的で安全な住環境を実現します。
また、汚れや傷に強い表面加工や、フリーワックスタイプは、メンテナンスの手間を軽減し、長期間にわたり美しさを保ちます。
防音フローリングのおすすめ製品
ここでは、マンションの直張り工法用防音フローリングのおすすめ製品と仕様・特徴を紹介します。
大建工業 「オトユカフロア45Ⅱ」
大建工業の「オトユカフロア45Ⅱ」は、歩行時の沈み込み感が少なく、階下への音を軽減する高い遮音性能が特徴です。
天然木化粧の美しい見た目も魅力で床暖房にも対応しており、快適な住空間を実現します。
材料参考価格 | ¥17,430~¥18,160/㎡ |
幅×厚さ | 145mm(木目は1/2)×12mm(遮音材厚さ3mm) |
表面素材 | 天然木 突き板 |
遮音等級 | ΔLL-4 |
機能の特徴 | 床暖房対応、ホットカーペット対応 抗菌、低VOC すべりに配慮、すり傷に強い |
朝日ウッドテック 「ライブナチュラル・プレミアム」
朝日ウッドテックの「ライブナチュラル・プレミアムシリーズ」は表面に厚さ1.5mmの無垢材挽き板を使用する高級防音フローリングです。
無垢フローリングのような美しさや質感と、防音性能や床暖房対応を兼ね備えています。
材料参考価格 | ¥25,000~¥37,880 /m² |
幅×厚さ | 145mm×13.7mm(遮音材厚さ4.5mm) |
表面素材 | 天然木 無垢材挽き板(厚さ1.5mm) |
遮音等級 | LL-45(ΔLL-4相当) |
機能の特徴 | 床暖房対応、ホットカーペット対応 抗ウイルス、抗菌 耐摩耗、ペット対応、ヒビワレ防止、フリーワックス |
ウッドワン 「グランドフローリングL-45」
ウッドワンの「グランドフローリングL-45」は、幅広の単板を使用し、高級感ある見た目と高い遮音性を両立しています。
床暖房に対応しており、傷や汚れに強く耐久性にも優れています。
材料参考価格 | ¥12,780/㎡ |
幅×厚さ | 145mm×13mm(遮音材厚さ4mm) |
表面素材 | 天然木(単板 厚さ0.5mm) |
遮音等級 | ΔLL-4 |
機能の特徴 | 床暖房対応、ホットカーペット対応 抗菌、低VOC 汚れに強い、すり傷に強い、フリーワックス |
パナソニック「ベリティスフロアー ダブルコート 直貼タイプ45耐熱」
パナソニックの「ベリティスフロアー ダブルコート 直貼タイプ45耐熱」は、高い遮音性と耐熱性が特徴の床材です。
床暖房に対応し、抗ウイルス・抗菌加工で衛生面も配慮されています。表面素材には特殊化粧シートを使用し、ベリティスシリーズの建具とコーディネイトしやすい色柄を揃えているのも魅力です。
材料参考価格 | ¥14,000/㎡ |
幅×厚さ | 142mm×13mm(遮音材4mm) |
表面素材 | 特殊化粧シート |
遮音等級 | ΔLL-4 |
機能の特徴 | 床暖房対応 抗菌、抗ウイルス 汚れに強い、すり傷に強い、フリーワックス |
目的ごとに最適な床防音の方法とは?
床の防音リフォームは、生活スタイルや問題となる音の種類によって最適な方法が異なります。
下の階への足音対策、古いマンションでの対策、楽器演奏やオーディオのための本格的な防音、そしてDIYでできる簡単な対策など、それぞれのケースに応じた効果的な方法があります。
ここでは、目的や状況ごとに、おすすめの床防音リフォーム方法をご紹介します。予算や住宅の条件に合わせて、最適な防音対策を選びましょう。
子供やペットの足音を防ぎたい
お子様やペットがいる家庭で足音が気になる場合には、防音フローリングへのリフォームがおすすめです。
防音フローリングは、足音や爪音、おもちゃが落ちる音などの軽量床衝撃音を低減します。ΔLL-4以上(LL-45以上)の性能を持つ製品を選べば、高い防音効果が期待できるでしょう。
特に音が発生しやすい場所では、防音フローリングの上にカーペットやラグなどを敷くことも効果的です。柔らかい素材が高い周波数の音を吸収し、より目立たなくすることができます。
防音リフォームだけでなく、生活習慣の見直しも大切です。勢いよく飛び跳ねるときの重量床衝撃音は、床の防音リフォームで完全に防ぐことはできません。
ペットの場合は、定期的な爪切りを心がけましょう。
楽器演奏やオーディオのために床防音をしたい
楽器演奏やオーディオを楽しむ際には、楽器やスピーカーを直接床に置かずに、防振マットや厚手のカーペットなどを重ね敷きするなど、床への振動伝達を抑える工夫をしましょう。
防音フローリングは固体伝播音を軽減できますが、楽器やスピーカー、テレビなどから発生する空気伝播音に対しては、あまり効果がありません。
より効果的な防音を行うためには、壁や天井にも吸音材を設置するなど、部屋全体で音を減らす対策が必要です。
音量の大きい楽器やスピーカーを使用する場合は、防音工事の専門業者に相談し、専用の防音室の設置も検討しましょう。
演奏や視聴が深夜にならないよう、時間を制限することも大切です。
コンクリートスラブが薄いマンションで床防音をしたい
コンクリートスラブが薄いマンションでは二重床工法へのリフォームがおすすめです。
古めのマンションはコンクリートスラブが薄いことが多く、防音フローリングのリフォームだけでは重量床衝撃音を十分に防げない場合があります。このようなケースでは、二重床工法にリフォームすることで改善できます。
ただし費用が高くなる傾向があり、床の厚みが増えてドアの納まりや天井高さにも影響します。また、床の荷重が増加するため、建物の構造上の問題がないか確認が必要です。
管理規約で制限がある場合もあるため、事前に管理組合に確認することが重要です。
DIYで簡単に防音対策をしたい
防音フローリングの施工は高度な技術と精度を要するため、基本的にDIYではできません。
手軽にできる床の防音対策としては、騒音の原因となる部分の床に防音マットや防音カーペット、コルクタイル、ジョイントマットなどを敷く方法があります。
これだけでも、「コツン」という高い周波数の音には一定の効果が得られます。
DIYでは、本格的な防音工事と比べて費用を抑えられ、気分や状況が変われば元に戻すことも簡単です。
ただし見た目が美しくなく、段差ができたり掃除がしにくくなり、防音の効果も限定的です。
床の防音リフォームで失敗しないための注意点とは?
床の防音リフォームで注意すべきポイントについて、以下に解説します。
注意点①床以外の防音リフォームも同時に検討する
床の防音リフォームで低減できるのは、床へ直接加わる衝撃音だけです。発生する音の種類によっては、床だけでなく壁や窓、天井も含めた総合的な対策が必要な場合があります。
特に窓からの音漏れは意外と多いため、防音サッシや内窓の設置も検討しましょう。壁や天井には防音パネルや吸音材の取り付けが効果的です。
注意点②防音材の重さに制限がある
防音材の重さには注意が必要です。構造上の安全性を考慮して床の積載荷重が定められており、重すぎる防音材を使用すると、建物に悪影響を与える可能性があります。
例えば、既存の床の上にコンクリートを流し込むという工事はできません。
床のリフォームを計画する際は、使用する材料の重さを確認し、建物の構造に適しているかを専門家に相談しましょう。
注意点③マンションの管理規約や施工時の近隣配慮に注意する
マンションでの防音リフォームは、管理規約に注意が必要です。特に、現状より防音性能を落としてはいけないという規定があります。
例えば、二重床工法のマンションで直張り工法へリフォームすることは原則としてできません。これは、重量床衝撃音の遮音性が低下してしまうからです。
リフォーム前に必ず管理組合に相談し、管理規約や設計図書を確認しましょう。
また、床を工事するときには階下への騒音や振動が避けられません。近隣への配慮も忘れずに計画を立てましょう。
Q&A 床の防音リフォームでよくある質問
- 防音リフォームの施工期間はどれくらい?
-
防音リフォームの施工期間は、工法や規模によって異なります。窓や壁の防音工事を同時に行う場合は、さらに時間がかかります。
防音フローリングへの張り替え 2〜5日 二重床工法+フローリング 5〜15日 防音カーペットの敷設 1〜2日 防音リフォームの工期のめやす - 賃貸でも防音リフォームできる?
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賃貸のリフォームは原則として家主の責任で行われ、借主が勝手に行うことはできません。
ただし、定期的な修繕の際に家主や管理会社の承諾の元、防音フローリングなどを施工できるケースもあります。
また、借主側で簡単に原状回復できるような、カーペットやマットを敷くだけのリフォームであれば可能です。
- 床の防音リフォームに使える補助金はある?
-
床の防音リフォームに特化した全国的な補助金制度は、現時点ではありません。
ただし、同時に窓や壁の工事を行い、それらが断熱改修を兼ねる場合には、省エネ関連の補助金が適用できる可能性があります。
補助金対象に該当する工事があるかどうか、リフォーム会社に相談すると良いでしょう。
床・フローリングリフォームの業者選びで後悔しないために
必ず相見積もりを複数取って比較しましょう!
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