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2019年01月24日更新
天然木のウッドデッキを施工する費用は?メンテナンス方法も紹介!
天然木のウッドデッキを施工する際、素材はどのように選んだら良いのでしょうか?耐久性・加工性・メンテナンスなどの観点から、様々な種類の木の特色をみてみましょう。また、素材の違いによる価格比較や、ウッドデッキリフォームの費用の相場についても説明します。
目次
天然木ウッドデッキのリフォームで選びたい木の種類と特徴
古くなったウッドデッキをリフォームしたり、新規で設置したりする場合、どのような素材の天然木を選択すればよいのでしょうか?
天然木のウッドデッキは自然の風合いがあり、植物との相性も良いので、ガーデニングに欠かせないアイテムとして、不動の人気があります。
一口に天然木といっても、様々な種類があり、色や木目などの見た目の違いだけではなく、耐久性や加工性などにも違いがあります。
天然木には大きく分けて、ハードウッドとソフトウッドがあります。詳しくみてみましょう。

ハードウッドの特徴
ハードウッドは一般に広葉樹のことを指します。木の繊維が非常に密なため、堅くて丈夫な木材です。
繊維が密なため、虫がつきにくく、腐食しにくいので、メンテナンスが楽です。しかし、反対に木の堅さによって、一般工具での施工は難しいので、加工性は低くなります。
価格面では、ハードウッドは、元々ソフトウッドに比べると全体に高価ですが、近年、森林保護の観点から、違法伐採から樹木を守るための法整備が進んでいるため、一部の樹木においては、価格上昇傾向にあるようです。
また、伐採量の調整によって、特に人気の高いイペやウリンなどの樹木は、高価な材料として入手困難になってきています。
ソフトウッドの特徴
ソフトウッドはスギなどの針葉樹のことを指します。木の繊維は同じ方向を向いていて、蜜ではないため、ハードウッドに比べると柔らかい木材が多いのですが、一部の樹木はハードウッドのように丈夫な種類もあります。
一般のソフトウッドは柔らかく、衝撃や水にも弱いため、防虫や腐食防止のための処理が必要です。しかし、加工性は高いので、DIYで楽しみながらウッドデッキを施工することが可能です。
ソフトウッドは成長が早い樹木が多く、安定的な供給を見込めるため、価格も安価なものが多いのですが、一部の樹木で高価なものもあります。
ハードウッドの種類とその特性
ハードウッドにも様々な種類の木材があります。代表的なハードウッドの特徴をみてみましょう。
セランガンバツー(ガラッパ)
原産国はマレーシアです。木の密度が高く、防腐性、耐久性があり、加工性も良い方なので、公共事業などに広く使用される木材としても知られています。
イタウバ
南米が原産国のイタウバは、油分の多い材質なので木肌が滑らかです。最初は黄やオリーブ色ですが、日光に当たると茶褐色に変色していきます。
ハードウッドの中でも加工性が良く、カットやビス打ちも比較的楽なので、DIYにも利用できる素材です。
イペ
南米原産のイペは、耐水性、耐久性、耐塩性に優れています。非常に密度が高いため、加工性は低く、DIYなどでウッドデッキを施工するのは難しくなります。
木肌は節がなく滑らかで、高級感があり、色は木白色から褐色に変化していきます。特性を生かして、港湾や岸壁をはじめ、海辺や湿地帯の木道などにも使用されています。
ウリン
ウリンの原産国はマレーシアやインドネシアです。ウリンは別名「鉄の木」と呼ばれるほど、耐久性に優れています。一生腐らないといわれるほど丈夫な木材です。特に水に強いので、湿度の高い日本の風土にも合っている素材です。
その他のハードウッド
上記以外にも、イペ材によく似ているため、代替素材として人気があるクマルや、ウリンに匹敵するほど耐久性に優れているといわれるアマゾンジャラ、また、水に強く安価なアンジェリーナなどの木材があります。

ソフトウッドの種類とその特性
柔らかいイメージがあるソフトウッドの中でも、ある程度耐久性がある種類もあります。どのような木材があるのかみてみましょう。
サイプレス(オーストラリアヒノキ)
原産国はオーストラリアで、シロアリに強いことで有名です。化学薬品での防蟻対策は不必要といわれています。
アロマに使用されるほど香りが良く、白っぽい木肌の肌触りは滑らかです。加工性、耐久性を併せ持っているというのが特徴です。
ウエスタンレッドシダー
日本では米杉と呼ばれてといるウエスタンレッドシダーは、カナダが原産国です。ソフトウッドの中では耐久性があり、防腐・防虫効果があるので環境条件が合えば10年以上もつ(耐久性がある)といわれています。
加工性が高く、DIYでも広く使用されています。
レッドウッド
レッドウッドとは、一般には米国産のセコイアのことを指します。芯の部分にはタンニンが含まれているため、害虫や腐食に強く、耐久性があります。木目も美しいのでソフトウッド派には人気があります。
ホワイトウッド
ホワイトウッドとは、アメリカツガやドイツ松などの総称です。耐久性が悪く、腐りやすいので、ほとんどの場合は集成材として利用されています。
SPF材
SPFのSはSPRUCE(トウヒ材)、PはPINE(マツ材)、FはFIR(モミ材)です。これらの木材を組み合わせたものをSPF材といい、ホームセンターなどで安価に入手することができます。
加工性はあるものの、耐水性が低く、腐りやすいので防腐剤が必要です。耐久性も低いので長期間使用することはできません。
天然木の種類別に見た素材の価格相場
流通経路によって価格に違いがあるため、はっきりとした値段をいうことはできませんが、一般にソフトウッドの中では、サイプレス(1平方メートル当たり約1万8,000円)やレッドウッドが高値です。
ハードウッドにおいては、耐久性抜群で人気の高いイペ(1平方メートル当たり約2万円)が最も高く、ウリンが続いて高価ですが、どちらの木材も世界中で人気があるため、安定供給が難しくなっており、ますます価格が高騰する可能性があります。
そのため、イペやウリンの代替品として、イペなどから比べると比較的安価な、セランガンバツーやアマゾンジャラ(いずれも1平方メートル当たり約1万7,000円)などの人気が高まってきています。
リフォームでウッドデッキを施工する費用の相場
近年、ウッドデッキをリフォームする場合は、天然木のハードウッドやソフトウッドの他に、人工木のウッドデッキに取り換えるというケースも多いようです。
また、新たにウッドデッキを取り付けるという場合も同様に、天然木派と人工木派に分かれます。
人工木というのは、一般に木粉を利用してプラスチックなどの樹脂と配合した工業製品です。樹脂と木粉の配合率は各メーカーによって違うため、軽量化や加工性など、メーカーごとの特色も異なります。
木粉と樹脂を粉砕してペレット化し、押し出し形成によって様々な形状に仕上げたものを人工木、再生木、樹脂木、模擬木などと呼んでいます。
人工木は天然木に似せた工業製品なので、腐食するということはなく、耐久性、加工性にも優れています。

天然木と人工木のウッドデッキの費用相場
ここでは、人気の高いウリンと、ウリンの代替木材としても人気の高いアマゾンジャラと、人工木の3種類の1坪当たり(3.3平方メートル)の費用についてみてみましょう。いずれもウッドデッキ一式の価格です。
・ウリン:約15万5000円/1坪
・アマゾンジャラ:約14万円/1坪
・人工木:約13万円/1坪
2坪以上になると坪単価は多少割安になります。
その他の費用として、材木を運搬するための配送料がかかる場合があります。
また、リフォームの場合は、既存のウッドデッキの取り壊し料金と、廃棄処分の費用がかかります。費用は既存のウッドデッキの大きさによっても価格が異なりますが、約2万円から5万円の費用を予定しておくと良いでしょう。
天然木と人工木のメンテナンスについて
人工木については、ほとんどメンテナンスが不必要ですが、天然木は樹木の種類によって耐用年数が異なります。特に、ソフトウッドについてはこまめに塗装などのメンテナンスをする必要があります。
主な樹木の耐用年数とメンテナンスについて
イペやウリンの耐用年数は約30年といわれています。アマゾンジャラは約25年、クマルは約20年です。これらのハードウッドは特に塗装などのメンテナンスは必要ないといわれています。
また、ソフトウッドのサイプレス材の耐用年数は約25年、レッドウッドは約10年といわれていますが、メンテナンスは必要でしょう。
これらの耐用年数が長い樹木であっても、様子をみながら数年ごとに防腐塗装をすることをお勧めします。
その他のソフトウッドに関しては、耐用年数が約2年から7年というものが多く、腐りやすいという特徴もあるため、毎年、防腐剤などの塗装をする必要があります。
メンテナンスのための塗装をすることで、耐用年数を約7年から10年に伸ばすことも可能です。
メンテナンス方法
メンテナンスのための塗装を専門業者に依頼することも可能ですが、毎年となるとコストもかかります。そこで自分で出来るメンテナンス方法をご紹介します。
まず、水洗いして汚れを良く落とします。汚れを落としたら、1日から3日かけて良く乾燥します。次に防腐剤や防腐剤入りのペンキ等を塗ります。出来れば、さらに乾燥させて3回塗りすることが理想です。
ウッドデッキにフェンスを設置するタイミング
ウッドデッキに、天然木や人工木などのフェンスを取り付けたいという場合は、ウッドデッキを施工する際に、一緒に取り付けることをお勧めします。
フェンスを取り付けるには、デッキの下の骨組みとフェンスの柱をうまく結合させる必要があります。そのためには、最初からしっかりと計算して、柱を立てる位置や補強部分を決めなくてはなりません。
デッキが仕上がった後で、デッキ材の上にフェンスを設置しただけでは、強度が出ないため、強風などで倒れやすくなり、危険です。
デッキを取り外して、骨組みから直したり、補強したりして、フェンスを取り付けることもできなくはないのですが、その場合、最初からフェンスを取り付ける時の2倍以上ものコストがかかるといわれています。
ウッドデッキとフェンスを取り付ける場合は、リフォーム会社などに相談しながら、しっかりと計画を立ててから、施工するようにしましょう。
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この記事の監修者プロフィール

株式会社KURODA一級建築士事務所
坂田理恵子一級建築士、一級施工管理技士。和歌山市で設計事務所に勤務。住宅のリフォームや新築を中心に携わり、女性目線で、家事や掃除、片付けがしやすく暮らしやすい家の提案を行う。

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