2024年01月24日更新

監修記事

ウッドデッキのリフォーム費用や工事価格の相場は?

庭にウッドデッキを設置してのんびり過ごしたい、とは言っても、実際に施工するとなるとどれぐらいの費用がかかるのでしょうか?ウリン材のような天然木や人工木を使用した場合やメーカーごとの価格の違い、耐久性の違いなどについて調べてみました。

ウッドデッキを施工する際の価格・費用の相場

ウッドデッキと一口に言っても、使用する素材、形状、設置場所によって費用は大きく変わります。

また、材質によってはメンテナンスの頻度も変わるため、ランニングコストにも気をつけなければいけません。

そこで、まずは素材の特徴と、施工費用について見ていきましょう。

ウッドデッキのリフォーム費用や工事価格の相場は?

天然木のウッドデッキの特徴とは

ウッドデッキで使われる材料には、天然木と樹脂を用いた人工木の2種類があります。

天然木の特徴は、なんと言っても風合いの良さと長年の利用による使用感の良さです。

しかし、どうしても天然の素材を使う以上、反りや色褪せによる手直しが必要になってしまいます。

また、シロアリ予防、駆除に手間をとられますし、年に一度は塗り直しが必要となるため、手間もコストもかかるでしょう。

費用はヒノキ材を用いた場合が1平米あたり約18,000円、ウバ材なら約19,000円です。

人工木のウッドデッキの特徴とは

樹脂を用いた人工木の場合、見た目は木材に見えますが、実際には木粉と樹脂を混合して熱と圧力をかけて成型しているため、反りやゆがみなどはあまり発生しません。

色あせについても気にならないレベルですので、一度設置してしまえばほとんどメンテナンスの手間がかからないのも利点です。

樹脂を用いているので、シロアリにも強く、腐食の心配も無いため、人工木に比べてエクステリア用途に多く使われています。

ただ、材料に樹脂を用いていることから、どうしても夏場は熱くなりやすいですし、衝撃にもやや弱いのが欠点です。

熱さについては色合いを淡いものにするとある程度軽減できますし、衝撃に弱いといっても通常の利用ならそう簡単に壊れることはありません。

ウッドデッキのリフォーム費用や工事価格の相場は?

天然木のデメリットがほとんど無いウリン材

ウッドデッキに使用される木材には、パイン材、杉材、ヒノキ材などがあります。

これらの木材は一般的な木製のエクステリアに使われており、経年劣化による腐食やシロアリによる被害などが起こりやすい木材です。

もしこのような木材でウッドデッキを作った場合、きちんとメンテナンスしていても約10年程度でボロボロになってしまうでしょう。

そのため、天然木は耐久性がないというイメージをもたれることが多いのですが、木材には約30年以上ほとんど劣化しないというものもあります。

その木材とはウリン、イペのようなハードウッドと言われる木を材料に用いた製品です。

これらの木はアイアンウッド、鉄の木とも言われるほど強度と耐久性が高く、ゆがみや割れがほとんど起こりません。

また、耐腐食性にも優れているため、塗装の塗り直しなどを行わなくてもほとんど腐ることも無いのです。

ただ、やはり天然の素材ですので、保護塗料を定期的に塗布しないと色落ちしてしまうという欠点はあります。

定期的に塗料を塗る手間はかかりますが、通常の天然木に比べてメンテナンスの手間がかからない素材ですので、もしウッドデッキに天然木を使いたいなら、ウリン材やイペ材を用いると良いでしょう。

ウリン材などを用いたウッドデッキの施工費用は、2間×6尺で約26万円が相場です。

ウッドデッキの施工費用の内訳

ウッドデッキの設置には、ウッドデッキを支える束柱を立てる必要があります。

この束柱は庭がコンクリートで舗装されているならそのまま固定できるため、追加工事費はかかりません。

しかし、設置箇所が土や砂がむき出しの場合、束石という土台になる石を埋め込む必要があるため、追加費用が発生することもあります。

リフォーム会社によってはウッドデッキ設置工事の費用にあらかじめこの束石の価格が含まれているのですが、場合によっては直接束柱を固定できるため、基本価格には含まれていないこともあるため、注意してください。

設置場所に束石が必要な場合の工事費用は、束石一個あたり約10,000円です。

ウッドデッキにフェンスを取り付けた場合にかかる費用

ウッドデッキがあると屋外で過ごすことが多くなるため、外からの視線が気になります。

そのため、目隠しフェンスを庭に追加したいと思われるかも知れません。

目隠し用にフェンスを追加するための費用は、工事費を含めて2mで約10万円が相場です。

ウッドデッキのリフォーム費用や工事価格の相場は?

ウッドデッキのリフォームが得意なリフォーム会社を探すには

自分が住んでいる地域でウッドデッキのリフォームを得意としているリフォーム会社を知りたい場合は、リフォーム会社紹介サービスを使うと良いでしょう。

リフォーム会社紹介サービスの「ハピすむ」は、お住まいの地域やリフォームのニーズを詳しく聞いた上で、適切で優良なリフォーム会社を紹介してくれます。

運営会社のエス・エム・エスは、東証プライム上場企業なので、その点も安心です。

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ウッドデッキのリフォームと同時にエクステリアもリフォーム

ウッドデッキを設置する際に一緒に外構のリフォームを行うと、費用はどれぐらいかかるのでしょうか?

ウッドデッキと共に人気のあるウッドガレージ、サンルームを同時に施工した場合の費用についても見てみましょう。

ウッドガレージの利点と施工費用

ウッドガレージはその名の通り、木材を用いて作られたガレージです。

2階部分をバルコニーとして利用することができる製品もあり、外構スペースに余裕がなく、ウッドデッキが設置できない場合でもカーポートのかわりにウッドガレージを設置すれば2階部分をウッドデッキとして使えます。

材料には頑丈なウリン材が用いられることが多く、耐久性については金属製のカーポートとほとんど差はありません。

ただ、天然木ですので、どうしても色あせなどは起こってしまいます。

年1回程度、木材用保護塗料を塗布すれば色あせを抑えられますので、定期的なメンテナンスを行ってください。

木製カーポートの施工費用は1台用が約160万円、2台用が約250万円からです。

ウッドデッキとサンルームを設置するための費用

ウッドデッキは基本的にむき出しの状態なので、天候によっては使用することができなくなってしまいます。

ですが、サンルームをウッドデッキ上に設置すれば、天候に関係なくウッドデッキが利用できるようになるでしょう。

ただ、既存のウッドデッキにサンルームをそのまま取り付けるのは難しく、耐荷重の問題でサンルームを支える柱を新たに設置する必要があるため、ウッドデッキの加工や、部品の交換を行わなければいけません。

場合によっては既存のウッドデッキには取り付けられないこともありますので、できることなら同時にリフォームしてしまった方が良いでしょう。

費用は、ウッドデッキとサンルームを同時に施工した場合、合計で約65万円です。

サンルームの設置費用はこちらの記事でも解説しています

ウッドデッキのリフォーム費用や工事価格の相場は?

ウッドデッキを安く設置できる可能性も

もし他の部分のエクステリアの施工を依頼する予定があるのなら、ウッドデッキも同時にお願いしてしまいましょう。

割引が適用される場合があるので、定価よりも更に安くウッドデッキを設置できる可能性があります。

ウッドデッキの耐久性はどれぐらい?

ウッドデッキは住宅の外構部分に設置するもののため、どうしても耐久性が気になります。

特に天然木の場合は定期的なメンテナンスを行っていても約10年程度で寿命となるため、コストパフォーマンスを考えるとあまりおすすめはできません。

人工木やウリンのような耐久性に優れた素材なら、杉やヒノキのような天然木に比べて高い耐久性があるため、長い間使い続けることができるでしょう。

これらの素材でウッドデッキを作った場合、耐用年数は約20年以上、環境やメンテナンス頻度によっては約30年程度問題無く利用できます。

ウッドデッキのメンテナンス方法

メンテナンスさえしっかり行えば長期間利用できるウッドデッキですが、どのようなメンテナンスを行えば良いのでしょうか?

樹脂を利用した人工木の場合は通常のお掃除程度のメンテナンスでも問題はありませんが、天然木の場合はこまめなメンテナンスが必要となります。

これはウリンのような頑丈な木材を使っている場合も同様で、年1回の再塗装は行ってください。

杉などのソフトウッドの場合は、水や砂などが溜まりやすくなるため、植木鉢やプランターを置いたりせず、定期的に汚れを洗い流して綺麗な状態を保つとより効果的です。

もしささくれやトゲができた場合は、紙やすりで綺麗にならしてください。

ウリン材の場合は硬いため、状態によっては紙やすりだけでは対処しきれないことがありますので、サンダーを用いて削り落とすと良いでしょう。

サンダーで削った後は目の細かい紙やすりで仕上げ、塗料を塗っておくと安心です。

もし割れてしまったときなどはその部分だけ板材を交換することもできますので、施工を依頼したリフォーム会社に部材を用意して貰ったり、補修工事を依頼すると良いでしょう。

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ウッドデッキを設置するメリット

ウッドデッキを設置するメリットというと、みなさんはどのようなものを想像されるでしょうか。

ウッドデッキを設置することで得られるメリットというのは様々なものがあります。

ここではウッドデッキを設置するメリットについて一度考えてみましょう。

たとえばウッドデッキを設置すると、隣接している部屋にも開放感が生まれます。

ウッドデッキの部分も含めて、おしゃれな雰囲気を演出することができるでしょう。

またウッドデッキを設置することで、ご自宅でもリラックスできる空間を作ることが可能です。

昨今の巣ごもり需要にもマッチしているといえます。

ウッドデッキを洗濯物を干すスペースとして活用するのも良いですよね。

家の中に洗濯物干しスペースを作るのはなかなか難しいですが、ウッドデッキを活用する形なら問題ありません。

ウッドデッキを設置することで、空いている敷地を上手く活用することができます。

家の周りの敷地を活用できていないようなら、ぜひウッドデッキを設置してみてください。

ウッドデッキを設置するデメリット

次にウッドデッキを設置するデメリットについても考えてみましょう。

ウッドデッキを設置すると室内にも開放感が生まれますが、さえぎる物がないため部屋の中側まで外から見えてしまうということもあります。

そのため通りかかる人たちの視線が少し気になるということもあるようです。

またウッドデッキは安全性のため、基礎からしっかり地面に固定してしまうことが多いです。

そうすると今度はウッドデッキの下から生えてくる雑草の手入れが大変になってきます。

家族がリラックスできるスペースというのを考えると、除草剤で一気に解決というのはなかなか難しいですよね。

雑草を処理する際は一工夫することになるでしょう。

そしてウッドデッキは木材でできている物も多くあります。

長く使っていると木材が欠けることもあるでしょうし、いつの間にか老朽化していることもあるかもしれません。

ささくれなどで怪我をする可能性も。

このようにウッドデッキにはしっかりとしたメンテナンスが必要です。

ウッドデッキの設置を検討する時には、これらの点も頭に入れておきましょう。

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ウッドデッキの設置にかかる費用相場はどれくらい?

ウッドデッキと一口にいっても、使用する素材・形状・設置場所などによって費用は大きく異なります。

たとえばウッドデッキで使われる材料は、天然木と樹脂を用いた人工木の大きく2種類に分かれます。

天然木は人工木と比べて、やはり風合いや使用感が良いという特徴があります。

しかしシロアリの予防や駆除、反りや色褪せによる手直しの手間も掛かりますし、年に一度は塗り直しが必要となるのでランニングコストが掛かるのが欠点です。

人工木は一度設置してしまえばメンテナンスの手間はほとんど掛かりません。

しかし材料に樹脂を用いているので、どうしても夏場に熱くなりやすいという欠点があります。

最近は天然木の中でもウリン材という丈夫な木材が人気です。

こちらは歪みや割れが起こりにくい木材で、耐腐食性にも優れています。

やはり天然の素材なので定期的に塗料を塗る必要はありますが、通常の天然木と比べればメンテナンスの手間は掛かりません。

もしウッドデッキに天然木を使いたいなら、ウリン材を用いると良いでしょう。

例えば10平方メートル(約3坪)のウッドデッキを新設するリフォームでは、本体価格も含めた合計金額が約25万円~約40万円になるケースが多いです。

そしてウッドデッキの設置には、ウッドデッキを支える束柱を立てる必要があります。

この束柱は庭がコンクリートで舗装されているならそのまま固定できるため、追加工事費が掛かることはありません。

しかし設置箇所の土や砂がむき出しの場合、束石という土台になる石を埋め込む必要があるので追加費用が発生することも。

リフォーム会社によってはウッドデッキ設置工事の費用にこの束石の価格があらかじめ含まれていることもあります。

しかし場合によっては直接束柱を固定できるということで、基本価格には含まれていないこともあるので注意してください。

設置場所に束石が必要な場合、束石1個あたり約10,000円の工事費用が掛かります。

ウッドデッキ1坪あたりの費用は?

ウッドデッキのリフォームにかかる費用は、人工木の場合1平方メートルあたり約2万5,000円~約3万5,000円ほど。

天然木の中でも人気のあるウリン材では、1平方メートルあたり約3万円~約4万円です。

1坪は約3.31平方メートルですので、ウッドデッキに掛かる費用は1坪あたり約10万円ほどを見越しておけば良いのではないでしょうか。

さらに安い商品となると1平方メートルあたり税込みで約2万円代のものも。

1平方メートルあたり約2万円代となると、坪単価に換算すると約6万円くらいになります。

工事費込みでこのお値段となると、かなり安いのではないでしょうか。

ウッドデッキをできるだけ安く組みたいのなら、材料を揃えて自分で組み立てるという方法も考えられます。

これなら業者に依頼する必要がないので、費用を大幅に抑えられますよね。

DIYでウッドデッキを設置するなら3坪ほどの広さで約12万円の商品もあります。

3坪で約12万円ということは1坪あたり約4万円。

かなりお安くなってきましたね。

人工木を使用している物でしたら、この辺りが底値なのかもしれません。

一方、天然木を用いたウッドデッキの値段はどのくらいでしょう。

天然木材であるイタウバで基礎から施工した場合、費用は1平方メートルあたり約3万円。

1坪あたり約9万円になりますね。

なお同じイタウバを用いたウッドデッキでも、DIYで組み立てる場合の費用は1平方メートルあたり約1万円。

1坪あたり約3万円となるので、こうなるともう人工木の商品とはほとんど差がありません。

ただ天然木のウッドデッキはメンテナンスの手間が掛かるといった欠点があるので、この辺りは個人の好みで決めれば良いかと思います。

またデッキを設置する場所が土や砂地の場合、束石のコストも掛かります。

束石とはデッキの下のデッキ全体を支える束柱の土台となる石のことです。

他にステップやフェンスなどを取り付ける場合も別途費用が必要になります。

また遠方の場合は出張費としてウッドデッキ価格全体の約10%の費用がかかるので、念頭に置いておくと良いでしょう。

ウッドデッキの最安値は?

ウッドデッキは1坪単位なら約4万円~5万円代の物もあります。

こちらはセットになっている商品が多く、素人にも組み立てやすいのでおすすめです。

さらに安い物もありますが、サンプル品や木材をカットした際の端材のようなものも多くあります。

そのため品質が安定している物を求めるのなら、他の商品と比べて余りにも安すぎるのは避けた方が無難です。

サイズが2坪の物となると、約10万円以上するのが主流となります。

アイウッドの商品は人工木を使用した物で、値段は約11万円です。

なおこちらの商品にオプションでフェンスとステップを付けると約15万円になります。

これが高いと思うか安いと思うかは個人によって分かれる部分でしょう。

3坪のものとなると、値段が約45万円と一気に跳ね上がります。

ただこれくらいのサイズとなると、そもそも商品があまり存在していません。

3坪をメートルに直すと、およそ10平方メートル。

10m×10mと考えるとかなりの広さです。

個人のお庭には設置しずらいサイズかもしれません。

ちなみに商品によっては1坪より小さなサイズも多数存在します。

MINO彩木のガーデンデッキは約4万円から。

一番小さなサイズは半畳サイズになっています。

1坪がおよそ2畳分となりますので、半畳だと1坪の4分の1ほどのサイズになりますね。

かなり小さいように感じますが、ミニデッキとしてはこのくらいの大きさでも十分ではないでしょうか。

こちらの商品はステップやデッキの高さなど、全63サイズの中から選ぶことができます。

ほぼセミオーダーに近いような豊富なバリエーションを取り揃えています。

ウッドデッキが欲しいけど坪単位ではなくもっとジャストサイズの物が欲しいという方にはおすすめです。

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素材別のウッドデッキ施工費用

エクステリアリフォームでウッドデッキを施工する場合、施工費用は素材によってどの程度変わるのでしょうか?

まず、アールウッドを使用した場合の費用は、1平方メートル辺り約30,000円です。

ヒノキ等の天然木を使用した場合、施工費用は1平方メートル辺り約18,000円が相場となります。

ハードウッドで施工した場合の価格は、1平方メートル辺り約35,000円です。

ウッドデッキに木製の屋根、バーゴラを設置する費用は、ウェスタンレッドシダーを用いた場合、8平方メートルで約5万円が相場となります。

バーゴラの設置費用は使用する木材、サイズ等によって大きく変わるため、ウッドデッキを施工する際に見積もりを立ててもらうと良いでしょう。

脱走防止柵としてフェンスを設置する場合の費用は、使用する木材の価格によって変わりますが、ウッドデッキの1平方メートルあたりの単価とほとんど同じのようです。

既製品のフェンスを用いる場合はもう少し安く、フェンス1平方メートル辺り約10,000円が相場となります。

また、外飼いではなく日中のみウッドデッキに出るという場合には、ケージを使用するという方法もおすすめです。

ケージなら必要な時だけ設置することができるため、邪魔になりにくいですし、既製品のケージなら大きさにもよりますが、作り付けの柵を設置するより安価に導入できるでしょう。

天然木ウッドデッキのリフォームで選びたい木の種類と特徴

古くなったウッドデッキをリフォームしたり、新規で設置したりする場合、どのような素材の天然木を選択すればよいのでしょうか?

天然木のウッドデッキは自然の風合いがあり、植物との相性も良いので、ガーデニングに欠かせないアイテムとして、不動の人気があります。

一口に天然木といっても、様々な種類があり、色や木目などの見た目の違いだけではなく、耐久性や加工性などにも違いがあります。

天然木には大きく分けて、ハードウッドとソフトウッドがあります。詳しくみてみましょう。

天然木のウッドデッキを施工する費用は?メンテナンス方法も紹介!

ハードウッドの特徴

ハードウッドは一般に広葉樹のことを指します。木の繊維が非常に密なため、堅くて丈夫な木材です。

繊維が密なため、虫がつきにくく、腐食しにくいので、メンテナンスが楽です。しかし、反対に木の堅さによって、一般工具での施工は難しいので、加工性は低くなります。

価格面では、ハードウッドは、元々ソフトウッドに比べると全体に高価ですが、近年、森林保護の観点から、違法伐採から樹木を守るための法整備が進んでいるため、一部の樹木においては、価格上昇傾向にあるようです。

また、伐採量の調整によって、特に人気の高いイペやウリンなどの樹木は、高価な材料として入手困難になってきています。

ソフトウッドの特徴

ソフトウッドはスギなどの針葉樹のことを指します。木の繊維は同じ方向を向いていて、蜜ではないため、ハードウッドに比べると柔らかい木材が多いのですが、一部の樹木はハードウッドのように丈夫な種類もあります。

一般のソフトウッドは柔らかく、衝撃や水にも弱いため、防虫や腐食防止のための処理が必要です。しかし、加工性は高いので、DIYで楽しみながらウッドデッキを施工することが可能です。

ソフトウッドは成長が早い樹木が多く、安定的な供給を見込めるため、価格も安価なものが多いのですが、一部の樹木で高価なものもあります。

ハードウッドの種類とその特性

ハードウッドにも様々な種類の木材があります。代表的なハードウッドの特徴をみてみましょう。

セランガンバツー(ガラッパ)

原産国はマレーシアです。木の密度が高く、防腐性、耐久性があり、加工性も良い方なので、公共事業などに広く使用される木材としても知られています。

イタウバ

南米が原産国のイタウバは、油分の多い材質なので木肌が滑らかです。最初は黄やオリーブ色ですが、日光に当たると茶褐色に変色していきます。

ハードウッドの中でも加工性が良く、カットやビス打ちも比較的楽なので、DIYにも利用できる素材です。

イペ

南米原産のイペは、耐水性、耐久性、耐塩性に優れています。非常に密度が高いため、加工性は低く、DIYなどでウッドデッキを施工するのは難しくなります。

木肌は節がなく滑らかで、高級感があり、色は木白色から褐色に変化していきます。特性を生かして、港湾や岸壁をはじめ、海辺や湿地帯の木道などにも使用されています。

ウリン

ウリンの原産国はマレーシアやインドネシアです。ウリンは別名「鉄の木」と呼ばれるほど、耐久性に優れています。一生腐らないといわれるほど丈夫な木材です。特に水に強いので、湿度の高い日本の風土にも合っている素材です。

ウリン材ウッドデッキの施工費用について詳しくはこちら

その他のハードウッド

上記以外にも、イペ材によく似ているため、代替素材として人気があるクマルや、ウリンに匹敵するほど耐久性に優れているといわれるアマゾンジャラ、また、水に強く安価なアンジェリーナなどの木材があります。

天然木のウッドデッキを施工する費用は?メンテナンス方法も紹介!

ソフトウッドの種類とその特性

柔らかいイメージがあるソフトウッドの中でも、ある程度耐久性がある種類もあります。どのような木材があるのかみてみましょう。

サイプレス(オーストラリアヒノキ)

原産国はオーストラリアで、シロアリに強いことで有名です。化学薬品での防蟻対策は不必要といわれています。

アロマに使用されるほど香りが良く、白っぽい木肌の肌触りは滑らかです。加工性、耐久性を併せ持っているというのが特徴です。

ウエスタンレッドシダー

日本では米杉と呼ばれてといるウエスタンレッドシダーは、カナダが原産国です。ソフトウッドの中では耐久性があり、防腐・防虫効果があるので環境条件が合えば10年以上もつ(耐久性がある)といわれています。

加工性が高く、DIYでも広く使用されています。

レッドウッド

レッドウッドとは、一般には米国産のセコイアのことを指します。芯の部分にはタンニンが含まれているため、害虫や腐食に強く、耐久性があります。木目も美しいのでソフトウッド派には人気があります。

ホワイトウッド

ホワイトウッドとは、アメリカツガやドイツ松などの総称です。耐久性が悪く、腐りやすいので、ほとんどの場合は集成材として利用されています。

SPF材

SPFのSはSPRUCE(トウヒ材)、PはPINE(マツ材)、FはFIR(モミ材)です。これらの木材を組み合わせたものをSPF材といい、ホームセンターなどで安価に入手することができます。

加工性はあるものの、耐水性が低く、腐りやすいので防腐剤が必要です。耐久性も低いので長期間使用することはできません。

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天然木の種類別に見た素材の価格相場

流通経路によって価格に違いがあるため、はっきりとした値段をいうことはできませんが、一般にソフトウッドの中では、サイプレス(1平方メートル当たり約1万8,000円)やレッドウッドが高値です。

ハードウッドにおいては、耐久性抜群で人気の高いイペ(1平方メートル当たり約2万円)が最も高く、ウリンが続いて高価ですが、どちらの木材も世界中で人気があるため、安定供給が難しくなっており、ますます価格が高騰する可能性があります。

そのため、イペやウリンの代替品として、イペなどから比べると比較的安価な、セランガンバツーやアマゾンジャラ(いずれも1平方メートル当たり約1万7,000円)などの人気が高まってきています。

リフォームでウッドデッキを施工する費用の相場

近年、ウッドデッキをリフォームする場合は、天然木のハードウッドやソフトウッドの他に、人工木のウッドデッキに取り換えるというケースも多いようです。

また、新たにウッドデッキを取り付けるという場合も同様に、天然木派と人工木派に分かれます。

人工木というのは、一般に木粉を利用してプラスチックなどの樹脂と配合した工業製品です。樹脂と木粉の配合率は各メーカーによって違うため、軽量化や加工性など、メーカーごとの特色も異なります。

木粉と樹脂を粉砕してペレット化し、押し出し形成によって様々な形状に仕上げたものを人工木、再生木、樹脂木、模擬木などと呼んでいます。

人工木は天然木に似せた工業製品なので、腐食するということはなく、耐久性、加工性にも優れています。

天然木のウッドデッキを施工する費用は?メンテナンス方法も紹介!

天然木と人工木のウッドデッキの費用相場

ここでは、人気の高いウリンと、ウリンの代替木材としても人気の高いアマゾンジャラと、人工木の3種類の1坪当たり(3.3平方メートル)の費用についてみてみましょう。いずれもウッドデッキ一式の価格です。

・ウリン:約15万5000円/1坪
・アマゾンジャラ:約14万円/1坪
・人工木:約13万円/1坪

2坪以上になると坪単価は多少割安になります。

その他の費用として、材木を運搬するための配送料がかかる場合があります。

また、リフォームの場合は、既存のウッドデッキの取り壊し料金と、廃棄処分の費用がかかります。費用は既存のウッドデッキの大きさによっても価格が異なりますが、約2万円から5万円の費用を予定しておくと良いでしょう。

人工木ウッドデッキについて気になる方はこちら

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】ディバルコンサルタント株式会社 代表 明堂浩治

ディバルコンサルタント株式会社

明堂浩治

芝浦工業大学工学部建築工学科を卒業。大手建設会社で20年勤務した後、独立しコンサルタント業を始める。

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