バルコニーは後付けできる?費用相場とメリットデメリットを解説

「バルコニーを後付けするのにいくらかかるのか知りたい」と気になっていませんか?バルコニーを後付けするのに必要な費用は、材料のグレードや立地条件などによって大きく異なります。
そこでこの記事では、バルコニーの後付けにかかる費用相場や、バルコニーを後付けするメリットデメリットなどについて解説します。後付けする際の注意点も頭に入れ、リフォームをスムーズに進められるようにしましょう。

2025年05月26日更新

監修記事
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バルコニーの後付けにかかる費用相場

2階にバルコニーを後付けする場合の費用相場は、30万〜50万円が目安となります。なお、費用は材料のグレードによって大きく変動するため注意が必要です。

材料費の例
バルコニー本体
(幅1,800mm×奥行き900mm)
費用
(定価)
ビューステージSスタイル
(LIXIL)
約27万円〜
ルアシス バルコニー
(YKK AP)
約17万円〜
オルネ
(三協アルミ)
約25万円〜

このほかにも、バルコニーの後付けにかかる費用は、バルコニーの大きさや立地条件によっても変動するため、予算オーバーには気をつけましょう。

バルコニーを後付けできない場合もある

建物の構造や立地条件によっては、建築基準法などが原因となり、バルコニーの後付けができない場合もあります。

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バルコニーを後付けするメリット

バルコニーを後付けすると、外干しスペースを確保できたり、趣味を楽しむ空間ができたりするメリットがあります。バルコニーを後付けするメリットについて理解し、バルコニーのある生活をイメージできるようにしましょう。

【メリット1】洗濯物や布団を干すスペースが確保できる

バルコニーを後付けすると、洗濯物や布団を外干しできるスペースができて、生活の利便性が格段に上がります。部屋干しでスペースが足りないときでも、バルコニーがあればスペースに困ることはありません。

今よりもさらにバルコニーを便利な空間にしたいのであれば、バルコニー屋根の設置がおすすめです。バルコニーの屋根を設置すれば、雨の吹き込みを抑えられ、外干ししたものが雨に濡れにくくなります。

【メリット2】趣味を楽しむ空間として活用できる

バルコニーは趣味を楽しむ空間として活用できるため、生活の満足度を上げる効果が期待できます。

たとえば、バルコニーで家庭菜園を楽しんだり、コーヒーを入れてひと息つく空間として活用することが可能です。また、家族や友人でバーベキューを楽しむ場として活用するのもよいでしょう。

バルコニーはさまざまな用途に合わせて活用できるため、ライフステージが変わっても長く利用できます。

【メリット3】部屋の空間が広く見える

バルコニーの後付けによって、部屋の空間が広く見える効果もあります。

たとえば、リビングの掃き出し窓にバルコニーを設置すれば、リビングの延長上に空間が広がっているように見えるため、スペース全体が広く見えます。屋内空間とつながったバルコニーは、「アウトドアリビング」としてリビングのように使えるため、スペースをより有効活用できるでしょう。

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バルコニーを後付けするデメリット

バルコニーを後付けする場合、バルコニーを清掃する負担が増えたり、点検やメンテナンスの手間がかかったりするなどのデメリットがあります。「リフォームしなければよかった」と後悔しないように、バルコニーを後付けするデメリットも頭に入れておきましょう。

【デメリット1】清掃に手間がかかる

バルコニーを後付けすると、日常的なお手入れの負担がかかります。

たとえば、排水溝に溜まった枯れ葉や土埃を掃除して、排水機能を低下させないようにする必要があります。また、床材をほうきやデッキブラシなどできれいにすることも欠かせません。

バルコニーの清掃を怠ると、バルコニーの劣化スピードが早まってしまうため注意しましょう。

【デメリット2】定期的な点検やメンテナンスが必要

バルコニーを後付けすることにより、定期的な点検やメンテナンスが必要となります。

たとえば、バルコニーの床は雨漏りのリスクが高く、定期的な防水工事が欠かせません。また、手すりのぐらつきやデッキ材の割れなどがないかをみて、バルコニーの安全性をチェックすることも必要不可欠です。

定期的な点検やメンテナンスには費用がかかるため、余裕のある資金計画も重要といえるでしょう。

【デメリット3】設置費用がかかる

バルコニーを後付けするには、まとまった費用を用意しなければなりません。

具体的には、商品代や施工費のほかに、廃材処理費や運搬費などの諸経費がかかります。また、ほとんどの場合で部分足場の設置が必要となり、数万〜数十万円が加算されます。

このようなコストを抑えるためには、商品のグレードを下げるほか、バルコニーのサイズを最小限にするなどの工夫が必要です。

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DIYによる2階のバルコニー後付けをおすすめしない理由

DIYによるバルコニーの後付けは、高所作業でのケガや雨漏りのリスクがあるためおすすめできません。あらゆるトラブルを避けるためにも、DIYによるリフォームをおすすめしない理由について理解しましょう。

専門業者への依頼がおすすめ

DIYリフォームによるリスクをなくすために、リフォーム経験が豊富な専門業者に依頼しましょう。

【理由1】高所作業によりケガのリスクを伴う

DIYでバルコニーを後付けする場合、高所作業によるケガのリスクを伴います。

たとえば、足場を設置せずに作業してしまうと、転落事故を引き起こす可能性が高まります。また、材料の運搬中にケガをするケースも少なくありません。

専門業者であれば、適切に足場を設置し、安全帯を装着したうえで作業するため、安全性の高いリフォームが可能になるでしょう。

【理由2】雨漏りする可能性がある

DIYでバルコニーを後付けすると、広範囲にわたって雨漏りする可能性があります。その理由は、DIYによる施工不良の影響で、雨水がバルコニーを通じて建物内に入り込むおそれがあるためです。

雨水が建物の躯体に入り込んでしまうと、大規模な雨漏りが発生し、大掛かりな改修リフォームが必要となります。専門業者に依頼すれば、適切な方法でバルコニーを設置できるため、施工不良による雨漏りのリスクを最小限に抑えられるでしょう。

【理由3】近隣トラブルの原因になりかねない

DIYによるバルコニーの後付け工事は、近隣トラブルの原因になることがあります。

近隣トラブルの一例として、日照権に関するトラブルは民事訴訟に発展する可能性もあるため特に注意しなければなりません。また、バルコニー後付け工事の騒音による近隣トラブルも後を絶えません。

プロの業者であれば、近隣に配慮した対応ができるため、安心してまかせられるでしょう。

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バルコニーを後付けする際の注意点

バルコニーを後付けする際は、建築確認申請の有無や、近隣に対する日当たりの影響などを確認しなければなりません。あらかじめ注意点を把握して、バルコニーの後付けリフォームをスムーズに進めましょう。

【注意点1】建ぺい率と容積率を確認する

バルコニーを後付けするときは、建ぺい率と容積率の制限に注意する必要があります。

建ぺい率とは

敷地面積に対する建物の面積の割合

容積率とは

敷地面積に対する建物の延床面積(各階の床面積の合計)の割合

建ぺい率や容積率の制限を超えてしまうと、建築基準法に違反しているとみなされ、罰金を課せられるおそれがあります。そのため、バルコニーを後付けする際は、法的な知識をもつ専門業者に依頼することが重要です。

【注意点2】建築確認申請が必要な場合もある

バルコニーの後付けにおいて、建築確認申請が必要になる場合もあります。

建築確認申請とは

リフォームする箇所が建築基準法の基準を満たしているかについて、自治体や指定機関が審査する手続きのこと

建築確認申請が必要であるにもかかわらず申請を行わない場合、罰則の対象となる可能性があります。建築確認申請はリフォームの着工前に行う必要があるため、申請の必要性を前もって確認しておきましょう。

【注意点3】近隣に対する日当たりの影響をチェックする

バルコニーを後付けする場合、近隣に対する日当たりの影響を考慮しなければなりません。

バルコニーの後付けによって、周辺住宅の日当たりを妨げてしまうと、日照権を問われるおそれがあります。日照権のトラブルに発展してしまうと、最悪の場合後付けしたバルコニーの撤去を求められるかもしれません。

近隣との良好な関係を保ちながらリフォームするためにも、あらかじめ日当たりの影響を施工業者に確認してもらうことが必要不可欠です。

【注意点4】仮設足場にかかる費用を予算に組み込む

バルコニーを後付けする際は、安全性を確保するために仮設足場を設置しなければなりません。そのため、あらかじめ仮設足場にかかる予算も計画することがポイントです。

なお、仮設足場の設置費用は、立地条件や建物の構造などによって異なるため、事前に業者から見積もりを取得しておくのがよいでしょう。仮設足場の費用を抑えるためにも、外壁塗装や屋根塗装と同じタイミングでバルコニーの後付けを検討しましょう。

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バルコニーを後付けしたリフォーム事例

ここでは、バルコニーを後付けしたリフォーム事例を紹介します。さまざまな事例を参考にして、自分の理想とするリフォームプランをイメージしましょう。

【事例1】増築部分にバルコニーを設置

before
after

増改築リフォーム

リフォーム期間3ヶ月

家の増改築において、増築箇所の上部をバルコニーとして活用したリフォーム事例です。

バルコニーを広めに作ることによって、家族でバーベキューをしたり、ガーデニングを楽しんだりするスペースを十分に確保できます。一方、庭から直接アクセスできるように階段を設置することで、バルコニーを気軽に利用できるようにしています。

【事例2】玄関上の屋根にルーフバルコニーを設置

before
after

ルーフバルコニーの設置工事

玄関に雨除けを設置するという目的で、玄関上の屋根にルーフバルコニーを設置した事例です。

大きめのルーフバルコニーを設置したことで、玄関に雨風が吹き込みにくい構造となっています。大きなルーフバルコニーが家のシンボルとなり、外観の印象が一新されています。

【事例3】おしゃれな木製バルコニーを設置

before
after

木製バルコニーの設置

リフォーム期間14日間

木製のバルコニーとウッドデッキを後付けしたリフォーム事例です。

家全体のおしゃれな雰囲気に合わせて、温かみのある木製を採用。耐久性に優れた「ウリン材」を使用し、できるかぎり長く使えるようにリフォームしています。

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【Q&A】バルコニーの後付けに関するよくある質問

リフォームで後付け可能なバルコニーの種類は?

リフォームで後付け可能なバルコニーの種類は、以下のとおりです。

バルコニーの種類
種類特徴
ルーフバルコニー階下の屋根スペースに設置される
インナーバルコニー建物の内側に設置される
サービスバルコニー奥行き1メートル以下の小さなバルコニー
回りバルコニー建物を取り囲むように設置される

なお、建ぺい率や構造などの条件によっては、バルコニーを後付けできないケースもあるため注意しましょう。

アルミ製バルコニーのデメリットは?

アルミ製バルコニーのデメリットは、以下のとおりです。

アルミ製バルコニーのデメリット
  • 熱伝導率が高いため、夏場は表面温度が上がりやすい
  • 設置費用がほかの素材と比べて高い
インナーバルコニーは後付けできる?

インナーバルコニーは、後付け可能です。

後付けできないケースもある

建物の構造や立地条件などによっては、インナーバルコニーを後付けできないケースもあります。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】下久保彰

2級建築士。建築設計や施工業務を30年以上経験。最近は自営にて各種請負業務を行う。

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