足場の設置費用はいくら?階数・坪数ごとの相場や計算方法を解説

仮設足場が組まれた戸建て住宅と、足場費用の相場・計算方法を示したサムネイル画像

外壁塗装や屋根修理の費用のうち、足場の設置費用は全体の15〜20%を占めます。目安を知らないまま見積もりを受け取ると、相場より高くても気づきにくいかもしれません。この記事では、建物の坪数や種類ごとの足場費用の相場を解説します。自分で目安を計算する方法も紹介するので、見積もり依頼前に「足場の設置にどれくらいかかりそうか」を把握できます。

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仮設足場の設置にかかる費用

仮設足場の設置にかかる費用は、戸建ての場合で1㎡あたり800〜1,500円が目安です。この単価には、足場の設置や解体にかかる費用などが含まれています。

足場費用の単価に含まれる費用と別途になりやすい費用を示した図解
足場単価に含まれる費用と別途費用

単価に含まれているもの

  • 足場資材のレンタル料
  • 足場の組み立て・解体費用
  • 養生メッシュシート費用

単価に含まれていないもの

  • 資材運搬費
  • 道路使用許可・占用料
  • 特殊作業費
  • 高圧線防護管費用

これらの費用は「諸経費」としてまとめて請求される場合もあります。見積もりを比較する際は、単価だけでなく、追加費用の計上方法や内訳も確認しておきましょう。

【1】建物全体に足場を設置する場合

外壁塗装や屋根工事など、建物全体に足場を設置する場合、費用は主に建物の大きさによって決まります。例えば、一般的な戸建てに足場を設置する場合なら、20坪で12万〜25万円、30坪で16万〜30万円が目安です。

20坪・30坪・40坪の戸建てに足場を設置する場合の費用相場を示した図解
坪数別に見る足場設置費用の相場
建物の坪数(戸建て)費用相場
20坪12万~25万円
30坪16万~30万円
40坪20万~35万円

ただし建物の坪数が同じでも、建物の種類が異なると費用も大きく変動する点に注意しましょう。

建物の違いによる費用の変動に注意

  • 平屋の場合
    2階建て以上の建物と比べて高さがないため、足場架面積が小さくなり、費用は安くなる傾向にあります。しかし、建物の外周が広い場合、足場架面積が大きくなるため、費用がそれほど安くならないケースもあるでしょう。
  • マンションやアパートの場合
    マンションやアパートの場合、戸建てよりも規模が大きく、階数も多いことから、足場費用は高額になりやすいでしょう。小規模なアパートでも数十万円、大規模なマンションでは数百万円を超えることも珍しくありません。
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【2】建物の一部や室内に足場を設置する場合

エアコンの設置工事や室内での高所作業でも、足場が必要になることがあります。この場合は建物全体ではなく、工事に必要な範囲だけに部分足場を組みます。

部分足場

部分足場の費用は、主に「足場架面積×単価」で計算される場合と「一式料金」で設定される場合があります。

  • 単価相場:700〜1,000円(1㎡あたり)
  • 一式料金:6万〜12万円(小規模な部分補修の場合)

部分足場は全体に足場を組むよりも効率が悪くなるため、1㎡あたりの単価が割高になる場合もあります。

室内足場

吹き抜けに設置された照明の交換など、室内での高所作業でも足場が設置される場合もあります。

足場の種類(主な用途)費用相場
ローリングタワー(照明器具の設置、吹き抜けの内装工事)0.8万〜1.3万円/日
単管パイプ(天井の張り替え、設備の設置)800〜1,400円/㎡

ただし室内の足場の設置にかかる費用は、足場の種類や設置する場所などによっても変動する点に注意しましょう。

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仮設足場の設置費用の計算方法

仮設足場の設置費用を計算するには「足場架面積(足場面積)×足場単価」で計算する方法が最も一般的です。

足場架面積と足場費用を計算する流れを住宅の図と式で示した図解
足場架面積と足場費用の計算方法
STEP
足場架面積(足場面積)の計算

足場架面積とは、建物の外壁面積ではなく、建物の外側に足場を組む際の面積のことをいいます。以下の計算式で求められます。

計算式
足場架面積=(建物の外周の長さ※1+8m※2)× 建物の高さ※3

※1:建物の外壁に沿って測った長さ
※2:建物の四隅にある足場の出っ張りや、建物と足場の間に確保するスペースを考慮した長さ(建物の形状や施工業者によって若干異なる)
※3:地面から屋根の一番高い部分(棟)までの高さ

STEP
費用の計算

STEP1で計算した足場架面積と、業者が提示する足場単価を掛け合わせることで、大まかな足場費用が算出できます。

計算例

  • 足場架面積:288㎡
  • 足場単価:0.1万円/㎡

この場合の足場費用は、288㎡×0.1万円/㎡= 28.8万円です。

上記の計算方法で算出されるのは、あくまで足場の設置・解体にかかる基本費用です。見積もりには、以下の追加費用が含まれていることもあるため、必ず内訳を確認しましょう。

追加費用

  • 養生メッシュシート代
  • 運搬費
  • 道路使用許可・占用料
  • その他諸経費
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高所作業を伴うリフォームで足場の設置が必要な理由

高所作業を伴うリフォームで足場が必要なのは、作業員の安全を守り、工事を効率よく進めるためです。労働安全衛生規則などでは、作業床や手すりの設置など、墜落を防ぐための措置が求められます。とくに高さ2m以上で作業する場合は、安全に作業できる足場や作業床の確保が重要です。

※ 参考:e-Gov法令検索「労働安全衛生規則」

【理由1】作業員の安全を確保するため

高所での作業には転落のリスクがあります。足場を設置すると、作業員は安定した作業床の上で作業でき、手すりや落下防止ネットによって事故を防ぎやすくなります。また、飛散防止ネットは工具や資材の落下を防ぐ役割もあり、通行人や近隣の建物、車への被害防止にもつながります。足場は、作業員と周囲の安全を守るために欠かせない設備です。

【理由2】工事全体の作業効率を上げるため

足場には、工事全体の効率を上げる役割もあります。安定した広い作業スペースを確保できるため、複数の作業員が同時に動きやすくなり、作業時間の短縮につながります。資材や工具を手の届く場所に置けるため、昇降の手間も減らせます。職人が無理のない体勢で集中しやすくなる点も利点です。

【理由3】近隣住民とのトラブルを防止するため

足場を覆う飛散防止ネットは、外壁塗装時の塗料や高圧洗浄時の汚水が、近隣の建物や車へ飛散するのを防ぎます。資材の落下や、作業員が誤って他人の敷地に入るリスクを減らせる点もメリットです。足場を適切に設置することは、近隣住民に配慮しながら安全に工事を進めることにもつながります。

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足場設置に関する法改正・安全基準のポイント

足場の設置に関するルールは、作業員の墜落・転落事故を防ぐために段階的に見直されています。外壁塗装や屋根工事などで足場を設置する場合は、費用だけでなく、安全基準に沿って作業している業者かどうかも確認しておきましょう。

【2015年改正】特別教育や作業床の安全基準が強化

2015年7月施行の改正では、足場の組み立て・解体・変更作業に従事する人への特別教育や、作業床の隙間、手すりなどに関する基準が強化されました。これにより、足場を組む作業員が安全に関する知識を身につけたうえで作業することや、足場上での転落を防ぐための設備を整えることがより重視されるようになっています。

【2019年改正】フルハーネス型の墜落制止用器具が原則に

2019年2月施行の改正では、高所作業で使う安全帯について、フルハーネス型を原則とする「墜落制止用器具」のルールが整備されました。フルハーネス型は、万が一の墜落時に体へかかる負担を分散しやすいのが特徴です。高所作業を伴う足場工事では、こうした安全装備を適切に使用しているかも重要な確認ポイントになります。

【2024年改正】本足場の使用や点検者の指名が明確化

2024年4月施行の改正では、幅が1m以上ある場所では原則として本足場を使用すること、足場の点検者をあらかじめ指名すること、点検者の氏名を記録・保存することなどが求められるようになりました。とくに住宅が密集している地域や、隣家との距離が近い建物では、どの種類の足場を組めるかが現場条件によって変わります。安全基準を満たした足場を設置できるか、現地調査の段階で確認してもらいましょう。

※ 参考:e-Gov法令検索「労働安全衛生規則」

足場工事を依頼する前に確認したいこと

足場設置を依頼する際は、業者が最新の安全基準に沿って作業しているかを確認することが大切です。見積もりや現地調査の際には、以下の点をチェックしておきましょう。

  • 建物の形状や敷地条件に合った足場を提案してくれるか
  • 足場の点検や安全管理の体制が整っているか
  • 作業員の墜落防止対策や近隣への飛散防止対策が含まれているか
  • 道路使用許可や道路占用許可が必要な場合、申請費用の扱いが明確か

足場費用が相場より安く見えても、安全対策が不十分では安心して工事を任せられません。費用の安さだけで判断せず、安全管理や許可申請の対応まで含めて比較することが重要です。

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仮設足場の種類

現在、戸建て住宅の足場として主流なのは「くさび緊結式足場」です。別名「ビケ足場」とも呼ばれています。くさび緊結式足場は、部材の接合部分を「くさび」とハンマーで固定する構造です。組み立て・解体が早く、安定性や作業性にも優れています。部材のサイズが豊富なため、建物の形状や隣家との隙間に合わせて設置しやすく、多くの住宅工事で採用されています。

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仮設足場の設置費用が高額になりやすいケース

足場の設置費用は、建物の状況や工事内容、周辺環境によって高くなることがあります。見積もりが相場より高い場合は、どの条件が費用に影響しているのかを業者に確認しておきましょう。

足場費用が高額になりやすい搬入条件や隣家との距離などのケースを示した図解
足場費用が高額になりやすいケース

【ケース1】前面道路から建物までのアプローチが複雑

前面道路から建物までのアプローチが複雑な場合、足場資材の運搬や、足場を組む作業自体が困難になります。例えば、道路から建物までの距離が長い、または階段や坂道がある場合、トラックが建物まで横付けできません。この場合、作業員が足場部材を手で運び込まなければならず、その分人件費が増加します。業者に見積もりを依頼する際は、足場部材の運搬や設置がスムーズにできそうかについても、現地を見てもらった上で判断してもらいましょう。

【ケース2】隣家との距離が狭い

くさび緊結式足場を組むには、建物まわりに一定の作業スペースが必要です。隣家との距離が狭い場合は、通常の足場を組めず、現場条件に合わせて単管足場や一側足場などを検討することがあります。ただし、足場の選び方は建物の形状や敷地幅、安全基準によって変わるため、現地調査で判断してもらいましょう。

※ 参考:e-Gov法令検索「労働安全衛生規則」

隣家との距離が狭いと、資材の落下や塗料の飛散による損害リスクも高まります。通常より厳重な養生や慎重な作業が必要になり、その分の費用が追加されることがあります。

【ケース3】建物が複雑な形状をしている

凹凸や出窓が多い建物は、通常の直線的な足場だけでは対応しにくく、形状に合わせた組み方が必要です。その分、設置に手間と時間がかかり、人件費が増えることがあります。特殊なブラケットやジョイント、手すりなどが必要になる場合もあり、部材費が上がる要因になります。現地調査では、建物の形状によって追加費用が発生しそうかも確認しておきましょう。

【ケース4】中高層建築物への設置

高さのある建物では、風による足場の揺れや倒壊のリスクが高まります。そのため、通常の住宅よりも強度の高い足場が必要となり、階数が高い建物ほど費用も高くなりやすいでしょう。例えば、2階建ての建物への足場の設置費用は15万〜30万円であるのに対し、5階建ての建物は30万〜50万円と、15万〜20万円の差が生じます。

建物の階数(坪数の目安)費用相場
2階建て(30坪)15万~30万円
3階建て(40坪)20万~35万円
4階建て(50坪)25万~45万円
5階建て(60坪)30万~50万円

そのため、3階建て以上の中高層建築物に足場を設置する場合は、相場よりも費用が高くなりやすい点を理解しておくことも大切です。

【ケース5】屋根の勾配が6寸以上

屋根を塗装するとき、勾配が急な屋根では安全確保のために屋根足場の設置費用が追加されることがあります。とくに急勾配といわれる6寸勾配(約31°)以上の屋根は、作業に手間がかかるため費用が高くなりやすい傾向です。屋根の勾配が急な場合は、通常の足場費用に加えて屋根足場の費用も見込んでおきましょう。

勾配以外で費用が高額になる要素
屋根勾配のほかに、屋根の構造が複雑な場合も足場費用が高くなるおそれがあります。

【ケース6】道路使用許可・占用許可が必要

足場の設置や資材の搬入・搬出で道路を使う場合は、道路使用許可や道路占用許可が必要になることがあります。道路上で作業をする場合は道路使用許可、足場などの工作物を継続して道路上に置く場合は道路占用許可が関係します。どちらが必要か、また両方必要かは、工事内容や道路の使い方によって変わります。

道路使用許可とは

  • 目的
    警察署が管轄し、道路での工事やイベントなど、一時的な使用を許可するものです。足場を設置する際の組み立てや解体作業、資材の搬入・搬出などで道路を使用する場合に許可を得る必要があります。
  • 費用
    各都道府県の条例で定められており、数千円から数万円です。

道路占用許可とは

  • 目的
    道路管理者(国土交通省、都道府県、市区町村など)が管轄し、道路に工作物などを設置することを許可するものです。足場そのものが道路上に設置され、工事期間中継続的に道路を占める場合に許可を得る必要があります。
  • 費用
    各自治体の条例で定められており、面積と期間に応じて計算されます。この費用は、地域によって大きな差があります。

とくに道路占用料は地域によって高額になることがあり、使用期間が長いほど総額も上がります。許可の要否は工事のスケジュールや費用に影響するため、契約前に必ず確認しておきましょう。

※ 参考1:警察庁「道路使用許可の概要、申請手続等」
※ 参考2:国土交通省「道路占用制度」

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仮設足場の設置費用を抑える方法

仮設足場の設置費用を抑えるには、足場が必要な工事を同時に行う、補助金・助成金制度の対象になるか確認するなどの方法があります。ここでは、費用負担を軽くするために検討したい方法を解説します。

【方法1】補助金・助成金制度の活用を検討する

国や自治体の補助金・助成金制度を活用することで、工事にかかる費用の負担を軽減できるかもしれません。足場の設置が必要な工事で補助金・助成金制度の対象となりやすいのは、耐震改修や省エネリフォームなどです。

補助金・助成金制度の対象となりやすい工事

  • 耐震改修工事
  • 省エネリフォーム
  • バリアフリー改修工事

2026年の補助金・助成金制度

  • みらいエコ住宅2026事業
  • 先進的窓リノベ2026事業
  • 既存住宅における断熱リフォーム支援事業
  • 地方公共団体の住宅リフォーム支援制度

※ 参考1:住宅省エネ2026キャンペーン【公式】
※ 参考2:みらいエコ住宅2026事業【公式】
※ 参考3:先進的窓リノベ2026事業【公式】
※ 参考4:既存住宅の断熱リフォーム支援事業
※ 参考5:地方公共団体における住宅リフォーム支援制度検索サイト

ただし、足場工事そのものが単独で補助金・助成金制度の対象になるとは限りません。断熱改修や窓・ドアの交換、耐震改修など、足場の設置が必要な工事とあわせて申請できる場合があります。制度ごとに対象工事や申請期限、予算上限が異なるため、利用する前に最新情報を確認しましょう。

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【方法2】仮設足場が必要な工事を同時に検討する

足場が必要な工事を同時に行うと、設置費用を抑えやすくなります。たとえば外壁塗装と屋根塗装を別々の時期に行うと、そのたびに足場を組む費用が発生します。両方の工事を同時に行えば足場は1回分で済むため、結果的にコストを削減しやすくなります。必要なメンテナンスをまとめて実施できないか、見積もり時に相談してみましょう。

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【方法3】相見積もりを取る

足場費用を比較するには、複数の業者から見積もりを取ることが大切です。相見積もりは失礼な行為ではなく、費用や工事内容を比べるための一般的な方法です。業者には相見積もり中であることを伝え、価格だけでなく、作業内容や安全対策の違いも確認しましょう。

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仮設足場の費用に関する注意点

仮設足場の設置費用は、外壁塗装や屋根修理の総額に大きく影響します。建物が大きい場合などは費用も高くなりやすいため、予算オーバーや業者とのトラブルを避けるには、見積もり時に確認すべき点を押さえておくことが大切です。

【注意点1】足場費用の内訳を確認する

足場費用の見積もりを提示されたとき、余計な費用が記載されていないか、内訳をしっかりと確認しましょう。材料費、設置費用、撤去費用、運搬費など適正な項目か、その価格が相場よりも高額でないかを確認することが大切です。

【注意点2】足場費用には地域差がある

足場が歩道や道路にはみ出す場合は、道路占用許可が必要になることがあります。道路占用料は、道路の管理者や地域、占用する面積・期間、道路の区分などによって変わるため、同じ足場工事でも地域差が出る点に注意しましょう。また、道路占用料は条例や国の基準改定で変わることがあります。見積もりを確認する際は、足場代の中に道路占用料や申請手続きにかかる費用が含まれているか、別途請求になるのかを業者に確認しておくと安心です。

※ 参考:国土交通省「道路占用・承認工事」

【注意点3】「足場代無料」は悪徳業者の可能性も

「足場代無料」をうたう業者には注意が必要です。足場の設置には、資材の運搬・組み立て・解体などの費用がかかるため、足場代が見積もり上で無料になっていても、ほかの工事項目や諸経費に含まれている場合があります。足場代だけで判断せず、工事全体の総額と内訳を確認しましょう。

足場代を抑えるために、安全対策が不十分な工事を行う業者にも注意が必要です。不適切な足場は、作業員の転落事故や足場の倒壊といった重大な事故につながりかねません。「足場代無料」という言葉だけで判断せず、工事全体の安全性と見積もりの内訳を確認しましょう。

【注意点4】業者が請負業者賠償責任保険に加入しているかを確認する

足場工事では、足場の倒壊によって隣家の外壁や車を破損させてしまうなどのトラブルが起こる可能性があります。業者が「請負業者賠償責任保険」に加入していない場合、高額な賠償金が発生しても支払いが滞るおそれがあります。発注者側のトラブルを避けるためにも、足場を設置する業者を選ぶ際は、保険加入の有無を必ず確認しましょう。

【注意点5】建物まわりや庭の植栽に影響を及ぼす場合がある

足場を設置する場所によっては、鉢植えやプランターの移動が必要になる可能性もあります。足場の部材を搬入する際に、鉢植えなどが破損するおそれもあるため、工事が始まる前に安全な場所に移動させておきましょう。また、地植えの樹木や花壇は移動が難しいため、これらが汚れないように、ビニールシートや専用の養生カバーで保護してもらうことも重要です。

【注意点6】隣地の一時使用料が発生するケースもある

足場を組む際、隣の敷地に足場の一部がはみ出す場合「隣地の一時使用料」が発生する可能性もあります。足場を設置する間、隣地の所有者はその土地を自由に使用できなくなるため、その不便さに対する対価として、一時使用料を支払うのが一般的です。隣地の一時使用料の金額に明確な基準はないものの、一般的には1日あたり数百円〜数千円、もしくは土地の面積や場所に応じて計算されます。隣地の所有者との話し合いで決定するため、明確な相場は存在しません。ただし、口頭での約束は後々のトラブルの原因になるため、話し合いで決まった一時使用料の金額などの合意内容は、必ず書面に残しておきましょう。

【注意点7】道路幅によっては駐車場の確保が必要

足場を設置する際、資材を運搬するトラックや、作業員の車を駐車するスペースが必要です。そのため、道路幅が狭く、トラックなどを駐車できない場合は、近隣の駐車場を確保しなければならないケースがあります。近隣のコインパーキングや月極駐車場を借りる場合、その費用が工事費とは別に発生します。後から予期せぬ費用を請求されないよう、見積もりに駐車場の利用にかかる費用も含まれているのか、業者に確認しておきましょう。

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【Q&A】仮設足場の費用に関するよくある質問

悪天候などで工期が伸びる場合、追加費用はかかる?

悪天候などで工期が伸びる場合、足場の設置で追加費用は発生しないケースが多いでしょう。しかし、契約内容や予期せぬ事態によっては追加費用が発生するケースもあります。そのため、契約を結ぶ前に、業者に追加費用の有無について確認しておくことが重要です。

仮設足場の設置費用が適正価格かを判断するポイントは?

仮設足場の設置費用が適正価格かを判断するには、足場の設置にかかる費用の相場を把握しておくことなどが重要です。

適正価格かを判断するポイント

  • 足場の設置費用の相場より極端に高い・安くないかチェックする
  • 複数の業者で相見積もりを取る

また、同じ条件で複数の業者に見積もりを依頼することで、ご自身がお住まいの建物における具体的な金額を比較できます。この記事で解説した「仮設足場の設置にかかる費用」も参考にして、適正価格であるかを判断しましょう。

無足場工法にかかる費用は?

無足場工法にかかる費用は数十万円~数百万円と幅広く、工事の内容によって異なります
外壁塗装では、建物の形状や作業範囲によって、通常の足場を組むより費用を抑えられる場合があります。ただし、ロープ作業や高所作業車を使うため安全管理が重要で、建物の高さ・形状・劣化状況によっては適用できないこともあります。

無足場工法とは
無足場工法とは、足場を設置せずに外壁塗装や補修作業を行う工法のこと。
ロープや高所作業車を使って作業者が直接建物にアクセスするため、足場設置にかかる時間や費用を削減できる点が特徴です。特に、狭い場所や高層ビルなど、通常の足場設置が困難な場所で有効ですが、建物の形状や高さによって適用できるかどうかは異なります。

仮設足場の設置でよくあるトラブルは?

仮設足場を設置する際によくあるトラブルは、以下のとおりです。

仮設足場の設置でよくあるトラブル

  • 洗濯を外に干せない
  • 窓を養生した場合は窓が開けられない
  • 日照や景観の遮断のおそれがある
  • 近隣住民に対するプライバシー侵害のおそれがある
  • 通行しづらい
  • 足場解体後に建物や車の損傷が見つかる

トラブルを防ぐには、生活に影響が出る部分を業者に確認し、近隣住民への事前挨拶も済ませておきましょう。

仮設足場の設置は自分でできる?

個人で足場を用意できる場合もありますが、高所作業は転落事故のリスクが高く、組み立てにも専門知識が必要です。とくに高さ2m以上の作業では、作業床や手すりなどの墜落防止措置を適切に確保する必要があります。安全性を考えると、外壁塗装や屋根工事などの足場は専門業者に依頼するのが安心です。

※ 参考:e-Gov法令検索「労働安全衛生規則」

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【まとめ】仮設足場の設置費用が適正価格かセルフチェックしよう

仮設足場の費用が適正か判断するには、見積もりが相場よりも極端に高い・安い金額ではないかなどをチェックすることも重要です。

仮設足場の費用のチェック項目

  • 見積もりが相場よりも極端に高い・安い金額ではないか
  • 諸経費に不透明な追加費用が含まれていないか
  • 「足場代無料」など、不自然に安い業者ではないか

これらのポイントを確認しておくと、適正価格で安全な工事を依頼しやすくなります。信頼できる業者を探す際は、複数社の見積もりを比較することが大切です。「ハピすむ」では、スマホで簡単な入力を済ませるだけで、条件に合う優良業者の紹介を受けられます。相見積もりを取りたいものの、忙しくて時間がない方は活用してみましょう。

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