2024年11月21日更新

監修記事

洗面台を撤去するのにかかる費用は?洗面台の取り外し方や注意点も解説

洗面台を撤去するのにかかる費用は2万~3万円が相場です。この記事では古くなった洗面台の取り外し方や処分方法、撤去時の注意点を紹介します。洗面台撤去と同時に検討すべきリフォームに関しても紹介しているので、洗面台を撤去する際に参考にしてください。

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洗面台の撤去を業者に依頼する場合かかる費用

洗面台の撤去を業者に依頼した場合にかかる費用は2万~3万円が相場です。

洗面台を撤去する際の給水管や排水管のプラグ止め、撤去材処分費も含まれています。

また場合によって解体・撤去費用の他に、養生材や駐車場代などの諸経費がかかる場合もあります。

遠方の業者に依頼する場合は出張費用がかかるケースもあるため、事前に総額いくらかかるか確認しましょう。

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洗面台を取り外す方法は?

洗面化粧台は、工具を使って給排水管などを取り外します。

洗面台本体やミラーキャビネットはビスで固定されているため、電動ドライバーがあると作業が早いです。

作業の流れを、それぞれステップごとに確認していきましょう。

洗面台撤去に必要な道具

洗面台撤去には「モンキーレンチ」「電動ドライバー」を使用します。取り外した給排水管に水が残っている場合もあるため、バケツや雑巾も用意しておくと便利です。

ステップ1 水道を止める

出典:呉市上下水道局‐水道の元栓

洗面台の撤去作業の際には、まず水道の元栓を閉めて水を止めます。

元栓を閉め忘れてしまうと、後から給水管を取り外す際に、水があふれて水浸しになってしまうため注意が必要です。

水道の元栓がある場所は一戸建てとマンションで違います。

一戸建て住宅では、敷地内にある地中の水道メーターボックス内に設置されているケースがほとんどです。

マンションでは多くの場合、玄関近くに設置されているパイプスペース内に設置されています。

ステップ2 ミラーキャビネットを撤去する

出典:LIXIL‐ミラーキャビネットのビス

ミラーキャビネットはビスで壁に固定されています。ビスの取り付け穴を見つけて、電動ドライバーでビスを取り外します。

固定されているビスをすべて取り外すと、ミラーキャビネットが外れるので、倒れないように抑えながらビスを取り外しましょう。

また、ビスの頭には化粧キャップが取り付けられている場合もあり、見落としがちです。

化粧キャップを取り外すとビスの頭が出て取り外せるようになります。

ステップ3 給水・給湯・排水管を取り外す

出典:写真AC‐洗面台の配水管

給水・給湯・排水管を取り外す際は、一度水栓のハンドルを開けて水がしっかり止まっているか確認しましょう。

水道の元栓を閉めていても、配管に残った水や空気が残っているため、水栓のハンドルを開けて出し切ります。

給水・給湯管は、モンキーレンチを使って取り外します。

床につながっている排水管も同様に、バケツや雑巾を用意して床下から引き抜きます。

ステップ4 洗面台本体を撤去する

出典:LIXIL‐洗面化粧台のビス

洗面台本体も壁にビスで固定されています。

電動ドライバーで固定されているビスをすべて取り外し、洗面台本体を運び出します。

ステップ5 床や壁をリフォームする

出典:写真AC‐洗面台周りの汚れ

洗面台が設置されていた場所は、シミがついていたりカビなどの汚れが溜まっているケースが多いです。

また、排水溝や給水・給湯の設備が残っているため、洗面台撤去後の用途などに応じて床や壁をリフォームしましょう。

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洗面台の撤去はDIYでできる?

洗面台の撤去は、できるだけ作業に慣れたプロに依頼しましょう。

洗面台の取り外し自体はそこまで難しい作業ではありませんが、撤去の際に怪我や水道トラブルのリスクもあります。

仮に水漏れを起こしてしまい、そのまま放置していると建物自体に被害が及んでしまいます。

とくに2階の場合は水漏れを起こすと下の階にまで水がいきわたり、大規模な修繕が必要になる場合もあります。

1階の場合でも水漏れの湿気によって、床が腐食したりカビの発生原因になります。

費用を節約しようとしてDIYを行うよりも、プロへ依頼した方が結果的に費用の節約にもつながり安心です。

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洗面台の処分方法は?

洗面台の処分方法は主に以下の方法があります。

  • 粗大ごみとして捨てる
  • リフォーム会社に依頼する
  • 一般廃棄物処理業者へ依頼する
  • リサイクル品として売る

洗面台がまだ新しく、綺麗な場合はリサイクル品として売ることも考えられます。

リフォーム会社などへ依頼する場合は、撤去と同時に処分も依頼するケースがほとんどです。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

粗大ごみとして捨てる

多くの自治体では、洗面台を粗大ごみとして回収しています。

洗面台の処分費用をできる限り抑えたいと考える場合は、粗大ごみとして自身で処分するのを検討してもいいかもしれません。

粗大ごみとして処分する際は必ず自治体のルールを確認

粗大ごみとして洗面台を処分する際は、各自治体のルールに従う必要があります。

自治体によって、大きさや重さの指定や、申し込み方法などが異なるため、必ず事前にお住いの自治体ルールを確認するようにしましょう。

リフォーム会社に依頼する

リフォーム会社でも洗面台の撤去を受け付けています。

撤去も同時に依頼する場合は、処分費用が通常より割引されるケースも多いです。

洗面台の撤去も依頼する場合は、業者に処分費用はどのくらいかかるか確認してみるといいでしょう。

場合によっては、ほとんど費用をかけずに処分できる場合もあります。

一般廃棄物処理業者へ依頼する

自治体の中には、洗面台を「建築廃材」として扱う所もあります。その場合は、洗面台を粗大ごみとして出せません。

洗面台を「建築廃材」として扱う地域では、自治体の許可を受けている一般廃棄物処理業者に依頼すれば引き取ってもらえます。

リサイクル品として売る

取り外した洗面台が「TOTO」や「LIXIL」、「Panasonic」製などの有名メーカーで、まだ新しく綺麗な場合は買い取りしてもらえる場合があります。

洗面台を取り扱っているリサイクルショップなどに依頼して、査定してもらいましょう。

状態が良ければ売れる可能性があります。値段がつかなくても、無料で引き取ってもらえる場合もあるので、試しに査定してみるのもいいでしょう。

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洗面台を撤去する際の注意点

洗面台を撤去する際は、いくつかの注意点を考慮しておく必要があります。

思わぬ事故やトラブルを引き起こさないためにも、これから紹介する注意点を把握しておきましょう。

洗面台上部の電気配線は必ず業者に取り外してもらう

洗面台の電気配線は、必ず「電気工事士」の資格を持った人が行わなければならないと法で定められています。

資格を持たない状態で作業を行うと、法律違反になるだけではなく、発火や火事の原因になるため注意が必要です。

電球の取り外しなど、軽微な作業であれば、法律上は無資格でも問題ありません。しかし、本来は「電気工事士」の資格を持つ人が行うべき作業ではあります。

思わぬ事故を防ぐためにも、電気周りはプロに依頼して安全に取り外してもらいましょう。

撤去作業中に家の水道を使えなくなる時間がある

洗面台の撤去作業中には、水道の元栓を閉める必要があります。

水道の元栓を閉めている間は、トイレや洗面所など建物の水道がすべて使えなくなるので、注意が必要です。

あらかじめ水道が止まる時間帯を確認しておき、トイレは事前に済ませておくなどの対応をしましょう。

床や壁を傷付けないように対策する

取り外した洗面台を運び出す際は、経路の床や壁には養生材を使用するなどして、傷がつかないようにしましょう。

洗面台を誤って落としたり、壁に引っかけてしまうと、床や壁に凹みができたり、傷になってしまいます。

床や壁に養生する他にも、運び出す洗面台に毛布をくるんで対策することもできます。

床や壁が傷ついてしまうと、修繕するには費用がかかるため、十分養生しておくと安心です。

搬出の際は手袋をする

取り外した洗面台を搬出する際には、手袋の着用をおすすめします。

洗面台を運び出す際に、手を挟んでしまったり、手を切るなどの怪我を防ぐためにも、手袋は必須アイテムとも言えるでしょう。

洗面台はツルツルと滑る場合も多いので、落下防止のためにも、滑り止めの付いたゴム手袋がおすすめです。

洗面台本体の重さに注意する

洗面台は意外に重量があります。

無理に一人で運び出そうとして、腰を痛めてしまったり、落として怪我をしてしまう場合もあります。とくに階段では注意しなければなりません

洗面台を運び出す際には、2人で運ぶなど無理しないようにしましょう。

洗面台の撤去後に必ず漏水がないか確認する

洗面台を撤去する際には、給水・給湯管や排水管の取り外し作業が伴います。

洗面台の撤去が終わり、水道の元栓を開けた後は必ず水が漏れていないか確認しましょう。

仮に水が漏れていて、気が付かずに放置してしまうと建物に重大な損傷を与えてしまうリスクがあります。

もし水漏れを発見したらすぐに対策しなければなりません。水漏れを見つけた場合はすぐに業者に依頼して対応してもらいましょう。

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洗面台撤去と同時に検討したいリフォームは?

洗面台の撤去と同時に検討したいリフォームは、クロスの張り替えや、床の張替えが考えられます。

なぜなら洗面台の周りは湿気が溜まりやすく、床や壁がカビなどで汚れている場合が多いからです。

ここでは、それぞれリフォームする際にかかる費用などをご紹介します。

>>洗面台・洗面所のリフォームにかかる費用はこの記事で紹介

クロスの張り替え

クロス張替えの費用例700~2000円/㎡
洗面所のクロス張替え費用例

洗面所のクロス張替えにかかる費用は、1平米あたり700~2000円が相場です。

クロスを剥がした段階で、カビが石膏ボードまで侵食していなければ、クロスを張替えるだけで比較的コストは安いです。

しかし、カビが石膏ボードまで侵食してしまっている場合は、部分的に石膏ボードも交換する必要があります。

石膏ボードも交換する場合は、費用が多少高くなります。

床の張替え

クッションフロアの場合3千~4千円/㎡
複合フローリングの場合6千~9千円/㎡
フロアタイルの場合4千~1万2千円/㎡
洗面所の床張替えにかかる費用例

洗面所の床張替えにかかる費用は、平均的な3畳(4.95㎡)ほどの広さの場合、3~5万円程が一般的です。

ただし、種類ごとに費用は変わるので、上記の表からご確認ください。

クロス同様に洗面所の床もカビなどで汚れのひどい場合が多いため、洗面台撤去と同時に床の張替えをおすすめします。

床材は既存と同じ物を選択しても良いですが、用途によって別の床材を検討することもできます。

費用は床材や状況によって変わりますが、場合によって既存と別の床材に張り替えを検討しても良いでしょう。

>>洗面所の床リフォームはこの記事で紹介

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Q&A 洗面台撤去に関してよくある質問

洗面台の撤去にかかる時間はどのくらい?

基本的に作業は数時間~1日で終わります。

賃貸の洗面台を外してDIYしても大丈夫?

賃貸の場合は、洗面台の取り外しにはオーナーや管理会社の許可が必要です。

無断でDIYするとトラブルに発展してしまう場合があります。賃貸で洗面台を取り外す際は、必ずオーナーや管理会社の許可を取りましょう。

洗面台撤去後のスペースの良い使い道はなに?

洗面台撤去後のスペースは、クローゼットや、棚などを設置して収納スペースとして活用できます。

また、洗濯や掃除などを行うための家事スペースとして活用するのもおすすめです。

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洗面所リフォームの業者選びで後悔しないために

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】久田麻里子

2級建築士、インテリアコーディネーター、住環境福祉コーディネーター。ハウスメーカー、リフォーム会社での建築業を幅広く経験。主婦・母親目線で様々なリフォームアドバイスを行う。主な担当は水回り設備リフォーム、内装コーディネート、戸建てリフォームなど。

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