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2019年03月14日更新

外壁の防水!透湿防水シートの施工方法とポイント

雨漏りや結露の原因にもなる外壁。雨水から家屋を守り、結露を生じさせないように活用されているのが「透湿防水シート」です。そこで今回は、透湿防水シートの特徴とその施工方法について解説し、外壁の修理をする際の賢い業者選びのポイントも紹介します。

  • 【監修者】株式会社KURODA一級建築士事務所 坂田理恵子
  • この記事の監修者
    株式会社KURODA一級建築士事務所
    坂田理恵子

外壁に使用される防水シートとは?

外壁 防水 シート 施工 方法

外壁を結露や雨漏りから守るために、外壁の屋外側には防水シートが用いられています。

この防水シートには主に「透湿防水シート」と「アスファルトフェルト」の2種類があるのですが、それぞれの特徴について見ていきましょう。

「透湿防水シート」は防水しながら湿気を逃がす優れもの

透湿防水シートは、ポリエチレン不織布が主に材料として用いられています。雨水などの水は室内に入れず、室内の湿気は屋外に逃がすことができるという機能があります。

この透湿防水シートが主に使用されるのはサイディング仕上げの外壁です。サイディング仕上げは主に木造建築物の外壁に使われることが多く、モルタル仕上げよりも新しく取り入れられた工法です。

工場ですでに加工された外壁仕上げ材であるサイディングの内側に透湿防水シートを張ることで、結露から守り、雨漏りのない外壁にすることができます。

「アスファルトフェルト」は湿気も逃がさない防水シート

アスファルトフェルトとは、古紙に繊維くずを混ぜたアスファルトをしみ込ませた防水紙です。水を通さないだけでなく湿気も逃がさないという性質があり、主にモルタル仕上げの外壁に使用されてきました。

日本の戸建てにも多く利用されているモルタルは、セメントに砂と水を混ぜて作られていますが、乾燥収縮などの影響でひび割れが発生するという欠点があります。

ひび割れができればそこから雨水が室内へと侵入するため、それを防ぐためにアスファルトフェルトが使われています。

一般的なのは「透湿防水シート+通気構法」

現在、木造建築物の防水シートにはアスファルトフェルトよりも透湿防水シートを用いた「通気構法」が一般的です。通気工法とは、防湿防水シートと外壁仕上げ材との間に空間を設けて通気を促す工法のことです。

アスファルトフェルトを防水シートとして使用した外壁は、雨水の侵入を防げるものの湿気も逃がさないため、木造住宅では結露が生じやすいというデメリットがあります。

それに対して防湿防水シートなら、防水できる上に湿気を逃がすため結露が生じにくくなります。

透湿防水シートの張り方のポイント

シワをつくらず、下から上へ張るのが一般的

雨漏りを防ぐために張る浸透防水シートは、シワやヨレのないようにしっかりと張ることが基本になります。

シワがあると、万が一外壁から雨水が侵入してきた場合に、浸透防水シートを伝って流れ落ちるはずの雨水がシワ部分に溜まってしまい、室内まで染み出してしまう可能性もあります。

また浸透防水シートは下から上と張っていくことも大切です。雨水は上から下へと流れ落ちていくため、もしも雨水が外壁の中まで入り込んだ場合、下のシートが上のシートの手前に重なっていると、その隙間に雨水が流れ込んできてしまうからです。

さらにシートは長い帯状になっているため、右利きの方の場合には右から左へと浸透防水シートを張ると作業効率がいいでしょう。

重ね代は10cmはとる

浸透防水シートを張る際、シートとシートが重なる部分は、必ず規定数値以重ねるようにしましょう。上と下のシートが重なる部分は約10cm、そして角の部分は最低でも約15cm重ねるのが一般的です。

タッカー留めは等間隔で行う

タッカーとはホッチキスのような道具で、壁などの平面部分に何かを固定るするために使われます。

透湿防水シートはこのタッカーで留め付けられるのが一般的です。もしもタッカーの留め付けが乱れているとシワやヨレの原因になりますので、等間隔でしっかりと留めていくことが大切です。

ただし、しっかりと留め付けたいあまり、タッカーを必要以上にたくさん打ち付けるのもよくありません。タッカーによって小さい穴が開くため、そこから雨水が侵入する可能性があるためです。

タッカーの打ち留め間隔は約10cm程度がおすすめです。もしもタッカーの打ち方がよくなく穴が開いてしまった場合には、上から防水テープなどを貼って雨漏りを防ぎましょう。

開口部回りは防水テープでとめる

開口部回りなどではタッカーでとめただけでは雨水の侵入を防ぐのに十分ではありません。そこで防水テープで重ねてとめていきます。

開口部の下から横、そして上部へと防水テープを貼っていくようにしましょう。

箇所別!透湿防水シートの施工方法

入り角・出角部分

入り角(いりすみ)や出角(ですみ)など、壁と壁がぶつかる部分は、雨漏りしやすい場所です。透湿防水シートを張るときは特に気をつけて張るようにしましょう。

重ね代は少なくとも15cm、余裕があれば30cmほどとってもとりすぎとは言えません。また重ね方も下から上を意識しながら張っていきましょう。

軒天部分

軒天(のきてん)とは屋根が外壁よりも外へと張り出している部分で、建物下から見ると天井として見える屋外部分です。

ここは屋根瓦、または屋根材下に防水シートがすでに張られているはずなので、そこからの雨漏りは考えにくいといえます。そのため、透湿防水シートを張る必要はないでしょう。

ただし、軒天と外壁との取り合い部分は雨漏りが考えられるので、先にアスファルトフェルトなどの防水シートを張ったあとで、そこに透湿防水シートを差し込むようにするとよいでしょう。

土台水切り部分

外壁の下方を見ると外壁と土台の間に、L字型もしくはシート状の金属がはみ出ているのが分かります。この部材を「土台水切り」と呼びます。

土台水切りがないと、上から流れ落ちてきた雨水が土台の中へと浸み込んでいき土台が劣化してしまう恐れがあります。しかし土台水切りがあれば雨水は地面へと流れ落ちていきます。

この土台水切り部分は、透湿防水シートを張る前に取り付けられます。透湿防水シートが張られた後に土台水切りを施工しては雨水が土台に流れ込んでしまう可能性があるからです。

土台水切りの設置後に透湿防水シートを張るという順番を間違えずに施工することが、雨漏りを防ぐためには重要です。

サッシ回りなどの開口部

サッシ回りなどの開口部は特に雨漏りしやすい場所なので、透湿防水シートを張るだけでは不十分だといえます。防水テープ等でしっかりと防水を行うことが大切です。

防水テープの貼り方は、開口部の下部から横、上部へと貼っていくことで、雨水を下へ流れるように誘導することができます。

ダクト回りの配管など、防水シートを貫通する部分

透湿防水シートを貫通して、屋内から屋外へとつながっているダクト回りなどは、開口部分と同様、雨漏りしやすい場所です。そのため透湿防水シートをタッカーで張った後に、防水テープ等でしっかりと防水を行うことが大切です。

外壁と下屋の取り合い部分

下屋(げや)とは母屋から張り出した屋根のことで、母屋の屋根とは別に庇(ひさし)として取り付けられた屋根のことです。

雨漏りが発生しやすい箇所に、この下屋と外壁との取り合い部分があります。

そこでこの取り合い部分では、透湿防水シートを張る前に先張り防水シートを張って防水を行います。その上に透湿防水シートを張るのですが、先張り防水シートよりも短めにおさめるのがポイントです。

バルコニー回り

バルコニー回りの外壁も雨漏りがよく起こる箇所です。そこでバルコニーを覆うように透湿防水シートを張り、その上から胴縁と呼ばれる細めの縦材が施工されます。さらに上から外壁材であるサイディング材が張られます。

胴縁があると透湿防水シートとサイディングとの間に隙間ができ、湿気を外へと逃がすことができます。

施工中に透湿防水シートが破れた時の補修方法

施行中に透湿防水シートが破れてしまったら、その部分は張り直さなくてはなりませんが、小さな破損なら防水テープを上から貼って補修することができます。

ただ防水テープをしっかりと貼らないとその隙間から雨漏りすることも考えられます。シワやヨレを作らないようにきれいに貼りましょう。


外壁の防水シートリフォームの際のポイントと費用相場

外壁防水シートの重要性

外壁の防水シートは、万が一外壁内に雨水が侵入したときでも室内に水を侵入させないだけでなく、透湿防水シートなら室内から室外へと湿気と逃がすことで結露を防ぐことができます。

結露が発生すると柱や土台を腐らさせることがあり、そうなると建築物全体の強度が弱まり、耐震性も低下してしまうでしょう。さらには白アリを引き寄せたり、断熱材の機能を低下させることもあるため、結露が起こらないようにすることが大切なのです。

雨漏りや結露などによるこのような問題を未然に防ぐためにも、外壁に防水シートを適切に施工するこが、とても重要だといえるでしょう。

防水シートをリフォームするタイミング

透湿防水シートは熱により劣化し、質のいい透湿防水シートでもその耐用年数は約20年と言われています。

そのため築年数が20年ほど経過した建造物は、透湿防水シートの交換を含めた外壁のリフォームを検討するのがいいでしょう。

防水シートリフォームの費用相場

約30坪の一戸建てならば、外壁の防水シートリフォームにかかる相場は約100万円前後です。

外壁仕上げ材を取り外して行う工事になるため比較的費用は高くなります。また、外壁仕上げ材を塗り替えのみにするのか、それとも新しいサイディングに張り替えるのかなどによっても、費用は大きく前後します。

透湿防水シートのリフォーム業者の選び方

外壁 防水 シート 施工 方法

防水専門業者とハウスメーカーの違い

透湿防水シートの交換をしようと決めたら、リフォーム業者を選ばなくてはなりません。そこで気になるのが防水専門の業者にするのか、それとも大手のハウスメーカーにするのかです。

大手ハウスメーカーはその施工実績から安心感がありますが、価格相場からすると大手ハウスメーカーの方が防水専門業者よりも高くなる傾向があります。

これは大手ハウスメーカーの場合、下請け業者にリフォームの発注がされるので、数社にまたがって施工工事が行われ、その分マージンがかかってしまうためです。

一方、防水専門業者の場合、多くはその会社1社ですべての施行をこなすためその分価格が抑えられるでしょう。

リフォーム業者の選び方

防水性が最重要だと考える工事ならば、防水を専門とする防水業者に依頼するのがいいでしょう。工務店や塗装業者などでも防水工事を請け負う業者は多々ありますが、それぞれの会社によって得意分野は異なります。

防水業者は防水のプロですから、高い防水性を期待した外壁のリフォームならば、防水専門業者をまず検討することをおすすめします。

まとめ

雨漏りを防ぎ快適に長く暮らすために大切なのが、防水シートを使った外壁の施行です。

透湿防水シートなら湿気を逃がすこともできて、結露を防ぐこともできます。結露が防げれば、白アリなどの問題も防ぐことができ、また耐震性や耐熱効果を長く保つことができるでしょう。

ただし透湿防水シートは熱などにより劣化するので、築年数が約20年経った建築物は外壁の防水リフォームを検討することをおすすめします。

外壁リフォームに対応する優良な会社を見つけるには?

ここまで説明してきた外壁リフォームは、あくまで一例となっています。

正確なリフォームの金額を知るためには、リフォーム前に「現地調査」を受ける必要があります。

そのとき大事なのが、複数社に見積もり依頼して必ず「比較検討」をするということ!

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一生のうちにリフォームをする機会はそこまで多いものではありません。

後悔しない、失敗しないリフォームをするためにも、リフォーム会社選びは慎重に行いましょう!