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2020年08月19日更新

家に防音室を設ける工事を行う場合のポイントを解説!

好きな音楽鑑賞や楽器演奏の音漏れを気にせず楽しみたい場合、防音室が欲しくなります。今回は、防音室検討に必要な基本的知識のほか、防音室の種類や施工方法、費用などについて詳しく解説します。

  • 【監修者】タクトホームコンサルティングサービス
  • この記事の監修者
    タクトホームコンサルティングサービス
    亀田融

家に防音室を設ける工事を行う前に知っておきたいこと

この章では、防音室を設ける場合に知っておきたい基本情報をまとめます。

地域の環境基準を調べておく

防音室を設ける場合の基準にもなるのが、地域の環境基準です。環境基準は、環境庁や都道府県が定めるもので騒音基準が含まれています。

騒音基準では、用途地域ごとに昼間と夜間の時間帯別に、守るべき音の大きさを定めています。

特に第一種住宅地域では、音に対する基準値が厳しくなります。

住居のある地域の環境基準を調べて、外に漏れる音が基準値以下になるように防音室を設けることを検討します。

騒音基準を定める音の単位は、デシベル(db)で表します。

たとえば、第一種住宅地域では昼間で55デシベル以下と定められているのが一般的です。

演奏する楽器ごとに適した防音レベルがある

それでは、具体的に楽器の音の大きさはどの程度になるのでしょうか。

たとえばピアノは、90~110デシベル程度になります。

ギターやバイオリンでは80~90デシベル、金管楽器で110デシベル、オペラ歌手120デシベル、ドラム130デシベル程度になります。

防音室の遮音性能によって、外に漏れる音の大きさが変わります。

遮音性能を表す数値が遮音等級と言われるものです。遮音等級はDR値で表し、数が大きくなるほど遮音性能が高くなります。

音の周波数によって減らせる音の量は変わりますが、単純に考えるとDR65の遮音等級であれば、100デシベルのピアノの音を65デシベル減らすことができます。

つまりこの場合、部屋の外にもれる音は35デシベルになります。

防音室には固定遮音構造と浮遮音構造の2種類がある

音には種類があり、空気の振動が耳に伝わる音と、壁や床が振動することで伝わる音があります。

そのため防音室には、音の種類にあった遮音構造が必要になります。

固定遮音構造

固定遮音構造は、空気振動による音の遮音に効果がある構造です。固定遮音構造では、外壁や間仕切り壁に騒音を遮断する材料を使用します。

たとえば、遮音効果のあるコンクリートの壁の室内側の仕上げには吸音材を取り付けるような方法です。

浮遮音構造

浮遮音構造は、壁や床が振動することで伝わる音を遮断する構造です。

振動による音の伝搬は、壁を厚くしても防ぐことが難しい音です。そのため、振動による音を防ぐ浮遮音構造が利用されます。

浮遮音構造は、固定遮音構造の内側に浮いた箱があるイメージの防音室です。

内側の部屋の壁と建物の間に防振ゴムなどがはいっており、建物本体に振動が伝わらないようにしています。



家に防音室を設ける工事の施工方法

次に、防音室を設ける工事の施工方法を確認します。

固定遮音構造の防音室の施工方法

先述のように、固定遮音構造は外壁や間仕切り壁に騒音を遮断する建材を使う方法です。

外壁は、木造よりもコンクリート造の方が遮音できます。

壁内には、吸音材や遮音シートを入れ空気層を設けることで遮音します。

また、防音間仕切り壁とし、天井についても遮音天井、床も遮音床とします。

さらに、窓は二重窓、サッシは気密性の高い防音サッシ、扉も防音扉にします。

浮遮音構造の防音室の施工方法

浮遮音構造の防音室は、振動による騒音を遮断する高性能な防音室です。

遮音性能のある外壁や間仕切り壁の内側に、もうひとつ遮音性能のある箱を作るイメージです。
内側の箱の固定には防振ゴムなどを使用して、振動が外側の箱に伝わらないよう施工します。

防音室では、換気扇や空調の配管なども音の伝搬の原因となることがありますので、注意が必要です。

防音性能のある換気扇を設置し、空調の配管は防振ハンガーなどを利用して吊ります。

家を新築する際に防音室を設ける場合の施工方法

それでは、実際に新築住宅に防音室を設ける場合、どのような施工を行うのでしょうか。

まず、どの程度の遮音能力のある防音室にするかで工事の内容な異なります。

基本は、部屋の壁・天井・床を防音性能のあるもので施工します。より遮音性能を上げる必要があるのであれば、先述の浮遮音構造の防音室にします。

特にドラムや重低音が響くアンプなどを使用する場合は、浮遮音構造にするのが一般的です。

また住宅は木造であることが多くなりますが、2階に防音室を設ける場合は注意が必要です。

防音室は、遮音するために防音シートなどを貼り付けていくほか、浮遮音構造にする場合は部屋の中にさらにもう一つ部屋がある状態になり重くなります。

そのため構造上耐えられなくなることも考えられますので、専門家に必ず構造計算や検討を依頼してください。

また、防音室の階下の部屋の用途も確認しておきます。

階下の部屋は、防音室を使っているときには使用の少ない部屋や水回りにするプランがよいでしょう。

防音室を設けるリフォームをする場合の施工方法

リフォームで防音室を設ける場合は、壁面や床に防音シートと吸音材を貼りつける方法が一番簡単ですが、それだけでは効果はそれほど高くはありません。

窓からの音漏れも大きくなりますので、二重窓とするほか防音サッシに交換することが望ましくなります。

ほかに、壁面や床の遮音性能を高めたのちに、浮遮音構造とするとさらに防音効果が高くなるでしょう。

リフォームで防音室を設ける場合は、部屋が狭くなり天井が低くなることを避けられません。

ほかに比較的気軽に防音室を設置できる方法として、ヤマハやカワイなどの音楽メーカが用意する防音ブースの購入があります。

防音ブースは組み立て式の防音室になり、部屋の中に小さな小部屋を置くイメージです。

サイズや防音性能などさまざまなものが用意されています。

マンションに防音室を設ける場合も、基本的にはリフォームと同じ内容です。

短期間で設置できる楽器メーカの防音ブースが検討されることが多くなります。

特にマンションでは、階下には他人が住んでいますので、音漏れや振動に注意します。

重低音のスピーカーやドラムなどの振動による音を遮音するのは難しいため、これらの音については防音室を設けても音漏れを防ぐのは難しいでしょう。

家に防音室を設ける工事にかかる費用

本格的な防音室の場合は最低でも300万円~

防音室の費用は、遮音性能や防音室のサイズによって異なります。

もしも、本格的な防音室を検討されているのであれば、300万円以上を目安に検討されるとよいでしょう。

より防音性能が必要な場合は、約400万~700万円必要になる可能性があると考えてください。

逆に防音シートや吸音材を貼りつけるだけの工事であれば、約150万円程度になるでしょう。

そのほか、組み立て式の防音ブースを設置する場合は、約60万~250万円になります。

家に防音室を設ける工事を依頼する業者の選び方

次に、防音室を設ける場合にどこに工事を依頼するかを解説します。

住宅建築と音響の知識や経験がある業者を選ぶ

防音室の設置には、音についての専門的な知識が必要です。

また、配管などの設備機器からの伝搬や、ほんの小さなすきまからの音漏れもなどが考えられることから、経験豊富で確実な施工ができる業者を選びます。

まず防音室を得意とする業者数社に見積もりを依頼し、業者ごとの特徴を把握して決定するとよいでしょう。

また、メンテナンスやアフターフォローもチェックポイントになります。

設計事務所はリフォーム費用を抑えてくれる傾向にある

防音室を得意とする設計事務所も多く、高度な専門性をもって設計から施工管理までを請け負ってくれるところもあります。

総合的な設計力があることから、アイデアと工夫によって防音室を設ける費用を抑えてくれる場合もありますので、設計事務所も検討してみるとよいでしょう。

防音リフォームに対応する優良な会社を見つけるには?

ここまで説明してきた防音リフォームは、あくまで一例となっています。

「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。

そのとき大事なのが、複数社に見積もり依頼して必ず「比較検討」をするということ!

この記事で大体の予想がついた方は次のステップへ行きましょう!

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一生のうちにリフォームをする機会はそこまで多いものではありません。

後悔しない、失敗しないリフォームをするためにも、リフォーム会社選びは慎重に行いましょう!

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