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プレハブで防音設備は可能なのか?
プレハブとは工場で生産された建築物を現場で組み立てる工法のことですが、プレハブと言っても離れやミニハウス、倉庫のような建物から、軽量鉄骨のプレハブ住宅まで幅広く存在します。
プレハブでも木造住宅など他の住宅と同じように、防音リフォームすることは可能です。
例えば、ピアノやドラムなどの楽器を楽しめるように建物に防音スタジオを作ったり、防音室を作ってホームシアターを大音量で楽しむことができたりと、使用用途はさまざまです。
もし、防音リフォームをしないで楽器を演奏したり、大音量の音を出してしまうと当然のことながら、近隣に迷惑をかけてしまいます。そのようなことにならないためにも、騒音対策は重要になります。
一口に防音と言っても2つの要素があります。1つは遮音、これは空気中を伝わる音を遮断して外に音が漏れないようにする事で、普通これが防音と思っている人が多いでしょう。
もう1つ大事なのは吸音で、床・壁・天井で音の反射を防ぎ音が振動として室外に漏れることを防ぐ対策が必要です。
防音リフォームを得意としている施工会社もあるので、どのようなリフォームがいいのか相談してみるといいでしょう。
プレハブの防音リフォームにかかる費用は?
防音リフォームと言っても、家の窓枠をプラスするだけの簡単リフォームから本格的な防音室まで幅広くあります。希望する騒音対策によって、リフォーム内容やかかる値段が変わります。
では、目的別に防音リフォームにかかる値段を見ていきましょう。
【外の騒音が気になる場合】
・価格:約3万6,000円~(工事費込)
・リフォーム内容:内側から窓を追加。窓を2重にすることで省エネ・防音効果がある。
【隣の部屋の生活音が気になる場合】
・価格(6畳):約12万円~(工事費込)
・リフォーム内容:壁紙や石膏ボードの下に追加して遮音効果があがる。
【カーペットの床を防音フローリングに変更した場合】
・価格:約13万円~
・リフォーム内容:養生費、既存品撤去費、床工事など
【6畳の防音室を作った場合】
・価格:約180万円~
・リフォーム内容:電気工事、シーリングライト用コンセント設置、換気機能付きドアなど
楽器を演奏したいなどの目的だけではなく、どれくらい防音したいかによって費用や内容が異なるので、リフォームする際はどれくらい騒音をなくしたいかなどを、施工会社と相談するといいでしょう。
住宅地で必要な防音性能とは
住宅には、住宅性能表示制度が設けられています。例えば、戸建てなどの共同住宅以外では、住居の開口部からサッシによる空気伝搬音の遮断の程度の表示があります。
一般的な住宅の場合、外の騒音が室内に響いたり室内の騒音が空気を伝わって外に漏れたりと、外壁に設置されたれた窓部分などの開口部から音が伝わってしまいます。
住宅性能表示制度では、外壁の窓などを対象にして方位別に音の伝わり具合を評価することを定めています。
住宅性能表示制度は音の伝わりにくさを数値として表示するため、リフォームしたスタジオや防音室がどの程度音を遮断できるかを、客観的な数値で評価します。
ピアノやドラムなどを楽しむためのスタジオ開設や防音室のリフォームをする際は、以下の遮音性能を目安に設計し、開口部などから隣接する部屋や外部に音が漏れない対策をすることが重要になります。
・ピアノ
遮音性能:D-50~D-55
・ドラム
遮音性能:D-65~D-70
プレハブの種類や規格ごとの防音リフォーム費用
ここではさらにプレハブの防音リフォーム費用の詳細を見ていきましょう。プレハブ住宅、倉庫、中古品、離れ、ミニハウス、ユニットハウスのリフォーム費用は以下の通りです。
【プレハブ住宅タイプの防音リフォーム(6畳)】
・価格:約100万円~
・解体工事費:約20万円
・遮音性能:D-40~
【倉庫タイプの防音リフォーム】
・価格:約870万円
・工事面積:80平方メートル
・遮音性能:D-60
【中古品の防音室を設置する場合(2畳)】
・価格:約50万円(1階までの基本送料、施工費含む)
・その他:厚床パネル付、アップライト設置可能、2口コンセント付
・遮音性能:D-35
【離れタイプの防音リフォーム】
・価格:約130万円
・防音面積:3.2平方メートル
・遮音性能:D-50
【ミニハウスタイプの防音リフォーム(6畳)】
・価格:約140万円~
・防音面積:6畳
・遮音性能:D-35~D-60
【ユニットハウスタイプの防音リフォーム】
・価格:約300万円
・防音面積:7.4平方メートル
・遮音性能:D-50
自作で防音リフォームのDIYは?専門家が必要?
近年リフォーム用品の通信販売が加速しており、送料無料で防音性のある建材商品の購入が可能になってきています。自作で防音室にDIYをすれば、値段が格安で施工することができるでしょう。
しかし、目に見えず空気を伝ってしまう音を遮断することは、とても容易ではありません。自作でDIYをして防音パネルなどの商品を貼り付けただけでは、外まで音が漏れ伝わってしまうこともあります。
防音リフォームを施工するにあたって、どこの施工会社も音に熟知した専門家がおり、計算上どういったリフォームをすればいいか考えられた上で工事を行います。
値段を抑えるため、送料無料で商品を安く購入したところで、防音効果がなければかえって費用が高くついてしまうこともあります。防音リフォームを考えている場合は、専門家がいる施工会社に相談しましょう。
また防音リフォームは、本格的なものになると高額になることが多いため、どのようなものを選んだら良いか分からないことがあるかもしれません。
高額になりがちな防音室も、中古品であれば防音効果はそのままで、値段が安く購入することができます。
また、大手音響リフォームメーカーなどでは、防音室やユニットハウスを1カ月無料でレンタルするサービスも行っているところもありますので、一度試してみるといいでしょう。
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