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2020年06月17日更新
建て替えたい!平屋のメリットや相場は?
現在は2階建て住宅が主流ですが、コンパクトな平屋への建て替えを検討する方も増えてきています。この記事では、既存の住宅から平屋へ建て替える際に知っておきたい平屋のメリットやデメリット、費用相場などにご紹介します。
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- 監修者下久保彰
目次
建て替えのために考えたい!平屋のメリット、デメリット
住宅の建て替えを検討する人の中には、2階建て住宅から平屋に建て替えたいと考える人も少なくありません。
しかし、建て替えた後に後悔しないためには、平屋のメリットだけでなくデメリットについても知っておくことが大切です。
ここでは平屋に建て替えるメリットとデメリットについてご紹介します。
平屋のメリット
まず平屋のメリットとして挙げられるのが、階段がなく生活動線をコンパクトにまとめられるという点です。
生活する上で階段を上り下りする必要がないため、足腰が悪くなったとしても安心して暮らすことができるでしょう。
また、掃除などのために各部屋を行き来する際も、平屋であれば楽に移動することができます。
次に、2階建てに比べて建物にかかる負荷が少ないため、構造的に強いというメリットもあります。
同じ強さの地震や台風などを受けた場合でも、2階建て住宅やマンションなどよりも揺れに強いと言われています。
他にも、平屋であれば家族全員が同じフロアで過ごすため、家族間のコミュニケーションを取りやすいという点もメリットです。
2階建ての場合は家族と顔を合わせる機会が少なかったり、場合によっては家族が在宅しているかどうかさえわからないこともあります。
しかし、平屋は家族の生活動線が重なることが多いため、必然的に顔を合わせる機会も増え、コミュニケーションが取りやすくなります。
平屋のデメリット
一方で平屋にはデメリットも存在します。
建て替えの際に考慮したい一番のデメリットは、建築費用が2階建てよりも割高になってしまうという点です。
1階分しかないため平屋のほうが費用を抑えられると考えられがちですが、同じ延床面積の住宅を建てる場合、2階建てと比べると平屋の方が基礎や屋根面積等が大きくなるため、費用が割高になってしまう場合があるのです。
また、平屋住宅である程度の床面積を確保しようと考えるのであれば、広い敷地も必要です。
2階建ては上下の空間を有効に活用できるため、比較的狭い土地であっても広い間取りを実現できますが、平屋の場合は十分な面積の土地を確保する必要があります。
都心部のように地価の高い地域では特に費用面での負担が大きくなってしまうでしょう。
他にも、平屋はプライバシーや防犯、防災面で不安であるというデメリットもあります。
平屋は道路と居室が同じ平面上にあるため周囲から見えやすく、プライバシーが確保しにくかったり、窓やドアから空き巣などが侵入できてしまうため、防犯対策も欠かせません。
また、近年では大雨などの自然災害によって建物が浸水してしまうという事例も全国各地で発生しています。
2階建てであれば水が迫っても上階へ避難することができますが、平屋の場合はそうはいきません。
海や川の近くで平屋に建て替える場合は浸水被害についても対策が必要です。
平屋に建て替える場合の費用・・・その内訳は?
現在住んでいる家を平屋に建て替えることになった場合、必要となるのは新しい住宅の建設費用だけではありません。
ここからは平屋への建て替え時に必要となる費用の内訳について詳しく説明します。
建て替えをするためには、まずは既存の建物を解体しなければなりません。
そのため既存の住宅の解体し、不要な物を撤去するための費用が必要となります。
解体に必要な費用は住宅の規模や構造、材質によっても異なります。
しかし、建物の構造や材質によって解体費用の相場はある程度決まっているため、1坪あたりの解体費用相場と床面積からおおよその解体費用を試算することが可能です。
また、居住中の建物を解体するのであれば、一度仮住まいへ引っ越ししなければなりません。
この仮住まいへの引越し費用や仮住まい中の家賃も必要になります。
住宅を建て替える場合は、旧住宅から仮住まいへの引っ越しと、仮住まいから新築住宅への引っ越しの合計2回の引っ越し費用が必要です。
引っ越しの費用は荷物の量と、引っ越しの時期によって異なります。
年度の変わり目である2月から4月頃までは引っ越し業者の繁忙期であるため、費用も高額になりがちです。
どのタイミングで引っ越しをするかについても事前に検討しましょう。
また、賃貸住宅を仮住まいとするのであれば、家賃の他にも仲介手数料や敷金や礼金も必要です。
賃貸住宅の家賃は立地や築年数、住宅の広さによって異なりますが、家族の人数や荷物が多い場合は、仮住まいもそれなりの広さの住宅を確保する必要があります。
そのため、家賃が高くなる傾向にあります。
しかし、引っ越し費用や仮住まいにかかる費用を抑えたいと考えるのであれば、家財道具を一時的にレンタル倉庫に預け、少ない荷物で小さめの部屋を仮りることで費用を抑えるという方法もあります。
仮住まい中に使用しない物が多々ある場合は一度検討してみるのも良いでしょう。
また、建て替えを請け負っているハウスメーカーや一部の建築会社などは、自社が所有する物件を仮住まいとして提供しているケースもあるようです。
仮住まいを探す際には建て替えを依頼する業者に一度相談してみると良いでしょう。
平屋への建て替え!費用の相場は?
既存の建物を解体し、平屋住宅へ建て替える場合の費用相場について具体的に見ていきましょう。
建物の構造別の相場としては、木造住宅の解体費用の坪単は約2~6万円、鉄骨住宅の場合は約3~6万円、鉄筋コンクリート造の場合は約4~7万円が相場であると言われています。
たとえば、延べ床面積が20坪の木造住宅を解体する場合は、40万円~120万円が解体費用の目安となるでしょう。
しかし、建物の立地状況や配管の数などによって、同じ木造住宅の解体費用であっても相場には大きな差があります。
解体費用を試算する際は少し多めに見積もっておいた方が安心です。
さらに、住宅の建て替えをする際には地盤改良が必要となる場合もあります。
通常、地盤改良工事は不要であるケースが多いのですが、建て替え後の建物の規模や構造によっては工事が必要になることもあります。
費用の目安は、解体費用の約3~5%とされています。
次に平屋住宅の建設費用の相場についてですが、こちらは坪単価あたり約60~80万円が相場であると言われています。
3~4人家族が快適に暮らせる広さが30坪と言われていますが、仮に30坪の平屋住宅を建てる場合は約1800万円~2400万円が建設費の目安となるでしょう。
先程も触れたように、費用面のみに着目するならば、平屋の方が2階建てよりも割高であると言われています。
同じ面積で平屋と2階建てを建てるとしたら、平屋は基礎や屋根の面積が2倍になります。
費用が多くかかる基礎工事や屋根工事の面積が広くなるため、費用も割高になるのです。
建て替えか減築リフォームか?平屋にする方法はどちらが良い?
既存の2階建て住宅を平屋にするには、既存の住宅を除去して新しく平屋を建てる「建て替え」と、2階部分を撤去する「減築リフォーム」の2つの方法があります。
平屋にする際にはどちらの方法が良いのでしょうか。
それぞれの内容について比較しながら見ていきましょう。
まず「建て替え」では既存の住宅を一旦全て撤去することになります。
そのため、ゼロベースで間取りや外観を自由に設計することができ、建て替え後は新築住宅と同様の状態となります。
築年数が古い住宅の場合、シロアリや腐食が原因で表面からは見えない内部の構造体が劣化している可能性もあり、このような場合には、建て替えを行うことによって建物の強度を新築時の状態まで回復させることが可能です。
ただし、建て替えは減築リフォームよりも費用がかかるというデメリットがあります。
たとえば、30坪の住宅を建て替えか減築リフォームするとき、両者の費用の差は約300~700万円と言われています。
また、これ以外にも建て替えの場合は引っ越し費用や仮住まいにかかる費用も必要となります。
建て替えの工期は一般的に約4~6カ月とされていますが、もし工期が長引いた場合、仮住まいにかかる費用も大きくなってしまいます。
そのため、建て替えを選ぶ場合は予算に十分な余裕を持っておくことが大切です。
一方、減築リフォームは建て替えよりも安い費用で平屋住宅へリフォームすることが可能です。
既存の住宅の構造や間取りを活かしながらリフォームするため設計の自由度は建て替えに比べると劣りますが、費用を抑えられることは大きなメリットと言えるでしょう。
また、減築リフォームは建て替えよりも工期が短いという点もメリットとして挙げられます。
工期は建物の規模や依頼する業者にによっても異なりますが、目安としては約1カ月で完了することが多いようです。
また、1階部分に住んだままリフォーム工事ができるので、仮住まいに必要な費用や手間を省くこともできます。
しかし、減築リフォームのデメリットは、屋根材などの劣化が激しい場合はそれなりに費用がかかることがあるという点です。
また、基本的に1階部分は既存の住宅の間取りを活かすため、リフォームをしても新鮮さを感じにくい可能性もあります。
1階部分もリフォームして理想の状態へ改築するのであれば、追加で費用が必要です。
築年数が古く、建物の劣化が激しい場合や間取りなどの設計にこだわりたい場合などは「建て替え」を、既存の住居を活かし、費用や工期を抑えたい場合には「減築リフォーム」を検討すると良いでしょう。
フルリフォーム・リノベーションに対応する優良な会社を見つけるには?
ここまで説明してきたフルリフォーム・リノベーションは、あくまで一例となっています。
「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。
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