目次
リノベーションで間取りを変えるときの費用相場
間取りを変更するリノベーションにかかる費用は、工事の規模によって大きく変わります。
たとえば、1つ部屋を追加するなら50万円〜、二世帯住宅向けの間取りに変更するなら500万円〜が相場です。
また、間取り変更にあわせて水回りも変える場合、追加で費用がかかります。
どれくらいの規模でリノベーションするかによって費用は大きく変わるので、まずはどのようにリノベーションするか決めて、複数の業者に見積もりを出してもらいましょう。
リノベーションによる間取り変更の事例を5つ紹介!
ここからは、実際に間取りを変更した5つの事例を紹介していきます。
- 3LDKから1LDKに変更
- 子供部屋の新設
- 部屋サイズの変更
- 2つの部屋を1つに統合
- 和室を洋室へ変更
3LDKから1LDKに変更

概要 | 詳細 |
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住宅の種類 | マンション・アパート |
リフォーム費用 | 約530万円 |
施工期間 | 1か月 |
リフォーム箇所 | トイレ、キッチン・台所、洗面台・洗面所、壁紙・壁、床・フローリング、その他、リビング、ダイニング、お風呂・浴室 |
建物構造 | RC(鉄筋コンクリート) |
築年数 | 20~30年 |
子育てが終わったのを機に、夫婦二人で楽しく暮らせる部屋にしたいとご依頼を受けました。
3LDKだった間取りを1LDKに変更して、それぞれの部屋を広くしています。
また、キッチンの配管を裏に回して、対面型のキッチンに変更したため、リビングが開放的な空間に仕上がりました。
子供部屋の新設

概要 | 詳細 |
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住宅の種類 | 一戸建て |
リフォーム費用 | 約50万円 |
施工期間 | 1週間 |
リフォーム箇所 | 壁紙・壁、洋室 |
面積 | 15m² |
家族構成 | 4人 |
建物構造 | 木造 |
施工地 | 東京都墨田区 |
築年数 | 5~10年 |
子供が大きくなったのを機に、新しく子供専用の部屋を新設したいと依頼を受けた事例です。
元々あった大きい部屋に、1つ部屋を設置しました。
新設した子供部屋の天井は吹き抜けにしているため、あわせて天井の照明も子供部屋に光が入り込みやすいように設計しました。
部屋サイズを変更

概要 | 詳細 |
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住宅の種類 | マンション・アパート |
リフォーム費用 | 約550万円 |
施工期間 | 2か月 |
リフォーム箇所 | 和室、玄関ドア・玄関、リビング、ダイニング |
施工地 | 滋賀県守山市 |
和室を小さくして、代わりにLDKを広くしたいとご依頼を受けて施工した事例です。
和室とLDKを統合して広くなったのにあわせて、内窓を設置して断熱性を高めています。
また、収納スペースを増やしたいという要望もあったので、物置になっていた洋室を玄関とウォークインクローゼットに変更しました。
2つの部屋を1つに統合

概要 | 詳細 |
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住宅の種類 | マンション・アパート |
リフォーム費用 | 約150万円 |
施工期間 | 10日 |
リフォーム箇所 | リビング、ダイニング |
家族構成 | ファミリー |
建物構造 | SRC(鉄筋鉄骨コンクリート) |
施工地 | 大阪府大阪市 |
築年数 | 10~20年 |
リビングを広くしたいとご依頼を受け、和室との統合を提案しました。
統合にあわせて、床や壁、天井も張り替えて統一性を持たせています。
和室を洋室へ変更

住宅の種類 | 一戸建て |
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リフォーム費用 | 約550万円 |
施工期間 | 1か月 |
リフォーム箇所 | 壁紙・壁、床・フローリング、洋室、階段・廊下、外壁・外壁塗装 |
家族構成 | 夫婦 |
建物構造 | 木造 |
施工地 | 奈良県桜井市 |
築年数 | 30~40年 |
戸建ての2階にある4室(和室3室・洋室1室)を、洋室2部屋に変更した事例です。
窓を入れ替えて断熱性能を高めたいという要望もあったため、窓とあわせて天井にも断熱材を採用して、冷暖房の効率を高めています。
間取り変更のリノベーションを成功させる2つのコツ
お住まいの住居に大きく手を加えるリノベーションでは、失敗したくないものです。
成功させるためにも、リノベーションは以下の2つを押さえておきましょう。
- やりたいことに優先順位をつける
- 生活のしやすさを考える
やりたいことに優先順位をつける
間取り変更で何をするのか、何がやりたいのかを明確にして優先順位をつけましょう。
予算次第では、すべて実現できるとは限りません。
リノベーションでやりたいことをリストアップして、以下3つの項目で優先順位をつけます。
- 絶対に必要な変更(例:地震によって住居が倒壊しそう)
- できるだけ実現したい変更(例:リビングを広くしたい)
- できればやりたい変更(例:照明をシャンデリアに変えたい)
本来の目的を見失わず予算内で実現するためにも、優先順位をつけましょう。
生活のしやすさを考える
生活動線や冷暖房の効率などから、リノベーション後の快適さはあらかじめ考えておきましょう。
動線が短いと移動が楽なので、体力が衰えた老後でも住みやすい家になります。
また、部屋を広くすると冷暖房の効率は下がるので、窓や床、壁などには断熱性能が高い素材を使うようにしましょう。
住居内の移動距離を短くして、冷暖房の効率を高めておけば、住みやすい家に仕上がるはずです。
リノベーション費用を抑える3つの方法
リノベーション費用を抑えるのに、以下の3つがあります。
- 補助金を受ける
- 減税を申請する
- 複数の業者から見積もりを出してもらう
補助金を受ける
リノベーションを行えば、国や自治体から補助金を受けられる場合があります。
耐震性能や省エネ性能を高めれば、「長期優良住宅化リフォーム推進事業」を受けられます。
断熱材を使用したリノベーションは、「既存住宅における断熱リフォーム支援事業」「次世代省エネ建材実証支援事業」の対象です。
自治体ごとに受けられる補助金や金額が異なるので、お住まいの地域で行われている補助金制度について調べておきましょう。
減税申請を行う
リノベーションを行えば、所得税と固定資産税の減税措置を受けられます。
減税対象 | リノベーション内容 |
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所得税 | ・耐震リフォーム ・バリアフリーリフォーム ・省エネリフォーム ・同居対応リフォーム ・長期優良住宅化リフォーム ・子育て応援リフォーム |
固定資産税 | ・耐震リフォーム ・バリアフリーリフォーム ・省エネリフォーム ・長期優良住宅化リフォーム |
なお、減税制度の適用を受けるには、建築士事務所に所属する建築士が発行できる「増改築等工事証明書」が必要です。
リノベーションを依頼した工務店に相談しましょう。
複数の業者から見積もりを出してもらう
リノベーションを行うときは、複数の業者に見積もりを出してもらいましょう。
工務店によって、若干予算が異なります。
また、見積もりを出してもらう過程でやり取りするため、相手とのやり取りしやすいか確認できるのがメリットです。
無料でできてメリットが大きいので、必ず複数の業者から見積もりを出してもらいましょう。
見積もりを出してもらうなら、ハピすむのリフォーム会社紹介サービスを利用するのがおすすめです。
- 検討している内容
- 住所と予算
- 連絡先
- ご要望(任意)
上記を入力すれば、業者を何社か紹介してもらえるので、複数の業者から見積もりを出してもらいやすくなります。
リノベーションで間取りを変更するときの注意点は4つ
リノベーションで間取りを変更する場合は、以下4つに注意しておきましょう。
- 予算オーバーする可能性がある
- 工事中は住めない可能性がある
- 間取りを変更できない構造がある
- マンションの場合は規約を確認しておく
予算オーバーする可能性がある
費用はリノベーション内容や家の構造によって異なり、場合によっては高額になります。
たとえば、水回りの配置を変える場合、以下の工事が必要になるため、費用が高額になるでしょう。
- 給排水設備
- 電気配線
- 排気ダクト
一方、事例で紹介したとおり、1部屋追加するくらいなら、費用は抑えめになります。
工事内容次第では、予算の圧迫によって最初に考えていたリノベーションの一部を諦めることになるかもしれません。
前述したとおり、リノベーションしたいことに優先順位をつけて、何をやるか決めておきましょう。
工事中は住めない可能性がある
リノベーション工事中は内装工事の妨げになるため、家に住めない可能性があります。
そのため、リノベーション中に住む仮住まいが必要です。
条件の整った仮住まいはなかなか見つからないので、早めに探しておきましょう。
間取りを変更できない構造がある
一戸建てとマンション、どちらにも構造によっては間取りを変えられません。
建物には、柱や梁で支える構造と、壁で支える構造の2パターンがあります。
壁で建物を支えている構造の場合、壁は壊せないため間取りの変更もできません。
まずは業者に相談して、間取りを変更できる構造か調べてもらいましょう。
規約次第ではリノベーションできない
マンションの場合は、工事依頼を出す前に管理規約を確認しましょう。
規約上リノベーション工事をできない場合があるからです。
規約によっては、水回りの移動や、床や壁の材質の変更を禁止しています。
マンションは厳しいため、依頼する前に必ず管理規約をチェックしておきましょう。
希望どおりの間取りにするならスケルトンリフォーム

住居全体を希望どおりの間取りに変更するなら、スケルトンリフォームがおすすめです。
スケルトンリフォームとは建物の基礎や骨組みといった構造躯体のみを残し、一から内装や外装を作り直すリフォームのことをいいます。
スケルトンリフォームでは外装だけでなく内装や壁も撤去するため、屋内外の配線や配管などの位置も自由に変更できます。
住宅の外観や内観だけでなく機能面でも大きな変更が可能なスケルトンリフォームなら、新築同様の状態へとリフォームできるでしょう。
フルリフォームに明確な定義はなく、大規模なリフォームで使われる言葉です。
そのため、スケルトンリフォームはフルリフォームの一種といえます。
スケルトンリフォームは間取り変更がしやすい
スケルトンリフォームは骨組み以外を一旦すべて解体するため、既存の間取りによる制約をあまり受けずにリフォームできます。
そのため、部分的なリフォームと比べて間取りの変更を行いやすいのがメリットです。
もちろん骨組みを残したリフォームである以上、構造上必要な柱や壁の撤去はできません。
しかし、自由度の高いリフォームとして多くの人に選ばれています。
大規模な間取り変更だけでなく、耐震補強工事にも対応できる施工方法です。
スケルトンリフォームは工期が長くなる
スケルトンリフォームの工期はほぼ全部を解体してから行うので、一般的なリフォームと比べると長くなる傾向があります。
とくに築年数が古く、建物の躯体構造が劣化しているような状況であれば、既存の建物の解体に多くの時間を要するでしょう。
そして、建物内部の劣化状況は実際に解体を始めてみなければ正確な判断が難しい部分もあります。
もちろん工事が始まる前に工期は提示されますが、いざリフォームを始めてみたら思った以上に時間がかかってしまうケースはあります。
仮住まいの確保についても検討しておきましょう。
リノベーションで間取りを変更するときによくあるQ&A
リノベーションで間取りを変更するときに出やすい3つの質問に答えていきます。
- マンションでも間取りを変更できる?
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規約で禁止されていないなら可能です。
ただし、建物を壁で支える構造の場合は、壁は壊せないため間取りを変えられません。
- リノベーションとリフォームの違いは?
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法的な定義はありませんが、一般的には住居の資産価値を高めるのがリノベーション、経年劣化によって下がった資産価値を元に戻すのがリフォームです。
- 住みながらリノベーションできる?
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小規模で数日で終わるなら、住みながらでもリノベーション可能です。
しかし、規模が大きい場合は工事の妨げになる可能性があるので、仮住まいへ引っ越しする必要があります。
リノベーション・フルリフォームの業者選びで後悔しないために
必ず相見積もりを複数取って比較しましょう!
なぜならリフォームの費用・工事方法は、業者によって大きく異なるからです。
とはいえ「信頼できる業者が分からない」「何度も同じ説明をするのが面倒」と踏み出せない方もいらっしゃると思います。
そのような方こそハピすむの一括見積もり比較を活用しましょう!
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