1500万円の予算でリノベーションはどこまでできる?一戸建てとマンションの実例を紹介!

住居をリノベーションするときにかかる費用は、リノベーションの規模や内容によって変動します。

そのため、あらかじめ費用が変動する要因や相場を知っておくべきです。

この記事では予算1,500万円でどのくらいリノベーションできるかや、費用を抑える方法について解説します。

2025年02月18日更新

監修記事
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1,500万円でどこまでリノベーションできる?

1,500万円の予算で、リノベーションはどこまでできるのでしょうか?

2階建ての延べ面積25坪程度なら可能

たとえば約1,500万円の予算だと、2階建て延べ床面積25坪程度(約82平方メートル)の戸建てであれば間取り変更を含め内装、外装すべての全面をリフォームできる可能性があります。

具体的な内容をあげると、以下の工事は可能です。

工事箇所工事の内容
内装水回り(キッチン・お風呂・洗面所・トイレ)
リビングダイニング
玄関
床下の配管
外装外壁の塗装
窓のサッシ
屋根
玄関扉
リノベーションの一例

ただし、家の骨組みだけを残すスケルトンリノベーションになってくると、予算はオーバーしてしまう可能性があるでしょう。

スケルトンリノベーションとは?

住宅の基礎と重要な柱以外すべて壊すリノベーション方法です。

費用が高くなる反面、自由度の高いリノベーションができます。

また、1,500万円の予算内で収まるかは、設備や素材などのグレードをどのレベルにするかなどによっても異なります。

水回り設備などをシンプルなものにしたり、外壁材や屋根材のグレードなどを選んだりすることで費用を抑えられるでしょう。

しかし、これに加えて断熱性や耐震性を向上させるための工事なども追加されると、約1,500万円以上かかる可能性がありえます。

1,500万円で増築も可能

予算1,500万円なら、増築もできます。

増築の一例として、予算の目安は以下のとおりです。

増築する箇所予算の目安
トイレ70万〜200万円
バルコニー(1畳あたり)25万〜50万円
新しい離れ(1畳あたり)30万〜60万円
増築に必要な予算の目安

建物の状態や広さ、増築する箇所によって費用は変わりますが、増築だけならそこまで予算は必要ありません。

なので、1,500万円あれば十分増築は可能です。

一戸建てのスケルトンリフォームは厳しい

一戸建てでスケルトンリフォームするのは、予算1,500万円では厳しいかもしれません。

スケルトンリフォームの費用相場は、一戸建てで600万〜1,800万円です。

規模次第では1,500万円で可能くらいに考えておきましょう。

>>スケルトンリフォームの費用相場はこの記事で紹介!

予算でどれだけ違う?リノベーションの内容を比較!

リノベーションできる規模は、予算によって大きく異なってきます。

お財布事情に合わせて内容の取捨選択が重要です!

下の記事で予算ごとのリノベーション内容を紹介しています。

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予算内でどこまでできるの?事例をみて比較

ここでは、予算1,500万円前後で行われたリノベーションの事例を紹介します。

あわせて、2,000万円前後の予算で行われたリノベーション事例も紹介するので、予算に余裕がある方は参考にしていただければ幸いです。

築10年 マンションをカフェスタイルにフルリノベーション【1,000万円 超】

費用 1,300万円
工期 約2.5か月
物件種別 マンション
リフォーム内容 フルリノベーション

予算1,000万円越えの、マンションをフルリノベーションした事例です。

木材やタイルは統一感を持たせつつも、場所ごとにスタイルを変えるなど、こだわり抜いたデザインになっています。

デザイン性だけでなく収納スペースも広げることで、生活しやすい空間へと生まれ変わっています。

築35年 一戸建てをスタイリッシュにフルリノベーション【1,000万円 超】

費用 1,200万円
工期 約3か月
物件種別 戸建て
リフォーム内容 内装リノベーション、間取り変更

4LDKだった間取りを3LDKに変更し、スタイリッシュなデザインにリノベーションした事例です。

水回りの設備も機能性にこだわり、リビングは間取り変更で拡張し自然光が入りやすい広々とした空間になっています。

築32年 一戸建てを新築同然にフルリノベーション【1,500万円 前後】

費用 1,570万円
工期 約3か月
物件種別 戸建て
リフォーム内容 フルリノベーション

130平米ある広さの戸建てをフルリノベーションした事例です。

外装は屋根と外壁の塗装を行い、内装は耐震補強工事も行っています。

水回りなどの設備をミドルグレードのものにしたことで全体的な費用を抑えています。

また、使っていなかった部屋をウォークインクローゼットにすることで、収納スペースを拡大しています。

築40年 一戸建てを和モダンにフルリノベーション【1,500万円 前後】

費用 1,500万円
工期 約3か月
物件種別 戸建て
リフォーム内容 フルリノベーション

事務所として使用していた物件を、居住用として使うためにリノベーションを行った事例です。

和モダンな雰囲気に統一し、オリジナリティあふれる空間になっています。

キッチンも対面式に変更し、部屋全体がすっきりとした印象に生まれ変わっています。

築40年 一戸建てを高級感あふれる印象にフルリノベーション【2,000万円 前後】

費用 2,000万円
工期 約3ヶ月
物件種別 戸建て
リフォーム内容 フルリノベーション、ウッドデッキ新設

室内だけでなく、外装の正面の壁を立ち上げて屋根を隠したことで全体的にモダンな雰囲気の家にリノベーションした事例です。

また、ウッドデッキを新設し家族で憩える空間となっています。

リビングを拡張したり、収納を新設したりすることで、暮らしやすい家へと生まれ変わりました。

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築年数ごとに見る予算1,500万円のリノベーション内容

築年数が長いほど、劣化している箇所の修復が多くなるため、新設備や増築などに使える予算が減ってしまいます。

予算1,500万円で劣化を修繕したうえでリノベーションするとして、築年数によってどのようにリノベーションの内容が変わるのか見ていきましょう。

築10年〜築15年のリノベーション

築10年〜15年の場合、1,500万円ほぼ全額リノベーションに利用できます

外壁や設備など損傷は少ないはずなので、そのまま使い続けても問題ないでしょう。

そのため、築10年や15年であれば劣化が目立つ設備の交換や、家族が増えたことによる間取りの変更に予算を大きく当てられます。

間取り変更の相場は小規模なものから大規模なものまでさまざまですが、部屋を1つ追加するような簡単なものだと約5万円〜約20万円、大規模なものだと約100万円〜約300万円ほどです。

残る額が大きい可能性は高いので、余った予算は今後のリノベーション費用として確保しておきましょう。

築20年〜築30年のリノベーション

築20年〜30年のリノベーションでは、劣化具合によってリノベーションに使える予算が変わってきます。

リノベーションの前に、以下の工事が必要な場合があるでしょう。

  • 耐震工事
  • 断熱工事
  • 壁や屋根の修繕

費用の目安は、それぞれ以下のとおりです。

工事の内容費用の相場
外壁の張り替え150万〜300万円
屋根の張り替え100万円〜200万円
耐震改修150万〜300万円
断熱工事・床:3,000~5,000円
・壁:0.5万~9万円
・天井:2,000~8,000円
・窓:1万〜12万円
(1平方メートルあたり)
工事ごとの費用相場

上記4つの工事だけで、費用が1,000万円に達する可能性があります。

しかし、水回り設備の交換は可能なくらいは、予算は残るはずです。

水回り設備の交換にかかる費用の目安は、以下のとおりです。

設備費用の目安
キッチン交換約60万円〜約200万円
ユニットバス交換約80万円〜約150万円
洗面台交換約15万円〜約30万円
トイレ交換約15万円〜約30万円
水回り設備の交換費用

築20年〜築30年では、1,500万円の予算は残らないけどしっかりリノベーションできるでしょう。

築40年からのリノベーション

築40年なら、 1,500万円の予算はほとんど修繕に持って行かれるでしょう。

築40年をすぎると、以下の工事は必須です。

  • 耐震工事
  • 断熱工事
  • 壁や屋根の修繕

ここから劣化具合によっては、内壁や床などの修繕する費用があるでしょう。

そうなってくると、予算1,500万円の大半が修繕に使うため、設備の交換にまで予算を回せない可能性があるわけです。

イメージが湧きやすく、完成後に「理想と違う」と落胆することも少ないでしょう。

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リノベーションの流れ

1,500万円の予算で住宅のリノベーションを行う場合、一般的には次のような流れで進行します。

  1. リノベーションの目的や範囲を決める
  2. 依頼する業者を決める
  3. 業者と契約する
  4. 仮住まいを探す
  5. リノベーション工事が始まる
  6. 仕上がりを確認して受け取る

1.リノベーションの目的や範囲を決める

まずは「何のためにリノベーションを行うか」を明確にしましょう。

何のために行うリノベーションであるかを明確にしておけば、予算内で無駄の無い効率的な計画を立てられるはずです。

また、計画を立てるためにも、過去に行われたリノベーションの事例を見ておきましょう。

Webサイトを利用し、リノベーションの施行事例を確認すれば、より詳細な完成後のイメージを描けるはずです。

2.依頼する業者を決める

リノベーション箇所が決まってイメージができたら、次はどの業者に工事を依頼するかを検討します。

はじめから1社に決めてしまうのではなく、正式に契約を締結するまでは最低でも2~3社を比較検討するべきです。

比較検討の方法として、複数の業者に見積もりを出してもらう方法があります。

複数社から見積もりを出してもらえば、正確な費用の相場を知れるので、適切な価格で工事の依頼を出せるでしょう。

また、見積もりを出してもらう過程で、費用だけではなく担当者の対応なども比較可能です。

ハピすむのリフォーム費用の無料相見積もりなら、簡単に複数の業者から見積もりや提案を受け取るので便利です。

最終的に依頼する業者を決めたら、書面を交わして契約を締結します。

契約を結ぶ前に疑問点等は担当者に確認して、解消しておくようにしましょう。

また、後のトラブルを避けるためにも、契約書には金額だけでなく支払方法や期日、工事の内容などの細かい点まで記載してもらいましょう。

4.仮住まいを探す

リノベーション工事中は住めなくなるので、仮住まいを探す必要があります。

仮住まいの条件が細かいほど見つかりづらいので、早めに探しておきましょう。

>>リノベーション中の仮住まいはこちらで紹介!

5.リノベーション工事が始まる

リノベーション工事が実際に始まるまでに、あらかじめ探しておいた仮住まいに引っ越ししておく必要があります。

仮住まいへ引っ越す場合は、引っ越し費用や家賃などの費用が余分に発生することも頭にいれておきましょう。

6.仕上がりを確認して受け取る

工事が完了したら工事担当者と共に仕上がりを確認して引き渡し作業を行います。

引き渡しを受ける際にはしっかりと最終確認を行い、何か不具合があればこの時に業者へ伝えましょう。

引き渡し後に不具合を発見しても工事の不備によるものかどうかを判断しにくく、場合によっては保障を受けられなくなってしまう可能性もあります。

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リノベーション費用を抑える4つの方法

リノベーション費用を抑える方法として、以下の4つがあります。

  • 優先順位をつけてリノベーションする
  • 複数の業者から見積もりを出してもらう
  • 補助金を活用する
  • 減税制度を活用する

場合によっては損をする可能性があるので、しっかりと内容を確認しておきましょう。

優先順位をつけてリノベーションする

リノベーションの際には、目的を明確にして優先順位をつけておきましょう。

リノベーションの目的をはっきりさせずに手を加えていくと、費用が想像以上に高くなってしまいます。

まずは、リノベーションで実現したいことを書き出して、以下の3つに分けましょう。

  • 必要なこと
  • できればやりたいこと
  • 余裕があるならやりたいこと

すべて実現しようとすると、予算オーバーになる可能性があります。

既存の建物の間取りなどを生かしながら、必要な箇所のリノベーションのみ行うことで費用を抑えやすくなるでしょう。

複数の業者から見積もりを出してもらう

リノベーションをするには、まず業者に見積もりを依頼します。

その際、1社のみに依頼するのではなく、複数の業者に同じリノベーションプランで見積もりを取るようにしましょう。

そうすることで、どれくらいの費用相場なのかを把握しやすいです。

業者ごとに若干差が出るので、複数から見積もりしてもらえば予算を比較できます。

また、複数の業者とやり取りすると、費用だけでなく以下の項目も比べられるようになります。

  • サービスの質
  • デザイン性
  • 提案力

簡単に無料で見積もりができるので、リノベーションを検討しているならぜひこちらからリフォーム費用の無料相見積もりを利用しましょう。

補助金を活用する

リノベーションを行う場合、国や自治体が提供している補助金を活用できます。

  • 介護・バリアフリー
  • エコ・省エネ
  • 耐震性の向上

補助金によって条件や対象、リフォームの目的などさまざまですので、ご自身の希望するリフォームにあった補助金制度を探してみましょう。

>>住宅リフォームの補助金はこの記事で紹介!

住んでいる自治体の補助金を調べる方法は?

「補助金 リフォーム 〇〇(住んでいる市区町村)」と検索すれば、公表されている補助金制度を確認できます。

補助金の申請を受け付けていない可能性があるので、受け付けているかも確認しておきましょう。

減税制度を活用する

リノベーションに対する減税制度では、所得税と固定資産税が主な対象となっています。

所得税の減税には「住宅ローン減税」があり、工事費用が100万円を超えるリフォーム工事でリフォームローンを組んだ場合などに適用可能です。

また固定資産税では、以下3つの目的で行なったリフォームに対して減税が適用されます。

  • 耐震
  • バリアフリー
  • 省エネ

耐震リフォームは2分の1、バリアフリーや省エネリフォームは3分の1、長期優良住宅化リフォームは3分の2が、リフォーム工事をした翌年度の固定資産税で減税されます。

そのほかにも詳しい適用条件があり、申請にあたっては届出なども必要です。

減税についてはリノベーションを依頼した業者に相談してみましょう。

>>参照:国土交通省 住宅リフォームにおける減税制度について

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リノベーションでもローンは組める

中古物件を購入してからリノベーションを行う場合、リノベーション費用も住宅ローンで借り入れ可能です。

仮に、手元に1,500万円あるとしましょう。

ローンで中古物件を購入したうえで耐震工事や修繕を行えば、持っている1,500万円設備の取り替えや間取りの変更ができます。

1,500万円あればお風呂やキッチンなど、高額な設備はほとんど新しくできるでしょう。

中古物件を購入するときにリノベーションで利用するローンを組んで購入費+修繕費に当てれば、手元の1,500万円で大規模なリノベーションが可能です。

>>リノベーションで利用できるローンや補助金はこちらの記事でも紹介しています

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1,500万円の予算が減ってしまう2つの費用

リノベーションを行うときは、リノベーション以外にも以下2つの費用が必要です。

  • 老朽化の修繕
  • 引っ越し費用

どのような失敗だったかを、回避する方法と合わせて紹介していきます。

老朽化の修繕

築年数が古いと、家の修繕に予算を持って行かれてしまい、リノベーションするための費用が少なくなる可能性があります。

築年数が古い住宅ほど、修繕するべき箇所が多くなるでしょう。

築年数が30年以上になると、以下の工事が必要なケースは多く見られます。

  • 外壁の張り替え
  • 屋根の張り替え
  • 耐震工事
  • 断熱

上記4つの工事だけで、費用は400万〜800万円かかります。

床や内壁まで修繕するとさらに予算が必要となり、結果リノベーションに使える費用が減ってしまうわけです。

築年数が古い場合は、必要な修繕とやりたいリノベーションを分けたうえで、優先順位をつけておきましょう。

引っ越し費用

リノベーションをする際、工事費用だけに目がいきがちですが、引っ越し費用のことも念頭に入れておきましょう。

リノベーション工事の間は家には住めないので、一時的仮住まいへ引っ越す必要があります。

引っ越しは仮住まいへの引っ越しとリノベーション後の住居への引っ越しと2回引っ越し費用がかかる上に、仮住まいでの生活費と家賃なども必要です。

1,500万円の予算はリノベーションだけではなく、引っ越し費用も含めて考えましょう。

>>仮住まいの費用はこの記事で紹介!

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予算1,500万円のリノベーションに関するよくあるQ&A

ここからは、予算1,500万円でリノベーションを行うときに多い3つの質問に答えていきます。

おすすめのリノベーション内容は?

以下2つのリノベーションがおすすめです。

  • 冷暖房の効率を高めるための断熱性向上
  • 老後でも安心して暮らせるようにバリアフリー化

部屋を広くすると冷暖房の効率が下がるので、壁や床には断熱材を導入しておきましょう。

リノベーションの補助金は最大いくら?

リノベーションを行う部位や目的によって、補助金の最大額は変わります。

下の記事で詳しく解説しているので、読んで確認しておきましょう。

>>リノベーションで受け取れる補助金はこの記事で解説!

フルリノベーションにかかる費用の相場はどれくらい?

戸建てなら500万〜2,000万円、マンションなら600万〜1,200万円が、フルリノベーションの費用相場です。

費用が変動するポイントやフルリノベーションした事例を、下の記事で紹介しています。

>>リノベーション費用の目安はこの記事で紹介!

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】久田麻里子

2級建築士、インテリアコーディネーター、住環境福祉コーディネーター。ハウスメーカー、リフォーム会社での建築業を幅広く経験。主婦・母親目線で様々なリフォームアドバイスを行う。主な担当は水回り設備リフォーム、内装コーディネート、戸建てリフォームなど。

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