2023年11月07日更新

監修記事

侵入被害を防ぐ!お家の防犯工事対策や費用を紹介!

防犯対策のリフォーム工事の費用を知りたい方必見!防犯目的でリフォームを行う際には、どのような対策を行えば良いのでしょうか?窓やドア、エクステリアなど、各部位ごとの防犯リフォームの方法と、施工費用、各メーカーの防犯対策製品の特徴についてご紹介していきます。

「防犯リフォーム」とは?

防犯リフォームとは、泥棒の視点で住宅を観察し、その住宅の弱点や住宅の構造や立地環境による犯罪のパターンなどあらゆる手口を考慮した上で、防犯対策の工事をすることを言います。

ですので、ただ単に窓をリフォームすればいい、玄関の鍵をダブルロックにすればいいというものではありません。泥棒の手口を熟考し、既存の住宅の弱点と照らし合わせて対策を行うことで、防犯リフォームとしての効果があるのです。

防犯リフォームのポイントは、泥棒に「入りづらい」「入りたくない」と思わせることです。この住宅は侵入するのに時間がかかるし、リスクが高いと思わせることが重要です。防犯対策をきちんとしている家だ、という印象を与えることも大切です。

防犯リフォームが必要なケースは?

では、防犯リフォームが必要な住宅とはどのような住宅でしょうか。このような住宅の場合は防犯リフォームを検討する必要がある、というケースを代表的なものからいくつか紹介していきます。

まず建物を建設したときから防犯について考慮していない住宅です。住宅を建てるとき、防犯をそこまで考えずに建築するケースも多々あります。デザインや間取りを優先してしまっている場合は要注意です。

周囲からの見通しが悪い住宅も危険です。このような住宅は、泥棒が侵入する際にも周囲から分かりにくいということになります。また、周囲から見通しの悪い場所にドアや窓がある場合も同じことです。

玄関の鍵が1つしかない住宅や、ピッキング防止タイプの鍵ではない住宅も危険と言えます。これは玄関の外から見ただけで分かります。侵入しやすい印象を与えるとリスクは高まります。

住宅の周囲にフェンスや塀がない住宅も防犯リフォームが必要かもしれません。簡単に敷地内に侵入できることは危険です。しかし、背の高いブロック塀などは逆に視線を遮ることにもなりますので、住宅の環境に合わせた対策を検討する必要があります。

屋外に電灯が一つもない住宅も危険です。泥棒に死角を作ってしまう結果になる場合があるので、屋外に電灯がない住宅も防犯リフォームを検討する必要があるかもしれません。

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部位ごとの防犯方法と実際の被害状況

泥棒などの住宅内への侵入を防ぐためには、どのような対策を施せば良いのでしょうか?

アパート、一戸建てなどの住宅の各部位ごとに実際の被害と防犯対策について見ていきましょう。

窓からの侵入事例と対策

窓は泥棒による家屋への侵入が多い場所だとされています。

これは、玄関に比べて死角になる可能性が高く、隠れて屋内に入りやすいのが理由です。窓を防犯性の高いものに交換したり、死角を減らすようにエクステリア類の配置を変更したりすることで、ある程度の予防が可能です。

まず、窓についてはドライバーを用いてガラスを突き破り、外から鍵を開けて窓を開けるという被害が多発しています。

この方法は、過去に多かったガラス切りを用いて窓ガラスを切り抜く手法と違い、鉄線入りのガラスでも防ぐことができないため、割れにくいガラスを使用するか、ロックがかかる鍵を使わなければ対策できません。

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防犯窓の性能と断熱性について

泥棒などの対策としてよく用いられている二重窓は、防音性や断熱性も高いため、家屋内の環境を向上させる目的にも用いられています。

住宅の窓を全て二重窓に交換すれば、断熱性の向上により空調にかかる費用を抑えることもでき、防犯性の向上と合わせて2つの面からお得といえるでしょう。

電動雨戸で窓を守る

スマートカバー工法を用いた窓のリフォーム以外にも、リモコン開閉機能付きの雨戸を窓に取り付けるという方法もあります。

死角を無くすリフォームについては、エクステリアや庭の構造によって工事費用や期間が変わってきますし、プライバシーの問題もあるため、エクステリアや庭リフォームを得意としている会社に相談してみると良いでしょう。

簡単に窓の防犯性を高める方法

窓サッシの交換や、リモコン式雨戸の追加を行わなくても、面格子を取り付ければ窓からの侵入を防ぐことができます。

面格子を取り付けると、鍵が外されて窓が開いても体を室内に通すことができないため、より安全に家を守ることができるでしょう。

ただ、頑丈で防犯性が高い面格子を設置すると、外が見えにくくなってしまいますし、製品によってはドライバー1本で簡単に外されてしまう場合もあります。

面格子は浴室やトイレなどの屋外を見ることが無い場所に設置し、設置の際には取り外しに専用の工具が必要となる防犯ネジを用いて取り付けを行うようにすると良いでしょう。

工事価格は防犯ネジを用いた場合で1カ所約3万円が相場です。

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玄関ドアからの侵入事例と対策

玄関ドアの鍵をこじ開けるピッキングも被害件数の多い侵入経路です。

ピッキングの場合は、一戸建てよりアパートやマンションの被害件数が多い傾向があり、これはアパートでは窓が少ないことが理由だと考えられています。

ピッキングを防止するためには、ピッキングが不可能なディンプルキーを用いた玄関ドアへの変更や、ピッキングに時間がかかるよう二重鍵のドアに変更するのがおすすめです。

また、鍵穴そのものが無いリモコンキーを使ったドアにリフォームするのも良いでしょう。

ドアの二重鍵は、片方の鍵が鍵カバーで隠されているタイプのものもあり、このタイプの製品なら鍵の場所がわかりにくいため、より高い防犯性を得られるでしょう。

ドアそのものを交換するのが難しい場合には、鍵だけを交換することも可能で、ディンプルキーへの交換は1個あたりメーカーを問わず約18,000円が相場です。

賃貸アパートのオーナーで、ドアの防犯性を高めたいという方は、こちらの鍵交換で対応すると良いでしょう。

車庫への侵入を防ぐ方法

車庫に停めていた自動車やバイク、高級自転車などを、シャッターがこじ開けられて盗まれたという事例もあります。

このような場合の対策としては、簡単なものならセンサーライトの設置がおすすめです。

車庫の入り口部分にセンサーライトを取り付けておけば、夜間でも目立つため、侵入を抑制することができます。

ただ、高級車などを狙うプロの窃盗団などの場合はライトがあっても関係無く盗んでいきますので、その場合は鍵穴の無い電動シャッターへの交換や、車庫前に追加で電動ゲートを設置すると良いでしょう。

センサーライトの設置については1個あたり約3,000円が相場です。

電動シャッターへの交換は約25万円から、車庫のサイズやシャッターの強度によって価格が変わってきますので、リフォーム会社にどれが良いか相談してみると良いでしょう。

電動ゲートの追加は1台用で約50万円となります。

シャッターや電動ゲートの設置は少し費用がかかりますが、大切な愛車への被害を無くしたいという方は設置しておきましょう。

防犯カメラ設置

近年の防犯カメラは小型で高性能のものが約1万円程度で普及しています。

警報や画像を自分のスマホに転送できるものや、警備会社との提携でガードマンが駆けつけてくれるなど進入を事前に察知して鍵や窓の破壊を防ぐシステムも強力な防犯対策の方法です。

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手軽な防犯方法はどんなものがある?

住宅において手軽な防犯対策もいくつかあります。住宅の条件や立地環境により効果も変わってきますので、住宅に合った最適な防犯方法を検討するうえで参考にしてください。

最も簡単な防犯方法として、外構部分に玉砂利を敷く方法があります。防犯専門の玉砂利もありますが、ホームセンターなどで入手できる一般的なものでも大丈夫です。住宅の周囲に敷くだけで効果があります。

玉砂利の上を歩くと音がなり、侵入者に気付くことができます。また、そのような住宅は泥棒も避ける傾向にあります。

防犯フィルムを使った方法も手軽にできます。窓ガラスに防犯フィルムを貼るだけで、防犯対策になります。窓ガラスを補強する効果があり、窓からの侵入リスクを軽減することができます。

窓ガラスに振動を感知して鳴るアラームを設置する方法もあります。ホームセンターなどでも販売されており、取り付けも簡単です。これは侵入などを感知した際に知らせるもので、外部からは分かりにくいので、未然防止には効果が小さいかもしれません。

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防犯リフォームに関する補助金について

全国ではありませんが、自治体によっては防犯目的のリフォームに補助金が出る場合もあります。

防犯リフォーム向けの補助金を交付している自治体では、リフォーム費用の約1割まで支払われる場合が多いようですので、防犯リフォームを行う際にはお住まいのある自治体に問い合わせてみると良いでしょう。
※2020年12月時点の情報です。

リフォームする際のポイント

もしリフォームを実際に行うとなった際には、ぜひお近くのリフォーム会社に一度ご相談することをおすすめします。

リフォーム会社に相談する時に一番気になるのは「いくらかかるのか」という金額の部分かと思います。

正確なリフォーム金額を知るためには、リフォーム前に「現地調査」を受ける必要があります。

その際に、損をしないリフォームを実現するために重要なことが一点あります。

それは、リフォーム会社1社のみに現地調査と見積もりをお願いするのではなく、複数社に依頼して、必ず「比較検討」をする!ということです。

複数の会社に依頼する時のポイントは「同じ条件」で依頼することです。バラバラの条件で依頼をすると、正しい比較ができません。

このポイントをきちんと押さえ、複数の会社の提案を受けることでご希望のリフォームの適正価格が見えてきます。

「色んな会社に何度も同じことを伝えるのがめんどくさい…。」という方はカンタンに複数社を比較検討できるサービスもございますので、ぜひご利用ください。

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一生のうちにリフォームをする機会はそこまで多いものではありません。

後悔しない、失敗しないリフォームをするためにも、リフォーム会社選びは慎重に行いましょう!

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】下久保彰

2級建築士。建築設計や施工業務を30年以上経験。最近は自営にて各種請負業務を行う。

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