2024年03月19日更新

監修記事

床下収納は後付け可能?リフォームにかかる費用や価格は?

室内に新しく収納家具を設置する空間が無い場合におすすめなのが床下収納です。床下収納なら間取りを変更する必要がありませんし、家具によって部屋が狭くなることもありません。床下に収納を設置するリフォームの方法と、施工費用についてご紹介します。

床下収納とはどんなもの?

床下収納とは、住宅の床下にある空間に設置された収納スペースのことです。

床下に空間さえあれば新設することができるため、収納スペースをできるだけ増やしたいという方、部屋が収納家具で狭くなってしまうのを避けたいという方に人気となっています。

また、キッチンのように収納家具によって空間が狭くなり易い場所では、住宅の床下を有効活用することでキッチン内の作業スペースを増やすことができるというのもメリットです。

床下収納の種類にはどんなものがある?

床下収納には、蓋を取り外して荷物を出し入れするもの、扉のように蓋を開けて荷物を出し入れするもの、収納スペースがスライドするものなどがあり、設置する箇所や使い方などに合わせて選ぶ必要があります。

まず、蓋を取り外しするタイプの場合、収納スペースにアクセスしやすく、荷物の出し入れが簡単というメリットがありますが、収納スペースが広いと蓋の枚数やサイズが増え、蓋の開け閉めに手間がかかるのがデメリットです。

扉のように開閉できるタイプなら多少収納スペースが大きくても簡単に開閉できますが、荷物の出し入れの際に蓋が邪魔になってしまうことがあります。

内部のボックスをスライドさせるタイプのものについては、開口部を小さくできるというメリットがありますが、ボックスを移動させて荷物を取り出す必要があるため、重いものを収納していると動かしにくいのが難点です。

床下収納のリフォームにかかる費用や価格は?

マンションに床下収納を設置することはできる?

分譲マンションで床下収納を新しく設置することはできるのでしょうか?

基本的にマンションの場合、床下はすぐにコンクリートの構造物となっているため、床と下階との間に収納を設置するための空間が確保できません。

そのため、床下収納を設置したい場合には、室内のリフォームで床をあげて下階と床の間に空間を確保するといった方法が用いられます。

ただ、この方法で床下収納を作ることは可能なのですが、床の高さが上がるため、相対的に天井が低くなるというデメリットがあり、天井の高さに余裕が無い場合には空間が狭くなり、圧迫感を感じるようになるでしょう。

キッチンの場合は床を上げるとなるとシステムキッチンの移設なども必要となってしまうため、費用面から構造上床下に空間が無い場合はキッチンに床下収納を設置するのはおすすめできません。

事例から見る床下収納を設置する際にかかる費用と相場

床下収納を新しく取り付けるためにはどれぐらいの費用がかかるのでしょうか?

事例を見てみると、床材がフローリングかつ床下部分に空間があり、収納ユニットと蓋を取り付けるだけなら約10万円が相場のようです。

和室に床下収納を設置した事例では、畳1枚分のスペースに壁スイッチによって開閉可能な蓋と収納スペースを設置した場合で約20万円が相場です。

和室の場合は洋室のフローリングと違い畳を持ち上げる必要があるため、蓋を取り外すタイプでは重量の問題から収納を使いにくくなってしまいます。

電動式の蓋を使用したタイプならスイッチ1つで簡単に畳ごと蓋を開閉することができるため、誰でも気軽に収納を利用することができるでしょう。

特に力の無い高齢者や女性でも簡単に床下収納にアクセスできるようになるので、和室に床下収納を取り付けたい場合は電動タイプがおすすめです。

事例を調べてみると、洗面所やキッチン、和室などの施工箇所の違いや収納の大きさ、蓋の開閉方法、床材などによって施工費用が変わるため、正確な費用が知りたい場合はリフォーム会社に問い合わせてみると良いでしょう。

マンションに床下収納を設置するための費用

マンションの場合は構造上床下に空間が無いため、床を持ち上げて床下部分を作る工事が必要となります。

フローリングの洋室を和室にリフォームし、上げ底にして床下収納を設置する場合、費用は6帖で約30万円が相場です。

物件によっては床と下階との間にメンテナンス用や配管用の空間が用意されている場合があり、上げ床を行わずに床下収納を設置できることがあります。

ですが、このようなスペースは共用部としてリフォームができないことも多いため、工事が可能かどうかはマンションの管理組合に問い合わせてみると良いでしょう。

もし床下に空間があり、リフォームも可能なら一戸建ての場合と同じく約10万円から施工することができます。

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リフォームで床下収納を作る際におすすめの床下点検口

床下収納の施工を行う際には、収納スペース内に床下の点検口を作っておくと、もしもの時でも安心です。

一戸建ての場合、床下に何らかのトラブルが発生してしまうと、床材を剥がしたり、床を壊してから修理を行わなければならず、床下の修繕費用の他に床の修理費用までかかってしまいます。

床下収納に点検口を作っておけば、定期点検が行いやすくなりますし、もし床下の構造物に傷みが見られ、修繕工事が必要となっても簡単に床下にアクセスできるため、工事の時間も価格も抑えることができるでしょう。

床下収納に点検口を追加しても施工価格は収納スペースだけを設置する場合とほぼ同額ですので、先々の住宅メンテナンスのことも考え、できるだけ点検口は同時に設置しておくことをおすすめします。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】下久保彰

2級建築士。建築設計や施工業務を30年以上経験。最近は自営にて各種請負業務を行う。

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