2024年01月24日更新

監修記事

外壁の定期点検は必要?目的・方法や外壁塗装業者の選び方をご紹介

住宅の美観を損なわずに外壁本来の機能を維持する秘訣は、外壁の定期点検にあります。外壁の劣化が進まないよう定期点検を行い、メンテナンスをすることによって建物を長持ちさせましょう。今回はビルやマンションの外壁打診調査についてもご紹介します。

外壁の定期点検とは

外壁塗装で使われる塗料の耐用年数が約8年~約10年と言われていますが、耐用年数の期限が来るまで何もしなくても良いのでしょうか。

住宅がある土地の環境や塗装状況によっては、塗料の耐用年数以前にひび割れや剥がれなどの不具合が発生する可能性があるのです。外壁の劣化の確認や家屋を良い状態に維持する上で、外壁の定期点検は重要になります。

外壁にひび割れや塗装の剥がれなどの不具合があっても、定期点検で早期発見することによって修復工事も小規模なもので済む場合があります。

定期点検の目的

では、定期点検を行う目的とはどんなことがあるのでしょうか。具体的に見ていきましょう。

外壁の保護機能を保つ

1つ目は、外壁の保護機能を常に良い状態に保つ目的があります。外壁にひび割れや剥がれがあった場合、雨水などが外壁内部に侵入し構造部が傷んでしまうため、住宅の劣化が進んでしまう恐れがあります。

外壁は雨や風などから家を守るために重要な役割をしており、その外壁の機能を保つことで建物全体の保護にも繋がります。

美観を保つ

2つ目は、美観を保つ目的です。外壁の傷や汚れなどは、家屋の印象に影響を与えてしまう可能性があります。ビルやマンションの場合、建物の価値や入居率にも影響する恐れがあるため美観を保つことは大切です。

ビル・マンションのオーナーは定期報告義務がある

一方、ビル・マンションのオーナーは定期報告制度があります。定期報告制度とは、国土交通省が定めた建築基準法によって義務付けされた報告制度のことです。

ビルやマンションなどの建築物の管理者は敷地や構造、建築設備などを安全な状態に維持するように管理しなければならず、建築物の検査結果の報告書を特定行政庁に提出しなければなりません。

点検方法【1】「外壁の全面打診調査」

平成20年の建築基準法改正時に、ビルやマンションの管理者に建物の外壁全面打診調査が義務付けられました。具体的にどのような内容なのか見ていきましょう。

外壁全面打診調査のチェックポイント

外壁全面打診調査のチェックポイントは以下の通りです。

・外壁タイルや石貼り、モルタル等の劣化や損傷状況
・乾式工法による外壁タイルや石貼り等の劣化や損傷状況
・金属系パネルの劣化や損傷状況
・コンクリート系パネルの劣化や損傷状況

上記を調査した上で手の届く範囲の打診などで異常があった場合、及び竣工や外壁改修などから10年経過して最初の調査の場合「落下によって危険がある部分」を全面的に打診調査しなければなりません。

しかし、上記の調査が行われた3年以内に改修工事や全面打診調査などが行われる場合と、歩行者の安全を確保するために必要な対策をしている場合は、全面打診検査をしなくても問題ありません。

外壁打診調査の調査方法

基本的には、目視によって行われます。その後、手の届く範囲で打診調査を行い、外壁タイルなどの浮きや剥がれの確認をしていきます。

外壁打診調査の費用相場

外壁打診調査の費用相場は、足場などを設置せずロープを使用して行う打診調査で約280円~約700円/平方メートル(現地調査、報告書作成含む)になります。

この外壁ロープ打診調査は、足場を設置しないため調査費用を抑えることが可能です。

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点検方法【2】その他の点検方法

外壁打診調査の他にも外壁調査方法があります。どのような方法があるのか見ていきましょう。

赤外線調査と費用相場

赤外線調査とは赤外線サーモグラフィ法と言って、建物の外壁タイルなどの浮きを赤外線カメラで撮影し解析する外壁調査方法のことです。

通常の外壁打診調査の場合、ゴンドラや足場の設置などが必要になり費用がかかりますが、赤外線調査の場合はそれらのコストが削減できます。

費用相場は、約150円~約480円/平方メートル(赤外線撮影と報告書作成を含む)になります。

目視や触診など

その他にも、外壁を目視や触診などをして外壁調査する方法があります。状況によっては、外壁タイルの浮きなどを目視や触診、打診検査などを組合わせながら外壁調査を行うこともあります。

個人でできる定期点検

住宅の外壁の場合、個人でできる定期点検があります。まずは外壁のセルフチェックをしてみましょう。

簡単な外壁のチェックポイント

外壁の定期点検は必要?目的・方法や外壁塗装業者の選び方をご紹介

簡単な外壁のチェックポイントをご紹介します。

チョーキング

チョーキングとは、経年劣化などによって塗膜が古くなり変質することによって起きる現象です。外壁を手でなでると手にチョークの粉のような白い粉が付着します。

チョーキング現象が現れている場合、塗膜の機能が低下して防水効果が薄れてきているため外壁としての保護機能が低くなっています。放置しておくと、雨水などが外壁内に侵入する恐れがあるので注意しましょう。

チョーキングは塗料の寿命目安のサインなので、この現象が見られた時にはそろそろ塗り替えリフォームの時期になります。

クラック

外壁を見たときに素人でもわかりやすいクラック(ひび割れ)ですが、初期段階のクラックは地震や台風でも起こることがあるため、多くの住宅で見られます。

しかし、クラックには様々な原因が潜んでいて建物にひずみが生じているなどの可能性もあるため、大したことないと放っておくと深刻なケースになることもあります。

クラックがひどくなったり増えてきた場合は、信頼できる業者に点検依頼をするといいでしょう。

コーキングの点検

コーキングとは、サイディングの継ぎ目や窓枠の周り施工してあるゴム状の塗料のことです。外壁塗料よりもコーキングの劣化の方が早いと言われているため、目視でチェックしてみるといいでしょう。

コーキングが劣化すると、ひび割れのようになったり剥がれたりする症状が見られます。このような状態だと、防水機能は損なわれ外壁内部に雨水などが侵入する恐れがあります。

コーキングがひび割れている場合、すでにコーキングとしての機能が低下している状態なので、塗装業者に依頼して修復することをおすすめします。

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外壁塗装業者が行う点検とは?

一般住宅で外壁塗装業者が行う点検は、どのようなものがあるのでしょうか。

アフターサービスとしての調査

外壁塗装を行ったときに、塗装業者が取り扱っているアフターサービスがあります。

外壁塗装のアフターサービスが保証されていると、仮に塗料の耐用年数が10年だと仮定し10年以内に起きた施工や塗料に問題のある外壁の劣化については、塗装した業者が無償で塗り直しなどの対応をしてくれます。

アフターサービスが充実している塗装会社は、フォローがしっかりしているので信頼できる外壁塗装会社と言って良いでしょう。

おすすめの点検頻度

外壁の点検をする頻度は、年2回程がおすすめです。年2回の頻度で点検することによって小さな変化にも気づき、早めの対応が可能になります。

アフターサービスが充実した業者を選ぶポイント

次に個人宅で外壁塗装をするときに、アフターサービスが充実した業者を選ぶポイントをご紹介します。

許可や資格の有無

優良な外壁塗装業者を選ぶときに「建設業許可票」の許可書があるのか、または「1級(2級)塗装技能士」などの資格者が在籍しているかなど、許可や資格の有無を基準にすると優良業者を選びやすくなります。

工事保証サービスの有無と内容

外壁塗装後に何らかの瑕疵があった場合、約10年以内ならアフターサービスとして対応する業者を選びましょう。このとき、追加料金は無しか、補償対象の箇所はどこなのか内容をしっかり確認するといいでしょう。

見積り内容の確認

見積り内容は優良業者を選ぶ上で重要な判断材料になります。塗料のメーカーや種類などや金額の詳細が書かれているかなどの確認が必要です。

このとき、1社の見積りだけでは判断しにくいことがありますので、複数社の見積りを依頼します。詳細に書かれている見積りは、安心できる塗装業者と言っていいでしょう。

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タイル外壁の美観を維持するためのメンテナンスと保護塗装

タイル外壁は高価ではありますが、高級感があり耐久性に優れています。他の外壁材と異なり、定期的な塗装が不要であると言われていますが、長い年月が経つとどうしても汚れが落ちないこともありますね。

美観を継続するために、メンテナンスのタイミングでタイルに保護塗装を施してみてはいかがでしょう。タイル外壁のメンテナンスと塗装について詳しく解説していきます。

外壁タイルの塗装・メンテナンスにかかる費用や価格は?

タイル外壁にメンテナンスは必要?

モルタル外壁やサイディングボード外壁などは、劣化防止のため定期的な塗装が欠かせませんが、無機質素材のタイルは劣化することがないので、タイル部分の塗装は不要とされています。

しかし、タイルに浮きや剥離がある場合は部分的な補修が必要になります。また目地のコーキングは有機質素材のため、劣化は免れません。

タイル外壁の定期的なメンテナンスは基本的に、外壁洗浄と目地部分のコーキングの修繕工事になります。

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外壁の洗浄

外壁のリフォーム費用には「高圧洗浄」や「バイオ洗浄」などが含まれています。外壁の洗浄はメンテナンス上とても重要な工程です。その目的と方法をご説明しましょう。

塗装前に外壁を洗浄するのはなぜ?

外壁塗装の前に洗浄することは、外壁にこびりついたコケやカビ、モルタルやサイディング外壁の場合はチョーキングをしっかりと落とす目的で行われます。

これらの汚れが落ちないまま塗装すると、短期間で塗装が剥がれるなど初期不良の原因となってしまいます。

洗浄してきれいになった外壁は、塗料の密着性が良くなります。また、塗装後も定期的に洗浄することで塗膜を守り、美しい状態を保つことができるのです。

高圧洗浄

外壁塗装会社ではエンジン駆動タイプの高圧洗浄機を使用しますが、家庭用の高圧洗浄機の水圧が約8~12MPaであるのに対し、業務用は14.7PMa以上のものが多く、その威力はコイン洗車場の2倍と言われています。

高圧洗浄はそれほどの威力なので、汚れを洗い流すというよりも削り取る感じです。作業も約7~8時間かかるので、工程計画では「高圧洗浄」を丸1日取ることがほとんどです。

洗浄後、乾燥が不十分なうちに塗装をすると、あとから塗装のふくれなどの不具合が起きることがあるため、約24~48時間は空けて完全に乾燥させます。

高圧洗浄の単価の相場は、1平方メートルあたり約100~300円となっています。洗浄には施主の家の水道を使用することがほとんどなので、水道代もかかることを覚えておきましょう。

バイオ洗浄

苔やカビなどの汚れがひどい場合は、バイオ洗浄を行うこともあります。バイオ洗浄は植物性の洗剤を使用した洗浄方法で、菌類の汚れを分解・除去し、再発生を防ぎます。

バイオ洗浄の作業工程は、外壁を高圧洗浄で濡らした後、均一に洗剤を散布し、約5~10分間浸透させて汚れを浮かせます。その後、再び高圧洗浄で洗剤を充分に洗い流します。

水のみの高圧洗浄より工程が多いことと、洗剤を使用するので単価も高くなります。1平方メートルあたり約250~500円が相場です。

タイル目地のコーキング

タイル外壁のメンテナンスとして、目地のコーキング補修も重要です。タイルは粘土などの無機質素材のため劣化はしませんが、ウレタン樹脂やシリコン樹脂でできているコーキング材は有機質なので必ず劣化します。

コーキングは10年に1度のペースでメンテナンスすることが望ましいですが、ひび割れや破断などの劣化現象を見つけたら、雨漏りの原因にもなるので早急に補修することをおすすめします。また、高い場所から部分的にタイルが割れたりはがれ落ちたりするとけがの原因にもなりますので注意が必要です。

コーキング材の種類

外壁に使用されるのは、主にウレタン樹脂系と変形シリコン樹脂系のコーキング材です。

ウレタン樹脂系コーキング材

塗料との密着性に優れていますが、紫外線には弱いのでコーキング材の上から塗装をすることを前提に使用されます。

変形シリコン樹脂系コーキング材

新築住宅の窯業系サイディングボード外壁の場合、外壁材を張ったあとにコーキングをするため、塗装をしなくても紫外線に強い変形シリコン樹脂系のコーキング材が使用されます。

コーキングの補修方法

コーキングの補修には劣化具合に応じて、既存のコーキングの上から打つ「増し打ち」と、既存のコーキングを撤去して新たに充填する「打ち替え」があります。

コーキングの増し打ちと打ち替えの修繕工事費用の相場

既存のコーキングの上に足して打つ「増し打ち」よりも、全てのコーキング材を撤去して充填する「打ち替え」の方がコーキング材を多く使用するため、施工費用は高くなります。

コーキング増し打ち:約500〜700円/m
コーキング打ち替え:約900〜1,200円/m

打ち替えの場合は、古いコーキング材の撤去費用も加算されるのでさらに高くなります。

コーキング材撤去費用:約400〜500円/m

外壁タイルの塗装・メンテナンスにかかる費用や価格は?
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タイル外壁のメンテナンス費用の相場

外壁面積が100平方メートルの住宅で、高圧洗浄とコーキング補修をした場合のメンテナンス費用を計算してみましょう。

メンテナンスには、足場の設置と飛散防止シートが必要です。100平方メートルの外壁であれば、足場設置の面積は約120平方メートになります。コーキングは、100平方メートルの外壁で約150~200mが目安です。

足場・飛散防止シート:(約700~1,000円)×120平方メートル=約8万4,000~12万円
高圧洗浄:(約100~300円)×100平方メートル=約1万~3万円

コーキング増し打ち:(約500~700円)×(約150~200m)=約7万5,000~14万円

または
コーキング打ち替え:(約900~1,200円)×(約150~200m)=約13万5,000~24万円
旧コーキング材撤去費用:(約400~500円)×(約150~200m)=約6万~10万円

その他諸経費(約5万円)を含め、
メンテナンス費用総額:約22万~54万円

タイル外壁のメンテナンスで塗装もする場合の施工費用

塗装費用:(約2,000~2,500円)×100平方メートル=約20万~25万円

高圧洗浄とコーキング補修のメンテナンス費用を含め、総額は約42万~79万円になります。

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外壁の状態をセルフチェックする方法

現代の建材はガラス以外、何らかの塗料・コーティング材・化学被膜などで表面処理が施してあります。それらの耐久性は日頃からの手入れで倍増し劣化速度を抑えられます。

外壁の劣化症状は、自分で確認することが可能です。劣化症状は主に7種類あります。

  • 色あせ
  • 汚れ
  • チョーキング
  • クラック(ひび)
  • シーリングの劣化
  • サビ
  • はがれ

これらの症状がどれくらいの劣化症状なのか、レベル別に分けてみました。

外壁の劣化レベル1:外壁の汚れ、色あせ

【汚れ】
ほこりや泥などが付着し汚れている状態。外壁の掃除をして、落ちない汚れは色あせや変色の可能性があります。

外壁セルフチェック|クラック、チョーキングとは?

【色あせ】
外壁の塗膜を守っていた樹脂が劣化して、ツヤが無くなり色味を出している顔料に影響が出ています。このまま放置しておくと塗膜が機能しなくなり、防水効果が弱くなることも。

外壁セルフチェック|クラック、チョーキングとは?

外壁の劣化レベル2:チョーキング

【チョーキング】
外壁を手で触ると、白いチョークのような粉が付く現象のこと。雨や紫外線で劣化して、塗料の色味を作る顔料自体が粉状になっている状態です。

外壁の防水効果がなくなってしまい、外壁に雨水などが浸透してしまいます。チョーキング現象が外壁全体に見られるようになったら、専門業者に見てもらう必要があります。

外壁の劣化レベル3:クラック、シーリングの劣化、サビ

【クラック】
外壁がひび割れた状態のこと。クラックには、小さなクラックと大きなクラックの2種類あります。

小さなクラックは塗装膜が経年によって硬化して起こったもので、大きなクラックは塗装膜の下地が割れてしまっている可能性があります。下地が割れている場合、雨水が侵入するため、下地を腐食させてしまいます。

外壁セルフチェック|クラック、チョーキングとは?

【シーリングの劣化】
シーリングまたはコーキングの劣化とは、サイディングボードやタイル外壁などの目地に充填してあるシーリングが劣化してひび割れてしまう状態のことです。

サイディングボードとシーリング材の間にすき間ができてしまうと、雨水などの侵入を防ぐことができなくなってしまいます。

【サビ】
サビは鉄部分に発生することが多く、銅板を使用した外壁などに症状が現れます。また、雨どいなどがサビついていて、そこに雨水が伝わり外壁をサビつかせてしまうこともあります。

サビがまだひどくない初期段階であれば、ブラシで落ちることもありますが、外壁のクラックによってサビついている場合、クラックなどの補修も同時に行う必要があります。

外壁セルフチェック|クラック、チョーキングとは?

外壁の劣化レベル4:剥がれ

【剥がれ】
外壁の塗装膜が剥がれている状態のこと。経年劣化の影響で付着力が低下したのが原因です。外壁を保護する機能が失われており、下地の損傷につながります。

しかし、室内から下地素材へ侵食していて、塗装膜を浮かしている可能性もあるので専門家の判断が必要です。

外壁セルフチェック|クラック、チョーキングとは?

外壁のセルフチェックポイントはどこ?

外壁のセルフチェックにはいくつかチェックするポイントがあります。専用工具や足場などがなくても、自分で出来るチェックのポイントを紹介していきます。

目視で確認できるものとして「雨だれの汚れ」があります。これは窓枠の近くなどに多く見られますが、外壁の防水性能が低下してきているサインとも言えます。塗膜の劣化具合が一目で分かります。

次に「色あせ」や「チョーキング現象」です。どちらも目視である程度確認することができます。特に直射日光のよく当たる外壁部分に見られることが多いです。どちらも紫外線による塗膜の劣化が原因となります。

チョーキングについては、外壁を指で触ったときに白い粉のようなものが付着します。これは塗料が経年劣化により分離している証拠ですので、外壁の塗り替えを検討することをお勧めします。

外壁材には継ぎ目にコーキング(シーリング)を施工することが多く、シーリング材にはウレタンやシリコン、ポリサルファイド系などの種類があり、どれも表面にひび割れや剥離が起きますのでチェックしておきましょう。

「外壁材の浮き」もチェックする必要があります。特にタイルであれば、経年劣化や防水性能の低下とともに浮いてくることがあります。目視でも確認できますし、金属などで軽く叩くと音で分かる場合もあります。

「外壁クラック」のセルフチェックも重要なポイントです。クラックには表面的な塗膜のひび割れから、構造材自体のひび割れなど様々あります。外壁にひび割れが確認できた場合は、一度専門業者に相談しましょう。

「鉄部のサビ」をチェックすることも大切です。雨樋を固定する部材など外壁には色々な鉄部があります。これがサビていると、外壁自体に悪影響を及ぼす危険性がありますので、要注意と言えます。

このように基本的に目視で、外壁をセルフチェックするポイントはいくつかあります。1つでも気になる点があった場合には、専門業者に早めに相談することをお勧めします。

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外壁のセルフチェックをするタイミングは?

外壁のセルフチェックをするタイミングは、建物の立地条件や周辺環境、使用している外壁材により異なりますが、今回は一般的な環境下におけるセルフチェックのタイミングをお伝えしていきます。

外壁のセルフチェックをする一般的なタイミングは、約10年を目安に行うことをお勧めします。外壁の塗り替えを行った場合でも、その日から約10年と考えるといいと思います。これは一般的な外壁の塗り替えのタイミングでもあります。

ただし、使用している外壁塗料のグレードや外壁材の種類によっては、5年といった10年未満で経年劣化が顕著に現れてくる場合もあります。日頃から外壁の状態を気にかけておくことが大切かもしれません。

特に「潮風にさらされる」とか「積雪量が多い地域」「直射日光が長時間当たる場所」などの環境下にある建物については、外壁の劣化が早くなるリスクが高いと言えますので、特に注意してチェックする必要があります。

建物の外壁に艶がなくなったら、一度きちんとセルフチェックをすることをお勧めします。外壁の塗料は経年劣化していくと、紫外線や雨などにより当初の艶が損なわれてきます。これも一つのセルフチェックのタイミングになります。

外壁に劣化症状が現れたときの対処法とは?

では、上記のような劣化症状が現れてしまったら、どのような対処をすればいいのでしょうか。対処方法別に見ていきましょう。

対処法1:外壁を自分で掃除する

劣化症状が【汚れ】の場合、届く範囲であれば自分でブラシや洗浄機などを使用して、洗浄することが可能です。落ちない汚れは専門業者に依頼するときれいになります。

対処法2:外壁の塗り替え

外壁の劣化症状が【色あせ、クラック、シーリングの劣化、サビ】の場合、外壁の塗り替えがおすすめです。外壁の塗り替えをする前に、クラックやサビなどは補修し、その上から新たに塗装していきます。

外壁塗装の塗料の種類はたくさんあり、カラーや用途別で選ぶことができます。

また、外壁リフォームの中では価格が安価な傾向にあり、低予算でも外壁リフォームが可能なことから、外壁塗装はよく選ばれる傾向にあります。

対処法3:外壁の張替え

外壁の劣化症状が【色あせ、クラック、剥がれ、シーリングの劣化】の場合、外壁の張替えも考慮しておきましょう。特に上記の症状が全体的に広がってきたら、張替えが一番おすすめです。

これらの症状が現れた場合、外壁の下地素材にも影響が出ていると考えられています。下地を補修せずに、外壁塗装などを施工すると、数年後また剥がれなどの劣化症状が起きる可能性があります。

そのため、一度既存の外壁材を剥がし、下地を補修してから新しい外壁材を張り付けるのが好ましいと言われています。

対処法4:DIYでメンテナンスをする

近頃はインターネットでDIYの情報が得られたり、ホームセンターなどで接着剤や塗料などが販売されていたりと、DIYができる環境が整っています。小さなクラックならば、DIYで補修することも可能かもしれません。

しかし、やむを得ず、応急処置としてDIYすることは可能かもしれませんが、基本的に外壁リフォームをDIYで行うことは難しいと言えます。例えば、2階の外壁などは足場がないと危険なため、道具を運び作業することも困難になります。

塗装の仕上がりを良くしたり、外壁としての機能を高めるためには熟練した職人による外壁塗装が不可欠になります。

外壁のセルフチェックでクラックなどを発見したら、無理をせず外壁専門業者に相談しましょう。

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外壁につく白い粉はチョーキング!その正体とは

チョーキングとは日本語では「白亜化」と言います。モルタルなどの外壁材に塗料を塗装していると起こる劣化現象で、外壁の塗り替えの目安でもあります。

最後の塗装から約5年~10年ほど経過すると発生しやすくなり、触ったときに手に白い粉がついてしまうのが特徴。外壁がもし茶色なら茶色の粉が白い粉に混ざって手につきます。

外壁塗装は、外壁に色を付ける「顔料」と表面に膜を作る「合成樹脂」の二つで構成され、合成樹脂の選び方ひとつで耐久性、チョーキングまでの期間が変わってきます。

合成樹脂によって作られる「塗装膜」は雨風や紫外線の影響を受けると劣化し、内側に塗装されていた顔料が表に出てきてしまいます。これが白い粉が発生してしまう理由です。

チョーキングが起こりやすい外壁の特徴

チョーキングが起こりやすい外壁として挙げられるのは、南向き、西向きで日光に長く当たる壁や、雨風の当たりやすい場所に位置する壁です。

合成樹脂にアクリルやモルタルを使用した外壁は比較的短期間でチョーキングが起こると言われています。フッ素樹脂の方が塗装膜が紫外線に強く、チョーキングまでの期間は長い傾向にあります。

ただし、チョーキングが5年未満で起こった時は、下地素材に合った塗料を使った「下塗り」の不足、下塗り塗料に合わない中塗り・上塗り塗料使用による施工不良のケースもあり注意が必要です。

チョーキングが起こっている時の対策

チョーキングが起こってしまった場合の対策は、外壁の塗り替えをすることです。塗装膜が劣化し、顔料が表面に出てきてしまっているため、放置していても改善することはありません。

DIYが得意な方は、水で粉を洗い流したり、ブラシや研磨剤でこすり落としたり対策する方もいるかもしれませんが、壁の下地を傷つけてしまうこともあり注意が必要です。

チョーキングが起こってしまったときは、一般家庭のDIYで対処するのは困難であるため、必ずリフォーム会社に依頼をしましょう。

プロの外壁メンテナンスでは、高圧洗浄で徹底洗浄した後に、しっかりと下塗りを施し、その下塗り材に合う中塗り材、上塗り材で再度塗装していきます。

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チョーキングを放置していると起こりうること

チョーキングは外壁の表面の塗装膜が劣化している状態であるため、放置しておくと雨や湿気などの水分を吸収してしまい、カビやコケの原因となることもあります。

また、水分の吸収と乾燥を繰り返すため「クラック」と呼ばれる壁のひび割れを起こすこともあります。雨風があたり直射日光が当たる外壁は特に注意しましょう。

チョーキングは、外壁塗装の劣化のサインです。DIYでなんとかしようとせず、リフォーム会社に連絡をして、きちんと外壁のメンテナンスをしましょう。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】GAISOガイソー大和店 株式会社マルセイテック

GAISOガイソー大和店 株式会社マルセイテック

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神奈川県大和市で外装リフォームを中心に見て触って感じる体感型ショールームを運営。地域密着会社で年間200棟を超える実績があり、正しい施工と品質に対するこだわりから地元の信頼を得ている。

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