2024年01月24日更新

監修記事

外壁をタイルにリフォームするメリットとデメリットは?

住宅の外壁には、モルタルや木材、サイディングなどさまざまな建材が用いられていますが、タイル貼り外壁にリフォームするとどのようなメリットがあるのでしょうか?タイル貼り外壁の特徴とメリットとデメリット、工事費用などについてご紹介していきます。

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外壁タイルの種類とは?

外壁タイルは、建物に高級感と、耐久性を与える素材として多くの建物で使われています。

外壁タイルが広く流通するにつれ、素地や形状が非常に多くなり、どのタイルを選ぶかにおいて悩む人も増えています。

外壁タイルは素地による分類と形状による分類ができ、それぞれの特徴をつかむことが大切です。

素地による分類では

  • 陶器質
  • 外壁タイルよりも内装に利用されているタイル。
    吸水性が高いのが特徴。

  • 磁器質
  • 最も外壁タイルに向いているといわれています。
    水の吸収も少なく、耐久性が高いことが特徴。

  • せっ器質
  • 磁器質ほどの耐久性はありません。
    しかし、色々なデザインを加工することが可能です。

    形状による分類は

  • 平物タイル
  • 最も一般的で、横長タイプや正方形といった四角のタイル。
    施行しやすく、形状の違うタイルを並べて、デザイン性を出すこともできます。

  • 役物タイル
  • 特殊な形状で、建物の四隅で活用されています。
    タイル自体にデザイン性を出し、きれいな仕上がりが特徴です。

これらの種類に分類することができます。

それぞれの適性に合ったタイルを選ぶことがポイントです。

タイル貼り外壁の特徴とメリットとデメリット

外壁をタイルにリフォームするメリットとデメリットは?

タイル貼り外壁とは、モルタルやコンクリート製の外壁にタイルを1枚1枚貼り付けて作られる外壁のことです。

リフォームで外壁をタイル貼りに変更する場合、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか?

タイル貼り外壁のメリット

タイルは元々陶器タイルや磁器タイルなど高温で焼き締めた素材ですからタイル自体の耐久性は半永久と言えます。

住宅の外壁に使われるタイルは、大きさや形状、デザインの豊富さと強度の高さが特徴の外壁材です。

そのため、複数のデザインのタイルを組み合わせてデザイン性の良い外壁を作りたい、耐久性を重視した外壁を作りたいという方におすすめとなっています。

耐久性については、破損のしにくさももちろんですが、色合いが劣化しにくいというのも特徴です。

塗料や他の外壁材と違い、水洗いを行うだけで見た目の美しさをある程度維持することができるため、メンテナンス費用を抑えたいという方にも向いています。

タイル貼り外壁のデメリット

タイル貼り外壁は耐久性、デザイン性が高いというメリットがありますが、1枚1枚手作業で施工する必要があるため、どうしても施工期間が長くなり、施工費用も高くなります。

また、重量も他の外壁材に比べて重く、建物や住宅の形状によってはタイルが使用できない場合もあるため、建物の補強費用が追加でかかるという点もデメリットです。

その他にも、タイルの剥離や落下によるトラブルなどもタイルのデメリットと言えますが、これらの問題については定期的に浮きや割れがないか目視確認しておけば予防することができます。

リフォームで外壁をタイル貼りに変更したいという場合には、タイル貼りを得意としているリフォーム会社に相談し、必要な工事の内容や費用について確認しておきましょう。

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タイル貼り外壁と他の外壁材の違いとは?

外壁をタイルにリフォームするメリットとデメリットは?

住宅の外壁にはタイル以外にもさまざまな外壁材や仕上げ材が用いられており、それぞれにメリットやデメリットが存在します。

他の外壁材とタイル貼り外壁と比較した場合、どのような違いがあるのか、建材別に比較してみましょう。

塗装仕上げの外壁とタイル貼り外壁の違いは?

塗装仕上げはモルタルなどで作られた外壁にシリコン塗料やセラミック塗料などを塗布して仕上げた外壁のことです。

住宅建材のほとんどは、何らかの塗装によって保護され、最もポピュラーな建築資材です。

使用する塗料によって多少変化しますが、定期的な塗り直しが必要となるため、ランニングコストはあまり高くないと言われています。

しかし、塗装によって建物のイメージを自由に変更することができるため、建物の見た目を定期的に替えたいという方にはおすすめの外壁です。

タイル貼りの場合は、見た目を変更するとなるとタイルを剥がして新しいものに貼り替える手間がかかるため、塗装より多くのコストがかかってしまいます。

ですが、長期的に考えた場合、タイルはほとんど劣化することがないため、メンテナンスの手間や費用が抑えられ、ランニングコストが安くなるという点がメリットです。

サイディング外壁とタイル貼り外壁の違いは?

サイディング外壁は、窯業系素材や金属で成型された板材を壁に張り付けて仕上げる外壁のことです。

金属製の場合は軽量で強度が高く、工事も簡単とメリットが大きいのですが、錆や塗装の剥がれなどが起こるため、塗装外壁と同じく定期的な塗料の塗り替えや外壁材の交換といったメンテナンスが必要となります。

窯業系サイディングというタイルと同じ方法で作られたサイディング材については、タイル貼り外壁に近い特性を持っており、耐久性の高さが特徴です。

しかし、窯業系サイディングはタイル貼りと違い、断熱材などを施工した壁に釘などで打ち付けて施工する方式のため、タイルに比べるとやや耐久性については劣ります。

タイルの場合はモルタルなどで作られた頑丈な外壁にタイルを貼り付けて施工するため、破損に強く、破損しても雨漏りが起こりにくいのです。

また、破損時の修繕についても、サイディングは1枚のサイズが大きいため、場合によっては材料を大きく加工する手間がかかることもあります。

タイルならサイズが比較的小さいため、細かな調整が行いやすく、簡単に交換を行うことができるでしょう。

外壁タイルが劣化するとどのような症状が出る?

外壁タイルは、素材の耐久性が優れているので、劣化しづらく、メンテナンスはほとんどかからないと思っている人も多いのではないでしょうか?

確かに、外壁タイルは耐久性のある素材を使用していますので、何度もメンテナンスが必要というわけではありません。

しかし、タイル自体も年数が経過すると、メンテナンスの必要があります。

更に、タイルに付随する目地や接着剤はタイルより早く劣化します。

主に考えられる劣化は以下の通りです。

  • 汚れの付着
  • タイルの浮きや剥がれ
  • タイルの割れや欠け
  • 目地の経年劣化 など

劣化の症状について解説します。

汚れの付着

年数が経過してくるとタイルでも汚れが出てきます。
雨染みやくろずみなどは、外観を損なう原因となり、古臭く、汚いイメージを植え付けてしまうでしょう。

タイルの浮きや剥がれ

最も注意しなければいけない劣化がタイルの浮きや剥がれです。

接着剤から剥がれてしまい、はた目には分かりにくいですが、タイルが浮いてきます。

タイルが浮いているうちにメンテナンスを行えば良いのですが、メンテナンスを怠ると剥がれて落ちてきてしまうことに繋がってしまうのです。

タイルの落下は、下の入居者にあたり大けがするといった重大な事故を引き起こす原因になります。

タイルの割れや欠け

タイルの割れや欠けも要注意の劣化です。

タイルが割れてひびが入ってしまうと雨水が侵入し、中の鉄筋が腐食してしまうなど、建物の耐久性に大きなダメージを負う原因に繋がります。

タイルの欠けも、落下による重大事故に繋がる可能性が高いので、メンテナンスで改善しなければいけない箇所です。

目地の経年劣化

窓まわりなどタイルとの境目にはコーキングをしています。
水の侵入を防ぐのが最も大きな目的ですが、コーキングはゴム製なので約10年前後で劣化してしまうのです。

目地が劣化すると、水の侵入により、建物の耐久性に影響を与えます。

タイル自体のメンテナンスよりも、目地自体の劣化が早いのでメンテナンス回数は多くなるでしょう。

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外壁タイルの施工方法とは?

外壁タイルの施工方法は、主に2つ挙げられます。

  • 湿式工法
  • 乾式工法

2つの工法について解説しましょう。

外壁タイルの湿式工法とは

湿式工法は、職人さんがモルタルに貼り付けていく工法です。

昔ながらの工法ともいえますが、職人さんの技術によっても仕上がりが異なる場合があります。

現場でモルタルを準備することになり、水を使うので、天候によっては工期が伸びるリスクも考えておく必要があるでしょう。

昔ながらの工法ということや、職人さんの人材不足ということもあり、外壁タイルを湿式工法で貼るのは少なくなっているのが現状です。

外壁タイルの乾式工法とは

乾式工法は、タイル施工用のベースサイディングを敷き詰め、接着剤を用いてタイルを貼り付けます。

湿式工法ではモルタルを使いますが、乾式工法は一切モルタルを使用しません。

そのため、工期の短縮がはかれます。

技術革新もあり、接着剤の質が良くなり耐震性も備える程です。

湿式工法より若干費用面で高いのがデメリットといえますが、現在では多くの外壁タイル工法は乾式工法が採用されています。

外壁タイルのメンテナンスはどのように行う?

先ほど、外壁タイルが劣化した場合の症状について解説しました。

劣化に対するメンテナンス方法は、それぞれで異なります。

ここからは、劣化の症状に応じた外壁タイルのメンテナンス方法について説明しましょう。

汚れの付着

汚れを除去する効果的なメンテナンスは高圧洗浄です。

高圧洗浄とはタイルについている汚れを強力な水圧で洗います。

高圧洗浄機で水に高圧をかけますが、高圧洗浄機も技術革新により随分使い勝手が良くなっています。

費用は1平方メートルあたり、約300円前後でメンテナンス可能です。

もし手が届く箇所ならば、タイル専用の洗剤を使って自分たちでメンテナンスすることもできます。

タイルの浮きや剥がれ

タイルの浮きはなかなか目視ではわからないことがあります。

打診棒と呼ばれる金属の棒でタイルをなぞり、浮きを判別することが一般的です。

浮きのメンテナンス方法は、湿式工法と乾式工法で異なります。

湿式工法の場合は、モルタル強化のためエポキシ樹脂が必要です。

充てん箇所ごとに約500円~約900円の費用と、職人さんに1平方メートルあたり、約1,000円~約2,000円の費用が発生します。

乾式工法の場合は、接着剤の劣化による浮きが主な要因ですので、再接着が必要です。

1カ所あたり、約600円前後を見込んでおけばいいでしょう。

剥がれに関しても同じ工法でメンテナンスしており費用は変わりません。

しかし、前述しましたように、外壁タイルの剥がれは重大事故に繋がりますので、浮きの段階で早めのメンテナンスをおすすめします。

タイルの割れや欠け

タイルの割れや欠けといった症状に関しては、基本的にはタイルを交換します。

タイルが割れてひび割れ程度ならば、接着剤によって雨水の侵入を防ぐこともありますが、見かけの問題や、再メンテナンスの必要性などから交換が一般的です。

タイル自体は1枚あたり約500円~約1,000円程度で、交換も1枚~数枚程度ですみます。

タイルの割れ段階で早めにメンテナンスすることで、落下のリスクを防ぐことにも繋がるといえるでしょう。

目地の経年劣化

目地が経年劣化してしまうと、コーキングを補充しなければいけません。

コーキングの全面交換や増し打ちの費用は約700円~約1,200円/メートルを考えておくといいでしょう。

湿式工法の場合は、目地にモルタルが入っていることがあります。

目地がモルタルの場合は、モルタルを補充する必要があるでしょう。

モルタル補充の場合は、1カ所あたり約500円~約700円の費用が発生します。

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重厚感のある丈夫なタイル外壁

外壁は主に、タイル、サイディング、塗り壁の三つに分けられますが、張替えを考えたとき、デザイン性、耐久性、メンテナンス性、価格などから、どの外壁材にしようか迷いますね。

外壁タイルは豊富なデザインがあるので、さまざまなスタイルの住宅に対応します。また自由に組み合わせることができるので、アレンジの幅も広く個性的な外壁を表現できます。

重厚感とアート性の高い仕上がりは、こだわりのある家づくりには欠かせない外壁材です。

外壁タイルの種類

タイルはセラミックタイルとも呼ばれ、粘土などの無機質原料を板状に成形し、約1200~1300度の高音で焼き固めた厚さ40mm未満の不燃材料です。

タイルには内装用や外装用など、さまざまな種類があるので、カタログには「屋外壁可」など、使用可能な用途が表記することが義務付けられています。

外壁をタイルに張替えるリフォームの費用や価格の相場は?

タイルの吸水率による区分

以前までは、磁気質タイル、せっ器質タイル、陶器質タイルとして区分されていましたが、現在では吸水率によってI~III類に区分されています。

I類(主に磁気質):3.0%以下
II類(主にせっ器質):10.0%以下
III類(主に陶器質):50.0%以下

一般的に陶器質など吸水率の高いタイルは、内装材として使用されることが多く、外壁には吸水率の低い磁気質やせっ器質のタイルが使用されます。

磁気質タイルの特長

吸水率は低いけれど親水性が高いので、タイルの表面に水の膜ができると共に、汚れを洗い流すセルフクリーニング効果があります。

せっ器タイルの特長

外壁に多用されるタイルで、レンガのような素朴な風合いがあります。

釉薬(うわぐすり)の有無による違い

釉薬は水や汚れを防ぐために、素地のタイルの表面に塗るうわぐすりです。

施ゆうタイル

釉薬が塗られたタイルを高温で焼き上げることにより、表面がツルツルしたタイルに仕上がります。また施ゆうタイルは、着色が可能です。

無ゆうタイル

無ゆうタイルは釉薬を塗らずに焼き上げる素焼きのタイルです。粘土素材の自然な色や質感に魅力があり、施ゆうタイルよりも高価になります。

成形方法の違い

タイルの成形方法には「乾式成形」と「湿式成形」があります。

乾式成形

高圧プレス機で型にはめて押し固める成形方法で、寸法精度が高い特長があります。

湿式成形

機械から押し出しサイズに合わせてカットする成形方法で、表面に模様をつけることができます。

施工方法の違い

タイルの施工は主に、モルタルを使用する「湿式工法」と使用しない「乾式工法」に分けられ、さらにそれぞれ数種類の工法があります。

住宅の外壁では乾式工法の中でも、下地材に接着剤で貼る「接着貼り工法」や、凹凸のある下地パネルにタイルを引っ掛けて接着していく「引っ掛け工法」で施工されます。

特に近年主流となっているのは引っ掛け工法で、ハウスメーカーの新築住宅に多くみられます。

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タイルに張替える施工費用の相場は?

外壁をタイルに張替えるリフォームでは、工事費用が高くなることが欠点です。他のリフォーム方法と比較してみましょう。

タイルの施工価格の相場

下地パネル:約5,000円/平方メートル
タイル:約8,000~3万円/平方メートル
計:約1万3,000~3万5,000円/平方メートル

その他外壁リフォーム方法の施工価格の相場

塗装:約2,000~5,000円/平方メートル
サイディング:約4,000~6,000円/平方メートル

外壁張替えに伴う工事費用の相場

足場設置:約15万円
養生費:約5万円
など

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外壁をタイルに張替えるリフォームの費用や価格の相場は?

外壁タイルの耐久性は?

日本においてタイル外壁が登場したのは、アメリカの建築士であるフランク・ロイド・ライト氏が、旧帝国ホテルの外壁に使用したのが始まりです。

旧帝国ホテルは関東大震災でも倒れることなく、耐震性の高さも証明され、その後の日本の建築に広く使用されるようになりました。

タイルは高温で焼成するため、硬度や強度があり傷が付きにくくとても丈夫です。過酷な自然環境の中でも耐え、寒冷地域にも多く使われています。熱にも強く、耐候性・耐久性が高いことが最大のメリットと言えます。一方ある程度の重量がありますので旧耐震基準の建物などでは補強が必要になることもありますので、同時に耐震チェックもお勧めです。

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外壁タイルのメンテナンス性は?

「タイルはメンテナンスフリー」と聞くこともありますが本当なのでしょうか?

タイルはとても丈夫でほとんど劣化、変色、変質の心配がありませんが、やはり汚れが少しずつ蓄積されます。定期的に高圧洗浄をすることで、いつまでも美しく維持することができます。

また施工状態が悪いと浮きや剥がれが生じたり、地震などの影響によりひび割れや破損があれば補修が必要になりますが、部分的な工事で済むこともメリットの一つです。

タイル外壁には、タイルの浮きを調べる打診検査があります。メンテナンスの機会にはぜひおすすめしたい検査です。

外壁タイルは目地詰めするタイプと目地詰めが必要ないタイプがありますが、目地詰めした場合、目地材は経年により必ず劣化します。劣化を放置しておくと雨漏りの原因にもなるので、目地材を充填し直さなければなりません。

以上のようにタイル外壁のメンテナンスは、高圧洗浄・タイルの打診検査と必要に応じて補修・目地の補修を10年に1度の目安で行うことをおすすめします。

メンテナンス費用の比較

一般的な外壁材では、7~10年に1度の外壁塗装が必要になります。またサイディングボードの場合は、タイルと異なり年数が経つにつれ劣化するので、コーキング目地の劣化のチェックや定期的な塗装に加え、20~30年で張替えも必要になってきます。

タイルのメンテナンス費用の相場

高圧洗浄:約200~300円/平方メートル
目地の補修・充填:約30~50万円

その他外壁のメンテナンス費用の相場

外壁塗装:約100~140万円

タイル外壁は初期の工事費用が高くなりますが、メンテナンス費用が抑えられるので、長い目で見ると割安になります。

タイル外壁とはどのような外壁なのか?

タイル外壁とは、その名の通り外壁に使用されているタイルのことですが、どのような特徴があるのでしょうか。外壁タイルのおすすめポイントや欠点と併せて見ていきましょう。

タイル外壁のおすすめポイント

タイル外壁のおすすめポイントは以下の通りです。

タイル外壁の丈夫さとタイルの種類の豊富さ

タイル自体は金属や鉱物、ガラスなどの無機質な劣化しない素材でできていて雨や風、紫外線などの外部からの刺激に耐えることができます。そのため、メンテナンスフリーの外壁素材と言われています。

また、外壁に使われるタイルは全体的に落ち着いた色合いながらも、色の種類や大きさの種類を選ぶことが可能です。

「目地なし」などのデザインの多様性

タイルは色以外にも「目地」を選ぶことができます。「目地」とは、タイルとタイルの間のすき間のことで、デザインによって目地ありや目地なしなどの幅の調節が可能です。

「目地なし」は、天然石を積み上げたようにタイルをすき間なく貼っていくデザインのことで、近年よく選ばれる傾向にあります。

その他にも、外壁の一部にアクセントとして外壁タイルを施工したり、目地の色とタイルをコーディネートしたデザインなどもあります。

高級感がありおしゃれ

他の外壁と比べると、タイル外壁は高級感がありおしゃれなのが特徴です。タイル外壁の独特な重厚感は、サイディング外壁などには真似できないのではないでしょうか。

また、外部刺激に強いタイル外壁は、長い間その美しさを保つことができる外壁になります。

タイル外壁の欠点は?

タイル外壁の一番の欠点は「価格」です。重厚感や高級感があるタイル外壁ですが、施工する際に他の外壁素材と比べて価格が高額になる傾向があります。

サイディング外壁と比べると、タイル外壁はサイディング外壁を2回施工する費用と同額程度と言われています。タイル外壁は初期費用が高額なため、なかなか選ばれにくいのが現状のようです。

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タイル外壁のメンテナンス

タイル外壁は外部刺激に強いと言われていますが、メンテナンスはどのように行うのでしょうか。

タイル外壁はメンテナンスフリーなのか

タイル外壁は「メンテナンスフリー」と言われていますが、果たして本当なのでしょうか。正確に言うと、メンテナンスを全くしなくてもいいという訳ではありません。

外壁タイルのメンテナンスの内容としては、目地のコーキングの打ち直しや外壁洗浄などがあります。しかし、サイディング外壁など他の外壁のメンテナンスに比べると比較的安価でメンテナンスできるでしょう。

タイル外壁に必要なメンテナンスとは?

では、タイル外壁に必要なメンテナンスを具体的に見ていきましょう。

外壁タイル目地コーキングの補修

タイル外壁の目地にはコーキングが使用されており、約5~10年で補修が必要になります。また、外壁タイル目地のコーキングが何らかの影響で劣化してしまった場合、上記の年数以前でも、補修が必要になります。

劣化した外壁タイル目地のコーキングを放っておくと、タイルが剥がれてしまう可能性があるので、目地のコーキングが劣化していたらリフォーム会社に相談するようにしましょう。

タイル外壁の洗浄

タイル外壁は、他の外壁より汚れがつきにくいと言われていますが、状況によっては表面に汚れがついてしまうこともあります。その場合、タイル外壁を高圧洗浄する必要があります。

しかし、むやみに目地部分に高圧洗浄をするとコーキングが剥がれてしまうことがあるので、タイル外壁の高圧洗浄が得意なリフォーム会社に依頼をするといいでしょう。

タイル外壁に保護塗料を塗装するのもおすすめ

タイル外壁がさらに汚れにくくなるように、タイル外壁に保護塗料を塗装するのもおすすめです。

保護塗料とは、透明な塗料でタイル部分やコーキング部分に塗装することで層ができ、雨水をはじき汚れをつきにくくする効果があります。

タイル外壁をメンテナンスするメリットとは?

他の外壁材より安くメンテナンス可能なタイル外壁をメンテナンスするメリットは何でしょうか。ここで、そのメリットを3つご紹介します。

建物への衝撃を吸収する力を持続させる

タイル外壁の目地にコーキングを施工する理由は、地震の際、建物への衝撃を吸収させるためです。コーキングすることによって、地震による被害を最小限に抑えることができるのです。

コーキングが劣化すると建物の耐久性が低下し、地震が起きた場合に衝撃を吸収することができず、建物全体に影響が及んで倒壊のおそれにつながります。大切な家を守るためにも、メンテナンスが必要なのです。

タイル外壁は、他の外壁同様、雨風や紫外線、寒暖差といった自然環境の影響を受けるため、経年劣化によって付着力が低下し、タイルが浮いたり剥がれたりすることがあります。

タイルが剥がれ落ちてしまうことで、たまたま近くを通りかかった人に当たるとケガをさせてしまうことにもなりかねません。

そうならないためにも、定期的なメンテナンスは大切です。タイルの浮きや剥がれに気がついた場合は、早めに補修するようにしましょう。

建物の腐食を防ぐ

タイル外壁の目地やコーキング、タイルの劣化などを放置しておくと、劣化によってできた隙間やひび割れから雨水が入り込む可能性が高くなります。ほとんどの場合、防水シートで雨水の侵入を防ぐことはできるため、室内にまで染み込むことはありません。

ただ、室内に雨染みが出来てしまった場合、建物の躯体が腐食してしまっている可能性があります。そうなると、大がかりな修理が必要となり、修理費が高くついてしまいます。

元々タイル外壁は安くメンテナンスできるので、ひどくなる前にメンテナンスしておくことをおすすめします。

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タイル外壁をメンテナンスする時期はいつ?

タイル外壁をメンテナンスするメリットについてはご理解いただけたと思いますが、定期的にメンテナンスするとなると、どのくらいのサイクルで行えば良いのでしょうか。

通常は約7~10年に一度のメンテナンスを

タイル外壁のメンテナンスは、他の外壁同様、約7~10年に一度のペースで行う必要があります。

実際のところ、タイル自体は耐久性が高く、耐用年数は約40年以上となります。しかし、コーキング部分については耐用年数が約10年であり、最低でも10年に一度、コーキングの打ち替えや増し打ちをしなければなりません。

タイル外壁を長持ちさせるためには、コーキングの耐用年数を考慮して、約7~10年に一度メンテナンスすると良いでしょう。

劣化状況を見てメンテナンスを

コーキングの一般的な耐用年数は約10年ですが、雨風や紫外線、外気温度といった厳しい自然環境にさらされ続けると、劣化が早まる可能性もあります。タイルについても同様です。劣化して傷んだままにしておくと、外壁下地や建物の躯体まで修理が必要となる場合もあります。

確認しておきたいのは、目地のすり減り、タイルの割れや剥がれ、タイルの汚れなどです。修理にコストをかけないためにも、劣化状況を見て、早めにメンテナンスすることも大切です。

タイル外壁のメンテナンス費用相場

初期費用が高額と言われているタイル外壁ですが、メンテナンスにかかる費用も高額なのでしょうか。

タイル外壁のメンテナンスは比較的安価

タイル外壁は他の外壁と比べ、メンテナンス費用は比較的安価と言われています。

例えば、
一般的なサイディング外壁などの場合
・約10年ごと 価格:約140万円
・内容:外壁の塗り替えや張り替えなど

タイル外壁の場合
・約10年ごと 価格:約55万円
・内容:洗浄、目地のコーキング補修など

上記の価格が相場になり、タイル外壁のメンテナンスはコーキングの補修や洗浄などの軽度の作業になるので、メンテナンスコストは比較的安価になっています。

他の外壁素材の場合、耐用年数があり、張り替えや塗り替えが必要になりますが、タイル外壁の場合は基本的に張り替えがありません。

タイル外壁にリフォームすると高額になる

モルタルなど他の外壁材から、タイル外壁にリフォームするときにかかる費用は以下の通りです。

【モルタルなど他の外壁材からタイル外壁にリフォームする費用】
乾式工法
・下地パネル:約5,000円/平方メートル
・タイル:約8,000円~約30,000円/平方メートル

合計:約13,000円~約35,000円/平方メートル

【他の外壁材からサイディング外壁にリフォームする費用】
・外壁塗装単価:約2,000円~約5,000円
・サイディング外壁施工単価:約6,000円~約11,000円
※外壁状況や材料によって価格は変わります

上記の価格を比較してみても、他の外壁材からタイル外壁にリフォームするときの費用は割高と言えます。

しかし、メンテナンスコストはあまりかからないため、トータルで見るとタイル外壁はコストパフォーマンスに優れていると言えるでしょう。

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タイル外壁を施工するメンテナンス業者の選び方は?

タイル外壁のメンテナンスをする場合、どのような業者にお願いすれば良いのでしょうか。ここでは、メンテナンス業者を選ぶ際のポイントについてご紹介します。

「打診検査」をしてくれる

タイル外壁をメンテナンスする際に「打診検査」を行って、しっかりと劣化状況を確認する業者がおすすめです。打診検査とは、打診棒を使って音を聞き分けて、タイルの浮きや剥がれ、空洞などといった異常のある部分を確認する検査のことです。

外側から見て異常がなくても、検査をすることで異常箇所を見極めることができます。しっかりと検査をしてもらってから、適切にメンテナンスしてくれる業者を選ぶと安心です。

点検時の報告と今後の提案をしてくれる

メンテナンス前の点検の際に写真撮影を行い、その写真を基にしっかりと現状報告をし、今後のための最善の提案をしてくれる業者を選ぶと良いでしょう。

点検することで、素人では気づかなくても、プロにしか分からない劣化や傷みが見つかることもあります。写真を見せながら分かりやすく説明してくれる業者だと、安心して任せることができます。

業者に言われるままにせず、一緒に最適なメンテナンスを考えることができる業者を選ぶようにしましょう。

「ハピすむ」は安くて信頼できる業者をマッチング

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メンテナンスの場合も、お住まいの地域と予算上限から、お客様に最適な業者をマッチングしてご紹介いたします。無料で複数の業者の比較も可能ですので、ぜひ一度お試しください。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】下久保彰

2級建築士。建築設計や施工業務を30年以上経験。最近は自営にて各種請負業務を行う。

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