2024年10月08日更新

監修記事

3点ユニットバスの分離・交換リフォームにかかる費用相場は?施工事例・分離を検討すべき物件の特徴を紹介!

3点ユニットバスがある賃貸物件は、家賃が安く抑えられるため、学生や20代単身者に人気があります。実際に、3点ユニットバスがある賃貸物件を所有している方も多いのではないでしょうか。
本記事は、3点ユニットバスの分離・交換リフォームについて詳しく解説します。

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3点ユニットバスとは?

3点ユニットバスとは?

3点ユニットバスとは、以下の設備機器が1つにまとまった状態のことを指します。

  • バス
  • 洗面台
  • トイレ

ワンルームに設置されていることが多く、家賃の安さや居住スペースが広く確保できるなどのメリットがあります。

2点ユニットバスとは?

2点ユニットバスとは、バスと洗面台が1つにまとまっているユニットバスのことを指します。

トイレが別空間にあるため、トイレの時間をゆったりと過ごしたい方におすすめです。

ワンルームやワンケーなどに、設置されていることが多い形式になります。

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3点ユニットバスの分離リフォームにかかる費用相場

3点ユニットバスの「分離リフォーム」にかかる費用相場

ここからは、3点ユニットバスの「分離リフォーム」にかかる費用相場を紹介します。

分離リフォームのケース別費用相場
「バス」「トイレ」「洗面台」を分離したケース100万~180万円
「トイレ」「シャワールーム」に分離したケース55万~90万円
「バス」「トイレ」をセパレート化して分離したケース20万~30万円
分離リフォームのケース別費用相場

1つずつ順番に解説していきます。

「バス」「トイレ」「洗面台」を分離したケース

「バス」「トイレ」「洗面台」に分離する場合、「100万~180万円」の費用がかかります。

床下に配管を通す空間が設けられない場合は、給排水・電気配線関連の工事費用がさらに高くなります。

また、「バス」「トイレ」「洗面台」を分離する場合、追加で1畳ほどのスペースが必要です。

そのため、2LDKのような比較的ゆとりのある間取りに適している分離リフォームになります。

「トイレ」「シャワールーム」に分離したケース

「トイレ」「シャワールーム」に分離する場合、「55万~90万円」の費用がかかります。

浴槽に浸かることが少ない学生や20代向けの賃貸物件に、検討されることが多い分離リフォームです。

普段、浴槽に浸かることが少ない方でシャワーがあれば十分という入居者の方なら、「トイレ」「シャワールーム」に分離されている賃貸物件でも契約してくれます。

シャワールームの大きさによっては、トイレのスペースを新たに確保する必要があります。

スペースの確保が必要になるかどうかは、シャワールームの大きさを確認し、検討しましょう。

「バス」「トイレ」をセパレート化して分離したケース

「バス」「トイレ」をセパレート化して分離する場合、「20万~30万円」の費用がかかります。

専有面積が狭い1人暮らし用の賃貸物件かつトイレスペースの確保が難しい場合に、向いているリフォームです。

専用の板を設置し、仕切るだけのリフォームになるため、簡単かつ安く抑えられます。

また、仕切り板は天井まで到達しないため、別室という雰囲気にならないことがほとんどです。

入居募集する際には、「バス・トイレ別」と掲載できるため、内見者の数も増やせます。

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3点ユニットバスの交換リフォームにかかる費用相場

3点ユニットバスの「交換リフォーム」にかかる費用相場

3点ユニットバスを交換する場合、約100~150万」が費用の目安です。

3点ユニットバスの大きさや機能などによって、大きく費用が変動します。

基本的に3点ユニットバスを交換する場合、同サイズの3点ユニットバスに入れ替える必要があります。

仮に、現状の3点ユニットバスよりも広い製品を選ぶ場合、周囲の壁を取り壊さないといけません。

費用を抑えるなら、現状と同サイズの3点ユニットバスに入れ替えましょう。

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3点ユニットバスの交換リフォームにおすすめな商品

3点ユニットバスの「交換リフォーム」におすすめな商品

ここからは、3点ユニットバスの「交換リフォーム」におすすめな商品を以下の順序で紹介します。

  • TOTO「ENシリーズ」
  • TOTO「EHシリーズ」
  • LIXIL「BLCWシリーズ」

1つずつ順番に確認していきましょう。

TOTO「VHシリーズ」

出典:TOTO-VHシリーズ
費用約70万~75万円
サイズ一覧・1216
・1116
・1115
・1014
特徴・低価格かつ幅広くサイズ対応している
・「清潔感」「快適性」を感じられる機能付き
TOTO「VHシリーズ」

2024年8月発売予定の新商品「VHシリーズ」は、低価格かつ4種類のサイズに対応しています。

汚れが落ちやすいトイレやサーモスタット付きの水栓機器など、3点ユニットバスで課題に挙がる「清潔感」「快適性」を補填しているため、3点ユニットバスでも快適に使用可能です。

施工事例は少ないものの、大手メーカーが発売していることから、安心して使用できます。

TOTO「VPシリーズ」

出典:TOTO-VPシリーズ
費用約90万~125万円
サイズ一覧・1418
・1218
・1116
・1115
特徴・タイプが2種類に分かれるため、求める機能や予算に応じて比較・検討できる
・施工事例が豊富
TOTO「VPシリーズ」

「VPシリーズ」はTOTOのなかでも、真ん中のグレードに位置します。

SタイプとMタイプの2種類があるため、求める機能や予算に応じて比較・検討できます。

施工事例も豊富にあるため、安心安全に交換を望む方へおすすめです。

LIXIL「BLCWシリーズ」

参照:LIXIL-BLCWシリーズ
費用約70万~75万円
サイズ一覧・1216
・1116
・1115
・1014
特徴・費用は他メーカーと比べても大きく変わらない
・シンプルに仕上げたい方におすすめ
LIXIL「BLCWシリーズ」

住宅設備大手メーカーのリクシルが販売する3点ユニットバス「BLWCシリーズ」です。

金額は70万円~75万円と高くはありません。

しかし、パネルや床の選べる標準色はホワイトのみに限られます。

そのため、費用を抑えてシンプルに仕上げたい方におすすめです。

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3点ユニットバスの分離・交換リフォーム施工事例

3点ユニットバスの分離・交換リフォーム施工事例

3点ユニットバスの分離・交換リフォームに関する施工事例についても紹介していきます。

「バス」「トイレ」を分離するリフォームについて紹介するので、該当する方はぜひチェックしてみてください。

「バス」「トイレ」を分離するリフォーム

After:「バス」「トイレ」を分離するリフォーム
リフォーム費用約120万円
施工期間1週間
リフォーム箇所トイレ、お風呂・浴室、床・フローリング
「バス」「トイレ」を分離するリフォームの概要

3点ユニットバスから、「バス・洗面台」「トイレ」に分離した施工事例になります。

トイレのあったスペースが洗面スペースに変わったことで、広く使用できます。

また、トイレスペースが別に設けられているため、洗面やお風呂を使用しているときでも、トイレの使用が可能です。

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3点ユニットバスの分離・交換リフォームするべき賃貸物件の特徴

3点ユニットバスの分離・交換リフォームするべき賃貸物件の特徴

3点ユニットバスの分離・交換リフォームするべき賃貸物件の特徴は、以下の通りです。

  • 費用対効果が高い場合
  • 単身者・学生をターゲットにしている場合

順番に解説していきます。

費用対効果が高い場合

3点ユニットバスの分離・交換リフォームを行う際、費用対効果が高いリフォームか検討が必要です。

費用対効果が高いリフォームとは、以下のリフォームを指します。

  • リフォームを実施することで入居率は高まる場合
  • リフォームを実施することで賃貸物件の価値が高まる場合
  • リフォーム費用を回収できそうな場合

必ずしも、3点ユニットバスの分離・交換リフォームが入居率アップに繋がったり、賃貸物件の価値が上がったりするわけではありません。

そのため、近隣の競合物件と比較し、3点ユニットバスの分離・交換リフォームが効果的なのかを判断する必要があります。

単身者・学生をターゲットにしている場合

近年の単身者・学生(女性)は、少し家賃が高くても、分離・交換リフォームされたユニットバスを探している傾向にあります。

「家賃が安ければそれでいい」という方もいますが、分離・交換リフォームされたユニットバスに価値を感じる方も増えています。

そのため、周辺の単身者、学生向けの賃貸物件を確認し、分離・交換リフォームされたユニットバスの空室率で需要の有無を判断しましょう。

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3点ユニットバスの分離ができないリフォーム賃貸物件

3点ユニットバスの分離ができないリフォーム賃貸物件

すべての賃貸物件が3点ユニットバスの分離をできるわけではありません。

ここからは、3点ユニットバスの分離ができないリフォーム賃貸物件について以下の順序で紹介します。

  • 新たにトイレの設置スペースが確保できない場合
  • ユニットバス回りの壁を壊せない場合
  • 排水の勾配を確保できない場合

1つずつ紹介していきます。

新たにトイレの設置スペースが確保できない場合

3点ユニットバスを分離・交換リフォームする場合、新たにトイレを設置するためのスペースを確保しなければなりません。

トイレスペースは、最低でも80cm✕120cm程度必要になります。

分離リフォームを行うとそのぶん居住空間が狭くなってしまうので、狭い部屋の場合は避けたほうがよい場合もあります。

居住スペースに余裕がある場合かつ新たにトイレスペースを設けられる場所であることが、3点ユニットバスの分離・交換リフォーム条件です。

ユニットバス回りの壁を壊せない場合

構造的な問題により、ユニットバス周辺の壁を壊せない場合には、3点ユニットバスの分離・交換のリフォームが難しくなります。

構造的に取り壊すことで問題がある壁かどうかの判断は、リフォーム業者や設計事務所などの専門家にしか判断できません。

ユニットバスリフォームでは、周辺の壁を壊れるかどうかを自分で判断するのはやめておきましょう。

専門家に依頼し、現場調査や図面確認の上、判断してもらってください。

排水の勾配を確保できない場合

排水の勾配を確保できない場合、3点ユニットバスの分離・交換リフォームは難しくなります。

勾配が取れないと排水が想定の位置に流れず、排水の機能を果たせません。

分離・交換リフォームを行うなら、既存の排水位置に向かって勾配を取れるのか確認する必要があります。

また、既存の排水位置から大きく離れた場所への分離・交換リフォームは、作業の手間が増えます。

多額の費用もかかってしまうため、現実的ではありません。

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3点ユニットバスを分離・交換リフォームする際のポイント

3点ユニットバスを分離・交換リフォームする際のポイント

ここからは、3点ユニットバスを分離・交換リフォームする際のポイントについて以下の順序で紹介します。

  • 近隣対応を徹底するリフォーム業者にする
  • 工事の進捗を自分の目で確認する
  • アフターフォローが徹底している

それぞれ順番に確認していきましょう。

近隣対応を徹底するリフォーム業者にする

賃貸物件のリフォームを実施する場合、近隣対応を徹底してくれるリフォーム業者にしましょう。

なぜなら、工事中の音や対応などで、近隣住人からクレームが発生しやすいからです。

近隣対応を徹底してくれるリフォーム業者の特徴は、以下の通りです。

  • リフォーム工事の前後に挨拶をする
  • 共用部分にリフォーム工事のお知らせを貼る
  • 搬入経路や音の出る工事の時間帯を考慮する

近隣対応を徹底してくれるリフォーム業者に依頼すれば、工事後であっても住人と良い関係で関わり続けられます。

反対に対応が悪いリフォーム業者に依頼すると、入居者が引っ越してしまう可能性があるため、業者選びも慎重に行いましょう。

工事の進捗を自分の目で確認する

3点ユニットバスを分離・交換リフォームする場合、工事の進捗を自分の目で確認しましょう。

工事の進捗を自分の目で確認しておけば、手抜き工事や施工ミスを工事中に見つけられます。

また、リフォーム業者とコミュニケーションを取ることで、メンテナンスを依頼しやすくなったり、リフォームに関する知識が増えたりします。

付き合いの深いリフォーム業者ができれば、悪徳リフォーム会社に騙されることもなくなるでしょう。

アフターフォローが徹底している

3点ユニットバスを分離・交換リフォームする場合、アフターフォローが徹底しているリフォーム業者に依頼しましょう。

なぜなら、バスやトイレなどの水回りはトラブルが起こりやすい箇所かつメンテナンスに必要がかかり、早急な対応が必要になるからです。

仮に、早急に対応しない業者に依頼すると、水回りの使用ができなくなり、入居者からのクレームが止まらなくなります。

賃貸物件の評判を落とす原因にもなるため、3点ユニットバスのリフォームはアフターフォローが徹底している業者に依頼するようにしましょう。

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3点ユニットバスを分離・交換リフォームのQ&A

3点ユニットバスを分離・交換リフォームのQ&A

3点ユニットバスを分離・交換リフォームに関するQ&Aについて紹介します。

3点ユニットバスが敬遠される理由は?

3点ユニットバスが敬遠される理由は、以下の3つです。

  • プライバシーの確保が難しい
  • 快適に過ごせない
  • 清潔感がないと感じる

3点ユニットバスは、「バス」「トイレ」「洗面」の3つがまとまっているため、2人暮らし以上の場合はプライバシーの確保することが難しくなります。

3点ユニットバスの費用を安く抑える方法は?

3点ユニットバスの費用を安く抑える方法は、以下の2つです。

  • 複数のユニットバスをまとめてリフォームする
  • リフォーム時期を考える

複数のユニットバスをまとめてリフォームすることにより、リフォーム業者の利益が増えます。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】工藤 あきこ

リフォーム業界出身のママ建築士。
設計事務所でのアシスタントを経て、地場やハウスメーカー系リフォーム会社の営業設計として勤務。水まわりの交換からフルリノベーションまで、幅広いリフォームを担当した。2022年、前職までの経験を活かして、建築専門ライターに転身。現在は、記事の監修やブログ「新・リフォームの歩き方」の運営をメインに活動する。

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