2024年08月08日更新
風呂の床が変色したときの対処法とは
風呂の床が変色してしまった場合、どのように対処すれば良いのでしょうか?浴室の床が変色する原因や、ユニットバスの床が変色する原因、変色した場合の対処方法、対処にかかる費用などについてご紹介していきます。
お風呂の床が変色する原因とは
原因1. 漂白剤による変色
お風呂の床が変色する原因で多いのが、漂白剤による変色です。
カビなどの除去に用いられる漂白剤は、塩素系のものが多いのですが、塩素系漂白剤には漂白及び殺菌能力の高い次亜塩素酸ナトリウムというアルカリ性の成分が用いられています。
そのため、塩素系漂白剤は比較的強いアルカリ性を持っているのですが、素材によってはアルカリ性の液体に晒されると色が抜け落ちてしまったり、変色したりしてしまうのです。
また、通常の利用では問題がない場合でも、頑固なカビの除去を目的として長時間漂白剤を塗布することで変色が発生する場合もあります。
漂白剤による変色は、傾向として素材の色素が失われる脱色が多いため、汚れ落としではなく塗装で対処しなければなりません。
原因2. 皮脂汚れ
浴室の黒ずみによって起こる変色は、主に皮脂汚れによるものと、水垢によるものとがあります。
皮脂汚れの場合は、浴槽の水面に近い部分に発生することが多いです。
皮脂による黒ずみは、浴室を利用する以上避けられないものですが、定期的に清掃を行うことで予防することができます。
原因3. サビ
ユニットバスやタイル貼りなどの浴室の場合、浴室内部に金属製の素材はほとんど使われておらず、あったとしてもその多くはサビに強いステンレス製のものが用いられています。
そのため、通常の利用では浴室がサビで変色してしまうということはほとんどないと言えるでしょう。
しかし、浴室内にカミソリを放置していたり、鉄にメッキや塗装を施しただけの棚やフックを設置したりしている場合には、サビによる変色が起こることがあります。
これは、カミソリの刃や鉄製の器具が錆び、そのサビが水分で流れ落ちて床などに色素が染みこんでしまうことが理由です。
原因4. 水垢
水垢による黒ずみは排水溝などの水が長時間触れる箇所に発生することが多いようです。
黒ずみの原因として考えられる水垢ですが、黒ずみ以外にも水分中のミネラル分が結合することによって、白っぽい石のような汚れが発生する場合があります。
このタイプの水垢は、カルシウムなどが結晶化して発生しているため、硬度が高く床などの内装に堅くこびり付くため、通常の清掃では除去することができません。
浴室の床の汚れを落とす掃除方法
床の汚れ、変色に自分で対処したいという場合には、どのように掃除を行えば良いのでしょうか?
床の汚れを落とす際に必要な道具
浴室の床を掃除する際には、ナイロン製のブラシ、スポンジ、樹脂などで作られたヘラ、メラミンスポンジなどを用意しておきます。
また、汚れによっては薬剤を塗って長時間浸透させる必要がありますので、薬剤の揮発を防止するために、食品用ラップやキッチンペーパーなども用意しておくと良いでしょう。
注意点として、金属製などの固いものは使用しないようにしてください。
金属製の清掃器具は、目地やコーキングなどを傷める可能性がありますし、樹脂製の床では簡単に傷が付いてしまいます。
賃貸物件の場合、このような傷が付くと退去時の修繕費用が高くなるケースがあるので、清掃の際には特に注意しておきましょう。
汚れ別に必要な洗剤・薬剤
軽微な汚れの場合は一般的に用いられている住宅用洗剤をつけてブラシやスポンジで擦るだけで落とすことができますが、長年の利用で染みついた汚れの場合は専用の薬剤を使わなければ汚れを落とすことができません。
皮脂汚れの場合は、酸性の汚れですのでアルカリ性の洗剤、水酸化ナトリウムなどが含まれているものを使用すると落としやすくなるでしょう。
サビによる変色については、浴室用クレンザーを用いて磨く方法と、サビに含まれる酸素を除去して色素を除去する還元型漂白剤を使用する方法とがあります。
クレンザーによる清掃は研磨ですので、樹脂や大理石、木材などの素材では、表面の艶がなくなったり、傷が付いたりしてしまう可能性が高いため、使用の際には注意してください。
還元型漂白剤については、汚れの表面に薬剤を塗布してしばらく放置し、柔らかいブラシで擦ればサビを除去することができるため、比較的安全に変色を除去することができるでしょう。
水垢の場合は、メラミンスポンジで擦り落とす、クエン酸などの酸性の液体を用いて溶かす方法が一般的です。
メラミンスポンジについては、クレンザーと同じく研磨して汚れを取り除きますが、クレンザーに比べて研磨力がやや低いため、傷が付きにくいという特徴があります。
ただ、それでも樹脂製の床などの艶がなくなってしまう可能性がありますので、利用の際には目立たない箇所で試すなどして影響が無いか確認しておきましょう。
酸性の液体を用いる方法については、市販のクエン酸を水に溶かしたものをキッチンペーパーに染みこませて水垢に貼り付け、ラップで覆います。
ある程度時間が経ったら、ラップとキッチンペーパーを取り除き、柔らかいブラシやスポンジで擦れば、柔らかくなった水垢が簡単に剥がれていくでしょう。
もし、ブラシなどで取り除けなかった場合は、樹脂製のヘラを用いてこそぎ落とすか、再度クエン酸を塗布して柔らかくなるまで待ちます。
自力での対処が難しい変色とは
浴室の変色は、基本的に汚れが原因のものが多いため、重曹やクエン酸、市販の浴室用洗剤などを用いればある程度綺麗に除去することができます。
しかし、漂白剤による変色や、壁の傷やコーキングの内部まで侵食したカビによる変色は清掃では対処することができません。
このような自力での対処が難しい変色を修理する方法については、次の項目でご紹介します。
自分で対処するのが難しい風呂床の変色はどうする?
漂白剤による変質や脱色は内装を交換したり、塗装したりしなければ元の状態に戻すことができません。
また、深いカビの場合についても、パネルやコーキングを交換する必要があります。
このような汚れによって発生した変色については、清掃で対処することが難しいため、リフォーム業者に対処を依頼したほうが良いでしょう。
費用については、塗装による補修なら約1万円から、カビの除去を行う場合は約2万円から、パネル交換については約5万円からが相場です。
業者への依頼の際には、どのような変色が起きているか、どのような状態まで戻したいかを伝え、状態にあった修繕プランを立ててもらうと良いでしょう。
この時、複数の業者に見積もりを依頼する相見積もりを行えば、費用面や対応などを比較することができるため、より低コストで信頼できる業者を選ぶことができます。
浴室再生コーティング
最近、リフォームに準じる仕上がりと評判の「浴室再生コーティング」とは、2日程度の工期でバスタブや床壁が新品になったように生まれ変わると言われる再生技術です。
浴室全体で7万~15万円とクリーニングの観点から見ると高く感じますが、リフォームと比べれば1/3程度の費用です。検討の価値は十分あるでしょう。
業者に修繕を依頼する際に注意すること
戸建て住宅や分譲マンションなど、自分の持ち家の場合は問題ありませんが、賃貸物件にお住まいの場合、設備の修繕を入居者が自由に行うことができません。
掃除の範疇に収まる作業なら問題はないのですが、効能の強い薬剤を用いる清掃や、設備を交換する場合などは貸主に相談してから業者を探すようにしてください。
賃貸物件の場合、設備の故障などのトラブルは貸主が対処するのが一般的です。
原因によっては敷金から修理費用が引かれてしまうケースもありますが、通常利用における問題については、貸主が費用を負担し修理してくれるでしょう。
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