2024年11月28日更新

監修記事

お風呂の水漏れの原因は?症状ごとに対処法や修理費用を紹介!

お風呂のトラブルで厄介なケースが水漏れです。お風呂の水漏れは、原因箇所の特定が難しい場合も多く、気づかないうちに水漏れしていたというケースもあります。
この記事では、よくあるお風呂の水漏れの例や、修理にかかる費用について解説しています。

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お風呂の水漏れ修理にかかる費用

 お風呂が水漏れしてしまった場合、気になるのは修理やリフォームにかかる費用でしょう。

浴室内部の水漏れであれば、比較的そこまで費用が高くなることはありません。しかし、浴室外部に水漏れがある場合、被害の度合いによって大きく費用がかかってしまう場合もあります。

水栓金具・ゴムパッキンの交換

水栓のゴムパッキンだけであれば、約5千円〜1万円程度で交換できます。

出典:TOTO-浴室水栓金具(壁付)

修理方法費用目安
パッキンの交換0.5万〜1万円
水栓本体ごと交換3万〜10万円
水栓の水漏れ修理費用の例

水栓本体を交換する必要がある場合は、3万円〜が費用の相場です。本体ごと交換する場合、水栓のグレードによって費用は大きく変わります。

水栓本体を交換する際に、費用を抑えたい場合は低いグレードの水栓を選ぶといいでしょう。低いグレードでも、とくにこだわりがなければ、普段使用する際に困ることは少ないです。

シャワーホース・ヘッドの修理・交換費用

シャワーホース・ヘッドの交換は、0.7万〜1.2万円程度が相場です。

水栓同様、パッキンだけの交換もできますが、シャワーホースを交換する場合はほとんどの場合パッキンも新しくなります。

出典:LIXIL-多機能シャワー(BF-SB6シリーズ)
修理方法費用目安
シャワーホース・ヘッドの交換0.7万〜1.5万円
パッキンの交換0.5万〜1万円
シャワーホースの修理・交換費用目安

そのため、シャワー自体古くなっていれば、一式交換してしまった方がいい場合もあります。

また、機能付きのシャワーヘッドも選べますが、こだわりがなければ通常のシャワーヘッドを選ぶことで費用を抑えられます。

シャワーヘッドは簡単に交換できるので、いくつか気になるシャワーヘッドをチェックしておいてもいいかもしれません。

浴槽の補修・交換費用

出典:大和重工-ダイワ鋳物ホーロー浴槽

浴槽修理の方法費用目安
ゴム栓の交換1万円
ポップアップ排水栓、追い焚きなどの部品の交換1万〜3万円
浴槽の破損部の補修7万〜18万円
浴槽本体の交換5万〜40万円
浴槽の修理・交換の費用例

浴槽本体を補修する場合、応急処置的な簡単な補修であれば費用はそこまで高くありません。

しかし、損傷の具合によっては、浴槽本体ごと交換してしまった方が安くなります。

浴槽交換を行う場合は、壁を壊す必要があるかどうかなど、状況により費用は大きく変動します。

専門業者にあらかじめ、それぞれどの程度費用がかかるか確認するのがおすすめです。

換気扇の交換費用

出典:Panasonic-天井埋め込み型換気扇

修理方法費用目安
換気扇本体の交換7万〜10万円
排気ダクトの交換1万〜3万円
換気扇の交換費用目安

換気扇本体を交換する場合、費用目安は約7万円〜10万円です

また、排気ダクトの勾配を取れていないため雨水が侵入している場合、ダクトの交換などの対策で解決する場合もあります。

排気ダクトは天井裏に隠れているため、専門業者に依頼して状況を確認してもらいましょう。

脱衣場の水漏れの修理費用

脱衣場の水漏れ対応例費用目安
ドアパッキンの交換3千〜1万円
ドア本体の交換3万〜10万円
コーキング補修・打ち替え700円〜1200円程度
1mあたり
脱衣場の水漏れ対応の費用例

お風呂のドア付近に水漏れが起きている場合、浴室のドア周りから水が漏れている可能性が高いです。

ドアのパッキンが劣化している場合、パッキンだけであれば、3千〜1万円程度の費用で交換できます。

しかし、ドア本体の歪みなどが原因の場合は、ドアの種類や状況により3万円以上の交換費用がかかるケースもあります。

また、コーキングの劣化が原因で水漏れしている場合もありますが、コーキングの補修・打ち替えの相場は、1mあたり700円〜1200円程度です。

床下の水漏れの修理費用

出典:TOTO-給排水工事

床下の水漏れ対応例費用目安
給排水管の交換1万〜5万円
脱衣場の床張り替え4万〜8万円
クロス張り替え1m2あたり1,000円〜1,500円
お風呂の床下の水漏れ対応の費用例

床下の水漏れにはさまざまな原因があります。主な原因として多い、劣化した給排水菅の交換費用の目安は約1万円〜5万円です。

床下や天井に点検口がない場合は、状況を確認するために、床や天井を開口する場合があります。

状況により、工事が大掛かりになってしまう可能性もあるでしょう。

また、水漏れの状況によって、脱衣場の床の張り替えや、天井クロスの張り替えをしなければならない状況もあります。

状況が酷くなると、費用もかかるため、水漏れの症状がある場合は、早めに専門業者に確認依頼することをおすすめします。

ユニットバスの交換もおすすめ!

年数が経ち、あちこち水漏れなどの不具合が出ている場合、ユニットバスの交換もおすすめです。

費用はかかりますが、場合によっては一つひとつトラブル対処するよりも、一度の工事で長く安心して使えるようになります。

また、在来工法の浴室の場合、ユニットバスに交換することによって、今後トラブルが起きた際のメンテナンス性も向上します。

そして設備の劣化が原因で水漏れが発生している場合は、その他の設備・部品も劣化し始めている可能性があります。

リフォーム業者に浴室の状態を確認して貰ったうえで、よく相談したうえでユニットバスの交換も視野に入れて検討しましょう。

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【よくある症状別】お風呂から水漏れする原因は?

お風呂の水漏れは、さまざまな箇所で起こります。

蛇口からポタポタと水が垂れているなど、浴室の内部(目に見える箇所)で起こっている水漏れは、自分でも比較的発見しやすいです。

しかし、給排水菅のトラブルなど、浴室の外部で起こっている水漏れは、自分でなかなか気づけない場合も多いでしょう。

以下に、よくあるお風呂の水漏れトラブルの例と原因をご紹介します。

水栓金具・シャワーヘッドから水が漏れる場合

お風呂の水漏れトラブルでよくあるのが、水栓金具やシャワーヘッドからの水漏れです。

蛇口をしっかり捻ってもポタポタと水が垂れて止まらない場合、主な原因として、“パッキンが劣化している”可能性が考えられます。

パッキンの耐用年数は一般的に約10年といわれています。

そのため、使用開始時期から10年近く経過していたら、パッキンの交換時期といえるでしょう。

また、水栓本体も、同様に取り付け後約10年が交換時期の目安です。

10年近く経過している場合は、水栓本体の劣化が進んでいる可能性もあります。

浴槽に溜めたお湯が抜けてしまう場合

浴槽に溜めたお湯が勝手に抜けていってしまう症状がある場合、主に以下の箇所が原因のケースが多いです。

水漏れが起こる箇所原因
排水栓ゴム栓の劣化
ポップアップの不具合
排水口の部品の緩み
追い焚きの循環金具循環金具の劣化
パッキンのヨレ、劣化
浴槽の破損部分ひび割れなど
浴槽の水漏れ箇所と原因の例

浴槽の排水栓にゴム栓が使用されている場合、パッキン同様にゴムが劣化しているケースが多いです。

また、浴槽と追い焚きの循環金具との隙間から水が漏れる場合もあります。この場合も、原因は主に追い焚き循環金具本体や、パッキンの劣化が考えられるでしょう。

他にも、浴槽に排水栓の開閉ボタンがある「ワンプッシュ式」の排水栓の場合、劣化による不具合で、うまく機能しなくなる場合があります。

また、浴槽自体にひび割れなどの破損がある場合は、破損箇所から水が侵入し、水漏れを起こすので注意が必要です。

換気扇から水が漏れてくる場合

換気扇はお風呂の中の暖かい空気を排出するため、寒い日や湿気が多い日は、結露により水が垂れてくる場合もあります。

通常、結露が原因で水が垂れる場合、換気扇の手入れで改善するケースが多いです。

しかし、本体が故障している場合や、部品の劣化が原因の場合は、症状が改善しないケースもあります。 

また、換気扇につながる排気ダクトの勾配が取れていないと、雨水が侵入し、水が漏れているケースもあります。

お風呂の床下で水漏れしている場合

浴室外部の水漏れ症状・脱衣場の床からカビが生えて異臭がする
・脱衣場の床が水に染みている
・1階の天井にシミができた(2階に浴室がある場合)
お風呂外部の水漏れ症状の例

お風呂の脱衣場の床がブヨブヨとしてきたり、異臭がある場合、お風呂の水漏れが原因の可能性があります。

脱衣場の床全体にカビが発生しているなどの症状があれば、お風呂の床下で水漏れが発生している可能性もあります。

また、2階にお風呂がある場合、浴室外部への水漏れを起こすと、1階の天井にシミができます。

水漏れの原因はさまざまですが、多いのは主に浴槽からの水漏れ、給排水菅のトラブルです。

浴室外部での水漏れは、症状が出るまで自分ではなかなか気づけません。しかし、放っておくと、被害が広がり修繕の際大規模な工事が必要になってしまいます。

症状に気づいた時は、すぐに専門業者に修理を依頼するなどの対策を取りましょう。

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お風呂のタイル面、タイル浴槽から水漏れしている場合

ユニットバスのようにお風呂を丸ごと設置する工法とは違い、壁や床にタイルを使用して浴槽を設置する在来工法のお風呂の場合、タイルの目地などがひび割れて水漏れしてしまう可能性があります。

タイルとタイルの隙間にはタイルの落下や水の浸入を防ぐため、セメントの目地材で埋めてあります。

タイル自体は水を吸収せず半永久的に使用することができますが、目地材のセメントコーキングは約15~20年前後が耐用年数だと言われているため、タイルよりも先に目地材が劣化するケースが多いようです。

この目地材が経年劣化することで、目地のひび割れや剥がれなどの破損が起きてしまい、水が床下や壁の内部に浸入してしまう恐れがあります。

タイルの目地の補修費用はいくら?

浴室のコーキング費用は、1メートルあたり約1,500円程度が目安になります。

>>浴室のタイルの補修費用はこの記事でチェック!

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お風呂の水漏れは自分で修理できる?

お風呂の水漏れを自分で修理するのは、難易度が高く、DIYでの修理はおすすめできません。

たとえば、水栓のパッキンを交換するだけでも、適切に工事しないと水漏れが悪化する可能性もあります。

また、自分で修理をしようとした際に、しっかり水を止めていないと部屋中が水浸しになるリスクがあります。

最悪の場合、浴室以外の壁や床なども交換しなければならない事態にもなり得ますので、水回りの工事に慣れているプロに依頼するようにしましょう。

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お風呂の水漏れを発見した時最初に取るべき行動は?

お風呂の水漏れを発見した際は一時的な対応として、まず止水性を閉めて、家の水道を止める方法が有効です。

家の水道自体を止めてしまえば、一旦はそれ以上水漏れの被害が広がることはありません。

止水栓を閉めて応急処置をした上で、修理業者に連絡し、水漏れの原因の追求と対応を検討しましょう。

戸建てのお風呂で水漏れを発見した場合

戸建てのお風呂で水漏れが確認できた場合、止水栓は多くの場合、水道メーターのボックス内に設置されています。

水道メーターのボックスは、家によってさまざまですが、駐車場や庭など、敷地内の地面に埋められているのが一般的です。

2階建ての家では、水道メーターが、1階と2階それぞれに分かれている場合もあります。

止水栓を閉めたら、それぞれの階の蛇口を捻るなどして、水が出なければ、水を止めた確認ができます。

マンションのお風呂で水漏れのケース

マンションのお風呂で水漏れがあった場合、止水栓の場所は、パイプスペースと呼ばれる場所にあるケースが多いです。

パイプスペースは玄関を出たすぐ横にある扉の中に、水道メーターの他、ガスメーターなどが一緒に設置されています。

ひとつ注意点として、同じパイプスペースの中に隣の部屋のメーターも一緒に設置してある場合も多いため、止水栓を止める際は、自分の部屋番号が記載されているか確認した上で止めるようにしましょう。

また、玄関の横にパイプスペースがない場合、戸建てと同じように、1階の敷地内の地面に水道メーターが設置されている場合もあります。

もし、場所がわからない場合や、止水栓を閉める際に不安がある場合、管理会社などに問い合わせて確認しましょう。

部屋番号の確認方法

マンションの場合、パイプスペース部分に部屋番号が記載されたタグが取り付けられている場合が多いです。

また、水道メーターの蓋に部屋番号が記載されている場合もあります。

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水回りの修理でよくあるトラブル

水漏れの対応など、水回りの修理では、緊急性が高いケースもあります。

そのため、修理業者との認識のズレや、トラブルが起こってしまうケースも少なくありません。

トラブルを未然に防ぐためにも、よくあるトラブルの例と対応をご紹介します。

高額な請求をされた

よくあるトラブルの一例として、修理後に高額な請求をされるケースがあります。

トラブルの原因として、事前に修理内容と修理費用をしっかり確認ができていないことも考えられます。

トラブルを未然に防ぐためにも、修理に取り掛かってもらう前に、金額がいくらかかるのか、どこを修理するのか確認するようにしましょう。

また、できれば相見積もりをとって他の業者と比較できれば安心です。

トラブル対処の判断が難しい場合

仮にトラブルが起きてしまった時、自分でトラブル対処の判断が難しい場合もあると思います。

判断が難しいと感じた場合は、各地域の「消費生活センター」などの窓口で相談が可能です。

契約を急かされた

消費生活センターへの相談には、「業者に契約を急かされた」という相談内容も多いです。

よくある例で、「今必要のない工事まで契約してしまった」という声が多くあります。

対策としてまず、緊急性がある場合は、最低限の応急処置だけしてもらいましょう。

そして後日、他の業者との相見積もりを取って、内容や金額などよく比較して依頼するようにしましょう。

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お風呂の水漏れでよくある Q&A

ここでは、お風呂の水漏れに関するよくある質問をまとめています。

お風呂の水漏れ修理にかかる工事の期間は?

多くの場合、1日以内に終わるケースがほとんどです。

しかし、お風呂全体の修繕が必要な場合や、浴室以外の箇所の修繕も必要な場合は、数日〜1週間ほどの期間がかかるケースもあります。

水漏れを放置するとどんなリスクがある?

水漏れを放置してしまった場合、家の木材の腐食や、カビの発生など、さまざまな箇所に損傷を与える原因になります。

また、床や天井などが腐食して抜け落ちてしまうなど、事故のリスクにもつながるため、早めの対策が必要です。

お風呂の水漏れを事前に防ぐ方法は?

定期的にメンテナンスを依頼しましょう。浴室や、各機器の部品を定期的に点検することで、水漏れトラブルを事前に防げます。

理想は、1年に1回業者やメーカーに点検してもらうと安心です。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】株式会社フレッシュハウス 樋田明夫

株式会社フレッシュハウス

樋田明夫

フレッシュハウスでリフォームの営業担当を長年経験し、数々のリフォームコンテストでの受賞実績を持つ。現在はフレッシュハウス本社における営業戦略室の室長として、大規模リフォームから通常のリフォーム物件まで幅広く対応中。

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