檜風呂へのリフォームにかかる費用と期間は?注意点や手入れ方法も解説

落ち着く香りで心身ともに癒せるのが、ヒノキ浴槽のメリットです。
自宅でヒノキ浴槽を実現するためのリフォーム費用や耐用年数、お手入れ方法などを紹介します!

2025年03月13日更新

監修記事
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檜風呂で得られる4つのメリット

檜風呂には以下4つのメリットがあります。

  1. 檜の香りでリラックス効果を得られる
  2. 抗菌・消臭効果を得られる
  3. 耐久性が高く長持ちしやすい
  4. こだわりの浴室空間にできる

それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。

メリット1:檜の香りでリラックス効果を得られる

檜の香りにはアルファピネンやトルネオールといった芳香成分が含まれており、リラックス効果があります。

アルファピネンやトルネオールには、ストレスや緊張の緩和、睡眠の質向上といった効果があります。

疲労回復や質の高い睡眠を求める方にとって、檜風呂は単なる浴槽ではなく、日々の疲れを癒す特別な空間となるでしょう。

浴室でサウナを楽しめるグッズがあるので、檜風呂とあわせて導入すればさらに整うはずです。

サウナグッズの価格は?

浴室に入ってかぶる「サウナ傘」は、2,000円ほどで購入可能です

折りたたみ式のサウナテントなら、安いものなら1万円ほどで購入できます。

メリット2:抗菌・消臭効果を得られる

檜には、天然の抗菌・消臭作用があります。

檜に含まれるα-カジノールやT-ムロロールなどの成分は、カビや細菌に対して高い抗菌効果を持っており、湿度の高い浴室でも菌の発生を抑えられるでしょう。

また檜の持つ消臭効果は、浴室に溜まりがちな皮脂や汗のニオイを軽減してくれます。

一般的な浴室では年月が経つにつれてニオイが気になってきますが、檜の消臭効果により臭いの心配が少なくなるはずです。

さらに、檜には防虫効果もあり、シロアリやダニなどの害虫を寄せ付けにくくするという特徴もあります。

檜風呂なら自然の力で、清潔な浴室を作り出せるでしょう。

メリット3:長持ちしやすい

檜は日本産の木材の中では一番耐久性が高、1000年以上前に建てられたといわれている法隆寺や清水寺に使われています。

一般的なユニットバスの浴槽の耐用年数は、約15年です。

しかし、しっかりメンテナンスを行えば檜風呂は長持ちしてくれ、20年以上使い続けた事例もあります。

それでも経年劣化は起こってしまいますが、使い込むほどに深みのある色合いに変化していくので、経年変化を楽しめるのも檜風呂のメリットです。

初期投資は高くなりますが、長い目で見ると経済的であり、何より長く愛着を持って使い続けられるでしょう。

メリット4:こだわりのデザインで、自慢の浴室空間を

檜風呂なら、ユニットバスにはない高級感と温かみのあるデザイン性を感じられます。

浴槽だけでなく壁や天井にも檜を使用すれば、統一感のある贅沢な空間になるでしょう。

また、檜風呂へのリフォームはフルオーダーメイドが一般的なので、サイズや形状など細部まで自分好みにカスタマイズ可能です。

毎日の入浴時間を、まるで高級旅館にいるような贅沢な時間に変えてくれます。

忙しい日常の中で、自宅にいながら特別なリラクゼーション体験ができる空間は、休息の質を向上させてくれるでしょう。

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檜風呂へリフォームするときの注意点は3つ

檜風呂へリフォームするなら、以下3つの注意点があることを知っておきましょう。

  1. 日々の手入れに手を抜けない
  2. 腐食や水漏れを起こしやすい
  3. リフォーム費用が高額になりやすい

これらの注意点を事前に把握しておくことで、快適な浴室空間を長く維持できます。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

注意点1:日々の手入れに手を抜けない

檜風呂は一般的なユニットバスと比べて、日常的なメンテナンス欠かせません。

檜は天然の抗菌作用があるとはいえ、湿度の高い浴室環境ではカビやぬめりが発生しやすく、とくに浴槽の水面ラインや湯気が当たる部分は注意が必要です。

毎日の手入れとしては、毎日以下の3つを行いましょう。

  • 入浴後すぐに排水
  • 柔らかい布で水気を拭き取る
  • 乾燥させること

日々のケアを怠ると、カビの発生や変色などの原因となり、檜風呂の寿命を縮めてしまいます。

檜風呂を長く愛用するためには、ユニットバス以上にこまめなお手入れが重要です。

毎日の手入れや掃除以外にも、半年ごとにコーティングし直す必要があります。

掃除方法自体はユニットバスと大差ないので、毎日掃除することを心がけておきましょう。

>>詳しい掃除方法はこちらで紹介!

注意点2:腐食や水漏れを起こしやすい

檜は他の木材と比較して耐水性が高いものの、やはり自然素材である以上、プラスチックやステンレスの浴槽よりも水に弱いです。

しっかり乾燥させておかないと、腐食や劣化が発生してしまうでしょう。

ただし、乾燥させすぎるのもNGで、割れや縮みの原因となり水漏れを起こしてしまいます。

前述のコーティングと合わせて、業者に点検してもらいましょう。

注意点3:リフォーム費用が高額になりやすい

一般的なユニットバスの交換と比べて、檜風呂へのリフォームは費用が高くなります。

一般的なユニットバスで使用されるプラスチックやステンレスと比べて、檜が高価だからです。

浴室全体をリフォームするときの、ユニットバスと檜風呂の費用相場は以下のとおり。

浴室の形式費用相場
ユニットバス40万円〜
檜風呂100万円〜
ユニットバスと檜風呂のリフォーム費用の違い

また、檜風呂施工には専門的な技術と経験が求められるため、対応できる業者が限られています。

そのため、檜風呂を扱える専門業者が近くにない場合は、遠方からの出張費用も追加でかかるでしょう。

檜風呂を導入するときだけでなく前述のメンテナンス費用もかかるため、トータルのコストはかなり高くなるでしょう。

予算的に厳しいなら、ユニットバスがおすすめです。

>>おすすめのユニットバスはこちらの記事で紹介!

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檜風呂リフォームにかかる費用と工期の目安

檜風呂へのリフォームにかかる費用は20万〜300万円、工期は1〜4日です。

リフォームの規模によって、以下のように変動します。

リフォーム内容費用工期
浴槽のみ40万〜60万円1〜2日
浴室全体200万~300万円2~4日
完成品を設置20万~50万円1〜2日
リフォーム規模ごとの費用と相場の目安

工事の規模だけでなく、檜の品質によっても費用は変わります。

それぞれのケースについて詳しく見ていきます。

浴槽のみリフォームするケース

既存の浴室はそのままに浴槽だけを檜製に交換する場合、以下3つの費用を合わせた相場は40万~60万円です。

  • 解体費用
  • 檜風呂の本体価格
  • 施工費用

工期は通常1~2日程度で、既存の浴槽がユニットバスなら比較的スムーズに交換でき、在来工法の場合は時間がかかるケースもあります。

ユニットバスと在来工法の違い

ユニットバスは、壁や床、浴槽など浴室のパーツを工場で生産して現場で組み立てて浴室を作ります。

在来工法は浴室の材料を持ち込んで、現場で壁や床、浴槽などを施工していく工法です。

浴槽だけの交換は、檜風呂の魅力をとり入れつつも費用を抑えたい方や、現在の浴室の雰囲気を大きく変えずにグレードアップしたい方におすすめの方法です。

浴室全体をリフォームするケース

浴槽だけでなく、壁や床、天井なども檜でリフォームする場合、費用相場200万~300万円程度と高額です。

使用する檜の品質や浴室の広さによっても費用は大きく変動します。

工期は通常2日~4日程度かかり、既存浴室の解体状況や工事の複雑さによっては、さらに長くなるでしょう。

また、完全オーダーメイドの場合は檜材の準備期間も含めると、発注から完成まで何か月もかかる場合があります。

浴室全体を檜でリフォームするなら、早めに業者へ相談しましょう。

完成品の檜風呂を設置するケース

工場で製作された完成品の檜風呂を設置する場合、費用相場は20万~50万円程度です。

この金額の大半は商品代金で、サイズや形状、使用する檜の種類によって価格差があります。

工期は短めで、1日~2日程度で設置が完了します。

完成品の檜風呂は既製品のためサイズやデザインの自由度は制限があるものの、比較的リーズナブルな価格で檜風呂を導入したい方におすすめです。

設置前に浴室のサイズと完成品の寸法が合うか、搬入経路に問題がないかなど、業者に確認してもらいましょう。

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後悔しない檜選び4つのポイント

檜風呂にする場合は、以下4つのポイントから使用する檜材を選びましょう。

  1. 素材は国産檜を選ぶ
  2. 無垢材を選ぶ
  3. 乾燥させた檜を選ぶ
  4. 赤身が多い檜を選ぶ

素材の時点でしっかり選んでおかないと、長持ちしません。

それぞれのポイントについて詳しく解説します。

ポイント1.素材は国産檜を選ぶ

檜は国産を選びましょう。

国産檜は日本の気候風土で育っているため、湿度の高い日本の浴室環境に適しているからです。

一方、輸入材である米檜(ベイヒ)は価格が安い反面、国産檜に比べて密度が低く水分を吸収しやすいため、日本の高温多湿な環境には適していません。

日本の気候に対応できない外国産の檜は変形や腐食のリスクが高いので、費用は高いですが国産の檜を使用しましょう。

業者に依頼するときは必ず使用する檜の産地について確認し、産地証明書を見せてもらうのがおすすめです。

ポイント2.無垢材を選ぶ

檜風呂に使用する素材は、無垢材がおすすめです。

無垢材とは?

自然のままの木材を無垢材といいます。

集成材や合板のように、接着剤で複数の木材を貼り合わせたり、表面に化粧板を貼ったりする加工がない状態です。

断熱性と耐久性の高さが、無垢材のメリットです。

一方、複数の木材を接着剤で貼り合わせた合板や集成材は価格が安いものの、耐久性が弱い上に接着剤が溶け出してしまう場合もあります。

無垢材は年月とともに味わいが増していく特徴もあり、時間の経過とともに深みのある色合いに変化していくのも無垢材の魅力です。

長期間使い続けることを考えると、最初から無垢材にこだわれば檜風呂の価値を最大限に高められるでしょう。

ポイント3.乾燥させた檜を選ぶ

檜風呂に使用する木材は、乾燥処理された檜を選びましょう。

木材は乾燥させて水分を抜けば、強度が高まって腐りにくくなります。

とくに人工乾燥機で処理された檜は、含水率が安定しているため、設置後の狂いや割れが少なく、長期間安定した状態を保たれます。

長く使い続けるためにも、乾燥させて強度が高まった檜を使用しましょう。

ポイント4.赤身が多い檜を選ぶ

檜の木材には、中心部分の「赤身(心材)」と外側の「白太(辺材)」があり、檜風呂には赤身の比率が高い檜を使用しましょう。

赤身部分は樹齢を重ねた部分で、油分や樹脂を多く含んでいるため、水に強く腐りにくくなっています。

白太は樹皮に近い若い部分で、水分を多く含み油分が少ないため水に弱く、カビや腐食が発生しやすいです。

檜風呂に白太の割合が多い木材を使用すると、経年劣化が早まり、メンテナンス頻度も増えてしまうでしょう。

赤身の割合が多い材料を選んで檜風呂を作れば、維持費を含めたトータルコストは抑えられるはずです。

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檜風呂リフォーム後のメンテナンス方法

檜風呂の美しさと機能性を長く保つためには、適切なメンテナンスが必須です。

  • お湯はその日に排水
  • 排水してすぐに掃除
  • しっかりと乾燥させる
  • カビはすぐに除去する
  • 半年ごとに再コーティングする

檜風呂の耐用年数は7〜8年ですが、しっかりとメンテナンスし続けていけば8年以上持ちます。

檜風呂を長持ちさせるためにも、上記5つのメンテナンスを意識しておきましょう。

お湯はその日に排水

入浴後は早めにお湯を排水しておきましょう。

お湯を長時間入れたままにしておくと、檜材を傷め、腐食の原因になるからです。

また、石鹸カスや皮脂などが檜材の表面に付着し、菌が繁殖してぬめりを発生させてしまいます。

ぬめりは見た目だけでなく、檜本来の抗菌効果や香りを損なわせてしまうので、入浴後はできるだけ早くお湯を排水し、檜材を痛めないようにしましょう。

排水してすぐに掃除

排水後は、すぐに掃除しましょう。

まだ表面が湿っている状態で掃除をやると、汚れが落ちやすいです。

掃除の際は柔らかいスポンジと木材に優しい中性洗剤を使用しましょう。

固いたわしやブラシは檜の表面に傷をつけ、そこから水分が浸透して腐食の原因となります。

とくに、浴槽のコーナー部分や水面のラインは汚れが溜まりやすいので、丁寧に洗いましょう。

なお、塩素系の洗剤や漂白剤は檜材を変色させる恐れがあるため、日常的な掃除には使わないようにしましょう。

家族全員が入ったあとは、素早く水を抜いて掃除しておけば、檜風呂は長持ちするはずです。

しっかりと乾燥させる

掃除が終わったら、檜風呂を乾燥させましょう。

水分が残ったままだとカビの発生原因となり、木材の寿命を縮めてしまいます。

まずは柔らかいタオルで浴槽内の水滴をよく拭き取りましょう。

拭き取り後は換気扇を回したり、窓を開けて自然換気を行い、できるだけ浴室全体の湿度を下げます。

カビを発生させないように、入浴後は乾燥させておきましょう。

ただし、乾燥させすぎると、檜材にひび割れを起こしてしまう場合があります。

長期間(2週間以上)浴槽を使わない場合は、浴槽内に水の入ったバケツを置いて、乾燥しきらないようにしておきましょう。

入浴後の乾燥は大切ですが、乾燥させすぎるのもよくない点は覚えておくべきです。

カビはすぐに除去する

どれだけ丁寧に日々のケアを行っていても、時には檜風呂にカビが発生してしまいます。

カビを発見したら、すぐに対処しましょう。

初期段階のカビは、簡単に除去可能です。

しかし、放置すればするほど木材の奥深くまでカビが根を張ってしまい、なかなか除去できなくなってしまいます。

カビの除去には木材専用のカビ取り剤を使用すればOKです。

使用する際は必ず説明書をよく読み、濃度や使用方法を守り、作業時には手袋やマスクを着用し、十分な換気を行いましょう。

カビ取り剤を塗布する際は、カビの胞子は目に見えない部分にも広がっている可能性があるので、カビの部分だけでなくその周辺にも広めに塗ることがポイントです。

半年ごとに再コーティングする

檜風呂は、定期的に再コーティングを行いましょう。

新品の檜風呂には工場出荷時にコーティング剤を塗布しているものの、効果は半年から1年程度で徐々に薄れていきます。

コーティング剤は半年に一度を目安に塗り直すことで、木材の水分吸収を抑え、カビの発生を防ぎ、檜本来の美しい色合いを保てます。

とくに、カビ取り剤を使用した後はコーティングも剥がれてしまうため、必ずコーティング剤を塗り直しておいた方がいいでしょう。

檜風呂を長持ちさせるためにも、定期的な再コーティングは必須です。

檜風呂のコーティングを承っている業者はいくつかあり、それぞれ独自のコーティング剤を使用しています。

業者ごとにコーティング剤の特徴が異なるので、コーティングする際は調べてから依頼しましょう。

なお、コーティング後24時間は、水で濡らしてはいけません。

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DIYで檜風呂を作るのはおすすめしない

檜風呂のDIY製作は、コスパがいいように思えるかもしれませんが、おすすめしません。

檜風呂は一見シンプルな構造に見えますが、実際には高度な専門知識と技術を要する設備です。

檜を含む天然木材は湿度や温度によって伸縮するため、専門的な設計と施工技術がなければ、水漏れやひび割れが発生します。

また、給排水設備や給湯器の設置には法的な資格が必要です。

無資格での施工は法令違反となるだけでなく、ガス漏れや感電などの重大事故を招く危険性もあります。

檜風呂を安全に利用するためにも、専門業者に依頼しましょう。

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檜風呂へのリフォームに関するよくあるQ&A

檜風呂へのリフォームに関して、よくある3つの質問に答えていきます。

檜風呂へリフォームする際に利用できる補助金や減税制度はある?

自治体によっては、家を建てるときに檜材を利用すれば受け取れる補助金があります。

たとえば、香川県の場合、香川県産の檜を住宅に使えば「かがわ県ひのき住宅助成事業」の対象となり、補助金を受けられます。

どの都道府県にもあるわけではないので、お住まいの自治体で調べておきましょう。

>>ほかの補助金・減税制度についてはこちらの記事で紹介!

檜風呂におすすめの洗剤は?

木材専用の洗剤や中性洗剤を使用しましょう。

塩素系の洗剤や漂白剤は、檜を痛めてしまいます。

檜風呂の劣化を抑える方法は?

毎日メンテナンスしましょう。

とくに、入浴後の速やかな排水や掃除、乾燥が大切です。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】下久保彰

2級建築士。建築設計や施工業務を30年以上経験。最近は自営にて各種請負業務を行う。

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