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目次
お風呂の床のリフォーム費用相場はどれくらい?【2025年2月現在】
お風呂の床のリフォーム費用相場は、5~15万円です。
ユニットバスの浴室用シート重ね貼り | 5〜10万円 |
在来工法の浴室用シート重ね貼り | 5〜10万円 |
在来工法のタイル張り替え | 10〜15万円 |
ユニットバス全体の交換 | 70〜250万円 |
それぞれの費用について、以下に詳しく解説します。
シートの重ね張り
浴室用シートの重ね貼りの費用は、5〜10万円です。


既存のタイルを剥がさずに、その上から浴室用シートを重ね貼りする方法です。
重ね貼りでは、お風呂の床を壊さずに、比較的少ない費用と短い工期で、簡単にリフォームできるメリットがあります。
ただし、既存の床がひどく劣化または破損している場合には、それらを放置して重ね貼りすると凹凸がそのまま出てしまうため、破損したタイルを撤去したりモルタルなどを平滑に塗った上に、浴室用シートを貼る必要があります。
ユニットバスの場合:浴室用シートの重ね貼り

ユニットバスの床を変えたい場合には、在来工法浴室と同様に、浴室用シートの重ね貼りがおすすめです。
古いユニットバスの床はFRP(強化プラスチック)製のものが多く、劣化した既存の床の上に浴室用シートを接着することで、床は美しく一新され、滑りにくさやクッション性などの機能性も高まります。
ユニットバスと在来工法で費用は大きく変わりませんが、在来工法で既存のタイルに凹凸やひび割れなどが多い場合には、それを平滑に処理するために費用や工期が多くかかることがあります。
また、排水口が劣化して交換が必要な場合にも、追加の費用がかかります。
在来工法の場合:タイルの張り替え
在来工法の床タイル張り替えの費用は、10〜15万円です。
既存のタイルを剥がして撤去し、新たなタイルに張り替える方法です。
ただし、床のタイル張り替えにともなって、巾木や浴槽エプロン部分などのタイルの張り替えが必要になることも多く、その範囲や仕様によって追加の費用がかかります。
タイルの質感や高級感を活かして、見た目を一新し、機能性も向上させることができます。特に、既存の床の劣化が進んでいる場合や、カビや汚れが気になる場合には、タイルを撤去して張り替えることが効果的です。
デメリットとしては、シートの重ね貼りに比べて工期が長くなり、費用も多くかかる傾向があります。
浴室の床タイルの張り替えでは、表面がざらざらで滑りにくい構造になっている浴室床用タイルのみ使用できます。
LIXILのサーモタイルは、滑りにくいだけでなく、内部に気泡を分散させることで断熱層を形成し、足で触れたときに冷たく感じにくい特殊な構造になっており、高い抗菌効果も備えています。


ユニットバス全体の交換
ユニットバス全体を交換する費用の相場は、70〜250万円です。
ユニットバスの本体価格はサイズやグレード、オプションなどによって大きく変わり、現場の状況によって周囲の壁や床のリフォームが必要になる場合には追加の費用がかかります。
お風呂の床をリフォームすべき理由とは?
お風呂の床をリフォームする理由はさまざまですが、大きく分けて安全性、快適性、見た目の美しさ、メンテナンスのしやすさが挙げられます。これらのポイントについて詳しく説明します。
メリット1. お風呂の安全性が高まりケガのリスクが減る

お風呂は家庭内でも特に事故が起こりやすい場所です。特にタイル張りの床は濡れると滑りやすく、転倒すると怪我をしやすい点が問題です。
そこで、排水性が良く、乾きやすく、濡れても滑りにくい床材へのリフォームがおすすめです。また、クッション性があり柔らかい床材を選べば、万が一転倒した場合でも怪我のリスクを軽減できます。これは特に高齢者や小さなお子さんがいる家庭で安心です。
さらに、滑りにくい床材への張り替えや段差の解消によって、浴室を安全で快適に利用できるようになります。「床が滑りやすい」「段差が気になる」と感じている方は、浴室の床リフォームを検討してみてはいかがでしょうか。
メリット2. お風呂の保温性が保たれ快適になる

お風呂の床を保温性の高いタイプに張り替えると、浴室の温度を保ちやすくなり、快適さが大幅に向上します。
冬場は部屋と浴室の温度差が大きくなることで、ヒートショックのリスクが高まりますが、保温性のある床材を使うことでそのリスクを軽減可能です。また、「足元だけ寒い」といった不快感も解消され、入浴がより快適になります。
特に、在来工法のタイル床は冷たく硬いため、冬場に不快感を感じる方が多いですが、断熱性の高い床材にすることで、床の冷たさが緩和され、冬でも安心して利用できます。さらに、クッション性のある床材を選べば、足触りが柔らかく膝をついても痛みを感じにくいだけでなく、立ち作業中の疲労も軽減されます。
お風呂の床の寒さを改善する方法

お風呂の床の寒さを改善するおすすめの方法は、以下の通りです。
- 床に断熱材を入れる
- 保温性のある床材に張り替える
- 在来工法からユニットバスへ変更する
上記のようなリフォームを実施すると、床や浴室全体の断熱性・保温性が上がり、寒さを軽減できます。
とくに在来工法の浴室を利用している場合は、在来工法からユニットバスへの変更も検討しましょう。
在来工法の浴室は構造上隙間が多いため、床材の張り替えだけでは十分な寒さ対策にならない可能性があります。
また、お風呂全体の寒さ対策に取り組みたい場合には、浴室の窓を二重窓にしたり、浴室換気乾燥暖房機を設置したりするのも効果的です。
高齢者や寒がりな方がいる家庭にとって、床材リフォームは快適性と安全性の両方を向上させる良い選択です。
メリット3. 見た目が美しくなる

お風呂の床を新しくすると、見た目の美しさも大幅に向上します。
古くなったタイルの床は、色、柄や質感に古さや野暮ったさを感じ、目地が汚れて黒ずんだりひび割れを起こしたりして、美観を損ねていることも少なくありません。
また古くなった床材を新しいデザインのものにリフォームすることで、お風呂全体の雰囲気を一新することができます。
最新の床材は色やデザインの選択肢が豊富で、自分の好みにや空間に合わせたコーディネートをすることができ、リフォームによって古びて汚れていた床の表面がきれいになるため、浴室全体の清潔感も高まるでしょう。
メリット4. お掃除がしやすくなる

リフォームを行うことで、お掃除やメンテナンスが格段に楽になります。
新しい床材には、汚れが付きにくく落としやすい構造や、抗菌・防カビ加工が施された製品が多く、カビや汚れの悩みを軽減できます。その結果、お風呂を清潔で快適な状態に保ちながら、美しさを長く維持できるのが魅力です。
さらに、メーカーや商品によっては、カビやヌメリの発生を防ぐ機能や、汚れを浮かせやすくする多機能タイプもあります。忙しくて掃除に時間をかけられない方には特におすすめです。
また、クッション性のある床材を選べば、掃除中に膝をついても身体への負担が軽減され、より快適にお手入れができます。
お風呂の床だけ交換できる?
お風呂の床だけを交換することは可能ですが、在来工法とユニットバスでは対応できる方法が異なります。ここではそれぞれの工法について説明します。
在来工法浴室なら床の交換は可能
在来工法の浴室とは、防水加工後にタイルなどで床・壁を仕上げる浴室のことで、築年数が経過した住宅によく見られます。
ただし、床の下地が傷んでいる場合は、補修や修理のための追加工事が必要になり、費用も高くなるため注意が必要です。
在来工法の浴室を「もっと手入れしやすいお風呂にしたい」と考える場合は、ユニットバスへの交換も検討しましょう。
在来工法のお風呂では、古いタイルを剥がして新しいタイルに張り替える方法と、既存のタイルの上にシートを貼る方法があります。
ユニットバスの床の交換は難しい
ユニットバスの場合、床そのものを交換するのは難しい場合が多いです。
ユニットバスは一体型の構造となっており、床から壁、天井と順番に組み立てられているため、床だけを取り外すことは困難で、全体的に解体することになってしまうからです。
浴室用床シートのデザインや機能に満足できない場合は、ユニットバス全体を交換するリフォームを検討することが一般的です。
お風呂の床リフォーム施工事例
ここでは、浴室の床リフォームの施工事例を紹介します。
在来浴室のタイル床で浴室用シートの重ね貼りと排水口の交換

リフォーム費用 | 約15万円 |
工期 | 2日 |
建物種別 | 一戸建て |
採用メーカー•シリーズ | 東リ 浴室用シート バスナフローレ |
施工内容 | 浴室用シートの重ね貼り・排水ユニットの交換 |
浴室洗い場の排水ユニットの内部が腐食して穴が開いており、これを交換することが目的でしたが、そのためにはタイルを一部壊さないといけないため、シートを貼ってきれいにすることを提案しています。
東リの浴室用シート「バスナフローレ」を重ね貼りしたことで、素足で触れてもヒヤッとしにくく、クッション性もあり、快適で安心な浴室になっています。
ユニットバスの床のシート張りリフォーム

リフォーム費用 | 約9万円 |
工期 | 1日 |
建物種別 | 一戸建て |
施工内容 | 浴室用床材シートの重ね貼り |
お風呂の洗い場が色あせてきたので、きれいにしたいとの相談に、洗い場床に浴室用シートを重ね張りする工法でのリフォームを提案しています。
劣化して変色していたFRPの床が、おしゃれで安全なシート貼りにリフォームされています。
賃貸マンションの浴室で防水&タイル床施工

リフォーム費用 | 約50万円 |
工期 | 14日 |
建物種別 | マンション・アパート |
採用メーカー•シリーズ | LIXIL サーモタイル |
施工内容 | 防水の施工・タイル貼り |
賃貸マンションの浴室で何度も水漏れを繰り返していたため、防水層を撤去し、再施工してからタイルを張っています。
防水やモルタル、タイル施工のための乾燥養生の期間を設ける必要があるため、サーキュレーターを回して乾燥を早めています。
LIXILのサーモタイルにリフォームすることで、ヒヤッとせず滑りにくい浴室になっています。
お風呂の床をリフォームすべきタイミングは?

お風呂の床はどのようなときにリフォームすべきでしょうか。そのタイミングについて解説します。
床材の耐用年数を超えたり、劣化が目立ってきたとき
床材の耐用年数を超えると、劣化が進んで安全性や快適性が低下することがあります。たとえば、ユニットバスの樹脂製の床は、10年から15年程度で劣化が目立ち、20年を過ぎると表面の色が落ちてガサガサになったり、汚れがこびりつくことが多くなります。
一方、在来工法のタイルは長い耐用年数を持ちますが、使用条件によってはタイルがひび割れたり、目地が割れたり、痩せが目立つようになるほか、水漏れやカビ、汚れ、シミの蓄積も見られることがあります。
このように床材の劣化が目立ってきた場合には、床のリフォームを検討することをおすすめします。
足元の冷たさが気になるとき
冬場にお風呂の床が冷たいのは、とても不快なものです。特に在来工法のタイルの床は冷たく感じやすく、冬の入浴をためらうことがあります。
そんなときには、断熱性の高い床材にリフォームすることで快適性を大きく向上させることができます。お風呂が寒く感じる場合には、ヒヤッとしない床材へのリフォームを検討してみましょう。
>>タイル張りのお風呂からユニットバスへ交換する費用はいくら?
カビや汚れが気になるとき
床が古くなり表面が劣化すると、掃除をしてもカビや汚れが取りにくくなります。特に浴室は湿気が多く、カビや雑菌の対策が重要です。
防カビ・抗菌機能のある床材にリフォームすることで、清潔な状態を保ちやすくなり、日々の掃除も楽になります。カビや汚れが気になる場合は、こうした床材へのリフォームを検討してみましょう。
事故を予防したいとき
滑りやすい床材や、劣化して表面がぬるぬるした状態では、転倒事故のリスクが高まります。特に高齢者や小さなお子さんがいる家庭では、注意が必要です。
事故が起こる前に滑りにくい床材にリフォームすることで、安全性を高めることができます。
見た目をきれいにしたいとき
床が古びて劣化や汚れが目立つようになると、お風呂全体の印象も悪くなってしまいます。リフォームを行うことで、お風呂の雰囲気を一新することができます。
流行や好みに合った色や質感の床材を選ぶことで、毎日の入浴をより楽しむことができるでしょう。
お風呂の床をリフォームする際に把握しておきたいこと

お風呂の床をリフォームするときには、以下のようなポイントに注意しておきましょう。
リフォームの目的と予算を明確にする
まず、リフォームの目的を明確にすることが重要です。安全性の向上、快適性の向上、見た目やメンテナンス性の改善など、重視するポイントによって選ぶ床材や施工方法が変わります。目的を明確にすることで、無駄のない満足度の高いリフォームが実現できます。
また、予算によって可能なリフォームの方法が変わるため、リフォーム会社に見積もりを依頼する際には、リフォームの目的と予算をしっかり伝え、その範囲内で最も効果的なリフォーム方法の提案を受けるようにしましょう。
お風呂リフォーム全般の費用相場をシミュレーションしたい方はこちら
施工期間と工事の流れを確認する
リフォーム工事中はお風呂が使用できなくなり、生活が不便になってしまうため、施工期間と工事の流れを事前に確認しておきましょう。
浴室の床リフォームの工期のめやすは一般的に以下のようになります。
浴室用床シートの重ね貼り | 1〜3日 |
タイルの張り替え | 3〜10日 |
ユニットバス全体の交換 | 3〜5日 |
床材の交換にともなって他の部分の劣化が見つかり、追加工事が発生して工期が伸びるケースもあります。また、施工後も接着剤やコーキングの養生のため、すぐには使用できない場合もあり、使用を開始できる時期についてリフォーム会社によく確認しておきましょう。
防水などの追加リフォームが必要か確認する
床材の交換を行う際には、防水や排水口のリフォームも必要になる場合があります。特に在来工法の浴室では、防水対策がとても重要です。
水漏れが発生している場合は、表面に見える床材だけを交換しても問題が解決しないことがあります。現状をしっかり点検し、総合的なリフォームを行うことによって、長期間にわたり安心して使用することができます。
リフォーム後の耐用年数やメンテナンスも考慮する
リフォーム後の床材選びでは、耐用年数やメンテナンスのしやすさも重要なポイントです。
浴室用シートなどの樹脂系床材は、施工当初は美しい仕上がりですが、使用していくうちに汚れや劣化が進み、10〜15年後には劣化が目立つようになります。一方、タイルは耐久性が高いものの、目地やシーリング材の定期的なメンテナンスが必要です。
また、防カビ・防汚機能のある床材を選ぶことで、日々の掃除が容易になり、清潔な状態を保ちやすくなり、特にタイルの場合は防汚機能を備えた目地材を使用することで、掃除がしやすくなります。
さらに、床材の色選びによっても汚れの目立ち方が変わるため、選択には工夫が必要です。
Q&A お風呂の床リフォームで良くある質問
- DIYでお風呂の床をリフォームすることはできる?
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タイルの張り替えは高度な技術と経験が必要なためDIYでは困難ですが、浴室用シートの重ね貼りは、DIYでも可能な場合があります。
ただし、既存の床に凹凸やひび割れなどが大きい場合には、下地を平滑に均す作業に高度な技術が必要なため、プロに依頼することをおすすめします。
- 賃貸のユニットバスの床をリフォームすることはできる?
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賃貸アパート・マンションのリフォームは大家さんが行います。居住している借主が勝手にリフォームをすることはできません。
水漏れや排水口の詰まりがあったり、床がひどく劣化・破損していたり、掃除してもヌメリが取れず危険な場合などは、大家さんにリフォームしてもらうよう相談しましょう。
- 介護保険はお風呂の床リフォームに活用できる?
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要介護者等が自宅に手すりを取付ける等の住宅改修を行おうとするときには、介護保険を利用して、お風呂の床リフォーム費用の一部について、18万円を上限として補助が可能です。
具体的な条件や手続きについては、自治体や介護保険の窓口に問い合わせてください。
浴室リフォームの業者選びで後悔しないために
必ず相見積もりを複数取って比較しましょう!
なぜならリフォームの費用・工事方法は、業者によって大きく異なるからです。
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