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ユニットバスの床材張り替え費用相場は、5万~15万円です。
お風呂の床材の張り替えリフォームの費用は、浴室の種類によって異なります。本記事では床材について比較していきます。
目次
お風呂の床材はどれがおすすめ?材質ごとの特徴は?
お風呂の床材の種類と材質の特徴は、以下の通りです。
種類 | 特徴 |
---|---|
樹脂素材 | 人工的な樹脂が原料 保温性や耐水性に優れている |
タイル材 | プラスチックや陶器 デザインやカラーが豊富 |
FRP床材 | 樹脂にガラス繊維等を混ぜたもの 強度が高く、耐久力がある |
木材 | 木のぬくもりでリラックス 木材特有の良い香り |
天然石・石材 | 高級感と質感 浴室に向いた石材を選ぶ必要 |
床シート材 | 防滑性・クッション性に優れる リーズナブルな価格 |
ここでは各床材の特徴を詳しく解説しますので、床材を選ぶ際の参考にしてください。
床材1. 樹脂素材
お風呂の床材として利用する「樹脂素材」とは、人工的な樹脂を原料にして生成された素材です。
ユニットバスの材料として普及している素材で、さまざまな製品に使用されています。
樹脂素材は耐水性と保温性に優れており、滑りにくいため安全にお風呂を使えるのが魅力です。
掃除しやすいというメリットもありますが、汚れやすく定期的に手入れをする必要があります。
浴室で転倒するリスクを避けたい方や、手入れのしやすい床材を探している方に、樹脂素材がおすすめです。
樹脂素材の床材例 | ・東リ「バスナ」 ・サンゲツ「オフロア」 ・サンゲツ「プレーンエンボス」 |
床材2. タイル材
お風呂の床材の1つである「タイル材」とは、プラスチックや陶器で作られた板状の素材のことです。
タイルはデザインやカラーのバリエーションが豊富なのが魅力で、おしゃれな浴室を実現できます。
近年では、保温性やクッション性のあるタイルや、滑り止め加工されたタイルなども販売されており、デザイン性と機能性を兼ね備えているのも特徴です。
ただし、タイルはつなぎ目に汚れが溜まりやすく、加工のされていないタイルは滑りやすので注意しましょう。
タイルの床材は、デザイン性の高いお風呂にしたいと考える方におすすめです。
タイル材の床材例 | ・タカラスタンダード「キープクリーンフロア」 ・サンワカンパニー「ハードロック」 ・サンワカンパニー「アパッチ」 |
床材3. FRP床材
お風呂に使用される「FRP床材」とは、「Fiver Reinforced Plastic」の略称で「繊維強化プラスチック」とも呼ばれます。
床材だけではなく浴槽に使用されるほど頑丈で、強度と耐久性に優れているのが特徴です。
加えて、デザインの幅が広く、好みに合わせて床材を選択できます。
ただし、FRP床材は水垢がつきやすいので、こまめに掃除する必要があります。
床材に耐久性を求めている方や、デザイン性を重視する方に、FRP床材が最適です。
FRP床材の床材例 | タカラスタンダード「FRPフロア」 |
床材4. 木材
お風呂の床材として「木材」を利用することも可能で、木のぬくもりを感じてリラックスできるのが魅力です。
とくにヒノキは保湿性が高いうえに香りが良く、木材のなかでも人気を集めています。
浴室の床材として取り入れる際は、カビやぬめりを発生しにくくするため防水・防カビ対策を施すなど特殊な加工が必要です。
ただし、木材は水を含むと劣化しやすく、定期的にメンテナンスをする手間がかかります。
加えて、木材の材料費は他の床材に比べると高めなので、初期費用が高額になるのがネックです。
木材の床は、お風呂の床に木材を取り入れたいと強く希望する方や、予算に余裕のある方に向いています。
床材5. 天然石・石材
天然石・石材は、高級感があり石ならではの質感が楽しめる素材です。
比較的水に強くお手入れのしやすい、御影石(みかげいし)や石英岩(せきえいがん)が浴室の床材として向いています。
天然石材のなかでも、大理石は水に弱く浴室の床材には適していないので注意しましょう。
天然石・石材は耐久性が高く掃除もしやすいですが、傷がつきやすいため、こまめなメンテナンスを必要とするのが難点です。
費用も高価なため、予算に余裕があり高級感のあるお風呂を目指す方におすすめです。
床材6. 床シート材
床シート材は、防滑性・クッション性に優れたシート状の床材です。
塩化ビニル樹脂を材料としているケースが多く、各メーカーから多くの床シート材が販売されています。
既存の床に床シート材を上貼りすることから、既存の床の解体が必要なく、リーズナブルな価格でリフォームできるのがメリットです。
床シート材をDIYで貼りつける方もいますが、正しく貼れないと床シート下に水が入り込み、既存の床が腐食する可能性もあるので注意が必要です。
施工会社に依頼する場合でも比較的安価な費用で済むため、プロにリフォームを任せましょう。
床シート材は、リフォーム費用を抑えたい方や、既存の床の傷みが激しくない方に最適です。
床シート材の床材例 | ・東リ「バスナ」 ・アイカ工業「バスユカ」 ・フクビ「あんから」 |
ユニットバスで人気の床材と特徴
人気ユニットバスの床材の特徴は、以下の通りです。
床材メーカー・商品名 | 特徴 |
---|---|
TOTO「ほっカラリ床」 | 床面が足裏にフィットして滑りにくい 特殊処理によって床面の汚れが落ちやすい |
リクシル「キレイサーモフロア」 | 床表面の溝が浅くスポンジで楽に掃除できる 独自の断熱層で足裏の熱が逃げにくい |
タカラスタンダード「キープクリーンフロア」 | 磁器タイルで床面に傷がつきにくい タイル下の保温材で床下からの冷気を遮る |
パナソニック「スミピカフロア」 | 床面に目地がなく汚れを落としやすい 滑りにくく乾きやすいパターンを採用している |
東リ「バスナシリーズ」 | 床面の特殊加工により汚れが落ちやすい 高いクッション性で膝つき姿勢が楽になる |
実際にリフォームを決めており、床材選びに悩んでいる方はぜひご覧ください。
TOTO|ほっカラリ床
特徴 | 床の表面シートが足裏にフィットして滑りにくい 汚れと床の間に⽔が⼊り込む特殊処理によって汚れが落ちやすい 床表面の溝により水滴を効率よく排水できる |
TOTOのユニットバス「シンラ」「サザナ」「マンションリモデルバスルーム」などに採用されている「ほっカラリ床」は、高い機能性と快適性を兼ね備えた人気の床材です。
TOTOの「ほっカラリ床」は、床の表面がFRP素材で特殊な加工がされています。
表面の溝の凹凸が足裏にフィットして滑りにくく、お風呂で転倒するリスクを減らせるのが特徴です。
水滴は表面の溝を伝わって排水され、翌朝にはカラッと自然乾燥する仕組みを採用しています。
また、「W断熱構造」と呼ばれる2つの断熱層を取り入れており、⾜裏からの冷気を遮断して足元が寒くなるのを防げるのも魅力です。冬場でも足元がヒヤッとしない快適さを提供します。
床の内側にはクッション層があり、衝撃吸収性があります。畳のような柔らかさで膝をついても痛みを感じません。TOTO「ほっカラリ床」は小さなお子さまや高齢者がいるご家庭でも安心して利用できます。
お掃除も簡単で、床表面の特殊処理により親水効果で汚れが落ちやすくなっています。また、規則正しく刻まれた「からりパターン」が表面の水を誘導し、翌朝には床がカラリと乾きます。また、表面シートは足裏にフィットし、滑りにくい構造になっています。
TOTO「ほっカラリ床」は断熱性が高く、床表面の温度を温かく保つため、赤カビが発生しやすくなります。そのため、こまめな掃除が重要です。
リクシル|キレイサーモフロア
特徴 | 特殊な加工処理により床面に皮脂汚れがつきにくい 床表面の溝が浅くスポンジで楽に掃除できる 独自の断熱層で足裏の熱が逃げにくい |
LIXILのユニットバス「スパージュ」「リデア」「リノビオV」に採用されている「キレイサーモフロア」は、床面に油をはじく特殊な加工をしており皮脂汚れがつきにく掃除が簡単なことが大きな特徴で、足元が冷たくなりにくい優れた床材です。
特殊な表面処理により、汚れが付きにくく落としやすくなっています。撥油性があるため、入浴中に発生する皮脂汚れが床に固着しにくく、親水性によって水を流すだけで汚れが取りやすくなります。
従来の床よりも床表面の溝が浅く広いため、スポンジが奥まで届き、簡単に掃除できます。さらに、独自の断熱層足裏から熱を奪いにくい仕組みで、寒い冬場でも足元が冷たくなりにくい構造になっています。
リクシルの「キレイサーモフロア」は、掃除の手間を省きたい方に向いています。
リクシル「キレイサーモフロア」は、バスチェア(風呂椅子)を引きずると表面に傷がついて破損するケースがあります。椅子の足がゴムなどで保護されているバスチェアを利用しましょう。
タカラスタンダード「キープクリーンフロア」
特徴 | 磁器タイルで床面に傷がつきにくい タイル下の保温材で床下からの冷気を遮る タイル表面の凹凸加工により滑りにくい |
タカラスタンダードのユニットバス「プレデンシア」「グランスパ」「エメロード」に採用されている「キープクリーンフロア」は、ユニットバスとしては珍しいタイル張りが特徴です。
天然石のような高級感をもつ30cm角の大判磁器タイルは、熱伝導性が高く、お湯をかけるとすぐに温まり、保温材が床下からの冷えを防ぎます。適切な目地幅と素材によって目地の掃除もしやすくなっています。
タイル表面のクリーンコーティング技術によって汚れを浮かせて落としやすくなっており、ヌメリやカビも抑制されています。床全体の強度が高く、硬いブラシでも傷がつきにくい点も魅力的です。
タカラスタンダードの「キープクリーンフロア」は、床面に傷がつきにくい磁器タイルを採用しています。
床面の汚れを落とすために、毛先が硬いブラシを使用することも可能です。
磁器タイル下の保温材が床下からの冷気を遮るため、足元が冷えるのを防げます。
また、タイルの表面には凹凸加工を施しており、日本建築学会の安全基準を上回るすべりにくさを実現しているのも特徴です。
タイルでおしゃれなお風呂にしたいと考えている方や、滑りにくい床を求めている方にタカラスタンダードの「キープクリーンフロア」が向いています。
タカラスタンダード「キープクリーンフロア」は、タイルの表面に凹凸加工がされているため、凹んだ部分に汚れが溜まるケースがあります。ブラシなどで簡単に汚れを落とせるので、定期的に清掃することが大切です。
パナソニック「スミピカフロア」
特徴 | 床面に目地がなく汚れを落としやすい スポンジで手軽に掃除ができる 滑りにくく乾きやすいパターンを採用している |
パナソニックのユニットバス「Lクラス」「ビバス」「オフローラ」などに採用されている「スミピカフロア」は、掃除のしやすさと清潔感を追求した床材です。
床のスミに目地がなく、床の端が立ち上がった構造で、防水性に優れています。排水口まで一体成型されているため、排水口周囲に汚れがたまりにくく、清潔を保ちやすいのが大きな特徴です。
床表面の微細な凹凸によって滑りにくく、水を弾き、乾きやすい構造になっています。また、「ささっとキレイ仕様」では、ガラスビーズを混ぜた特殊なシートを使用しており、ブラシでこすっても傷つきにくく、汚れが落ちやすくなっています。
パナソニックの「スミピカフロア」は、目地がなく汚れを落としやすい床材です。
スポンジを滑らせるだけでスムーズに掃除できるため、「なかなか汚れが落ちない」といったストレスもありません。
床面は同一方向のグリッドパターンを採用しており、滑りにくく乾きやすいのもメリットです。
加えて、見た目もスタイリッシュで、お風呂をおしゃれな雰囲気にできます。
スミピカフロアは、掃除のしやすさを重視する方や、すっきりとした浴室にしたいと考える方にぴったりです。
パナソニック「スミピカフロア」は断熱性能を備えていないため、足元の冷えを防ぎたい方はオプションで断熱材を追加する必要があります。
東リ「バスナシリーズ」
特徴 | 床面の特殊加工により汚れが落ちやすい 高いクッション性で膝つき姿勢が楽になる 床表面の強度が高く傷がつきにくい |
東リのバスナシリーズは、古くなったユニットバスの床に重ね貼りできる浴室専用床材です。
浴室専用に開発されたシート状の床材で、高い機能性を備えています。
接触温熱感や衝撃吸収に優れ、冷たさが緩和され安全性も向上するため、劣化したユニットバスの床に貼ることで、断熱性・防滑性・水はけ性に優れた快適な浴室へリフォームすることができます。
東リの「バスナフローレ」は、お手入れのしやすさと保温性に力を入れている床材です。
表面は特殊な加工が施されており、汚れが落ちやすく長期間キレイな状態を維持できます。
また、落ちた水滴が薄く広がり、乾きが早いためカビの発生を防げるのも魅力です。
クッション性にも優れているので、膝つき姿勢の場合でも身体の負担を減らせます。
また、床表面の強度を高めていることから、傷がつきにくいのも特徴です。
東リの「バスナフローレ」は、床のお手入れを簡単にしたいと考える方や、柔らかい質感を求めている方に向いています。
東リ「バスナシリーズ」は、床シートタイプなのでDIYでリフォームする方が多く、施工で失敗するケースがあります。
DIYでは正しく貼りつけられない場合があるので、リフォーム会社に作業を依頼しましょう。
トクラス やわらぐフロア
トクラスのユニットバス「VITAR」に採用されている「やわらぐフロア」は、クッション性と保温効果が特徴の浴室床です。
独立気泡のクッション層と38ミリの厚みのあるガード層が冷気をシャットアウトし、床の冷たさを防ぎます。
表面の特殊エンボス加工により滑りにくくなっており、足裏にやわらかく、膝やおしりをついても痛く感じにくく、衝撃を吸収し、音も響きにくい構造です。
サンゲツ プレーンエンボス 浴室使用可能タイプ
温水による影響を受けにくく、浴室の床にも対応する防滑性床シートです。
エンボス加工によって滑りにくい形状になっています。水分や湿気に強く、高い抗菌性と防カビ性を備えており、比較的安価で施工しやすいところも魅力です。
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Q&A お風呂の床材のリフォームによくある質問
ここでは、お風呂の床材のリフォームによくある質問を解説します。
疑問や不安を解消してから、リフォームを実施しましょう。
- ユニットバスの床だけ張り替えはできる?
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ユニットバスは壁・天井・床・浴槽が一体化しているため、基本的に床のみの張り替えはできません。
既存の床の損傷が軽度であれば、床シート材の上貼りで簡単に床面をリフォームできます。
ただし、床から水漏れしており、下地が傷んでいる場合にはユニットバスの交換を検討しましょう。 - 浴室の床はDIYできる?
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浴室の床をDIYでリフォームすることは可能ですが、仕上がりが悪くなったり、正しい処置ができなかったりするのでプロに任せるのが賢明です。
とくに床シート材を用いるリフォームは、作業が比較的簡単なためDIYで済ます方が見られます。
しかし、床シート材の貼り方を間違えると既存の床とシートの間に水が入り、床の腐食につながるため、できるだけプロに依頼しましょう。
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