2023年11月21日更新

監修記事

浴槽(風呂)におすすめの素材って何?各素材のメリットとデメリットを徹底解説!

浴槽に最もよく使われる素材はFRP素材ですが、他にもタイルや木など、様々な素材が浴槽には用いられます。
素材ごとに一長一短があり、この素材がベスト!と取り上げることは難しいのですが、特徴を把握することで「あなたにとって最高の素材」を見つけることが出来るかもしれません。本記事では各素材のメリットやデメリット、メンテナンスの方法等について詳しく解説しています。

ホーロー浴槽(風呂)の費用とメリット・デメリット

ホーローは浴槽だけではなく、食器やポット、電気のカバーなど幅広く使用されています。ホーローにはメリットだけではなくデメリットもあるので、確認しておくことが大切です。今回は、ホーロー浴槽のメリットとデメリットを解説します。

ホーローとは、どんな素材?

ホーロー浴槽とは?メリットとデメリットを解説します

ホーローとは、鋳物や鋼板の表面に二酸化ケイ素を主成分としたガラス質の釉薬を高温で焼き付けた素材です。

鋳物とは、金属で形成した製品を指します。

ホーロー浴槽のメリット

浴槽に使われることが多いホーローのメリットを見ていきましょう。

ホーローのメリット1. 耐久性と美観に優れている

ホーローの基礎となる素材は金属であるため、耐久性に優れています。

また、表面を覆うガラスも、プラスチックと比べると耐久性が高い素材です。

そして、表面を覆うガラス質が光沢を放ち、とても美しいのが特徴です。

ホーローのメリット2. 保温性に優れている

金属は熱伝導率に優れているため、保温性が高いという利点を持ちます。

お湯を入れて温まるのに時間はかかりますが、身体の芯から温まり、湯が冷めにくいため、追い焚きの利用率が下がって電気代を節約できます。

ホーローのメリット3. カビが生えにくい

ホーローの表面にコーティングされているガラス質が硬質でキズが付きにくいため雑菌が残りにくく、他の素材と比べてカビが生えにくいというメリットがあります。

入浴後は、浴槽をシャワーで軽く洗い流すだけで、清潔な状態を保つことができるのも利点の一つです。

ホーロー浴槽とは?メリットとデメリットを解説します

ホーロー浴槽のデメリット

美しく耐久性に優れたホーロー浴槽ですが、デメリットもあります。

ホーローのデメリット1. 経年劣化すると問題が発生しやすくなる

どのような素材も経年劣化により、傷や着色汚れ、錆などが発生します。

お風呂のホーロー浴槽が経年劣化すると、表面にコーティングされたガラス質が剥がれ落ちて、基礎となる金属部分が剥き出しになります。

そのため、ガラス質のヒビから錆が発生しやすくなります。

ホーローのデメリット2. 塗装し直す必要がある

ガラス質の劣化や剥がれなどは、研磨やコンパウンドでは修復できません。

修復できても、本来の光沢や質感は失われてしまいます。本来の状態に戻すためには、ガラス質を塗装し直す必要があります。

ホーローのデメリット3. 2階に設置できない場合がある

ホーロー浴槽のデメリットは、非常に重いことです。

重量があると、2階以上のお風呂にホーロー浴槽を置くことができない場合があります。

他の素材の浴槽からホーロー浴槽へリフォームする場合は、床の補強が必要です。

また、2階に新しくお風呂を設置する場合は、ホーロー以外の素材であっても補強が必要になります。

ホーローのデメリット4. 価格が比較的高め

ホーロー浴槽は大量生産できないため、人工大理石やステンレスなどと比べると価格が高い傾向があります。

各種浴槽のおすすめメーカーに関する記事はこちら

タイル浴槽(風呂)の費用とメリット・デメリット

タイルは、浴槽だけではなくキッチンや外壁など様々な場面で使用されています。木やステンレスと同じく、昔から浴槽に使用されている定番の素材の一つです。

タイルとは、どんな素材?

タイルは粘土を高温で焼き上げた素材です。
陶磁器の一種で、耐水性や耐火性が強く、変色などの経年劣化も起こしにくい素材です。

タイル浴槽のメリット

タイルの浴槽とは?メリットとデメリットを解説します

タイルのメリット1. オリジナル性が高い浴槽へリフォームできる

タイルのメリットは、好きなパターンで組み合わせて、オリジナルのデザインの浴槽を作れることです。
また、ステンレスやFRP、人工大理石などと組み合わせることができます。

例えば、ブルーのカラーステンレスにホワイトのタイルを組み合わせて模様を作ったり、FRPの浴槽にカラフルなパターンのタイルでアクセントをつけたりといったアイデアがあります。

頻繁に使用する浴槽だからこそ、デザインにこだわりたいという方におすすめです。

タイルのメリット2. あらゆる環境に対応できるお風呂

タイルは耐久性に優れているだけではなく、耐火や耐水、耐候などの機能を併せ持ち、様々な環境に対応できます。

水垢やカビが発生しても、簡単に取り除くことができるのも利点の一つです。

また、抗菌や耐汚加工が施されているものであれば、さらに手入れが楽になります。

日常的な手入れにより、補修工事などをすることなく長く使い続けることができます。

お風呂の浴槽に使用される全ての素材の中でも、一二を争うほどにコストパフォーマンスが高いものと言えるでしょう。

タイルのメリット3. 湯が冷めにくいお風呂

タイルそのものは厚さが9mm前後とあまり厚いものではないので下地となるコンクリートやコンクリートブロックの特徴が現れます。

また保温性に優れているので、湯が冷めにくいという利点があります。

追い炊きをした場合、温まるまでに時間がかかるというデメリットがありますが、そもそも冷めにくいため、追い炊きにかかる電気代を節約できます。

タイルのメリット4. 複雑な補修工事にならない

タイルがひび割れた場合、補修材をひびに塗る、破損したタイルだけを貼り替えるといった方法で補修します。

これらは複雑な工事にはならないため、比較的短時間で補修できます。

また、自分で補修することもできるので、費用を抑えることができるのもメリットの一つです。

タイルの浴槽とは?メリットとデメリットを解説します

タイルの浴槽のデメリット

タイルのデメリット1. 目地の手入れが面倒

タイルとタイルの間にはセメントが敷き詰められています。
平滑に仕上げられていることの多いタイルの表面に比べて目地の部分は細かな凹凸があり、水垢などが入り汚れが付きやすくお手入れに苦労するところです。

タイルのデメリット2. 目地が劣化しシロアリ等の原因になる

年月が経過すると、セメントにヒビが入ることがあります。
そこから水が侵入して、浴槽の内部から床下部分が汚染されていくことが懸念されます。

湿潤な状態は木部に影響を与え、シロアリなどに食われやすくなりますのでこまめなチェックが必要です。

また、カラフルなタイルの浴槽にリフォームすることで、カビが生えても気づくことができなくなるというのも欠点の一つです。
カビが目立たないことを利点と考えることもできますが、知らない間にカビが生えている浴槽に溜めた湯に浸かっていると考えると、これはデメリットだと言えるでしょう。

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FRP浴槽(風呂)の費用とメリット・デメリット

お風呂の浴槽に使われることが多いFRPのメリットとデメリットについて解説します。

FRPとは、どんな素材?

FRPは、 Fiber Reinforced Plasticの略称で、不飽和ポリエステル樹脂にガラス繊維を混ぜて耐久性を高めた素材です。

FRP浴槽とは?メリットとデメリットを解説します

ガラス繊維強化プラスチックとも呼ばれます。
浴槽の他に、ヨットの船体や船底、貯水タンクやベンチなどにも使用されています。

FRP浴槽のメリット・利点

FRPは、浴槽に広く使われているだけあり、様々な優れた特徴を持っています。

FRPのメリット1. 軽量で耐久性が高い

ステンレスが良い例ですが、耐久性が高い素材は重いことが一般的です。

FRPの最大のメリットは、軽量であるにも関わらず耐久性が高いことです。

FRPのメリット2. 防水性が高い

FRPは防水性が高いため、お風呂のように水気に晒されている場所に取り入れるのに適しています。

防水リフォームにも用いられることもあります。

FRPのメリット3. 補修に大規模な工事を必要としない

FRP浴槽の表面には、FRP以外の素材で塗装が施されていることが一般的です。

そのため、洗剤の種類やスポンジ、ブラシの固さによって表面に細かな傷が入りそこに着色汚れや菌が入って、色がくすんでも、表面を塗装し直すだけで補修ができる場合がほとんどです。

大規模な工事を必要としないため、それだけ費用を抑えることができます。

また、深い損傷に関しても、新しくFRP素材を継ぎ足して補修できます。

FRPのメリット4. 安く手に入る

FRP浴槽はグレードによって価格が変動しますが、安いもので3万円前後から手に入ります。

また、加工しやすいため、身体にフィットするように設計されたものや、ジェットバス、バブルバスなど特殊な浴槽もあります。

FRP浴槽とは?メリットとデメリットを解説します

FRP浴槽のデメリット

メリットだけではなくデメリットにも注目して、FRP浴槽が自分の性格やライフスタイルに適しているかを確認しましょう。

FRPのデメリット1. 汚れが目立ちやすい

ステンレスや人工大理石は、色や表面の質感などにより、汚れても目立ちにくいという利点があります。

それに対してFRPは、表面が滑らかで明るい色のものが多いため、着色汚れが目立ちやすいという欠点があります。

このようなデメリットは、FRP浴槽の表面にコーティングを施すことで解消できます。コーティングを施すことで、塗装された表面のキズつきを防止し、汚れが付きにくくなります。

人工大理石の浴槽(風呂)の費用とメリット・デメリット

滑らかな質感で高級感のある人工大理石のメリットとデメリットについて解説します。

人工大理石とは、どんな素材?

人工大理石は、天然の大理石を似せて作られた物質です。
天然大理石は石で構成されていますが、人工大理石はポリエステルやアクリルなどを主成分としています。

浴槽の他に、洗面台やキッチンの作業台にも用いられます。

人工大理石の浴槽とは?メリットとデメリットを解説します

人工大理石浴槽のメリット

アクリル、ポリエステルを問わず、人工大理石は天然大理石と同じように温かみを感じることができる質感です。
また、カラーやデザインのバリエーションが豊富であるため、お風呂の内装に合わせて選ぶことができます。
耐久性に優れており、長く使うことができるのも利点の一つです。

更に、表面が滑らかであるため、汚れを落としやすいというメリットもあります。

人工大理石のメリット1. 光沢や透明感がある(アクリル系)

アクリル系の人工大理石の特徴は、光沢や透明感があることです。
また、ポリエステル系の人工大理石と比べて、耐久性や耐熱性に優れています。

更に、汚れが内部に染み込みにくいため、黒ずみや黄ばみなどが生じにくいという特徴もあります。

これは、人工大理石の内部にアクリルなどの成分が均一に詰まっており、気泡などの穴が空いていないためです。

人工大理石のメリット1. 光沢や透明感がある(ポリエステル系系)

ポリエステル系の人工大理石の利点は、アクリル系のものと比べて安価なことです。
複数の素材を配合したり重ねたりして機能性や美観性を高めたものもあります。

メーカーによって浴槽の特徴が異なるので、それぞれのメリットとデメリットを見比べつつ、リフォームの予算に合わせて選びましょう。

人工大理石のデメリット

人工大理石の浴槽とは?メリットとデメリットを解説します

人工大理石は樹脂が主成分であるため、天然大理石の特徴である高級感を再現することはできず、無機質なイメージなものが多いです。
また、人工大理石の浴槽を作る際には型が必要であるため、特注品を作ることが困難です。

他にも、次のようなデメリットがあります。

人工大理石のデメリット1. 耐久性が低く傷つきやすい

天然大理石よりも人工大理石の方が耐久性が低く、傷つきやすいという欠点があります。
塗料を剥がす性質を持つ塩化メチレンなどを含む洗剤を使用すると、表面が侵食されてしまいます。

また、研磨剤が含まれたクリームクレンザーやナイロンタワシを使用すると、風合いが変化することがあります。

人工大理石のデメリット2. 可燃性

樹脂は可燃物であり、燃えると一酸化炭素などの有毒ガスが発生します。
自然鎮火しますが、燃やさないよう注意が必要です。

人工大理石のデメリット3. 熱や紫外線に弱い(ポリエステル系)

ポリエステル系の人工大理石の欠点は、熱や紫外線に弱いことです。
そのため、室外で使用するのには向いていません。これらの欠点は屋内においては当てはまりません。

人工大理石のデメリット4. 黄ばみやすい(ポリエステル系)

実際によく問題になるポリエステル系の人工大理石の浴槽の欠点は、黄ばみや反りが生じやすいということです。
長年使用していると、内部にまで汚れが浸透して黄ばみを生じさせます。そのため、定期的な手入れが必要です。

リフォームの際には、使用感だけではなく手入れについても確認したうえで、どの素材の浴槽にするのかを決めることが大切です。

各種浴槽のリフォーム、交換費用に関する記事はこちら

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木製浴槽(風呂)の費用とメリット・デメリット

旅館や銭湯等ではよく見られる木製浴槽。憧れつつも自宅には難しいかも…と諦めてしまっている方も多いかもしれません。メリットやデメリット、そして重要なお手入れの方法についても解説します。

木製の浴槽の種類とは?

木製の浴槽とは?メリットとデメリットを解説します

木製の浴槽には、桶風呂と箱風呂があります。
桶風呂は手桶を大きくしたようなもの、箱風呂は四角い大きい浴槽を指します。

木製の浴槽の魅力は、木が持つ自然の風合いを感じ、リラックスして入浴できることです。
浴槽には、次のような木材が使用されます。

高野槇(こうやまき)

光沢感のある木材で、湿気に強いことが利点です。

檜(ひのき)

特有の香りがある木材で、朽ちにくく湿気に強いのが特徴です。
また、高野槇ほどではないものの、光沢があります。

椹(さわら)

特有の香りがあり、湿気に強い性質を持ちます。
高野槇、檜に次いで浴槽に適していると言われています。

木製浴槽のメリット

木製浴槽のメリット1. 木特有の香り

なんといっても木製の浴槽のメリットは、木が持つ温かみや香りでしょう。
毎日、香りを楽しみながら入浴することができます。

木製浴槽のメリット2. 耐久性があり長持ちする

木製浴槽は実は、耐久性と耐熱性に優れています。
手入れさえ続ければ、長く使用することができます。

木製浴槽のデメリット

木製浴槽のデメリット1. カビやすい

木製の浴槽の掃除を怠ると、またたく間にカビが広がっていきます。
使用する毎に毎日、お風呂掃除の時間がとれない方には、木製の浴槽はおすすめできません。

最近では、カビや汚れが発生しにくくなるように特殊な加工が施されたものが、各メーカーから販売されています。

木製浴槽のデメリット2. 変色しやすい

水垢などによって変色することもあります。

上記のような、木製の浴槽の欠点を解消したものを選ぶことで、快適にお風呂を楽しめるようになるでしょう。

木製の浴槽とは?メリットとデメリットを解説します

木製の浴槽の手入れの方法

木製の浴槽の手入れの方法を確認しておきましょう。
毎日、お風呂掃除を習慣づけることで、次第に手入れをすることが苦ではなくなるかもしれません。

木製の浴槽は、次のように手入れしましょう。

  1. 浴槽の外側に付着した石鹸のカスをシャワーで綺麗に洗い流しましょう。柔らかいスポンジで優しく擦り洗いすることがポイントです。
  2. 浴槽に溜まった湯を抜いて、浴槽の内側をシャワーで流しましょう。
  3. タオルなどの柔らかいもので、浴槽の内側を優しく拭きましょう。
  4. 換気扇をかけて、しっかりと乾燥させましょう。

乾燥が不十分だと、どれだけ丁寧に洗ってもカビが生えてしまいます。
できれば窓を全開にして、風通しを良くしましょう。

長期間、浴槽を使用しない場合は、浴槽の中に水を溜めたバケツを置きましょう。
これは、乾燥し過ぎによる木の変形を防ぐためです。

また、屋外で使用する場合は直射日光に当てないよう注意しましょう。紫外線は木にダメージを与えます。

各種浴槽のリフォーム、交換費用に関する記事はこちら

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ステンレス浴槽(風呂)の費用とメリット・デメリット

タイルは、浴槽だけではなくキッチンや外壁など様々な場面で使用されています。木やステンレスと同じく、昔から浴槽に使用されている定番の素材の一つです。

ステンレスとは、どんな素材?

ステンレスは、英語で「錆びない」という意味があります。

50%以上の鉄に10.5%以上のクロムを合わせた合金で、加工技術の向上によって浴槽や家具、医療など様々なジャンルで用いられています。

ステンレスの浴槽とは?メリットとデメリットを解説します

ステンレスの浴槽のメリット

ステンレス製の浴槽は、FRPや人工大理石のものと同じく様々なメーカーが取り扱っています。
あらゆるメーカーがステンレス素材の浴槽を製造している理由は、ステンレス素材が浴槽に適しているからだと考えられます。

ステンレスのメリット1. 耐久性に優れている

ステンレスは耐久性に優れており、ヒビ割れや傷などが生じにくいという利点があります。

更に、変色や劣化なども起こりにくいので、長く綺麗な状態で使用することができます。

また、浴槽に使用されることが多い「ステンレス304」は、他のものよりも更に耐久性に優れていると言われています。

ステンレスのメリット2. 衛生的に使うことができる

ステンレスには、汚れや臭いなどがつきにくいという特徴があります。

浴槽には、人の垢や水垢などが付着して臭いを発生させます。

臭いを気にすることなく入浴できることが、ステンレスの浴槽を選ぶ利点だと言えます。

ステンレスのメリット3. 保温性に優れているためお風呂が冷めにくい

ステンレスは熱伝導率が低いため、浴槽の外側が外気に晒されて冷たくなっても、お風呂のお湯が冷めにくいという利点があります。

また、浴槽の底に発泡ウレタンが吹きつけられているものは、更に保温性が高くなります。

ステンレスのメリット4. 浴槽のサイズのバリエーションが豊富

従来のステンレス浴槽には、サイズが小さいという欠点がありました。

現在のステンレス浴槽は、約800cm~150cmとサイズのバリエーションが豊富であるため、家族構成や体格に合わせて選ぶことができます。

ステンレスのメリット5. デザイン性に優れている

ステンレスには、無機質で冷たいイメージがあるため、それをデメリットと感じる方もいるようです。
肌触りも固く触れると冷たく感じますが、清潔感が高く維持できます。

最近では、カラーステンレスという着色したステンレス浴槽が各メーカーから販売されています。
また、ステンレス浴槽をカラーステンレス浴槽へとリフォームすることもできます。

ステンレスの浴槽とは?メリットとデメリットを解説します

ステンレス浴槽のデメリット

ステンレス浴槽を検討する際には、メリットだけではなくデメリットも確認しておくことをおすすめします。

ステンレスのデメリット1. 塗料が剥がれやすい

カラーステンレスはデザイン性に優れていますが、ステンレスは汚れが付きにくいのと同様、塗料が付着しにくいため、物が当たったりした衝撃などでもすぐに塗膜にキズが付きそこから、次第に塗装が剥がれてくる可能性があります。

ステンレスのデメリット2. 重い

ステンレス浴槽は他の素材のものよりも重いため、床の補強が必要な場合があります。また、2階以上の階層に取り付ける場合にも補強が必要なことが多いです。

そのため、お風呂のリフォームに多くの費用がかかる傾向があります。

ステンレスのデメリット3. 硫黄に弱い

金属であるステンレスは硫黄に弱く、硫黄は金属を腐食させてしまうのでので入浴剤は成分を調べてお使いください。

ステンレスのデメリット4. デザインのレパートリーが少ない

デザインのバリエーションが少ないという欠点も指摘されます。

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お風呂は洋式・和式・和洋折衷、どれがいい?

最後に、素材ではなく浴槽の様式について確認しましょう。最も一般的に使われている浴槽は様式ですが、なんとなく選んではいませんか?洋式・和式、そして和洋折衷、各様式の浴槽の特徴を確認しておきましょう。

洋式の浴槽とは?

洋式の浴槽は、ある程度足を伸ばして入浴できる広さのものです。
幅は120~180cm、高さは45cm程度までのものが主流です。

洋式の浴槽とは?メリットとデメリットを解説します

洋式の浴槽にリフォームするメリット

圧迫感なく入浴できるため、リラックスすることができます。
また、高さが低いので、入りやすく入浴介助がしやすいというメリットもあります。

洋式の浴槽とは?メリットとデメリットを解説します

和式や和洋折衷(わようせっちゅう)の浴槽と比べて、デザインのバリエーションが豊富というのもメリットの一つです。

安価で耐久性に優れているFRP素材の浴槽が豊富に出回っています。

人工大理石やステンレス、木製のものなどもあるので、ショールームで実際に確認してください。

オーダーメイドの洋式の浴槽を受けている業者もいるため、オリジナリティ溢れる浴室を作ることもできます。

洋式の浴槽にリフォームするデメリット

洋式の浴槽は滑りやすく、立ち上がりにくいというデメリットがあります。
入浴介助の場面で活躍しますが、転倒事故を防ぐために使う人の状況により浴槽の中にも滑り止めや手すりの設置が必要です。

浴室の床にも滑り止めマットなどを設置しましょう。

洋式の浴槽とは?メリットとデメリットを解説します

また、体格によっては肩までしっかりと浸かることができない場合があります。
ショールームで実際に浴槽に入って、リラックスして入浴できるか確認しましょう。

また、洋式の浴槽は大きめであるため、浴室の広さによってはリフォームできない場合があります。
浴室が狭い場合は、洋式のお風呂を導入できるか事前に確認しましょう。

和式の浴槽とは?

和式の浴槽は、日本で昔から採用されてきたもので、洋式や和洋折衷(わようせっちゅう)と比べて、深いことが特徴です。
向いている方と向いていない方の基準がはっきりとしているので、メリットとデメリットを確認しておきましょう。

和式の浴槽とは?メリットとデメリットを解説します

和式の浴槽にリフォームするメリット

和式の浴槽は肩までしっかりと浸かることができるほどに深いので、座った自然な姿勢で全身浴できるというメリットがあります。

肩まで浸かることで、精神的なリラックス効果を得られるといわれています。

入浴で疲れをしっかり取りたいという方は、和式のお風呂にリフォームするとよいでしょう。

和式の浴槽とは?メリットとデメリットを解説します

また、深い代わりに幅が狭いので、狭い浴室にも設置することができます。

様々なデザインの和式の浴槽があるので、狭い浴室でもおしゃれなデザインの浴槽へとリフォームできます。

和式の浴槽にリフォームするデメリット

和式の浴槽は深いため、大きく脚を上げてまたがなければ入ることができません。
そのため、脚の不自由な方や脚をケガしている方には向きません。
サブチェアなどを用意して座った状態で浴槽に足を入れ、そこから手すりを持って中に入るなど工夫するとよいでしょう。

また、浴槽から出る際には水圧がかかるため、脚を上げにくくなります。
浴槽から出るときに体力を使うこともデメリットの一つです。

和式の浴槽は高齢者に向かない

肩までしっかり浸かると、身体にかかる水圧によって血圧が上昇します。
心臓に負担がかかるため、心臓病や高血圧などを発症している方には向きません。

和式の浴槽とは?メリットとデメリットを解説します

また、高齢者の方は心臓に負担をかけないよう過ごすことが望ましいので、家族に高齢者がいる場合は和式以外の浴槽を選ぶことをおすすめします。

和式の浴槽を選ぶ際には浴室に工夫が必要

海外の和式の浴槽には、深くないものもあります。
肩まで浸かることを目的として浴槽を選ぶ場合は注意しましょう。

また、立ち上がりにくさを解消するために、手すりを設置することをおすすめします。浴槽から浴室の床に足をつく際にはバランスをとることが難しいので、滑り止めの設置も検討しましょう。

和洋折衷の浴槽とは?

最後に和洋折衷(わようせっちゅう)の浴槽について説明します。和洋折衷は、洋式と和式のメリットを兼ね揃えたタイプの浴槽です。
サイズは110cm~160cm、深さは60cmのものが主流です。

和洋折衷式の浴槽とは?メリットとデメリットを解説します

和洋折衷の浴槽にリフォームするメリットとは?

和式の浴槽は、肩までしっかり浸かることができる代わりに、膝を曲げなければ浴槽に入ることができません。
和洋折衷のお風呂であれば、肩までしっかり浸かることができるうえに、ある程度足を伸ばしてゆったりと入浴できます。
そのため、高齢者や心臓が弱い方にも向いています。

和洋折衷式の浴槽とは?メリットとデメリットを解説します

また、各メーカーは和洋折衷の浴槽を多く取り扱っているので、様々なデザインから選ぶことができます。
半身浴用のステップ付きのものや、子供と向かい合ってお風呂に入れるよう設計されたものなどもあります。
カーブやスクエア型など、オリジナリティ溢れるデザインのものを選べるのもメリットだと言えるでしょう。

浴室の他の内装をこだわることで、よりオリジナリティ溢れる浴室を作ることができます。
浴槽のデザインと合わせた内装にしたいのであれば、選択肢の多い和洋折衷のユニットバスから選ぶと比較的簡単にリフォームできるでしょう。

安全面に配慮した浴槽もある

一般的に広く流通しているため、滑り止めや手すりなどが付属した安全性の高いものも各メーカーが取り扱っています。
別で取り付けなくてもよいため、リフォームの費用が安く済むというメリットがあります。
このような浴槽は、高齢者や足の不自由なご家族がいる場合に選ぶとよいでしょう。

和洋折衷式の浴槽とは?メリットとデメリットを解説します

また、30~40cmの深さに埋め込む「半埋込み型」でリフォームすれば、簡単にまたいで出入りできるようになります。

和洋折衷の浴槽にリフォームするデメリット

和洋折衷のお風呂に目立ったデメリットはありませんが、体格が大きい方は、しっかりと肩まで浸かることができない場合があります。

和洋折衷式の浴槽とは?メリットとデメリットを解説します

また、ある程度大きいため、使う水量が多くお風呂掃除に時間がかかるのもデメリットだと言えるでしょう。
洋式に近い大きさなので、狭い浴室には導入できない可能性があります。
事前に浴室のサイズを測って、和洋折衷の浴槽にリフォームできるか確認しておきましょう。

和洋折衷タイプのものは、入浴するうえで不便に感じることが少ない、優れた浴槽だと言えます。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】株式会社フレッシュハウス 樋田明夫

株式会社フレッシュハウス

樋田明夫

フレッシュハウスでリフォームの営業担当を長年経験し、数々のリフォームコンテストでの受賞実績を持つ。現在はフレッシュハウス本社における営業戦略室の室長として、大規模リフォームから通常のリフォーム物件まで幅広く対応中。

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