2024年07月11日更新

監修記事

お風呂の壁のリフォーム費用は?部分補修はできる?

お風呂は家族が毎日使う重要な空間であるため、快適で清潔な環境を維持することが求められます。本記事では壁材の種類や特徴の紹介、各施工方法のリフォーム費用相場も解説しますので、お風呂のリフォームを考えている方は、ぜひ参考にしてください。

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お風呂の壁材の種類とリフォーム費用相場

まずお風呂の壁材にはどんな種類があるのか、またそれぞれのリフォーム費用はどのくらいなのかについて解説します。

お風呂の壁の部分補修はできる?

お風呂の壁の部分補修は可能です。ただし、施工内容によっては部分修理が難しい場合もあります。

例えば、既存の壁材と色や質感を一致させたい場合や、広範囲にわって損傷がある場合は、壁全体をリフォームする必要があります。
既存の壁の状態については、現地調査で専門のリフォーム業者に確認して貰いましょう。

>>お風呂を広くするリフォームはこの記事で紹介!

手ごろで費用も安い「シート」

シートは、塩化ビニル製などの材質でできた浴室専用の高機能シートで、どのような浴室の壁や床にも使用できます。

施工は比較的簡単で1〜2日で完了し、完了したその日から浴室を使うことができます。また耐水・耐久性に優れ、豊富なデザインがあることがメリットとしてあげられます。

一方で、接着が甘いと剥がれやすく、シートの下でカビが発生するリスクがあるので、施工は専門家に依頼するのが良いでしょう。

シートのリフォーム費用相場

工事内容費用相場(㎡あたり)
シートのリフォーム2,000円~1万円

シートのリフォーム費用相場は「2,000円~1万円(㎡あたり)」です。

費用には、シート本体と施工費(取り付け、下地処理、防水処理)が含まれています。本体も施工費も安価であるため、最もリフォームコストが低いのがシートです。

リフォームの内容としては、部分補修、重ね張り、張り直しがあります。部分補修は、部分的に損傷しているシートを補修するだけなので、既存シート撤去費がなく、新しく張るシートの費用も抑えられるために最もコストを抑えられます。

重ね貼りもできる「パネル」

浴室の壁に使用される樹脂系パネルは、ユニットバスに使用されることが多いです。

保温性や断熱性に優れていて、防カビや汚れが付きにくいタイプなど機能性にも富んでいます。タイルほどではありませんが、ある程度のデザインバリエーションもあり、好みに合ったものを選ぶことができます。

既存のユニットバスの壁をリフォームする場合は、新しい樹脂系パネルに取り替えるだけでなく、重ね貼りすることもできます。

>>浴室パネルはこの記事で紹介!

パネルのリフォーム費用相場

工事内容費用相場(㎡あたり)
パネルのリフォーム5,000円〜1万5,000円

パネルのリフォーム費用相場は「5,000円〜1万5,000円(㎡あたり)」です。

費用には、パネル本体と施工費(取り付け、下地処理、防水処理)が含まれています。本体費用は比較的安価ですが、シートよりはやや高めです。

リフォームの内容としては、重ね張りと張り直しがあります。重ね貼りは、タイルや漆喰などの既存の壁の上からパネルを貼ることができるので、既存壁材の取り外しがない分、張り直しよりも施工費が安くなります。

※パネルの上から同じパネルを重ね貼りすることは通常行われません。

耐水・耐火性に優れた「タイル」

タイルは在来工法の浴室によく見られる素材ですが、ハーフユニットバス(浴槽や床部分はユニットバス、壁は在来工法の浴室)で採用されることもあります。

タイルのメリットは耐水性や耐火性に優れていることで、温度や湿度の変化にも強い点もあげられます。またタイルはデザイン性に富んでおりさまざまなバリエーションがあり、自分に合ったデザインの浴室を作りたい方におすすめです。

タイルのデメリットとしては、目地にカビや汚れが付きやすい点や、劣化が分かりにくいためそこから水漏れが発生してしまうリスクもあります。また施工に手間がかかるという点もデメリットとしてあげられます。

タイルのリフォーム費用相場

工事内容費用相場(㎡あたり)
タイルのリフォーム1万円〜3万円

タイルのリフォーム費用相場は、「1万円〜3万円(㎡あたり)」です。

費用には、タイル本体と施工費(取り付け、下地処理、防水処理)が含まれています。タイル本体の費用は高くはありませんが、施工に手間がかかるためシートやパネルよりも全体コストが高い傾向にあります。

タイルは、部分的に破損や汚れがあっても1枚から交換できますが、実際のリフォームではタイル張りの修理よりも、ユニットバスに交換するケースの方が多いです。

>>在来工法浴室からユニットバスに交換はこの記事でチェック!

>>浴室タイルの補修はこの記事でチェック!

高級感を演出する「木材」

木材の中でも耐水加工されているものは、浴室の壁に使用することができます。

浴室の壁に木材を使用するメリットは、なんといっても高級感を演出するデザイン性の高さと言えるでしょう。また木材を使用することで温もりを感じる浴室にもなります。

ただし耐水加工されている木材でも、お手入れ不足になるとカビが繁殖しやすかったり腐食しやすいというデメリットがあります。また材料費も施工費も高い点もデメリットと言えるでしょう。

木材のリフォーム費用相場

工事内容費用相場(㎡あたり)
木材のリフォーム2万円〜20万円

木材のリフォーム費用相場は、「2万円〜20万円(㎡あたり)」です。

こちらも、費用に木材本体と施工費(取り付け、下地処理、防水処理)が含まれています。木材は材料自体が高価であり、かつ施工も手間がかかるため、最もリフォームコストがかかります。

木材壁のリフォームは、部分補修もしくは張り直しを行うことが出来ます。

お風呂の壁に備えられるおすすめ機能とは?

お風呂の壁材には機能を備えたものもありますので、いくつかご紹介します。

抗菌・防カビ性能のある壁材

抗菌・防カビ性能のある壁材は、お風呂の清潔さを保つために重要です。

湿気がこもりやすい環境でもカビの発生を抑え、健康リスクを低減します。また、抗菌加工された壁材は、細菌の繁殖を防ぎ、常に清潔な状態を保ちやすくします。

アイカ工業の「バスフィットパネル」は、抗菌剤と防カビ剤が配合されており、カビの発生を抑制してくれます。

断熱性の高い壁材

断熱性の高い壁材は、お風呂場の温度を適切に保ち、冬場などの寒い日でも快適な入浴環境を提供します。

断熱性があることで、熱が逃げにくくなり、湯冷めを防ぎ、光熱費の節約にもつながります。さらに、断熱材がしっかりと組み込まれていることで、室内の温度変化が少なくなり、年間を通して快適に過ごせます。

LIXILの「サーモタイル」は、優れた断熱性能を持ち、冬場でも浴室の壁が冷たく感じません。

メンテナンスが簡単な壁材

お風呂の壁材には、メンテナンスが簡単なものを選ぶと便利です。

防汚加工が施されている壁材や、汚れが付きにくい素材を選ぶことで、日常のお手入れが楽になります。

簡単に拭き取れる表面や、防水性が高い素材は、カビや水垢の発生を抑えるため、結果として、清掃にかかる時間や労力が減り、常に清潔な状態を維持しやすくなります。

佐野木材の「スーパーエバーウッド」は、防汚性能に優れ、汚れが付きにくく、簡単に拭き取れます。

利便性の高い壁材(マグネットや収納など)

マグネット対応や収納機能が組み込まれているなど、利便性の高い壁材もあります。

例えば、シャンプーやボディソープなどのバス用品を簡単に収納できたりするので、スペースを有効に活用できるでしょう。

タカラスタンダードの「ホーロークリーン浴室パネル」は、ベースが金属でできているため、マグネットがしっかりとくっつき、小物の収納や配置が自由自在です。

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お風呂の壁をリフォームする際の注意点3つ

お風呂の壁をリフォームする際、以下の3点に注意しましょう。

注意点1. 防水対策を徹底する
注意点2. リフォーム前後使えないことがある
注意点3. DIYは後々トラブルになることがある

注意点1. 防水対策を徹底する

お風呂のリフォームでは、防水対策が最も重要です。

適切な防水シートの使用や防水塗料の塗布を怠ると、壁材の裏に水が浸入し、カビや構造材の腐食を引き起こす可能性があります。特に壁と床の接合部や、配管周りの防水処理をしっかり行い、水漏れを防ぐための対策を徹底しましょう。

プロの施工業者に依頼する場合でも、防水処理の工程を確認し、必要な対策が取られているかをチェックすることが重要です。

注意点2. リフォーム前後使えないことがある

お風呂のリフォーム期間中や直後は、使用できない期間が発生することがあります。防水処理や接着剤の施工後は乾燥時間が必要となり、数日間お風呂が使えないことも考えられます。

リフォーム開始前には、施工業者とスケジュールを詳細に確認し、リフォーム期間中および完了後の代替の入浴場所を確保することが大切です。工期や工事後の乾燥時間を考慮し、生活に支障が出ないように計画を立てましょう。

注意点3. DIYは後々トラブルになることがある

DIYでお風呂の壁をリフォームする場合、専門的な知識と技術が求められます。

特に防水処理や配管周りの施工は慎重に行わないと、水漏れやカビの原因となり、後々大きなトラブルに発展することがあるため、プロに相談することをおすすめします。

DIYのリスクを理解し、必要に応じて専門家の助けを借りることで、安心してリフォームを進めることができます。

どの工事手段を選べばいい?

浴室のリフォームを考える際、どの工事手段を選ぶべきか迷うことがあるでしょう。

浴室の状態や予算、求める機能性によって最適な工法は異なりますので、それぞれのニーズに合わせた具体的な工事手段をご紹介します。

全体的に汚れが目立つのならユニットバスの交換

浴室全体に汚れが目立つようであれば、ユニットバスごと交換するのが効果的でしょう。

ユニットバスは、壁・天井・床・浴槽が一体化しているため、すべてが一度に新しくなることで浴室全体の清潔感が蘇ります。また、最新のユニットバスには、抗菌や防カビ、保温性などの機能が備わっていることが多く、今後のメンテナンスも容易になります。

交換工事は専門業者に依頼する必要がありますが、長期的な視点で見ると、快適さと利便性が大幅に向上します。

>>ユニットバスの交換はこの記事から

全体的に汚れが目立つが費用を抑えたいならパネル工法

浴室全体の汚れが気になるものの、どうしても費用を抑えたいという場合は、パネル工法が適しているでしょう。

パネル工法は既存の壁の上から新しいパネルを貼る方法です。こちらは施工が比較的簡単で短期間で完了するため、手軽に浴室の見た目を一新できます。

既存のユニットバスの解体が不要であるため工事費用が抑えられます。

>>お風呂のパネル工法の紹介はこの記事から

浴室の印象を変えたいのであればシート

浴室の印象を大きく変えたい場合、シートを使ったリフォームがおすすめです。

シートはさまざまな色やデザインがあるため、個性的な浴室を演出することができるでしょう。また1〜2日で完了する比較的簡単な施工のため、リフォームの手間も少なく済みます。

ただし、施工前にしっかりと下地のカビ除去を行いましょう。カビを除去しておかないと、シートの裏側でカビが繁殖しやすくなり、シートの寿命が短くなったり、シート表面にカビが浸透して見た目も不衛生な状態になる可能性があります。

タイルの破損であればタイル張り替え

タイルの一部が破損している場合には、部分的なタイル張り替えが最適でしょう。

張り替え作業は専門技術が必要ですが、壊れたタイルのみを交換するため、工事期間も短く、費用も抑えられます。

ただし、既存のタイルと新しいタイルの色味には注意してください。事前にタイルのサンプルを確認したり、可能であれば、メーカーや品番を揃えることで色味の違いを最小限に抑えることができます。

同系色を選んだとしても、時間の経過や使用状況によって、既存タイルと新しいタイルの色と完全に一致させることが難しい場合もあるので、その点は留意しておいてください。

>>タイルの補修・張替えはこの記事から

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】久田麻里子

2級建築士、インテリアコーディネーター、住環境福祉コーディネーター。ハウスメーカー、リフォーム会社での建築業を幅広く経験。主婦・母親目線で様々なリフォームアドバイスを行う。主な担当は水回り設備リフォーム、内装コーディネート、戸建てリフォームなど。

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