2024年01月24日更新

監修記事

ベランダの床が変色する原因や対策について解説!

ベランダの床の退色、日焼け、汚れなどの変色は、徹底的な磨きや床材の交換、上塗り塗装できれいにすることが可能です。ただし、どのような方法できれいにする場合でも、変色に気づいたら早めに対処をするほうが手間や費用が少なくてすみます。

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ベランダの床が変色する原因について

ベランダ 床 変色

ベランダの床はいつの間にか変色していて、気づいたら掃除をしても落とせないほどひどく変色していることがあります。なぜ、変色してしまうのでしょうか。その原因は「汚れ」と「経年劣化」が考えられます。

汚れによる変色

ベランダの汚れの主なものは、土ぼこりです。そのほかにも、鳥のフンや排気ガス、苔で汚れてしまうこともあります。

これらの汚れを放置しておくと、汚れ同士が絡まりあって落としづらくなり、ベランダの床に色が移ってしまうことも。特に鳥のフンは「酸性」ですから、シミを作りやすいといわれています。

経年変化による変色

年数が経過するにつれて、雨や紫外線の影響でベランダの床が変色することも。経年によって変色するケースでは、変色の範囲が広いという特徴があります。

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ベランダの床の変色を元通りにする方法について

ベランダの床をきれいにするには次のような方法がありますが、自分でできる対策には限界があります。いろいろ試してもきれいにならないときには、プロに依頼するのもひとつの方法です。

汚れによる変色をセルフクリーニングで元通りにする

汚れによる変色はセルフクリーニングで落ちることがあります。まずは水とやわらかいスポンジで汚れを落としてみましょう。軽い汚れや変色であれば、洗剤を使わなくても簡単に落とすことができます。

水だけで落ちない場合は中性洗剤を薄めてスポンジで軽くこすってみてください。

洗剤でこすって落ちない汚れは床の防水シートや防水塗装に色が染み込んでしまっている可能性が高いので、プロに依頼して専用洗剤で落としてもらう必要があります。

汚れやに経年変化による変色を業者に依頼して元通りにする

セルフクリーニングで変色が落ちないときには、プロの出番です。プロによる変色の解消方法には、塗装による解消とクリーニングによる解消、ベランダの床をやり替える方法の3つがあります。

クリーニングで変色を元通りにする方法

クリーニング業者にベランダの掃除を依頼する場合、ベランダの汚れや手すり、排水溝の汚れを同時にきれいにしてもらうことができます。費用は約2万円~(広さによって異なる)となっており、大まかな流れは以下の通りです。

【排水溝のごみの除去】
排水溝に落ち葉などのごみがたまっているときは、すべての工程の最初にごみを取り除きます。

【高圧洗浄】
ベランダにこびりついた汚れやシミなどを高圧洗浄で落としていきます。染み込んだ変色もじっくりと高圧洗浄をかけることで落ちることがありますが、すべての変色がきれいになるわけではありません。

【床磨き】
特殊な洗剤を使って床をこすり洗いします。強力な洗浄力を持つ洗剤を用いることが多く、変色がここで解消することも。

【高圧洗浄(すすぎ)】
洗剤で浮かせた汚れを高圧洗浄ですすぎます。

【乾燥】
乾いた布やスポンジで拭き取り、乾燥させます。

【フェンスや手すりのふき取り】
フェンスや手すりの汚れは最後にしっかり拭き取ります。

塗装で変色を元通りにする方法

ベランダの床が防水塗装や防水シート仕上げになっているときは、防水塗料で重ね塗りをすることで変色を隠してしまうことができます。

デッキ材が敷かれているベランダでは、油性ウレタン樹脂塗料で塗装となりますが、デッキ材が樹脂の場合はペーパーでしっかりとやすりをかけないと塗料がうまくつきません。

防水塗装はFRP塗装とウレタン塗装が主流で、どちらも厚い塗膜(塗料の膜)を作る塗料です。仕上げを美しくするだけでなく、防水効果が高いので、新築時のベランダ仕上げにも用いられている塗料です。

ベランダの塗装費用や約5万円で、FRP塗装の方が若干高くなります。

ベランダの床をやり替える方法で変色を元通りにする方法

ベランダの床のやり替えとは、表面を塗る塗装ではなく、塗装の下に敷かれたシートごと交換してしまう方法です。変色だけでなく、防水シートの破れなどの劣化が激しいときにこの方法を選ぶことになります。

費用は1平方メートルあたり約2,500円~ですが、シートの素材によって価格に違いがありますので、事前に見積書などで工法と費用のバランスを確認しておきましょう。

シートの素材によって工程は若干異なりますが、主な流れは以下の通りです。

【洗浄・乾燥】
シート工法では既存のシートの上に新しいシートを重ねて貼りますので、密着性を高めるために汚れをしっかり落としてきちんと乾燥させておきます。

【プライマー(下地材)の塗布】
シートを密着させる効果の高いプライマーという塗料を全体に塗布。すみずみまできちんと塗布できるかどうか、シート防水の効果を左右する大切な工程です。

【シートの敷き込み】
水勾配(水の流れを作るための傾き)の低いところからの施工となりますので、ほとんどの場合、バルコニー入口側からのシートを敷き込んでいきます。

【つなぎ目の圧着(溶接)】
シートとシートのつなぎ目をしっかりと接着する工程です。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】株式会社KURODA一級建築士事務所 坂田理恵子

株式会社KURODA一級建築士事務所

坂田理恵子

一級建築士、一級施工管理技士。和歌山市で設計事務所に勤務。住宅のリフォームや新築を中心に携わり、女性目線で、家事や掃除、片付けがしやすく暮らしやすい家の提案を行う。

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