お風呂の窓はつけるべき?リフォームでよくある後悔とおすすめの窓の種類

お風呂に窓をつけるかどうかは、多くの方が悩むポイントです。「自然光で明るい浴室にしたい」「しかし、防犯や断熱の面で心配…」など、どちらを選んでもメリットとデメリットがあります。実際に窓を設けたことで後悔したケースも少なくありません。
この記事では、お風呂の窓をつけるメリット・デメリットに加え、後悔を防ぐ工夫やおすすめの窓の種類を詳しく解説します。さらに、お風呂の窓リフォームにかかる費用や活用できる補助金制度についてもお伝えしますので、ご家族のライフスタイルに合った最適な選択肢を見つけましょう。

2025年10月28日更新

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【お風呂に窓は必要?】メリット・デメリットから考える最適な選択

お風呂の窓は、快適性を高める一方で不便さも伴うため、生活スタイルに合わせて選択することが大切です。朝日を浴びながら入浴できる開放感やデザイン性は魅力ですが、寒さや防犯面の心配も否めません。

採光や景観を重視するか、それとも断熱や安全性を優先するかで最適解は変わります。まずはお風呂に窓をつけるメリットとデメリットを比較し、自宅の環境や家族の暮らしに合うのはどちらか判断しましょう。

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お風呂に窓をつけるメリット

まずは、お風呂に窓をつけるメリットを解説します。

【メリット1】自然光で明るくなる

お風呂に窓をつけると、日中は照明をつけなくても太陽の光だけで十分な明るさを確保できます。そのため電気代の節約につながり、環境にやさしいのもメリットです。

朝のやわらかな光に包まれながら入浴すれば、心身がすっきりと目覚め、1日の始まりを気持ちよく迎えられるでしょう。さらに自然光は壁や床に反射して浴室全体を明るく見せ、清潔感を感じさせてくれる効果もあります。暗くなりがちな空間を爽やかな雰囲気に変えてくれる役割も担っています。

【メリット2】開放感を演出できる

窓のある浴室は、狭い空間でも圧迫感をやわらげ、広々とした印象を与えます。特に天井が低めの浴室でも、採光窓からやわらかな光が差し込むだけで開放的に感じられるでしょう。

湯船に浸かりながら外の景色や光を感じることでリラックス効果が高まり、日常のストレスを和らげるのにも役立ちます。窓ひとつで、毎日の入浴を心地よい癒やしの時間に変えることができます。

【メリット3】デザイン性がアップする

窓の形状やガラスの種類を工夫することで、浴室の雰囲気を大きく変えられるのもメリットです。型板ガラスやすりガラスなら外からの視線を遮りつつ、やわらかな光を取り入れられます。

さらにスリット窓やFIX窓を取り入れれば、ホテルのようにモダンで洗練された印象に仕上がります。窓のデザイン次第で、シンプルな浴室もスタイリッシュな空間へと変化させることが可能です。

【メリット4】景観を楽しめる

浴室の窓から庭や自然が見えると、自宅でも露天風呂のような贅沢感を味わえます。春の新緑や秋の紅葉など四季折々の景色を眺めながらの入浴は、日常のバスタイムを特別なひとときに変えてくれます。

夜に月を眺めながらゆったり入浴すれば、旅館や温泉にいるようなリラックス感も楽しめます。景観を取り入れるだけで、毎日の入浴が癒しの時間になります。

お風呂に窓をつけるデメリット

お風呂に窓をつけると暮らしの面で豊かさが生まれる一方で、デメリットも存在します。

あらかじめデメリットと、その対策方法を押さえましょう。

【デメリット1】冷気が入りやすくなる

窓がある浴室は、冬場に外気が入り込みやすく、寒さを感じやすくなります。特に単板ガラスやアルミサッシは断熱性能が低く、結露の発生につながることも少なくありません。

その結果、暖房効率が下がり、光熱費が増える可能性もあります。光熱費削減やヒートショック対策を考えるなら、窓の断熱性を高めるのが得策です。

【デメリット2】掃除の手間が増える

お風呂の窓は、サッシの溝やパッキン部分に水垢やカビが溜まりやすく、日常的なお手入れが欠かせません。ガラス面も水滴跡や石けんカスが残りやすいため、こまめに拭き取りを行わないとすぐに汚れてしまいます。

掃除を怠れば黒カビやぬめりが広がり、衛生的にも問題が出てきます。清潔に保つには、他の場所より丁寧な手入れが必要です。

【デメリット3】防犯面が心配になる

浴室に窓を設けると、外部から侵入されるリスクが高まる点に注意が必要です。道路や隣家から視線が入りやすい位置に窓をつければ、プライバシーが損なわれる心配もあります。

安心して使うためには、防犯ガラスや面格子の設置、しっかり施錠できる鍵の導入など追加の対策が欠かせません。

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お風呂の窓リフォームでよくある後悔と対策

お風呂の窓リフォームは、快適性やデザイン性を高める一方で、思わぬ後悔につながることもあります。

ここからは、実際に多い後悔例とその対策を解説します。

【後悔1】掃除の手間が増えた

お風呂に窓をつけると、結露や水はねによってガラスやサッシに水垢やカビが発生しやすくなります。特にサッシの隙間やゴムパッキンには汚れが溜まりやすく、日常的にこまめなお手入れが必要です。掃除が苦手な人にとっては大きな負担に感じられることもあります。

こうした後悔を避けるには、掃除しやすい構造のサッシや防カビ加工を施した製品を選び、さらに結露対策フィルムを活用するのがおすすめです。

【後悔2】外からの視線が気になる

窓をつけたことで、道路や隣家からの視線が気になり、落ち着いて入浴できないと感じる人も少なくありません。防犯面でも「窓から侵入されるのでは」と不安を抱えるケースがあります。被害に遭ってからでは遅いため、窓をつける場合は防犯対策にも力を入れましょう。

効果的な防犯対策としては、防犯ガラスの使用や高い位置に窓を設置することです。光を取り入れながらもプライバシーを確保できます。可動式のルーバー面格子を設置すれば、外からの視線を遮りつつ、好きなタイミングで空気の入れ替えが可能です。

【後悔3】窓を交換したのに寒い!断熱性能の確認不足

窓を断熱性能の高いものに交換しても、浴室全体の断熱性が低いと効果を実感しにくいことがあります。特に床や壁からの冷気が強い場合、窓だけリフォームしても寒さは残ってしまうのです。その結果、追加で浴室全体のリフォームが必要になり、費用がかさんでしまうケースも見られます。

後悔を防ぐためには、内窓の設置や断熱性の高いユニットバスを導入し、浴室全体の温度を安定させることが大切です。また浴室暖房乾燥機を設置して、入浴前に暖房で温めるのも寒さ対策のひとつです。

【後悔4】窓を撤去したらお風呂の空間に圧迫感が出てしまった

窓を撤去すると自然光や外への抜け感がなくなり、浴室が狭く感じられることがあります。換気扇があっても「やはり光や風が欲しかった」と後悔する人は少なくありません。特に天井が低い浴室では圧迫感を抱きやすいため注意が必要です。

このような場合は、間接照明を取り入れたり、明るい色の壁パネルを選んだりすることで奥行きを演出できます。工夫次第で圧迫感を和らげられるので、プロと相談しながらリフォームプランを立てましょう。

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【デザインと機能で選ぶ】お風呂リフォームにおすすめの窓の種類

浴室の窓は、採光や換気、防犯性や断熱性などの目的に応じて選ぶことが重要です。デザイン性も加えることで、快適で安全、かつ居心地の良い浴室空間を実現できます。

ここでは、お風呂リフォームに適した窓の種類と特徴を解説します。

【種類1】上げ下げ窓

上半分・下半分を上下に動かして開閉できる上げ下げ窓は、光と風を自由に取り入れられます。掃除もしやすく、日常的なメンテナンスが簡単なのが魅力です。換気効率も高いため、湿気がこもりやすい浴室に適しています。

上げ下げ窓の製品例
商品名
(メーカー名)
価格
APW 330
(YKK AP)
56,100円〜
面格子付片上げ下げ窓
(YKK AP)
75,100円〜
サーモスL
(LIXIL)
54,300円〜

【種類2】縦すべり出し窓

縦方向を軸に開閉する縦すべり出し窓は、高い位置に設置しても換気がしやすく、外からの視線を遮りやすいのが特徴です。風の通りを調整しやすく、狭い浴室でも自然な空気の流れをつくります。快適性を高めながらプライバシーも保ちやすい窓です。

縦すべり出し窓の製品例
商品名
(メーカー名)
価格
APW 330
(YKK AP)
32,770円〜
サーモスL
(LIXIL)
52,100円〜

【種類3】横すべり出し窓

横方向にすべる横すべり窓は、狭い壁面でも設置でき、換気調整もしやすいのが特徴です。雨や風の侵入を防ぎやすいため、浴室内の湿気や寒さを軽減したいケースに向いています。

横すべり出し窓の製品例
商品名
(メーカー名)
価格
APW 330
(YKK AP)
33,200円〜
サーモスL
(LIXIL)
41,300円〜

【種類4】内倒し窓

上部を内側に傾けて開ける内倒し窓は、換気しながら雨の浸入を防ぎます。コンパクトで掃除も簡単なため、小さな窓でも換気と通気を効率良く行えるのがメリットです。

内倒し窓の製品例
商品名
(メーカー名)
価格
エピソードⅡ NEO
(YKK AP)
47,500円〜

【種類5】引き違い窓

左右にスライドして開閉できる引き違い窓は、設置コストが抑えられ、掃除もしやすいのが特徴です。住宅全体のデザインにも馴染みやすく、浴室以外でも使いやすい定番の窓です。

引き違い窓の製品例
商品名
(メーカー名)
価格
APW 330
(YKK AP)
49,900円〜
サーモスL
(LIXIL)
39,100円〜

【種類6】ルーバー窓

羽根の角度を調整して開閉できるルーバー窓は、視線を遮りながら換気できるのが特徴です。風の通りや光の取り込みを自在に調整できるため、湿気や結露対策にも有効です。狭い浴室や換気専用の窓として活躍します。

ルーバー窓の製品例
商品名
(メーカー名)
価格
APW 330
(YKK AP)
43,000円〜

【種類7】FIX窓

開閉できないFIX窓は、採光やデザイン性を重視した窓です。断熱性や防音性が高く、掃除も簡単で、浴室に明るさや開放感をもたらします。景観を楽しみたい窓や、開閉の必要がない場所に最適です。

FIX窓の製品例
商品名
(メーカー名)
価格
APW 330
(YKK AP)
18,200円〜
サーモスL
(LIXIL)
22,900円〜
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お風呂の防犯対策に効果的な窓リフォーム

お風呂は家の中でも人目が届きにくい場所であるため、防犯面で狙われやすいと言われています。窓の選び方や設置方法を工夫することで、侵入リスクを下げつつ安心して入浴できる空間をつくることが可能です。

ここでは、お風呂の防犯対策に効果的な窓リフォームを4つ解説します。

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【1】防犯ガラスに交換する

防犯ガラスは、一般的な単板ガラスに比べて割れにくいのが特徴です。強化ガラスや合わせガラスを使えば、外部からの侵入を防ぎやすくなり、窓ガラス単体で手軽に防犯性を高められます。

また、万が一破損しても破片が飛散しにくいため、ケガのリスクを抑えられるのも大きなメリットです。小さなお子さんや高齢の家族がいる家庭にも安心の選択肢と言えるでしょう。

【2】可動式のルーバー面格子を新設する

可動式のルーバー面格子を設置すれば、外からの視線を遮りながら換気ができ、プライバシーと快適性を両立できます。羽根の角度を変えられるため、光や風を調整しやすく、掃除の際も開閉できて便利です。

さらにデザイン性の高い製品が多く、外観にも馴染みます。防犯性を確保しつつ、暮らしやすさを損なわないリフォーム方法です。

【3】防犯性の高い鍵や補助錠を追加する

窓に防犯性能をプラスするなら、補助錠や専用の鍵を追加するのも効果的です。二重ロックにすることで、窓を少し開けて換気している状態でも侵入されにくくなります。

設置費用も比較的安価で、既存の窓リフォームと同時に施工できる点も魅力です。特に地面に近い窓や人通りの少ない側にある窓には、防犯ガラスと併用するとさらに防犯性が高まります。

【4】高い位置に窓を設置する

窓を高い位置に設置すれば、地上からの侵入を防ぎやすくなり、防犯性が向上します。また、外からの視線が届きにくいため、プライバシーを守りながら自然光や風を取り入れることも可能です。

ただし高所にあるため掃除が大変になる点や、換気のしやすさとのバランスを考慮する必要があります。

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お風呂の寒さ対策に効果的な窓リフォーム

お風呂の窓は冷気が入ってきやすい箇所のため、重点的に断熱対策をするのがポイントです。複層ガラスや内窓、樹脂サッシなどを選択することで結露や冷気を抑え、快適な入浴環境をつくりましょう。

【1】複層ガラスの窓に交換する

複層ガラスは2枚のガラスの間に空気層(場合によってはアルゴン等の不活性ガス)を作り出し、外気との熱移動を抑えます。浴室に設置すると窓からの冷え込みや結露が大幅に軽減され、窓まわりのカビ発生を減らすことが可能です。

単板ガラスから複層ガラスに替えただけで窓際の体感温度が数度改善された事例もあり、即効性がある断熱対策として選ばれています。さらにLow-Eガラスを組み合わせれば赤外線を反射して断熱効果がさらに高まり、光熱費の削減にもつながります。

【2】内窓を設置する

内窓は既存窓の内側にもう一枚の窓を取り付ける工法です。短期間・低コストで断熱性と防音性を向上できるため、窓リフォームで採用するケースは多く見られます。

浴室では湯気が外へ逃げにくくなり、結露の発生頻度が減って掃除の手間が減るというメリットもあります。既存の外観をあまり変えたくない場合や、外窓を交換できないマンションに適した、実用的な選択肢です。

【3】樹脂サッシに交換する

樹脂サッシは熱を通しにくい素材でできているため、浴室の窓まわりの断熱性能を大幅に向上させることができます。従来のアルミサッシよりも結露が発生しにくくなるため、カビや水垢の発生を抑えやすく、浴室を清潔に保つことが可能です。

さらに、樹脂サッシは色やデザインのバリエーションが豊富で、外観に合わせやすく、暖房効率を高めることで光熱費の削減も期待できます。既存の枠とのサイズ調整が必要な場合は、施工前に業者としっかり確認すると失敗を防げます。

【4】窓のサイズを小さくする

窓の面積を小さくすると熱の流出を物理的に減らせるため、浴室全体の保温性を高めることが可能です。例えば大きな引き違い窓を小さな高窓や横長のすりガラスに替えれば、採光や視線のコントロールを残しつつ熱の流出を減らせます。

ただし、採光や換気の役割を損なわないよう、照明計画や換気設備とセットで検討することが重要です。デザインと機能のバランスが快適性を高めるカギになります。

【5】窓を塞ぐ

浴室の窓をなくすと外気の影響を受けにくくなり、断熱性能が格段に高まります。その結果、冬場の冷え込みや入浴中の温度差が抑えられ、ヒートショックの予防にもつながります。

結露も発生しにくくなるため、カビや水垢の繁殖リスクも減り、掃除の負担が軽減される点も魅力です。窓がないことで遮音性も高まり、外部の視線や騒音から解放された落ち着いた入浴環境を得られます。

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お風呂の窓に発生しやすいカビや結露を予防する方法

お風呂の窓は湿気が多いため、カビや結露が発生しやすい場所です。日々のちょっとした工夫で差が生まれるため、基本的な対策を押さえ、実践しましょう。

【方法1】入浴後に窓まわりの水滴を拭き取る

お風呂の使用後、窓ガラスやサッシに残った水滴をそのままにすると、結露が固まってカビや水垢の原因になります。タオルやスクイージーでサッと拭き取るだけで湿気を抑えられ、窓まわりを清潔に保ちやすくなります。

毎回のひと手間を習慣にすれば、頑固な汚れが付きにくくなり、後々の掃除の手間を大きく減らすことが可能です。

【方法2】定期的に換気をして湿気を逃す

浴室にこもった湿気は、短時間でも窓やサッシの結露やカビの発生を招きます。入浴後は換気扇を回したり窓を開けたりして、湿気をしっかり逃がすことが大切です。

浴室暖房乾燥機を使えば、湿気の排出に加えてカビの抑制にも役立ちます。定期的に換気を行う習慣をつけることで、快適さを保ちながら清潔な浴室環境を整えてくれます。

【方法3】サッシやパッキン部分をこまめに掃除する

窓サッシやパッキンは水滴が残りやすく、汚れやカビが溜まりやすい部分です。放置すると黒カビが奥深くまで発生し、掃除が難しくなってしまいます。

予防として効果的なのは、日頃から歯ブラシや専用ブラシでこまめに清掃し、防カビスプレーや中性洗剤でお手入れすることです。見た目を清潔に保てるだけでなく、窓の寿命を延ばすことにもつながります。定期的なケアでお風呂全体の快適さを維持できるでしょう。

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お風呂の窓の撤去後に後悔しないためのポイント

窓をなくした浴室は快適さが増す一方で、圧迫感を抱くケースもあります。しかし、工夫次第で空間に広がりを与えることが可能です。

ここで、お風呂の窓を撤去する際の設計プランに取り入れたいリフォームポイントを4つ解説します。

【ポイント1】天井を高くする

お風呂の窓を撤去すると、自然光や開放感がなくなり、圧迫感を抱きやすくなります。そこでおすすめなのが、天井を高くすることです。天井を高く設計することで空間に余裕が生まれ、のびやかな印象を演出できます。また、天井が高くなると換気や空気の流れも良くなり、湿気対策にも効果的です。

なお、多くのユニットバスは2,150〜2,200mmが標準ですが、オプションで高くすることも可能です。例えば、TOTOのサザナは2,300mmまで高くできるオプションが用意されています。

【ポイント2】壁パネルを明るい色にする

窓がなくなると浴室が暗く感じられるため、壁パネルを白や淡色系にするのがおすすめです。光を反射しやすく、照明の明るさを引き立てることで、浴室全体が広々とした印象に仕上がります。

さらに、明るい色は汚れが目立ちやすいため、掃除のしやすさにもつながります。全体のインテリアバランスを考えつつ色を選ぶことで、後悔の少ない快適な浴室になるでしょう。

【ポイント3】洗い場の壁に大きめの鏡を設置する

浴室の洗い場の壁に鏡を取り入れると、空間の奥行きが出て広がりを感じられます。特に大きめの鏡は光を反射して照明効果を高め、明るく開放的な雰囲気を演出します。

近年は曇り止め加工や防湿性能の高い鏡もあり、入浴中でもクリアな視界を保てるのが魅力です。デザイン性と機能性を両立できるため、窓を撤去した後の圧迫感を解消したいケースにおすすめです。

【ポイント4】間接照明や調光機能つきの照明を取り入れる

窓のない浴室は自然光が入らない分、照明の工夫が欠かせません。間接照明を取り入れると光が柔らかく広がり、圧迫感を和らげる効果があります。

また、調光機能を使えば朝は明るく爽やかに、夜は落ち着いた雰囲気に、とシーンに合わせて調整できます。小規模なリフォームでも導入しやすく、浴室の印象を大きく変えられるため、快適性とリラックス感を両立できます。

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お風呂の窓リフォームにかかる費用

お風呂の窓リフォームを検討している方は、あらかじめ費用を把握しておくことも大切です。

ここでは、工事内容と窓の種類別の費用相場を解説します。追加費用が発生する要素も要チェックです。

工事内容別】費用相場の一覧

お風呂の窓リフォームにかかる費用は、5万〜40万円が目安です。

【工事内容別】お風呂の窓リフォームにかかる費用
リフォーム内容費用相場
窓の交換5万〜30万円
カバー工法10万〜40万円
複層ガラスに交換5万〜30万円
サッシの交換5万〜30万円
防犯ガラスに交換3万〜9万円
内窓の設置3万〜14万円
窓を小さくする9万〜25万円
可動式ルーバーの設置10万〜
窓を撤去して開口部を塞ぐ10万〜20万円
窓は残して室内側をボードなどで塞ぐ5万〜10万円

窓を交換したり外壁工事が伴ったりする場合は、費用が高くなる傾向にあります。また、窓のサイズが大きい場合や2階のお風呂の窓をリフォームする場合は、相場よりも高くなる可能性があるため、予算には余裕を持たせておくことをおすすめします。

窓の開閉方法や形状による価格の違い

お風呂の窓リフォームにかかる費用は、選ぶ窓の種類によっても変動します。

窓の種類費用相場
上げ下げ窓10万〜20万円
縦すべり出し窓1万〜10万円
横すべり出し窓1万〜10万円
内倒し窓10万〜20万円
引き違い窓3万〜50万円
ルーバー窓5万円〜
FIX窓5万〜20万円

引き違い窓は標準的で比較的安価ですが、縦すべり窓や上げ下げ窓は施工の難易度や部材コストが加わるため価格が上がる傾向にあります。また、複層ガラスや樹脂サッシなどを組み合わせると、さらに費用が変動します。特殊なデザインの窓も価格に影響するため注意が必要です。

見積もり前に確認しておきたい追加費用の可能性

窓リフォームでは、見積もりに含まれていない追加費用が発生することがあります。予算オーバーを防ぐためにも、あらかじめ想定できる項目を把握しておくことが大切です。

代表的な例としては以下のようなものがあります。

お風呂の窓リフォームにおける追加費用の例
  • 防犯ガラスや断熱ガラスなど、高性能仕様への変更費用
  • 壁やタイルを壊した部分の補修や仕上げにかかる工事費
  • 内装や外壁との取り合い調整費、既存サッシの撤去・処分費

これらは現場の状況や工事内容によって必要となる場合があるため、見積もり段階で業者に確認しておくと安心です。

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お風呂の窓リフォームで活用できる補助金制度

【2025年最新】活用できる補助金制度の概要

まずは、お風呂の窓リフォームで活用できる補助金制度の概要をチェックしましょう。

補助金制度の名称補助対象者対象工事補助上限
先進的窓リノベ2025事業・リフォームする住宅の所有者など
・住宅を所有し、居住する個人またはその家族
・住宅を所有し、賃貸に供する個人または法人
・賃借人・共同住宅などの管理組合や管理組合法人
・制度の登録事業者に依頼
・ガラスの交換
・内窓の設置
・外窓の交換
200万円
子育てグリーン住宅支援事業・リフォームする住宅の所有者など
・住宅を所有し、居住する個人またはその家族
・住宅を所有し、賃貸に供する個人または法人・賃借人・共同住宅などの管理組合や管理組合法人
・制度の登録事業者に依頼
・ガラスの交換
・内窓の設置
・外窓の交換
60万円
長期優良住宅化リフォーム推進事業・少なくとも1階の床面積が40平方メートル以上で、延べ面積が55平方メートル以上
・延べ面積の過半が住宅である
・国や地方自治体の地区計画などの内容を満たす
・リフォーム前に住宅の劣化や不具合の状況を調査する
・ガラスの交換
・内窓の設置
210万円
(※1)
既存住宅における断熱リフォーム支援事業・申請時に申請者自身が所有し、居住する住宅
・集合住宅の場合、申請者が共用部の改修を行うことを認められている
・対象住宅に居住する所有者の親族が申請する
高断熱な窓
・ガラスへの交換
戸建て:120万円
集合住宅:20万円
地方自治体の補助金制度
(※2)
・市内在住で、住民登録をしている
・市税の滞納がない
・自己が所有し、居住している市内の住宅
・市内の施工業者に依頼する
窓の断熱改修10万円
※1:埼玉県富士見市の補助金制度の概要を一例に挙げています
※2:三世代同居対応・若者・子育て世帯・既存住宅を購入し改修する場合加算あり

【いくらもらえる?】工事内容別の補助金額をシミュレーション

それぞれの制度の補助金額をまとめましたが、具体的にいくらもらえるのかイメージしにくいでしょう。ここでは4つのモデルケースを用いて、補助金額を計算します。あくまでも目安のため、ひとつの参考にしてください。

【1】内窓の設置(先進的窓リノベ2025事業)
  • シミュレーション条件
    • 窓の性能区分:S
    • 窓のサイズ:小(0.2㎡以上、1.6㎡未満)
  • 補助金額
    • 6万円(工事費用)-2.8万円(補助金額)3.2万円(自己負担)
【2】内窓の設置(子育てグリーン住宅支援事業)
  • シミュレーション条件
    • 窓のサイズ:小(0.2㎡以上、1.6㎡未満)
  • 補助金額
    • 6万円(工事費用)-1.1万円(補助金額)4.9万円(自己負担)
【3】外窓の交換(先進的窓リノベ2025事業)
  • シミュレーション条件
    • 窓の性能区分:A
    • 窓のサイズ:小(0.2㎡以上、1.6㎡未満)
  • 補助金額
    • 20万円(工事費用)-5.8万円(補助金額)=14.2万円(自己負担)
【4】ガラス交換(子育てグリーン住宅支援事業)
  • シミュレーション条件
    • ガラスのサイズ:小(0.2㎡以上、1.6㎡未満)
  • 補助金額
    • 5万円(工事費用)-0.4万円(補助金額)=4.6万円(自己負担)

窓の大きさや工事内容、選ぶ性能、活用する制度によって補助金額は変わってきます。具体的な補助金額を知りたい方は、制度に詳しいリフォーム会社に相談して、見積もりを取りましょう。

補助金制度を活用する際の申請条件と注意点

補助金を利用する際には、対象となる世帯条件や住宅の種類、工事の完了期限などが細かく定められています。多くの場合、工事に着手する前に申請書を提出する必要があるため、順序を誤ると補助金が受けられなくなります。また、書類不備や条件違反は申請が却下されるため、注意が必要です。

補助金制度を活用する際の注意点
  • 利用条件や対象工事が条件に合致しているか事前に確認する
  • 補助金制度に対応できる施工業者に依頼する
  • 領収書や契約書など必要書類を必ず保管する

準備を整えることで、補助金制度を安心して活用でき、リフォーム費用の負担軽減につながります。「何から手をつければいいのかわからない」「進め方がわからない」という方は、補助金制度に詳しいリフォーム会社に相談しましょう。

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【窓だけでは足りない!】断熱性を高めるなら浴室全体リフォームがおすすめ

お風呂の寒さ対策は窓リフォームだけでは十分でないこともあります。そんなときは、最新のユニットバスに交換するのが効果的です。壁・床・天井に断熱材が標準で組み込まれており、浴室全体の温度を安定させることができます。窓単体の工事よりも結露や冷え込みを軽減でき、快適性が大きく向上するのが浴室全体リフォームのメリットです。

さらに浴室暖房乾燥機を設置すれば、入浴前に浴室を暖められるため冬場も快適です。湿気を効率的に排出し、カビ予防やヒートショック対策にもつながります。窓と断熱リフォームを組み合わせることで、将来的な追加工事の必要が減り、費用面でも無駄を抑えつつ長期的に快適な空間を実現できます。

お風呂の窓の交換にはどのくらいの工期がかかる?

お風呂の窓交換は、1〜2日で完了することが一般的です。複層ガラスや樹脂サッシへの交換も同じく1〜2日が目安です。
外壁工事を伴う場合は、追加の日数が必要になるケースもあります。

お風呂の窓をなくすリフォーム方法は?

お風呂の窓をなくす方法は、「窓を撤去して外壁・内壁を施工して塞ぐ」か「浴室パネルで塞ぐ」の2つです。どちらもユニットバスの交換と同時に行うのがおすすめです。
工事の二度手間がなくなり、仕上がりも美しくなります。

換気をする際は、お風呂の窓を開けない方がいい?

換気を目的とする場合、窓は閉めた状態にしましょう。入浴後の換気で窓を開けると、外の湿気が流れ込みカビの原因になることがあります。
窓は閉めたまま換気扇を回す方が効率的に湿気を排出でき、お風呂を清潔に保ちやすくなります。

お風呂の窓は自分で交換できる?

お風呂の窓交換をDIYで行うのは、技術面や安全性のリスクが高いためおすすめできません。応急処置として断熱シートや目隠しシートを貼る方法はありますが、正確で安全に仕上げるには専門業者へ依頼するのが安心です。

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【まとめ】お風呂にフィットする窓リフォームで快適と安心を手に入れよう

お風呂の窓は、断熱性能を高めることで寒さや結露を防ぎ、日々の入浴をより快適にしてくれます。防犯ガラスや面格子などの防犯対策を組み合わせれば、安全性とプライバシーも確保可能です。

窓リフォームだけでも理想の浴室に近づきますが、将来のことを見据えると、この機会に浴室全体の断熱や照明なども工夫するのがおすすめです。浴室全体の機能性やデザイン性を見直せば、後悔のない快適な空間づくりができるでしょう。

まずは「ハピすむ」で信頼できる会社に相談し、自宅に合った最適なリフォームで快適なバスタイムを叶えましょう。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】ディバルコンサルタント株式会社 代表 明堂浩治

ディバルコンサルタント株式会社

明堂浩治

芝浦工業大学工学部建築工学科を卒業。大手建設会社で20年勤務した後、独立しコンサルタント業を始める。

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