2024年07月26日更新

監修記事

シャワールームの設置費用はいくら?寸法や施工例を見てみよう!

湯船に浸かる習慣がない方が増え、シャワールームの需要が高まってきています。浴槽がないシャワールームは、限られた空間を有効利用するにも効果的です。ユニットバスからシャワールームへのリフォームを検討している方や、2階にシャワールームを増設したいと考えている方もいらっしゃるでしょう。本記事では、シャワールームの設置にかかる費用やメリット・デメリット、注意点を解説します。

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シャワールームのリフォーム費用相場

シャワールームの設置費用の相場は、20万~250万円です。工法によって目安が大きく異なります。

在来工法40万~250万円
ユニット工法20万~80万円

なお、工事費用の総額は次のような点で変わります。

  • 建材のグレード
  • 給湯器工事の有無
  • 給排水管の延長工事の有無
  • 下地の状態や部屋の構造

また、新設なのか、既存の浴室をシャワールームへリフォームするかでも、工事の規模が異なり費用も変わります。

シャワールームユニットも、メーカーやサイズ、グレードによって価格に幅があります。

シンプルなもので20万円前後、機能性が高いものなら60万円を超えるものもあります。

取り付け工事に5万円、電気配線工事に2万円、換気ダクト工事で3万円程度が目安です。

在来工法は既製品を設置するのではなく、設置場所に合わせたオーダーメイドになるため、特定の商品はありません。

シャワールームとお風呂の設置費用を比較すると?

一般的なお風呂を設置する場合、どれくらい費用がかかるのでしょうか。

お風呂の設置にも、壁や床などに防水工事を施して部材を1つずつ取り付ける「在来工法」と、既製品のユニットバスを取り付ける方法とがあります。

在来工法70万~85万円
ユニットバスの設置74万5000~114万5000円

シャワールームをユニット工法で設置した場合の、費用相場は20万~80万円です。

条件によって費用は異なりますが、費用相場のみを比較すると、シャワールームを設置する費用の方が安くすむのがわかります。

なお、ユニットバスは製品のグレードによって価格が異なります。

在来工法での設置も、建材のグレードや工事の規模によっても費用が異なるため、相場費用は目安としてご覧ください。

お風呂リフォーム全般の費用相場をシミュレーションしたい方はこちら

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シャワールームを設置するメリット・デメリット

出典:リクシル-シャワーユニットNSの施工イメージ

シャワールームの設置には、メリットとデメリットがあります。

どちらも把握したうえで、シャワールームの設置を検討しましょう。

メリット

シャワールームを設置するメリットは次のような点です。

  1. ユニットバスに比べて費用が安い
  2. 設置に必要なスペースが少ない
  3. 浴槽に比べて掃除がしやすい
  4. 入浴時の介護がしやすい

それぞれ詳しく解説します。

メリット1. ユニットバスに比べて費用が安い

シャワールームユニットは、ユニットバスに比べて製品の価格が安くなっています。

ユニットバスは浴槽や洗い場などがセットになっていますが、シャワールームはシャワーのみです。

そのため、製品そのものの価格が安くなります。

メリット2. 設置に必要なスペースが少ない

ユニットバスに比べ、シャワールームは省スペースで設置ができます。

製品によりますが、ユニットバスの半分程度のスペースで設置できるものもあります。

湯船に浸かる習慣がない方にとっては、バスタブ分のスペースを別の形で活用できるでしょう。

メーカーによって複数のサイズ展開があるため、スペースに合わせた製品選びも可能です。

メリット3. 浴槽に比べて掃除がしやすい

一般的な浴室には、バスタブを含めて複数のパーツがあるため、掃除には手間がかかります。

シャワールームは構造自体がシンプルで、パーツも少ないため掃除が簡単です。

また、スペースが狭いことで換気にかかる時間も短くてすみます。

しっかりと換気を行えばカビの発生を抑えられるため、シャワールームを衛生的に保つことができます。

メリット4. 入浴時の介護がしやすい

介護が必要な方の部屋の近くにシャワールームを増設すると移動が楽になり、入浴の負担が軽減されます。

介護する方が一緒に入る場合は、スペースの広いシャワールームユニットを選びましょう。

浴槽分のスペースを有効活用でき、介護する方にとってもされる方にとっても、動きやすい空間になります。

デメリット

シャワールームを設置するデメリットは次のような点です。

  1. シャワーの排水音が響きやすい
  2. 住宅環境によっては設置が難しい
  3. 漏水の可能性がある
  4. 脱衣用のスペースが必要になる

シャワールームを設置することで、生活に支障がないかどうか確認しましょう。

デメリット1. シャワーの排水音が響きやすい

一般的な浴室でも水音は響きますが、シャワールームユニットを後付けした場合、防音性が不十分なケースがあります。

シャワーを浴びる音や排水音が階下に響く場合があるため、注意しましょう。

リビングや寝室、子ども部屋の上にシャワールームを設置するのは避けた方が無難です。

デメリット2. 住宅環境によっては設置が難しい

築年数が長く老朽化している住宅は、シャワールームを設置するには床の強度が足りない場合があります。

特に木造住宅の場合、カビや腐食といった症状が進み床が脆くなっている可能性があります。

シャワールームを設置する前に、設置場所の条件が十分か調査してもらいましょう。

また、給排水管との距離が離れている場合も、シャワールームの設置が難しくなる場合があります。

設置したい場所まで給排水管を伸ばす工事も可能ですが、その分の費用が上乗せされる点に注意しましょう。

デメリット3. 漏水の可能性がある

シャワールームを設置する場合、防水処理が不十分だと漏水の可能性があります。

シャワールームの部材のつなぎ目に加え、設置場所の床にも防水処理が必要です。

漏水は床や壁が濡れるだけではありません。

家全体へのダメージにつながるため、十分注意しましょう。

デメリット4. 脱衣用のスペースが必要になる

シャワールームを増設する場合、脱衣用のスペースも考慮しましょう。

家族しか使わないので脱衣用スペースはいらない、と考える方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、シャワールームに隣接する場所は湿度が上がりやすいため、カビが生えやすくなります。

防水性の高い床や壁にリフォームする必要があります。

シャワールームユニットの設置方法と必要なサイズ

出典:タカラスタンダード-車いすでも入りやすいワイドサイズもあります(ぴったりサイズシャワーユニット)

シャワールームを設置する方法には「在来工法」と「ユニット工法」があります。

在来工法は、下地に防水加工を施し、床や壁をコンクリートやタイルで仕上げていきます。
場所に合わせてシャワールームを設置できるメリットがあります。

ユニット工法は、あらかじめ設計・加工されている部材を現場で組み立てて設置する方法です。
防水性が高く漏水しにくいため、設置場所が2階以上のフロアの場合は基本的にユニット工法が選ばれます。

シャワールームの設置に必要なスペースは、0.25~1坪程度が一般的です。
メーカーによって様々なサイズがあるため、設置したいスペースに合わせた製品を探してみましょう。

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簡易シャワールームなら3万円で設置可能?格安で設置するコツ

「シャワールームは3万円で設置できるって本当?」

「格安でシャワールームを設置するコツが知りたい!」

など、できるだけ費用を抑えてシャワールームを設置したい、と考える方も多いでしょう。

シャワールームの設置をできるだけ安い費用で行うコツは、相見積もりをとることです。

相見積もりとは、複数の業者から見積もりをとって価格や費用を比較・検討することです。

手間と時間はかかりますが、悪徳業者を避けられたり、高い費用を請求されたりするリスクを避けられます。

業者選びは慎重に行いましょう。

リフォーム会社紹介サービス「ハピすむ」を使えば、無料で業者の比較ができます。

大手ハウスメーカーから地場の工務店まで、1000社以上が加盟しているので、安心してご利用いただけます。

シャワールーム設置の施工例

実際にシャワールームを設置した事例を紹介します。

狭い浴室をシャワールームに

狭い浴室をシャワールームに
リフォーム費用85.5万円
住宅の種類一戸建て
築年数50年

老朽化に伴ったリフォームのご相談がありました。

もともとはタイル貼りと木製の浴室で、幅が80cmしかありませんでした。

スペースの都合上、ユニットバスへのリフォームは諦めざるを得ません。

そこで、シャワールームユニットを使ってリフォームすることに。

現代的で清潔なシャワールームが完成しました。

限られたスペースにシャワーとトイレを設置

限られたスペースにシャワーとトイレを設置
リフォーム費用127万円
住宅の種類マンション
築年数35年

もともとはマンションの3点ユニットバスでしたが、シャワーとトイレを仕切るリフォームを行いました。

近年では、浴室とトイレが別々の物件を好む方が増えています。

また、自宅で洗濯をしたい方も増えているため、室内に洗濯機パンも設置。

清潔感と利便性が向上しました。

入居率アップにつながったリフォーム

入居率アップにつながったリフォーム
リフォーム費用116万円
住宅の種類マンション
築年数

単身者向けマンションのユニットバスを、シャワールームとトイレに仕切るリフォームを行いました。

スペースを拡張するのが難しいケースでしたが、シャワーブースとして独立させればトイレと分けることが可能です。

リフォーム後、次の入居者が決まったとお喜びいただけました。

居室を圧迫せずにバス・トイレ別、独立洗面台付の部屋へリフォーム

居室を圧迫せずにバス・トイレ別、独立洗面台付の部屋へリフォーム
リフォーム費用300万円代
住宅の種類マンション
築年数35年

昔ながらの間取りだったマンションをリフォームし、バスとトイレも別々にすることに。

スペースが限られていたため、シャワールームを採用しました。

脱衣所にトイレを設けたことで、居室スペースを圧迫することなくバス・トイレ別が実現。

独立洗面台も設けることができました。

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国内メーカーのおしゃれなシャワールームユニット

満足度の高い工事のためには、シャワールームユニット選びも重要です。

機能性の高いものやデザイン性の高いものなど、さまざまな製品があります。

国内メーカーが扱うシャワールームユニットを紹介するので、参考にしてください。

タカラスタンダード

水回り専業メーカーとして研究・開発を行っているタカラスタンダード。

その技術力がシャワールームユニットにも活かされています。

ぴったりサイズシャワーユニット

画像出典:タカラスタンダード-ぴったりサイズシャワーユニット

タカラスタンダードの「ぴったりサイズシャワーユニット」は、間口・奥行が2.5cm単位でオーダーできるのが特徴の一つ。

スペースを無駄なく活用でき、車椅子に乗ったまま出入りできるよう間口を広くすることもできます。

柱や梁があって既存のユニットが入らない、という場合も、専用部材を使うことで対応可能です。

LIXIL

機能性の高さで定評のあるLIXIL。

「スパージュ」「リデア」といったユニットバスのほかに、シャワールームも取り扱っています。

シャワーユニットNS(シャワールーム)

画像出典:LIXIL-シャワーユニットNSの施工イメージ

手軽にシャワーを浴びられるだけでなく、くつろぎが加わったワンランク上のシャワールーム。

デザインが豊富で、集合住宅や戸建住宅だけでなくホテルに設置してもしっくりくるほどおしゃれです。

「オーバーヘッドシャワー」や「ボディー・フットシャワー」など、機能面も充実しています。

パナソニック

家庭用電化製品のイメージが強いパナソニック。

キッチンや水回りといった住宅設備でも機能的な製品を取り揃えています。

シャワー&パウダー

画像出典:パナソニック-シャワー&パウダー

パナソニックは、シャワー・トイレ・洗面が分離できる製品を取り扱っています。

ユニットは数種類から選べ、シャワールームとトイレを分けるだけでなく、シャワールームの隣に洗面化粧台を設置するもの、シャワールームのみを設置できるものもあります。

ユニットバスと同程度のスペースがあれば設置可能で、工事の手間やコストを抑えられるのが利点です。

シャワールームを設置する際の注意点

シャワールームを設置する際の注意点として、次のような点が挙げられます。

  1. 排水音が響かないよう配慮する
  2. 防水性を確保する
  3. 安全性の高いシャワールームを選ぶ

シャワールームを設置してから後悔しないためにも、事前に注意点を確認しましょう。

注意点1. 排水音が響かないよう配慮する

できればリビングや寝室の上にシャワールームを設置しないのが一番ですが、そこしか場所がない場合もあるでしょう。

水音が階下に響かないよう十分配慮してください。

シャワーを使用する場合だけでなく、排水管を流れる音にも配慮が必要です。

業者に家の状態を見てもらい、プロの目線からアドバイスをもらいましょう。

注意点2. 防水性を確保する

防水対策が不十分で漏水すると、修繕が必要になり費用がかかってしまいます。

アパートやマンションの場合、漏水が原因で階下の住人とトラブルになる可能性もあります。

シャワールームの施工経験がある業者に依頼すると安心です。

また、ユニット工法での設置は比較的防水性が高いため、検討してください。

注意点3. 安全性の高いシャワールームを選ぶ

シャワールームユニットを選ぶ際は、デザイン性だけでなく機能面も重要なポイントです。

同じ国内メーカーの製品でも、それぞれ特徴や機能が異なります。

サイズ・機能・価格を十分比較して決めましょう。

また、不具合や故障があった場合、すぐに対応してもらえるよう国内メーカーを選ぶと安心です。

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シャワールームユニットの設置はDIYでできるか

工事費用を抑えたいと、DIYでシャワールームの設置を考える方もいるでしょう。

しかし、DIYでの設置はおすすめできません。

シャワールームの設置には、給排水管や電気配線の工事が必要になるケースが多いです。

水道設備・電気工事は資格保持者が施工する必要があります。

また、床や壁の防水処理には専門技術が必要です。

素人のDIYでは設置後に問題が発生する可能性があるため、業者への依頼をおすすめします。

シャワールームの設置が得意なリフォーム会社を探すには

シャワールームの設置を依頼する場合、施工経験が多い業者を選ぶと安心です。

業者のホームページに施工事例が掲載されている場合が多いため、確認してみましょう。

業者のホームページを確認する時間がない方は、リフォーム会社の紹介サイトを利用するのも方法の一つです。

リフォーム会社紹介サービスの「ハピすむ」は、お住まいの地域やリフォームのニーズを詳しく聞いた上で、適切で優良なリフォーム会社を紹介してくれます。

運営会社のエス・エム・エスは東証プライム上場企業なので、安心して利用することができます。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】久田麻里子

2級建築士、インテリアコーディネーター、住環境福祉コーディネーター。ハウスメーカー、リフォーム会社での建築業を幅広く経験。主婦・母親目線で様々なリフォームアドバイスを行う。主な担当は水回り設備リフォーム、内装コーディネート、戸建てリフォームなど。

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